みなさんは、「オーストラリアのご飯」と聞いてどのようなものをイメージするでしょうか?「オージービーフがあるから、お肉をよく食べているのかな?」「広い土地で酪農をしている印象がある」など、人によってさまざまだと思いますが、何か具体的な料理名を思いつくという方はそれほど多くないのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、オーストラリアのご飯事情に焦点をあててご紹介していきたいと思います。そもそもオーストラリアのご飯はどういった特徴があるのか、オーストラリアの有名なご飯には何があるのか、オーストラリアならではのスイーツはあるのかなど、わかりやすく解説します。
また、留学やワーキングホリデー先としてもオーストラリアは人気ですが、そんなオーストラリアに長期滞在する方に向けて、知っておきたいオーストラリアの食事の価格帯もあわせてご紹介します。
オーストラリアの食文化に興味がある方、オーストラリアに行くことを考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
オーストラリアのご飯の特徴
具体的なオーストラリアのご飯をご紹介する前に、まずはオーストラリアのご飯の特徴や食文化をチェックしていきましょう!
食文化も多国籍
オーストラリアは、18世紀後半からイギリスの植民地となりました。その後イギリスやヨーロッパから多くの人が移住してきました。彼らは自分の国の食文化もオーストラリアに持ち込みました。そのため、今でもオーストラリアの料理はイギリス料理の影響を大きく受けています。後ほど詳しくご紹介しますが、イギリスとオーストラリアで共通して食べられている料理もたくさんありますよ。
また、第二次世界大戦後、アジアを含むあらゆる国から人々が移住してきました。
こうした背景から、いわゆる確固とした「オーストラリア料理」ははっきりとは存在していないとも言われています。
多様な国の食文化を取り入れているのが特徴です。また、大都市を中心に世界各国の料理を楽しめるのもうれしいポイント。たとえば、シドニーにはチャイナタウンがありますが、そこでは本格的な中華料理が味わえますし、イタリア人街ではイタリアンやカフェが立ち並びます。そのほか、ドイツ料理やギリシャ料理、タイ料理、日本料理、ベトナム料理、フレンチなどが楽しめます。
カンガルー肉などオーストラリア独自の料理も
一方、オーストラリアならではの料理もあります。たとえばカンガルー肉。ぜひ機会があれば食べてみてくださいね。
アウトドアでの食事も盛ん
バーベキューなど、アウトドアでの食事も盛んです。家族や友人たちと集まって外で食べる料理は格別のおいしさです。
オーストラリアの有名なご飯
ここからは、オーストラリアの有名なご飯をいくつかご紹介していきます!
ミートパイ(Meat Pie)
「オーストラリアの国民食」という人もいるほど人気のミートパイ。角切り、薄切り、またはミンチのお肉とグレービーソースをパイ生地で包んで焼いた料理です。お肉の種類もさまざまですし、ベジタリアン向けのパイもあります。
イギリスから持ち込まれた料理であり、イギリスではグレービーソースをかけますが、トマトソースをかけて食べるのがオーストラリア流。
カンガルーミート(Kangaroo Meat)
オーストラリアらしさを感じられる料理といえばカンガルーミート。独特のにおいが苦手という人も少なくありませんが、低脂肪かつ高たんぱく、鉄分も豊富とあり、栄養価の高さから健康志向の人からも人気があります。
牛肉、豚肉、鶏肉などとともに、普通にスーパーで手に入れることができますよ。
チキンシュニッツェル(Chicken Schnitzel)
いわゆる日本で言う「カツレツ」が チキンシュニッツェルです。肉を叩き、薄くのばしたものにパン粉をつけて揚げた料理で、パブなどでは定番のメニューです。
フィッシュアンドチップス(Fish and Chips)
フィッシュアンドチップスはイギリス料理の代表格ですが、イギリス料理の影響を大きく受けているオーストラリアでも人気があります。
オーストラリアは海に囲まれているため、おいしいお魚がたくさん獲れます。白身魚のフライと大きめのフライドポテトがセットになっています。小麦粉の衣で揚げたものが定番ですが、ほかにも揚げずに焼いたもの、パン粉を付けて揚げ焼きしたものなど、バラエティー豊かです。
バラマンディ(Barramundi)
なかなか聞き慣れない料理名だと思いますが、こちらはスズキの仲間でとても大きな魚のことです。白身魚でさっぱりとしていてクセがないことが特徴。グリル、スチームにするほか、フィッシュアンドチップスとしてもよく食べられています。
特にオーストラリア北部の淡水と海水が入り混じる場所に多く生息する魚で、釣りを楽しむ人のあいだでも人気がありますよ。
オーシャントラウト(Ocean Trout)
オーシャントラウトは、海で釣れる大きなマスです。サーモンに似ており、栄養価も高いことから、オーストラリアで人気の魚のひとつです。
サラダやサンドイッチに入れるなどして生で食べることもできますが、グリル、スモークなどもおすすめです。脂ものっていてしっとりとした食感で、お酒のおつまみとしても人気です。
オーストラリアの有名なスイーツ
続いて、オーストラリアの有名なスイーツ・お菓子をご紹介していきたいと思います。
ティムタム(Tim Tam)
オーストラリアのお菓子といえば「ティムタム(Tim Tam)」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。日本でも海外の食品を扱っているスーパーなどで売られていたりしますよね。
チョコレートをサンドしたビスケットをさらにチョコレートでコーティングしています。味の種類も豊富ですし、お店限定の味や期間限定の味なんかもありますよ。お土産としても人気なので、ぜひ買ってみてください。
ラミントン(Lamington)
オーストラリアで古くから食べられているスイーツがラミントンです。スポンジケーキを四角くカットし、チョコレートソースでコーティングしたうえに乾燥ココナッツをまぶしたお菓子です。スクエア型の、なんともかわいらしい見た目をしています。
とても甘いので、コーヒーや紅茶のおともにも最適。中にジャムやクリームを加えたり、チョコレートソースではなくレモンアイシングやストロベリーアイシングにしたりと、バリエーションも豊富です。
ちなみに、ラミントンという名前の由来は諸説あるものの、1900年代初頭、オーストラリアがイギリスから独立するまでの間にクイーンズランド州の総督であったロード・ラミントンから名づけられたという説が有力です。
もちろん手作りしても良いですが、スーパーやパン屋さんなどで気軽に手に入れることができますよ。
パブロバ(Pavlova)
パブロバもオーストラリアの伝統的なお菓子です。起源をめぐってはニュージーランドとのあいだで双方が自分の国発祥だと主張しているとか。
卵白に砂糖を混ぜて泡立てたメレンゲを焼いたお菓子で、軽い口あたりが人気です。生クリームやフルーツ(キウイ、マンゴー、ベリー類など)をたっぷりのせて食べるのが定番です。見た目も華やかでかわいらしいですよ。
オーストラリアでの食事価格帯
最後に、オーストラリアでの食事の価格帯を簡単にご紹介します。一般的に、オーストラリアは日本よりも物価が高いです。
ちょっとしたレストランでも、ディナーで5,000円くらいかかります。特に留学やワーキングホリデーなど、長期滞在の場合は毎日のように外食をする、というわけには行かないと思いますので、街のスーパーなどをうまく活用してみてくださいね。
上記でもご紹介したとおり、お肉や魚は普通にスーパーで手に入りますし、「オーブンに入れて焼けばOK」といった状態で売られているものも多いです。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、オーストラリアのご飯事情について、その特徴をご紹介しました。また、オーストラリアの有名なご飯には何があるのか、オーストラリアならではのスイーツはあるのかなど、わかりやすく解説しました。さらに、留学やワーキングホリデーでオーストラリアに長期滞在する前に知っておきたい食事の価格帯についても詳しく、かつわかりやすくご紹介していきました。
記事のなかでもご紹介したとおり、オーストラリアのご飯にはさまざまな魅力があります。オーストラリアの地理や気候を活かした素敵な料理・スイーツばかりですので、ぜひオーストラリアに行ったときには食べてみてくださいね。
留学やワーキングホリデーを成功に導くためには、前もってしっかりと準備や調査をすることが重要です。また、どのような滞在スタイルであれ、食事は大切です。ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
また、ご紹介したオーストラリアのさまざまな食文化・ご飯について、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブスピーカーの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
オーストラリア出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。また、留学やワーキングホリデー前の英語学習に活用するのはもちろん、オーストラリアで留学やワーキングホリデーをする際に食べた方が良いもの、レストランやカフェなどに行く際に気をつけた方が良いことなどを質問しても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!