ニュージーランドは日本と同じく四季があり、治安も比較的良いため留学先として人気があります。でも実際に自分や子供が留学するとなると、メリット・デメリットや費用が気になりますよね。
そこで本記事では、
ニュージーランド留学
が気になっている方に向けて、その魅力や費用について解説します。
記事を読み終わった頃には、あなたもニュージーランドの魅力を一段と理解しているでしょう。
ニュージーランドってどんな国?
ニュージーランドは、南半球に位置する島国で、豊かな自然環境と多様な文化が魅力です。
南島と北島を合わせた総面積は日本の7割ほどで、人口は約500万人と少なく、自然が残された広大な土地が広がり、留学するには最適な環境です。
壮大な山々や広大な草原、透き通った湖や長い海岸線など、
自然のバリエーションが豊かで、
映画『ロード・オブ・ザ・リング』 の撮影地
としても知られ、留学中には多くのアクティビティが楽しめます。
ニュージーランドの首都は北島に位置するウェリントンで、治安が良いことで知られています。
北島には、オークランド、ロトルア、タウランガなど、南島には、ネルソン、クライストチャーチ、ダニーデン、クイーンズタウンといった都市があり、自然環境が豊かです。なかでも、オークランドやクライストチャーチは都市化が進んでおり、日本からの留学先として人気が高く、語学学校も充実しています。
他にも、ラグビー代表のオールブラックスが試合前におこなう儀式「ハカ」は
日本でもお馴染みですよね。
ニュージーランドでは熱狂的なラグビーファンが多いので、試合が行われる週末のスポーツバーなどでは、多くの人がビール片手にラグビーを観戦しています。
気候については、ニュージーランドは温帯気候で、地域によって気温や降水量に差があります。北島は比較的温暖で、南島は冷涼な気候が特徴です。
四季は日本と逆で、夏は12月から2月、冬は6月から8月となります。
自然を楽しむアクティビティが豊富で、ハイキングやスキー、サーフィン、バンジージャンプなど、アウトドア好きにはたまらない環境です。
ニュージーランドは治安が良く、フレンドリーでリラックスした国民性も魅力の一つです。
留学生にとっては、安心して生活できる環境が整っており、英語力を高める機会が豊富です。多様な文化や豊かな自然に囲まれながら、国際的な感覚を養うことができるニュージーランドは、留学先として非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ニュージーランド留学の種類とビザ
英語の語学留学
英語の語学留学は短期から利用できるため、ニュージーランド留学のなかでも人気のある選択肢です。
ニュージーランドは、英語が公用語であり、質の高い英語教育を提供していることから、語学力向上を目指す学生にとっておすすめの環境です。
語学学校は、オークランドやウェリントン、クライストチャーチなどの主要都市に多くあり、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応したコースが準備されています。一般的な英語コースのほか、ビジネス英語などを学べる学校もあります。
また、語学留学には学生ビザが必要ですが、一定の条件を満たすことで週20時間までのアルバイトが許可されており、現地での生活費を補うことができます。このアルバイト経験は、英語力を実践的に磨く絶好の機会となり、異文化理解を深めるきっかけにもなります。
高校・大学に通う
ニュージーランドでの高校・大学留学は、質の高い教育と多様な文化体験を通じて、グローバルな視野を広げるおすすめの機会です。
学生たちは現地の学生と一緒に学ぶことで、自然に英語力を向上させ、異文化理解を深めるメリットがあります。
大学留学では、ニュージーランドの大学が提供する多彩な学位プログラムを通じて、専門的な知識とスキルを身につけるメリットがあります。特に、ニュージーランドの大学は研究に力を入れており、世界的に評価の高い研究施設や教授陣が揃っているため、魅力的です。
留学にあたって必要なビザについては、留学期間やプログラムに応じて異なるため、事前の準備が重要です。
通常、3ヶ月以上の学びを希望する場合は、学生ビザが必要です。このビザは、滞在中に学業に専念するためのもので、一定の条件下でアルバイトも許可されているため、生活費を補うことができます。申請には、入学許可証、十分な資金証明、健康診断などが必要であり、そのための準備が不可欠です。
ワーホリ
ワーキングホリデー(通称:ワーホリ)は、ニュージーランドでの留学のなかでも特に人気のあるプログラムで、特におすすめです。
この留学プログラムは、18歳から30歳までの若者が、最長1年間、ニュージーランドで生活しながら働くことを許可されるビザを得られる制度です。また、最長半年間の就学も認められています。
ニュージーランドのワーホリビザは、他の国と比べて取得しやすい特徴があります。基本的な条件を満たせば、日本国籍の人はオンラインで申請が可能で、比較的短期間でフィードバックを得られます。また、語学力の証明が求められないため、英語力に自信がない人でも挑戦しやすいのが魅力です。
ニュージーランド留学のメリット、デメリット
メリット4つ
ニュージーランド留学のメリットを4つご紹介します。
まず一つ目は、英語力の向上です。
ニュージーランドは英語圏であり、現地の人々とのコミュニケーションを通じて実践的な英語を学ぶことができます。特に、ニュージーランドのアクセントは聞き取りやすく、初心者にとってもおすすめです。
二つ目のメリットは、自然環境の豊かさです。
ニュージーランドは世界でも有数の美しい自然が広がる国として知られています。山や海、森林など、多くの自然環境が身近にあり、アウトドア活動を通じて心身ともにリフレッシュすることができます。これにより、学業だけでなく精神的な充足感も得られるでしょう。
三つ目は、多文化共生の中での生活です。
ニュージーランドは先住民族であるマオリの文化と、ヨーロッパからの移民の文化が共存する国であり、留学生として異文化理解を深める絶好の機会となります。異なる文化背景を持つ学生たちと交流することで、グローバル視点を身に付けることができます。
最後に、教育の質の高さです。
ニュージーランドの教育機関は国際的に高い評価を受けており、特に実践的な教育に力を入れています。小規模で親しみやすいクラス環境の中で、質の高い教育を受けることができるため、個々の学習ニーズに合わせたサポートを受けることが可能です。
デメリット2つ
ニュージーランド留学には多くのメリットがありますが、デメリットも理解しておくことが重要です。
まず一つ目のデメリットは、費用の高さです。
ニュージーランドは物価が比較的高い国であり、特に都市部では生活費がかなりかかる場合があります。授業料や住居費、生活費といった留学全体のコストは、日本国内での生活と比較しても高額になることが多いです。事前に十分な予算準備や資金計画が必要です。
二つ目のデメリットは、文化的な孤立感です。
ニュージーランドは地理的に日本から遠く、文化や習慣も異なるため、最初は慣れるのに時間がかかるかもしれません。特に英語に苦手意識がある場合、コミュニケーションの壁がストレスとなり、ホームシックになることもあるでしょう。
現地でのサポート体制や日本人コミュニティの活用が重要となりますが、これらが十分でないと感じる場合には、心の準備をしておくことが求められます。
ニュージーランド留学にかかる費用
期間別の費用目安を紹介
ニュージーランド留学にかかる費用は、留学期間やプログラムの種類によって大きく異なります。
短期の語学留学の場合、1ヶ月あたりの費用はおおよそ20万円から40万円程度が目安です。
この費用には、語学学校の授業料、滞在費、生活費が含まれます。半年から1年の長期留学を検討している場合、授業料は年間で約120万円から200万円が一般的です。
現地の中学・高校・大学・大学院に通う場合は、さらに高額になることがあり、年間で250万円から400万円ほどかかることもあります。これには学費、やホームステイなどの滞在費が含まれます。
ワーキングホリデーでの留学は、渡航後にアルバイトをすることで、費用を抑えることが可能です。
初期費用としては、最低限の生活費と渡航費を含めて40万円から60万円程度を準備することが推奨されます。どちらにしても、留学の目的や期間に応じて予算をしっかり立てましょう。また、為替レートの変動も考慮に入れる必要があります。
これらの費用は一般的な目安であり、都市や学校の選択によっても異なるため、事前に詳細な見積もりを取ることが望ましいでしょう。しっかりとした資金計画を立てることで、ニュージーランドでの留学生活を充実したものにすることができます。
費用を節約するおすすめの方法
ニュージーランドにかぎらず海外留学では、「お金が心配」という方も多いでしょう。ここでは、留学費用を節約するために役立つおすすめの方法を紹介します。
まず、授業料を抑えるための方法としては、奨学金を活用する ことが挙げられます。
ニュージーランドの多くの教育機関では、特に留学生向けの奨学金が用意されていることがあるので、事前に留学情報を収集することが重要です。
※参考(日本学生支援機構『海外留学のための奨学金』)
また、生活費を節約するには、ホームステイではなくシェアハウスに住むことがおすすめです。
シェアハウスは、家賃や光熱費を他の住人と分担することで、コストを削減できます。現地のスーパーやマーケットでの買い物を心がけ、外食を控えることで食費を抑える意識も大切です。
交通費を節約するためには、公共交通機関の利用や自転車の購入を検討するのもおすすめです。
ニュージーランドの主要都市では、学生割引が適用される公共交通機関も多く、通学や日常の移動に便利です。自転車は環境にも優しく、健康維持にも最適な交通手段です。
まとめ
今回は、ニュージーランド留学の魅力や費用について解説しました。日本経済は円安基調でこれまでと比べると留学費用が高くなりがちです。しかし、日本を飛び出して海外で生活することは、視野を広げ新たな価値観を身に付けるためにも役立ちます。
ニュージーランドは、雄大な自然、温和な国民性、治安の良さなど多くの魅力があり、留学先として検討する価値は十分にあるでしょう。ぜひ、ニュージーランドの魅力を体感してみてくださいね。