治安の良い国・悪い国はどこ?ランキングでご紹介!

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待ちに待った海外旅行!やっとの思いで現地に到着!青い空が広がる観光地でカメラを片手に歩いていると、気づけば財布がない……。楽しみにしていた海外旅行が、一瞬で不安と後悔に変わる瞬間です。

旅先では、思いもよらないトラブルに見舞われることは誰にでも起こり得ます。日本では当たり前に感じる治安の良さも、特に海外では状況がまったく異なることがあるのです。

観光地として人気の高い国々でも、気を抜けば犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性があり、スリや詐欺、夜間の強盗といったトラブルは、旅先での楽しい思い出を一瞬で台無しにしてしまいます。こうした事態を防ぐためには、まず渡航先の治安状況を正しく把握し、安全に旅行するための知識を身に付けることが重要。

この記事では、世界平和指数ランキングをもとに、治安の良い国と悪い国を詳しくご紹介します。また、海外で犯罪やトラブルに巻き込まれないための対策や、現地で役立つ防犯のヒントもお伝えします。この記事を読み終える頃には、安全で快適な旅を楽しむための心構えができていることでしょう。

治安の良い・悪いは「世界平和指数ランキング」をチェック

まず初めに、「世界平和指数(Global Peace Index, GPI)」(以下、世界平和指数)を皆さんご存じでしょうか。世界平和指数とは、経済平和研究所が2007年から発表している世界の国や地域別の平和度を測るランキングを指します。

2024年版の最新ランキングでは、「社会の安全と治安(Societal Safety and Security)」のスコアを基に国や地域の安全度を評価しています。スコアの見方は、1に近いほど安全で治安が良く、5に近いほど危険です。

まずは、治安の良い国ランキングから見ていきましょう。
2024年 世界の治安ランキング トップ10

1.シンガポール(1.213)
2.アイスランド(1.238)
3.ノルウェー(1.267)
4.スイス(1.303)
5.フィンランド(1.308)
6.デンマーク(1.315)
7.日本(1.336)
8.スロベニア(1.403)
9.カタール(1.460)
10.韓国(1.468)

次に、ワースト10を見てみましょう。
2024年 世界の治安ワーストランキング

1.南スーダン(3.903)
2.イエメン(3.878)
3.アフガニスタン(3.794)
4.コロンビア(3.755)
5.コンゴ民主共和国(3.737)
6.エリトリア(3.682)
7.中央アフリカ共和国(3.649)
8.イラク(3.610)
9.マリ(3.586)
10.ベネズエラ(3.568)

治安がいい国は?

世界平和指数ランキングTOP10で第1位にランクインしたシンガポールですが、治安が良い理由は、以下の点にまとめられます。

シンガポールが前年4位から1位に上昇した理由には、厳格な法整備や犯罪抑止策、充実したインフラ、経済的安定などが挙げられます。日本は前年2位から7位へランクダウンしましたが、依然として高い治安水準を保っています。

1.厳格な法整備と罰則

シンガポールでは犯罪に対する罰則が非常に厳しく、特に麻薬関連の犯罪では死刑が適用されることもあります。このような厳しい法整備により、違法行為が抑止されており、犯罪率が非常に低い状態を保っています。

2.高い経済力と生活水準

シンガポールの一人当たりGDPは世界トップクラスで、経済的に安定しています。国民の生活水準が高く、困窮者に対する社会福祉制度も充実しているため、経済的な理由で犯罪に走るケースが少ないことも治安の良さに繋がっています。

3.充実したインフラと防犯対策

街中には街灯や防犯カメラが多数設置されており、犯罪の発生を未然に防ぐ仕組みが整っています。また、交通機関や公共施設の管理も徹底されており、観光客や現地住民が安心して利用できる環境が整っています。

4.効果的な行政管理

政府が治安維持を優先事項としており、警察力の強化や地域社会との連携を図っています。犯罪の抑制に向けた迅速な対応が取られるため、国全体で安全な環境が維持されています。

治安が悪い国は?

南スーダンが世界で最も危険な国とされる理由は、以下の通りです。

南スーダンは、内戦や貧困、政治的不安定が重なり、治安が非常に悪化しています。同国の治安状況を改善するには、持続的な和平プロセスの進展や経済的支援が不可欠です。しかし、短期的に状況が改善する見通しは厳しいため、渡航の際には最大限の注意が必要です。

1.民族間対立と内戦の継続

南スーダンは2011年に独立を果たしましたが、独立後も民族間や政治的な対立が激化し、内戦が頻発しています。武装勢力間の争いが収束せず、国民の安全が脅かされ続けています。

2.経済的な不安定さと貧困

南スーダンの一人当たりGDPは世界でも最低水準であり、経済基盤が非常に脆弱です。国民の多くが貧困状態にあり、基本的な生活すらままならない状況が続いています。経済的困窮が犯罪や暴力の温床となり、治安の悪化に拍車をかけています。

3.犯罪や暴力の多発

貧困や失業率の高さにより、窃盗や強盗、暴力犯罪が日常的に発生しています。また、政府の統治能力が低下しており、法執行機関の対応も不十分で、犯罪の抑止が難しい状況です。

4.インフラの欠如と基本サービスの不足

交通や通信、警察力を含むインフラが未整備であり、地域住民が安全に生活できる環境が整っていません。医療や教育といった基本的な公共サービスも不足しているため、社会の安定が遠のいています。

5.国際的な孤立

南スーダンは国際社会からの支援を受けているものの、長期的な解決には至っていません。また、紛争地域であるため、多くの外国企業や投資家が進出を避ける状況が続いています。

海外で巻き込まれやすい犯罪やトラブルは?

海外で巻き込まれやすい犯罪やトラブルには、多くの種類があります。それぞれの状況や国ごとに特徴が異なりますが、旅行者や長期滞在者が特に注意すべき犯罪やトラブルを詳しく解説します。これらを理解し、防犯意識を高めることが、安全な海外旅行につながります。

1.スリや置き引き(観光地で多発)

観光地や交通機関、混雑する場所では、スリや置き引きが多発します。旅行者は観光に集中して気が緩みがちなため、これを狙う犯罪者が後を絶ちません。

■主な手口
・混雑した公共交通機関内で接触してきた人物が、気づかれないようにバッグやポケットから貴重品を盗む
・カフェやレストランでバッグを椅子の背もたれや足元に置いている間に盗まれる。
・観光地で写真を撮っている間に、荷物を置き去りにすることで置き引き被害に遭う。

■被害の多い地域
・ヨーロッパの主要観光地(パリ、バルセロナ、ローマなど)
・東南アジアのナイトマーケットや観光客が集まる市場

■対策
・貴重品は前方に抱えるリュックや防犯ポーチに入れる。
・長時間座る場合はバッグを体に固定する。
周囲に不自然な接触を感じた場合、即座に身の回りを確認する。

2.詐欺行為(高額商品や偽の観光案内)

観光客をターゲットにした詐欺行為も非常に一般的です。「親切」に見える地元の人が誘導する形で行われることが多く、一見合法的に見える商売や案内が実は罠というケースが目立ちます。

■主な手口
・観光地付近で「地元の特産品」や「割引」を装った高額商品の販売(例:偽ブランド品や偽宝石)
・偽のガイドやツアーガイドが、高額な料金を要求する。
・タクシー運転手がメーターを使用せず、不当な運賃を請求する。
・ATM詐欺:観光客が現金を引き出している間にカード情報を盗まれるスキミング

■被害の多い地域
・アジアや中東のマーケット
・ヨーロッパやアメリカの大都市

■対策
・現地の正規ツアーやガイドを事前に予約する。
タクシーアプリや公式の移動手段を利用する。
・街頭での「お得な話」は警戒し、即座に断る
・クレジットカードの明細を定期的に確認する。

3.強盗や暴力犯罪(夜間に多発)

海外では、特に夜間に強盗や暴力犯罪に巻き込まれるケースが目立ちます。人通りが少ないエリアや飲酒後の移動中は、犯罪者にとって格好のターゲットとなります。

■主な手口
・路地裏や暗い道でナイフや銃を見せて金品を要求される。
・バーやクラブで泥酔した状態で、財布やスマホを強奪される。
・タクシー運転手が脅迫的な態度を取り、高額な運賃を請求される。

■被害の多い地域
・ラテンアメリカ(特にベネズエラやブラジルの都市部)
・アフリカの大都市(ヨハネスブルグやナイロビなど)
・アメリカの一部地域(治安が悪い都市の特定エリア)

■対策
・夜間の移動はなるべく控え、利用する場合は信頼できる交通手段を使う。
・人通りの多いエリアを選び、一人での外出を避ける
・現金や貴重品は最低限の持ち運びに留める

4.住宅侵入や窃盗(長期滞在者向け)

旅行者だけでなく、海外で長期滞在する人も住宅侵入や窃盗の被害に遭うことがあります。留守中や夜間を狙った犯罪が特に多く、セキュリティの甘い宿泊施設がターゲットになることがあります。

■主な手口
・宿泊施設の管理者を装い、不正に鍵を入手して侵入する。
・窓やドアが開いている状態を狙って侵入する。
・高級住宅地や観光客専用の滞在先で防犯カメラの死角を利用して犯行を行う。

■被害の多い地域
・東南アジア(バリ島やプーケットなどリゾート地)
・アフリカや中南米の都市部

■対策:
・滞在先は防犯対策が整った施設を選ぶ(セキュリティガードや防犯カメラの有無)
・貴重品はセーフティボックスに保管する。
・外出時は必ず窓やドアの施錠を確認し、現地の防犯情報をチェックする。

海外での犯罪やトラブルを防ぐには、旅行先の治安状況を事前に調査し、防犯意識を高めることが重要です。スリや詐欺、強盗などの犯罪の多くは、観光客の油断を狙っています。対策を講じることで、トラブルのリスクを最小限に抑え、安全な海外滞在を楽しむことができます。

犯罪に合わないための対策

海外旅行や長期滞在を安全に楽しむためには、犯罪やトラブルに巻き込まれないような対策が重要です。以下に具体的な防犯対策を詳しく解説します。

1.治安が悪いとされるエリアは日中でも近づかない。

観光地で安全と思われる場所でも、バックパッカーが集まりやすい安宿エリアは犯罪が多い場合がある。

例:ヨーロッパでは、パリの「北駅周辺」やバルセロナの「ランブラス通り」はスリが多いことで有名。ラテンアメリカでは、メキシコシティやリオデジャネイロの一部地域で強盗が頻発する。

2.夜間の外出を避ける(特に治安状況が悪い地域)

夜間は犯罪発生率が高まる時間帯であり、特に観光客がターゲットになることが多いです。薄暗い路地や人通りが少ないエリアは避け、夜間に外出する場合でも安全を確保する方法を考えるべきです。

3.飲酒を伴う外出は特に注意する

泥酔状態では判断能力が低下し、犯罪に巻き込まれるリスクが高まる。

4.夜のATMの利用は控える

昼間の人目がある場所で行い、夜間の操作を避ける

5.貴重品を分散して管理する

貴重品を一箇所にまとめて持ち歩くと、万が一スリや強盗に遭った場合にすべてを失うリスクがあります。分散管理は、最悪の事態に備えるための有効な方法です。

・現金は複数箇所に分けて保管(例:財布、小さなポーチ、靴の中など)。
・クレジットカードも1枚は持ち歩き、予備はホテルのセーフティボックスに保管する。
・スマホや電子機器にはパスワードロックを設定し、盗難時に悪用されないようにする。

6.タクシーアプリ(UberやLyftなど)を利用し、安全な移動手段を確保する

ナイトライフを楽しむ場合は、信頼できる友人やグループで行動し、単独行動を避ける。ホテル周辺の治安状況を事前に調べ、明るく人通りの多いエリアを選ぶ。

旅行先でできるちょっとした工夫

1.首掛け式の防犯ポーチやベルトに隠せるポーチを使用する。

貴重品が盗まれても連絡が取れるよう、現地の緊急連絡先や大使館の電話番号を別途記録しておく。

2.現地の法律や文化を尊重する

意外に見落とされがちなのが、現地の法律や文化を理解していないことでトラブルに巻き込まれるケースです。観光客が気づかないうちに違法行為をしてしまうことがあるため、渡航先のルールや慣習を事前に確認する必要があります。

渡航前に旅行ガイドや大使館のサイトで、禁止事項や注意点をリストアップをしたり、現地ガイドやスタッフから直接アドバイスを受けるのも安心です。

〈具体的な例〉

・法律の違い
シンガポールではガムの持ち込みやポイ捨てが罰則の対象。中東諸国では公共の場での飲酒や異性との接触が厳しく制限されている。

・文化の違い
東南アジアの一部では、宗教上の理由で女性の服装規定が厳しい地域がある。写真撮影が禁止されている場所や、特定のジェスチャーが不快とされる文化もある。

まとめ

世界平和指数に基づき、世界の治安についてまとめましたがいかがでしたでしょうか。海外旅行に少し抵抗をもってしまう人もいるかもしれません。

しかし、一生の思い出に残ることだからこそ、安全第一で過ごすことが重要になってきます。事前調査を行わないまま渡航してしまい、現地で警戒しすぎては楽しいことも楽しめない…なんてことも。

犯罪に遭わないためには、旅行前の準備から現地での行動に至るまで一貫して注意を払うことが重要です。治安情勢の確認や夜間の行動制限といった基本的な対策に加え、現地の文化や法律を尊重する姿勢を持つことで、犯罪のリスクを最小限に抑えることができます。

安全な海外滞在のために、これらのポイントをしっかり押さえてエンジョイしましょう!

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