【2025年版】イギリスの物価は高い?日本との比較と都市別解説

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2021年後半から世界だけではなく、日本でも物価の上昇が続いています。では、イギリスはどうなっているのでしょう?イギリスへの旅行や留学のプランを立てる際、現地の生活費にかかわってくる物価を把握しておくことが重要です。

そこで、この記事ではイギリスの物価について解説します。気になる日本との物価比較、ロンドンなどイギリス国内の都市ごとにどのような違いがあるのかも比べてみましょう。

イギリスの物価は高い?2025年最新データと生活費

イギリスの公式通貨の単位はポンド(£)。英語では「パウンド」に近い発音をします。1ポンドであれば、ワンパウンドですね。

では、実際に「イギリスの物価は高いのか?」と疑問に思う方は多いでしょう。物価とは、さまざまな物やサービスに付けられている値段を集計し、全体として捉えたものを指します。イギリス滞在を考えるうえで、この水準を把握しておくことは欠かせません。

イギリスの物価は高い

筆者はイギリス在住19年になりますが、ここ数年、様々な物の値上がりを生活のあらゆる場面で実感しています。

例えば、500mlのヴァージンオリーブオイルですが、数年前に3ポンド前後で購入できましたが、現在では8ポンド近くに値上がりしたままが続いています。生活に必須の水道・ガス・電気といった光熱費も依然として高止まりが続いています。

肌感覚でだけではなく、実際にデータを見てもイギリスの物価は日本と比較して全体的に高めの傾向にあります。そのなかでも、首都ロンドンは特に高く、東京と比べて生活コストが1.5倍以上になるとも言われています。商品やサービスの価格が高くなる=物価上昇がイギリスでも起こっているのです。

そのため、語学学校や航空券といった留学費用に加えて、滞在費・生活費を含めた予算計画を立てることを強くおすすめします。

それでは、次になぜイギリスの物価が高くなっているのか、その原因について紹介しましょう。

イギリスの物価が高い理由

経済の話になりますが、物価上昇率とは皆さんもよく聞くインフレーション(インフレ)·インフレ率のことで、物の価格(物価)が継続的に上がることを言います。一般的に、需要が供給を上回れば物価が上がります。逆に需要が供給を下回れば弱まることがデフレーション(デフレ)ですね。

他にも、スタグレーション(景気停滞と物価上昇が同時に進む状態)やシュリンクフレーション(商品の量を減らし、価格を据え置く実質値上げ)といった用語もあります。

消費者物価指数(CPI)とは?

物価動向を示す代表的な指標が「消費者物価指数は英語でConsumer Price Index、略してCPI」です。

これは消費者が日常的に購入する食品・日用品・サービスなどの価格変動をまとめた統計指標です。

基準となる年の物価を100として計算されます。日本では総務省統計局が毎月発表しており、イギリスでも同様に政府や中央銀行が公表しています。

2025年第2四半期時点の消費者物価指数(CPI)は138.5であり、2015年第1四半期と比較すると38.5%の上昇に相当します。これは、約10年間で消費者物価が4割近く上昇したことを意味します。

イギリスの物価はなぜ高い?

Bank of Englandも指摘しているように、この数年のイギリスの物価高には以下3つの大きな要因があります。

1. コロナウイルスのパンデミック

ロックダウンで製品やサービスの供給が止まった後、経済活動が再開すると同時に需要が急増し、価格が一気に上昇しました。

2. ロシアによるウクライナ侵攻(2022)

イギリスは他のヨーロッパ諸国と比べるとロシア産天然ガスへの依存度は低かったものの、供給減少の影響を受けてエネルギー価格が高騰しました。

さらに、小麦をはじめとする農産物の供給にも大きな打撃があり、その結果、パンや卵といった生活必需品の価格にも直結しました。

3. 労働者不足と人件費の上昇

パンデミック後、多くの人が労働市場から離脱し、人手不足が深刻化しました。結果として人件費が上がり、そのコストが商品やサービスの価格に転嫁されています。

このような原因から、イギリスはガスの備蓄が少なく、ガス市場がタイトになったり、雇用の逼迫などの理由などから他国以上に物価が高くなってしまったのです。

インフレには経済成長を伴う良いインフレと悪いインフレがありますが、パンデミックや戦争などによる物価上昇の状態は悪いインフレに当たります。ロシアによるウクライナ侵攻以降は物価が上昇するだけでなく、小麦粉やたまごの品切れ状態が深刻でした。

2025年になった現在も、スーパーのオンラインショッピングではたまごが6個入りしかないといった状況が続くことも珍しくありません。

参考:Bank of England
https://www.bankofengland.co.uk/explainers/current-interest-rate

イギリスと日本の物価比較

少し前に日本へ一時帰国した際、スーパーでのトマトの高さに目が飛び出ました。2個入りトマトが780円!同じようなサイズのバラ売りのトマトがイギリスでは1ポンドしません。

こうみてみると、モノによってはイギリスより日本のほうが価格が高いということもあります。

次で、イギリスと日本の物価比較をしてみましょう。

ポンドと円の為替レート(2025年最新)

比較に入る前に、まずは為替レートを確認しておきます。ウェブサイトによって多少の差がありますが、ここではOandaを使用します。

1ポンド=200.204円

2025年9月時点でも、依然として円安傾向が続いています。

したがって、日本円を使ってイギリスに留学をしたり、旅行の際の現地で何かを購入する際にはこの円安を計算に入れることが必須です。

イギリスと日本の物価を項目別に比較

さて、ここからは日本で払っているものをイギリスで買う場合にどのような物価の違いがあるのか紹介します。本記事では、様々な国や都市の生活費を知るためのNUMBEOというデータベースから一部お届けしましょう。

※比較するためにイギリスの価格も円で表示します。

・カプチーノ(1杯)
イギリス777円 - 日本513円
・リーズナブルな外食
イギリス3,999円 - 日本1,200円
・マクドナルド·マックミール
イギリス1,649円 - 日本750円
・パン(500g)
イギリス317円 - 日本225円
・たまご(12個)
イギリス755円 - 日本351円
・ミルク(1リットル)
イギリス256円 - 日本224円
・ガソリン(1リットル)
イギリス281円 - 日本177円
・電車片道チケット
イギリス599円 - 日本220円
・Nikeスニーカー
イギリス18,966円 - 日本9,307円

さらに、都心部の1ベッドルーム家賃がイギリスでは466,600円、日本では160,050円、そして月給はイギリス619,435円のところ日本では386,791円という違いもあります。家賃はもちろんロンドンと郊外や地方ではかなり違いますし、月給も然りです。

この比較では一部イギリスのほうが安いアイテムもあるものの、イギリスのほうが物価が全般的に高いということをご理解いただけたのではないでしょうか?

筆者も一時帰国で、例えばしっかりとしたランチを800円程度でいただけることを考えるとき、現在の為替レートでは約4ポンド、これではカフェでラテを一杯飲むだけの値段なんですね。このようにイギリス=日本間には物価の差が確実にあり、イギリスの物価のほうが高いということをぜひ押さえましょう。

参考:NUMBEO
https://www.numbeo.com/cost-of-living/compare_cities.jsp?country1=United+Kingdom&city1=London&country2=Japan&city2=Tokyo&displayCurrency=JPY

イギリス国内で物価が高い都市·安い都市

日本でも東京とその他の都市で生活コストに差があるように、イギリス国内でも都市ごとに物価の高さは異なります。ここでは、最新のランキングやデータをもとに、物価が高い都市と安い都市を紹介しましょう。

イギリスで物価が高い都市

なんと言っても、イギリスの首都ロンドンの物価が国内で一番高くなります。ロンドンは日本との比較を超えて、世界的にも物価が高い都市として有名です。その要因は家賃・ホテル代・外食・交通費など、生活全般にわたります。

例えば、ロンドン市内で一般的なホテルに宿泊すれば一晩158ポンド(約32,000円)ほどかかります。ロンドン市内は地下鉄とバスが便利ですが、これらも高いと言われていますし、ロンドン名物ブラックキャブにおいては、初乗り3.2ポンド(約640円)です。

さらに、ロンドン市内を車で通行するだけで、排ガスの「超低排出ゾーンULEZ」により、規制車両には通行料が課されます。

もちろん、物価高を補って余りある魅力がロンドンにはありますが、旅行や留学を計画する際は予算に十分な余裕を持たせることが必要です。

物価が高い都市といえばダントツでロンドンですが、ここでは2025年時点で物価が高いとされるイギリスの都市ランキングの中から、2位から8位までを見ていきましょう。

2位 ブリストル
3位 ブライトン
4位 セント·オールバンズ
5位 オックスフォード
6位 ケンブリッジ
7位 ウィンチェスター
8位 エジンバラ

2位ブリストルは大学のある都市、そこから程近いところに街全体が世界遺産である美しいバース、そしてバース大学があります。

また、オックスフォードやケンブリッジ、エジンバラといった大学都市も、学生が多く暮らす一方で物価が高いのが特徴です。イギリスの大学進学を検討する際には、環境や安全面だけでなく、生活費も重要な判断材料となるでしょう。

参考:uhomes.com
https://en.uhomes.com/blog/the-most-expensive-places-to-live-in-the-uk

イギリスで物価が安い都市

一方で、イギリス、特にイングランドでは北部に行くほど物価が比較的安いと言われています。イギリスで物価が安い都市もuhomes.comのウェブサイトから紹介しましょう。

1位 ダラム
2位 ベルファスト
3位 ニューカッスル
4位 スターリング
5位 ランカスター
6位 カーディフ
7位 ダンディー
8位 ハル

ビートルズやフットボールチームで有名なリバプールは11位、マンチェスターは13位に入っています。

参考:uhomes.com
https://en.uhomes.com/blog/cheapest-places-to-live-in-uk

例えば、平均的家賃は1位ダラムで650ポンド(約13万円)、これがロンドンでは平均家賃が2,264ポンド(約45万円)ですのでイギリスも都市によって物価がかなり違うことが分かります。

イギリス滞在を低予算でおさえるコツ

物価が高いことで知られるイギリス、特に首都ロンドン。それでも訪れたいという人は世界中にいます。最後に、イギリス旅行や留学での滞在費を少しでも低予算で抑えるコツをお届けしましょう。

イギリスを低予算で - 宿泊編

ホテルはホスピタリティーも素晴らしく、便利な位置にあったりしますが、低予算を重視するならB&Bの利用がおすすめです。B&BとはBed & Breakfastの略で、朝食付きでリーズナブルに泊まることができます。イギリスらしい家庭的な雰囲気を味わいながら、オーナーとの英会話も楽しめるでしょう。

イギリスを低予算で - 交通編

日本のPASMOやSuicaなど交通系ICのロンドンバージョンがOyster card(オイスターカード)です。ロンドンをメインに過ごす場合にはぜひ利用しましょう。特にDaily Cap(1日の上限運賃制度)があるため、一定額以上は引き落とされず安心して移動できます。

それ以上コストがかからなければ安心して移動できますね。なお、イギリスにはオフピークという時間帯があり、その時間で移動すると料金が割安になります。オフピークは平日9:30-16:00/19:00以降、そして週末と祝日です。

ちなみに、ロンドンは東京の半分程度の広さなので、地下鉄を使わずにテムズ川沿いを散策して歩くのも大変おすすめです。

イギリスを低予算で - 買い物編

イギリスにはBuy One Get One Free(BOGOF)という値引きサービスがあります。一つ買ったらもうひとつ無料という意味なので、一つあたりが半額になるという計算です。

2022年4月から健康を考慮し消費者が買いすぎをしないために、一部糖分の高い食品にはこのサービスが使えなくなりました。それでも紅茶から生鮮食料品や飲料、そして衣料品まで多くのアイテムがこの売り方をしています。

その他には3 for 2というものがあり、文字どおり3商品を2つ分の値段で買えるという値引きになります。こうしたキャンペーンを上手に利用すれば、生活費や食費を大きく節約できます。

イギリスを低予算で - 観光編

日本と比べ、イギリス観光でありがたいのは、美術館・博物館が基本的に無料であることです。

例えばロンドンには大英博物館、ナショナルギャラリー、テートモダンやロンドン自然史博物館などなど、膨大なマスターピースが所蔵されている美術館、博物館が多くありますが、それらはほぼ無料です。

館内のところどころに寄付のための箱が置いてありますので、気持ちばかりの金額を寄付することをおすすめしますが、それにしてもかなりおすすめの観光です。館内は展示だけでなく、併設カフェやショップも魅力的で、休憩がてら立ち寄るのもおすすめです。

まとめ

この記事ではイギリスの物価について解説、一部を除き全般的にイギリスは日本より高い傾向にあることが分かりました。

しかし、本場の英語、イギリスの歴史、これらに直接触れ、パブではカウンターでドリンクを待っている間に隣の外国人と一言二言言葉を交わしてコミュニケーションを楽しむなど、他の国では味わえない魅力が数多くあります。

イギリスの物価を理解した上で計画を立てれば、より安心してイギリス滞在を楽しむことができるでしょう。

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