ネイティブキャンプのコラムをご覧の皆さん、こんにちは!
今回のネイティブキャンプのこのコラムでは、長期旅行や留学などで海外に長期で滞在する際に皆さんが前もって知っておきたい情報を特集していきます。
ズバリ、今回特集していくのは「オーストラリア滞在中のSIMカード」についてです。
海外に長期留学をしたり、現地にある職場で働く機会を得たり、ワーキングホリデーで1年間現地にいることになった人は自分が今使っている携帯電話が現地でそのまま使用できるのか、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
基本的に、海外に長期滞在する際には、現地で使用できる「SIMカード」というものが必要になります。
この後詳しく説明させていただきますが、まずは「SIMカード」とはなんぞや?
という基本情報をお伝えします。
その後、オーストラリアに長期滞在をする際におすすめできるSIMカードやその利用方法、SIMカードに関するトラブルへの対処法についてもまとめていきます。
特に初めてオーストラリアに長期滞在をする方は、ぜひこのコラムを読んで参考にしてみてくださいね。
SIMカードとは?
普段スマートフォンやiPhoneを使用している私たちも、家電量販店や携帯ショップに勤めていない限りあまり携帯の内部に内蔵されている部品については詳しくありませんよね。
実は私たちが使用しているスマートフォンには「SIMカード」といったものが内蔵されています。
このSIMカードは、契約者の情報を記録しているカードと捉えてもらえれば大丈夫です。そのためSIMカードに記録されている情報と電話番号を結びつけて、通話やSMS、ネット利用などが可能になるのです。
また、最近では携帯端末を買い替える時に、SIMカードを差し替えるだけで機種変更ができるようになりました。
SIMカードは基本的に機能の面で3種類に分けられます。
- 「音声通話SIM」:音声通話とデータ通信が可能
- 「データSIM」:電話番号は付与されず、データ通信のみ可能
- 「SMS+データSIM」:データ通信に加えSMSが利用可能
選択するSIMカードの種類によって料金も変わってきますので、自分の用途に合ったSIMカードを選ぶようにしましょう。
参考資料: そもそもSIMとは?SIMカードの基本を理解しよう | povoライブラリ | 【公式】povo 2.0
オーストラリアでのSIMカード購入方法
続いては、オーストラリアに長期滞在する際に必要となるSIMカードの種類と、購入方法をお伝えしていきます。
オーストラリアのSIMカードの種類
オーストラリア国内で使用できるSIMカードの種類は主に2つ:「月額式」と「プリペイド式」です。
「月額式」のSIMカードは、日本の通信会社と同じように通話やネット利用料金などを使った分に対して後から料金を支払う仕組みのものです。
対して「プリペイド式」は最初に一定の金額を支払いするものです。支払っておいた金額の中で通信料や通話料を使うことができます。使い切ってしまった場合、通信量をチャージしたり、別の通信会社に切り替えることでまた使用できるようになります。
また、気をつけたいのがオーストラリアをはじめとした海外でSIMカードを購入して使用する場合にはSIMロックが解除されているスマートフォンが必要である、という点です。
通信会社でスマートフォンを購入するときに、別の通信サービスが使えないようにその端末にSIMロックがかかってしまっている場合があります。そのため、日本の通信会社でスマホを購入する際に「海外でSIMカードを使用する予定がある」という旨を伝えておくか、または渡航前に自分で手続きしてSIM解除を行うか、SIMフリーの端末を購入しておきましょう。
オーストラリアのSIMカードの購入方法
ここからは、オーストラリアのSIMカードを購入するまでの流れを説明していきます。
1.まずはSIMを購入します。
SIMカードはオーストラリアのコンビニやスーパーのレジなど身近な場所で売られています。 契約したいブランドを選んでレジで購入しましょう。
また、現地の実店舗で購入する場合は契約したいプランさえ伝えれば大丈夫です。
現地についてからスムーズにSIMカードを使いたい方には事前にオンラインで申し込みをしておくことをお勧めします。
渡航日に合わせて届くようにしておくと現地についた瞬間からデータ通信を使い始められます。
2.購入したSIMカードを自分のスマホに挿入します。
挿入方法はスマホの種類によって異なるのでガイダンスに従いましょう。 また、ここで日本で使っていたSIMカードを無くさないように注意しましょう。
SIMカードを挿入できたら、SIMカードのアクティベート化(有効化)を行います。
SIMカードを挿入後に電源を入れ、設定を行うためのSMSが受信されます。そのSMSに書かれているURLにアクセスすると、アクティベート化を完了させられます。
3.アクティベーション後は、使用するプランの選択を行います。
おすすめなのは、最安値のプランを選択することです。 なぜかというと、最初に購入したSIMカードのデータが足りなかったり、使い勝手が悪かったりと結局すぐに他の会社に変更することも考えられるためです。
プランを選択した後には支払い方法を選択しましょう。支払い方法を選択したら、これで設定完了です!
参考資料:オーストラリアのSIMカードはどこで買える?おすすめのSIMを徹底解剖 | スクールウィズ - 英語力UPの留学エージェント-
オーストラリア滞在中のオススメSIMプラン
オーストラリア現地でのSIMカードの購入方法を学習したところで、ここからはオーストラリアで使用するのにおすすめのSIMカードプランを複数ご紹介していきます!
Optus
一つ目に紹介するのは大手通信会社の一つである「Optus」です。4Gと5Gの両方のプランを提供しています。そのためOptusの利点は通信スピードの速さと言えるでしょう。
メルボルンやシドニーなどの大きな都市では5Gが使用できます。その地域に滞在する予定の人は、Optusがお勧めです。
最安値プランはプリペイド式の7GBプラン。有効期限が1週間と短いので、現地についたばかりの最初のお試しSIMカードとしてぴったりです。その後長期プランに変更したい場合は約3,680円で28日間40GBが使えるプランもあるそうです。
最安値:70GB/AUD (644円)
店舗:あり
プリペイド式:あり
参考資料:Optus - Mobile Phones, nbn, Home Internet, Entertainment and Sport
Catch Connect
続いて紹介するのは、格安SIMの一つである「Catch Connect」です。回線はOptusのものを使用しているので、通信速度において不便を感じることもないと言えます。
また、プランはプリペイド式のみを提供しています。30日で10AUD (約920円)と格安なのが魅力。使えるデータ量が4GBと少なめですが、滞在先(家)や職場、学校などのWi-Fiが整っていればさほど問題はないでしょう。
最安値:4GB/10AUD (920円)
実店舗:なし
プリペイド式:あり
参考資料:Catch Connect | $20 15GB 28DAY PLAN
amaysim
最後に紹介するのは「amaysim」という日本人留学生からの人気が高い会社です。格安SIMとしては10年以上の歴史があり、口コミの良さでも定評があります。
最安値のプランは1週間10AUD (920円)です。そのままこのプランで続けて行きたい場合は28日、6ヶ月、1年と長期契約のプランもあります。滞在する期間に合わせて最適なプランを選びましょう。
最安値:10GB/10AUD (920円)
実店舗:なし
プリペイド式:あり
参考資料:Best value Phone Plans in Australia | amaysim
「eSIM」もおすすめ
自分のスマホにSIMと呼ばれるICチップを挿入するというやり方を先ほど紹介しましたが、最近では「eSIM」と呼ばれるものもあります。eSIMとは、スマホ内蔵のICチップのデータをダウンロードして、現地回線に接続できる仕組みです。
SIMカード本体自体が不要で、入れ替える手間も省けます。データ容量や利用日数の種類もSIM本体よりも豊富ことも魅力の一つ。滞在日程に合ったプランが選びやすいです。
SIMの差し替え:不要
申込から利用開始:最短当日
対応機種:少ない (要確認)
申込後のキャンセル:できない
ただし注意点として、2018年9月以前に発売されたスマホのほとんどがeSIMに対応していません。また、ほとんどのサービス会社でeSIM注文後のキャンセルはできません。
参考資料:オーストラリアで使えるeSIMおすすめ比較8選!無制限や電話番号付きのサービスはある?
トラブル時の対処法
コラムの最後に、オーストラリア現地でSIMカードに関するトラブルに対応する方法をお伝えしておきたいと思います。以下、現地でSIMカードを使用し始めた際に起こりうるトラブルとその対処法についてまとめておきます。
eSImを設定する前に設定時にエラーが起きる場合
- eSIMの設定後、回線が開通するのに約15分〜4時間の時間がかかることがあるので事前に知っておくといい。
- 週末などで回線が混雑している場合、開通までに時間を要する場合も。
- 設定→モバイル通信→SIMにオーストラリアの携帯番号が追加されているか確認
- 「機内モード」のオンオフを繰り返してみて、電波受信の確認
eSIMを設定する際にエラーが出た時
- 「eSIMは追加できません」「このコードはもう有効ではありません」などのメッセージが出てくる
- 「設定」→「一般」→「VPNとデバイスの管理」→「VPN」:接続されている場合にはこれを「未接続」にする
- 現地到着後、日本のSIMでローミング電波を受信している場合、日本の回線を「OFF」にする
- 日本にSIMを入れたままの場合は取り出す
- スマホの電源を入れ直し、Wi-Fiを接続してみて、QRコードを読み取る
コラムの最後に、オーストラリア現地でSIMカードに関するトラブルに対応する方法をお伝えしておきたいと思います。以これらの方法を試してみると、エラーメッセージが出てもeSIMのアクティベートが可能になります。
参考資料: オーストラリア到着後のeSIMの設定方法とエラー対処法 - トラトラブログ | オーストラリア情報配信中
まとめ
このコラムではここまで、オーストラリアに長期滞在する予定のある方向けに、現地で使用できるSIMカードについて特集してきました。いかがでしたでしょうか?
そもそもSIMカードとは何か?という基本情報を知った上で、特にオーストラリアで使用するのにおすすめのSIMカードを取り扱う会社を複数紹介しました。今後、オーストラリアへ長期滞在する予定の方はぜひ、参考にしてみてください。
出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!