イギリスの首都といえば、ロンドンです。歴史と現代がみごとに融合した、活気あふれる首都ロンドン。二階建ての赤いロンドンバス、大きな時計台ビッグベン、大英博物館、クィーンズイングリッシュ、UCLなどの大学他、ロンドンならではの魅力はたくさんあります。
この記事では、英国について、そして首都ロンドンの独自の雰囲気や歴史、アート、食文化、旅行に適した時期などについて、それぞれしっかり紹介します。
イギリスの首都ロンドンとは?
ここでは、ロンドンの地理や人口、歴史、文化、観光名所などについて取り上げます。
イギリス 首都名
ロンドンはイギリスの首都で、面積は約1,572平方キロメートルです。1,572平方キロメートルとは、東京都(約2,194平方キロメートル)よりやや小さいくらいです。広さの感覚としては、東京都と同じような大都市圏の規模を想像するとわかりやすいです。南東イングランドに位置し、テムズ川の河口近くに広がっています。
イギリス 首都 人口
ロンドンの人口は、約900万人です。900万人といえば、規模で例えると日本の大阪府やアメリカのフィラデルフィアの人口に匹敵する大きさで、非常に多様な人々が住んでいることを意味します。
イギリス 首都 法律
ロンドンは32の区に分かれており、各区が地方行政を担当しています。これにより、ロンドンは多様なニーズに応える効率的な行政を可能としています。
歴史的建造物と世界遺産
ロンドン中心部には、ビッグ・ベン、テムズ川にかかるタワーブリッジ、バッキンガム宮殿など、歴史を持つ建物や観光に適した名所が数多く存在しています。世界遺産であるロンドン塔やウエストミンスター寺院は、それらの代表格です。ロンドン塔はかつて王室の宝物を保管していた場所で、歴史的な背景を持っています。セント・ポール大聖堂はその壮大なドームが特徴で、建築的な美しさが観光客を魅了しています。
また、テムズ川沿いには多くの歴史的な橋や建物があり、ロンドンの豊かな歴史を体感できます。ロンドンを訪れた際にはぜひ、テムズ川地域を散策してみてください。
シティオブロンドンと多様な文化
ロンドンは多様な民族が共存する世界最大の都市のひとつで、さまざまな国や地域からの移民が多く住んでいます。そのため、さまざまな文化や料理、イベントが楽しめます。
特に食文化については、多国籍の料理が楽しめるレストランやカフェが豊富で、インド料理、中華料理、イタリア料理、アフリカ料理など、さまざまな食文化が共存しており、世界中の料理が味わえます。
ロンドン独自の食としては、イギリスを代表する料理のひとつであるフィッシュ&チップスがあります。サクサクの白身魚とポテトフライを一緒に楽しむ、楽しく美味しいロンドンを代表する食文化です。
このフィッシュですが、お店によって大きさの違いはありますが、想像以上にとても大きく、20~30センチくらいのカリカリの揚げたてフィッシが提供されます。ぜひロンドンを訪れた際には、召し上がってみてください。
またアートシーンは豊かで、ロンドンは世界中のアートの中心地でもあります。現代美術や伝統芸術、双方が楽しめます。
ナショナルギャラリーなど、無料で入場できる美術館なども多くあり、芸術が人々の生活の一部として溶け込んでいることを実感できます。無料といえど、足を一歩踏み入れると、そこには教科書で見たことのある有名な絵画などが惜しげもなく展示されており、圧巻です。
音楽シーンも多彩で、クラシック、ポップ、ロック、ヒップホップなど、さまざまなジャンルのアーティストが活躍しています。
シティ・オブ・ロンドンは、世界有数の金融センターであり、多くの国際企業や銀行が集まっています。ロンドン証券取引所もここに位置し、経済の中心として重要な役割を果たしています。
イギリスの王政はバッキンガム宮殿を中心に伝統的な儀式や行事が行われ、観光名所としても人気を誇っています。また、チューブの愛称で親しまれる地下鉄は、世界で最も古い地下鉄システムのひとつで、便利な移動手段として地元の人々や観光客に利用されています。
イギリス 首都 標準時子午線
イギリスの標準時は「グリニッジ標準時(GMT)」です。これはロンドンのグリニッジ地区にあるグリニッジ天文台を基準にした時間で、世界の標準時の基準点とされています。
イギリスとスコットランドの違いとは?
イギリスは正式には「イギリス連合王国(United Kingdom)」で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成り立っています。
スコットランドはUKの一部であり、独自の文化や法律、教育制度を持っています。
イギリス 首都 4つ
イギリス連合王国のそれぞれの首都と特徴はこちらです。
ロンドン:イギリスの首都
エディンバラ:スコットランドの首都で、スコットランド議会や歴史的な名所が多くあります。
カーディフ:ウェールズの首都で、ウェールズ議会が所在し、文化的なイベントが行われます。
ベルファスト:北アイルランドの首都で、歴史的な背景を持ち、最近では観光地としても知られています。
イギリスの歴史と成り立ち
イギリスの歴史は、いくつかの大きな出来事を経て成り立っています。
イギリス 首都 歴史
イギリスの歴史は非常に長く、数千年にわたります。古代にはケルト人が住んでいましたが、ローマの侵略により約400年にわたってローマに支配されました。その後、1066年にはノルマン人が攻めてきて、イギリスを支配します。
中世にはさまざまな王国ができ、特にヘンリー8世の時にイギリス国教会が設立されました。17世紀には王と議会の権力争いがあり、内戦が起こります。18世紀には大英帝国が成立し、イギリス経済は栄華を極め、多くの植民地を持ちました。19世紀には産業革命が起こり、20世紀には二度の世界大戦がありました。その後、多くの植民地が独立を果たします。
このように、イギリスの歴史は数千年にわたり、各時代ごとに重要な出来事や変革がありました。最近では、イギリスはEUから離脱したことが大きなニュースとなったことが記憶に新しいですね。
イギリスの観光スポット
イギリスの主要な観光スポットはこちらです。
バッキンガム宮殿 : イギリス王室の公式居所で、衛兵交代式が有名です。
ストーンヘンジ:縄文時代の神秘的な遺跡で、巨大な石が並ぶ景観が印象的です。
湖水地方:美しい湖と山々が広がる自然公園で、ハイキングやボート遊びが楽しめます。
エディンバラ城:エディンバラの中心にある歴史的な城で、美しい景色と共にスコットランドの歴史を学べます。
ビッグベン:ロンドンのシンボルで、外観も美しく、近くのテムズ川沿いも散策に最適です。
大英博物館:世界中の貴重な文化財が集まる博物館で、入場は無料です。
セントポール大聖堂:美しいドームが特徴の大聖堂で、内部の見学や展望台も楽しめます。
ナショナルギャラリー:トラファルガー広場に位置し、ルネサンスから19世紀までのヨーロッパの名画が豊富に展示されています。
テートモダン:現代美術を中心とした美術館で、かつての発電所を改装したユニークな建物が魅力です。
イギリスの気候と旅行時期の選び方
イギリスの気候は地域によってやや異なりますが、日本と同様、四季がはっきりしており、年間を通して雨が多いのが特徴です。
イギリスの四季と気候
春:3~5月の気温は10~15度で観光にはとても適しています。しかし天気は変わりやすいのでご注意ください。
夏:6~8月の気温は15~25度です。天気も良く観光には適していますが、観光地は観光客でにぎわい混雑しています。
秋:9~11月は気温が下がり始め、おおよそ10~15度です。紅葉も美しく、夏に比べ旅行者も少なく、落ち着いて観光できます。
冬:12~2月は寒く、気温は0~8度です。クリスマスマーケットなどもあり、この時期ならではの楽しみが体験できます。
イギリスは旅行時期によってそれぞれ違う表情が楽しめます。観光をメインに考えている人には、夏が最適です。自然を楽しみたい方には、春や秋が美しい景色を楽しめるでしょう。クリスマスなどのイベントを楽しみたい方は冬、予算を重視したい方には、飛行機代やホテルが安くなるオフシーズンをお勧めします。
イギリスの治安と滞在中の注意点
イギリスの治安は比較的良好です。しかし、大都市ではスリなどに注意が必要です。公共の場では荷物をしっかり管理し、夜間は人通りの少ない場所を避けることが大切です。適切な注意を払えば、イギリスは安全に過ごせる国です。
しかし特に、観光シーズンやイベント時には、観光客を狙った犯罪が増加傾向にあります。ここでは滞在の注意点についてまとめてみます。
スリや置き引きに気をつけよう
特に、観光シーズンやイベント時には、観光客を狙った犯罪が増加傾向にあります。カバンや貴重品を肌身離さず持ち、カフェやレストランなどで無防備に椅子の上に置くなどしないように気をつけてください。
スマートフォンのひったくりに気をつけよう
イギリスでは、特に都市部や観光地でスマートフォンのひったくりが発生しています。例えば、地下鉄やバスの扉近くで立ってスマートフォンなどを無防備に眺めていると狙われることがあります。扉が閉まる直前にひったくられ、犯人はそのまま乗り物を降りて走って逃走します。そのような犯罪を犯す人はたいていとても慣れていて、走るのもとても速いです。
公共交通機関や混雑した場所では無防備にならず、周囲に気を配ることが大切です。万が一のためにスマートフォンには必ずロック機能を設定し、重要なデータはクラウドに保存しておきましょう。
周りに迷惑をかけない
公共の場では、大声を出したり酔っ払ったり、まわりに迷惑をかける行為は慎みましょう。そのような行為は他の人とのトラブルになるだけでなく、警察の介入があったり警告や罰金を課せられることもあります。
地域によって治安や文化も異なるため、その場に応じた行動や振る舞いをすることが大切です。
人通りの少ない場所は歩かない
夜間などは特に、人通りの少ない場所を歩くなどは避けましょう。地方都市では、治安は良好で特に目立った犯罪は起こっていませんが、主要都市部と同様、気をつけるに越したことはありません。
緊急連絡先
イギリス国内では、緊急時にかけるべき番号は999です。この番号で、警察、消防、救急に連絡することができます。覚えておくと安心ですね。
まとめ
ロンドンは、ヨーロッパの中でも世界最大の都市の一つであり、イギリス国内の政治、経済、文化の中心を担っています。ロンドン中心部には、歴史的な建物や現代的なランドマークが共存しており、多くの観光客が訪れます。また、さまざまな国から人々が移り住み、多様な文化が形成されています。
ロンドンは季節によってそれぞれ違った魅力を持っているので、ぜひ好きな季節に訪れてみてください。
◇留学経験
・イギリス ロンドン
・カナダ トロント
これまで、イギリス・ロンドンのWimbledon School of Englishとカナダ・トロントのiLSC Language Schoolで、文法やアカデミックライティング、国際的な社会問題、ジャーナリズムなどのコースを選択し、2年間にわたり徹底的に学びました。
これらの学びを通じて英語のスキルを高めるとともに、国際的な視野を広げる貴重な機会を得ることができました。特に、アカデミックライティングのコースでは、論理的な構成や明確な主張の展開、信頼できる証拠を基にした議論の方法を学び、映画をテーマに議論するコースでは、さまざまな文化的背景を持つクラスメイトたちと積極的に意見を交わしながら、異なる視点から物事を考える力を養いました。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
これまでに滞在した国や島:イギリス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、インドネシア、バリ、タイ、ランカウイ、プーケット、ハワイ、グアム、サイパン、アメリカ、オーストラリア、カナダ、パンコールラウ、香港、マレーシア、シンガポール、メキシコなどです。
◇自己紹介
これまでいろんな国を旅して来て、たくさんの人々と知り合い数多くの得難い思い出があります。世界各地に友人ができ、やはり共通の言語は英語なので、今では日常的に英語を使っています。また、イギリスやカナダに滞在し、家を借りたり銀行口座を開設したり、現地の学校の申し込みをしたりした経験から、正確な英語を使う必要性を感じました。
英語のスキルでは、リスニングが得意です。また、COLLOCATIONと呼ばれる、英語の言葉が何とペアになっているかに関しての専門的なコースを取ったこともあり、皆様に少しでも有益な情報をお届けしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
◇留学への思い
これまでの留学経験を通じて、さまざまな国の人々と出会い、共通の言語として英語が必要不可欠であることを実感しました。現在では日常的に英語を使い、世界中の友人とコミュニケーションを取っています。
異なる母国語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るためには、英語は欠かせないツールです。英語は単なる言語にとどまらず、異文化への理解や国際的な問題に対する深い洞察を得るための重要な鍵であることを強く感じています。
留学では、学業以外の思い出も、留学生活をさらに思い出深いものにしてくれました。ロンドンでは、クラスメイトとフランスやイタリアを訪れ欧州の文化を体験したり、週末にロンドンの地下鉄「チューブ」に乗りピカデリーでミュージカルを楽しんだりと、充実した時間を過ごしました。
トロントでは、ワールドカップ期間中にキャンパスのロビーに設置された大きなテレビの前で、世界中の学生たちと共に相手や自分の国の試合を応援し、にぎやかなひとときを楽しみました。
これからも、みなさんに有益な情報をお届けできるようつとめていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。