社会人が海外留学のために使えるローンとは?教育ローンの活用法とメリットをご紹介!

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海外留学に興味があっても、費用面の不安から留学を諦めてしまう方は少なくありません。実際に1年間の語学留学に必要な費用は200万〜450万円程と言われており、大きなお金がかかります。

「そんな多額の留学費用を今すぐには用意できない…」と、費用を理由に留学を諦めかけている方にぜひ知ってもらいたいのが、留学ローン(教育ローン)です。あまり知られていませんが、社会人留学に必要な費用を教育ローンで融資してもらうことができます。

今回の記事では、社会人が海外留学のために使える留学ローン(教育ローン)について詳しく紹介していきます。社会人留学を考えている方、特に留学費用に不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそも留学ローンとは?

留学ローンとは、留学に必要な資金を国や銀行から借り入れる教育ローンの一種です。留学ローンには、公的機関が提供する「公的ローン」と、銀行やカード会社が提供する「民間ローン」の2種類があります。まずは両者の特徴について詳しく解説していきますね。

公的ローン

公的ローンとして挙げられるのが、「教育一般貸付」と呼ばれる国の教育ローン制度です。この制度では、留学資金として1人につき最高450万円を借りられます。返済期間は15年以内、金利は年2.40%(固定)です。(※2024年10月現在)

ただし、短期留学の場合は申し込み不可となっており、融資の対象となるのは留学期間が3ヶ月以上の場合です。1年中いつでも申し込みが可能で、自分の留学したいタイミングで融資を受けられます。申し込みはインターネットもしくは郵送で行います。

■手続きの流れ
①必要書類の準備
②申し込み
③審査
④契約手続き
⑤融資(入金)

必要な書類や手続きについての詳細は日本政策金融公庫の公式サイトから確認可能です。まずは一度チェックしてみると良いでしょう。

▼国の教育ローン
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html

■公的ローンのメリット
・金利が低い
・返済期間が長い
・大学や大学院の正規留学に限らず、3ヶ月以上の語学留学でも申し込み可能

民間ローン

民間ローンは、銀行や信用金庫、労働金庫など民間の金融機関が提供する教育ローンです。借入限度額は500万〜1,000万円と公的ローンよりも高く設定されており、長期留学でまとまった金額が必要な場合でも対応できます。

金融機関によっては保証人が不要なケースもあったり、最短即日で融資を受けられたりと、自分の目的や希望に合わせて借りることが可能です。

■民間ローンのメリット
・借入れ限度額が高い
・最短即日で融資を受けられる
・保証人がいなくても借りられる

※申し込む金融機関によって異なります

奨学金との違い

奨学金制度とは、経済的な理由や学業成績に応じて教育に関わる費用(留学資金など)を補助してもらう制度です。奨学金には返済が必要な「貸与型奨学金」と、返済が不要な「給付型奨学金」の2種類があります。

奨学金の制度は「経済的な理由で修学ができない優秀な学生に対しての貸与・給付」であり、学生を対象としたものが一般的ですが、実は社会人向けのものもあります。学生向けに比べて種類が少なく、また年齢や成績などの要件が厳しいことが多いですが、選択肢のひとつとして検討してみるのも良いでしょう。

海外留学ローンのメリット

続いて、海外留学ローンのメリットとデメリットを見ていきます。海外留学ローンにはメリットもあればデメリットもあります。メリット・デメリットの双方を考慮し、その上で自分に必要かどうかを判断することが大切です。

留学を実現できる

海外留学ローンの大きなメリットは、何と言っても留学を実現できる点です。「お金がないから…」と社会人留学を諦めていた人も、海外留学ローンを利用することで留学が実現可能なものとなります。

また、留学に年齢制限はありませんが、留学で得たスキルや経験を将来に活かすことを考えると、早ければ早いほど良いと言えます。「留学費用を貯める」という選択をした場合、人によっては何年もかかってしまい、「結局留学を諦めた」「もっと早く留学すればよかった」といった後悔に繋がることも。今すぐ留学したい人にとって、留学ローン制度を利用するのは有効な手段です。

フリーローンよりも金利が低い

使い道が限定されないフリーローンと比べて、留学ローン(教育ローン)の方が金利が低い場合が多いです。また返済期間が長く、留学中に返済に追われる心配がない点も大きなメリットと言えるでしょう。留学中の返済は利子のみで良いものなど返済期間に融通が利くものもあるので、将来を見据えた上で自分に合ったものを選ぶことが大切です。

海外留学ローンのデメリット

次に、海外留学ローンのデメリットを見ていきましょう。

利息分がかかる

海外留学ローンのデメリットは、借りた金額に加えて利息がかかる点です。公的ローンでも民間ローンでも、融資を受けた場合は利息を含めた金額を返済する必要があるため、最終的に支払うお金が多くなります。

金利は「教育一般貸付」の場合で2.40%、民間ローンの場合は金融機関で異なります。民間ローンを選ぶ際は金利を比較し、できるだけ金利が低いローンを選ぶと返済の負担が軽くなります。

金利には変動金利と固定金利があり、変動金利は金融市場の状況によって上下するタイプ、固定金利は返済期間中ずっと変わらないタイプです。ローンを申し込む際は、どちらのタイプかも考慮した上で決めることが大切です。

社会人留学におけるローンの活用方法

留学ローンを借りるメリット・デメリットについて解説してきましたが、ここからはそれらを踏まえてどのように活用するのが良いのかという点をお伝えしていきます。前項で確認したように、留学ローンにはメリットもあればデメリットもあります。お金はあくまでも借りているものなので、利息分を含めて必ず返済しなければなりません。

留学ローンを有意義に活用するためには、留学後を見据えた「返済計画」をしっかり立てることが重要です。留学をしてどのようなスキルを身につけ、どのようにキャリアアップをしていきたいのか、留学後にどのくらいの収入を得てどのように返済していくのかをしっかりイメージしましょう。

【留学ローンの返済パターン①】
留学開始
 ↓
帰国後、留学経験を活かしてキャリアアップ転職
 ↓
働きながら返済
【留学ローンの返済パターン②】
留学開始
 ↓
現地の語学学校に留学
 ↓
ワーキングホリデーで現地で収入を得る
 ↓
留学を続けながら返済

一般的にワーキングホリデー目的では留学ローンの審査に通りづらいと言われていますが、最初に語学学校に通い、その後にワーキングホリデーに切り替えることも可能です。現地で得た収入を少しでも返済にあてておけば、留学後の返済分が減るので楽になります。

ローンを借りるときの注意点

最後に、留学ローンを借りる時の注意点をいくつかお伝えしていきます。

早めに準備を始める

留学ローンを検討している場合、できるだけ早く準備にとりかかる必要があります。留学ローンの審査に時間がかかることがありますし、申し込みをしても審査が通らない可能性もあるので、できるだけ早く動き始める方が良いです。

留学ローンを申し込むと決めていなくても、選択肢として考えている段階からリサーチを進めておくことをおすすめします。

借りたお金の使い方

留学ローンで借りたお金は、留学費用として自由に使える場合もあればそうでない場合もあります。というのも、「学費のみ利用OK」などお金の使い道が限定される場合があるからです。入学金や授業料といった学費にあてることはできても、渡航費や現地での生活費にはあてられないといった制約がある場合もあるので、借りる際はそうした点に注意した上で申し込みましょう。

民間ローンが提供している「教育ローン」には、そもそも海外留学に対応していないものもあります。借りたお金をどのように使えるのかを確認し、融通が利くローンを選ぶのも重要なポイントです。

必ず返済金利を確認

返済金利はローンによって異なるので、必ず注意が必要です。わずか1%の違いでも、借りる金額によっては数万円以上の違いになります。留学ローンを組む際は必ず金利を確認し、返済総額がいくらになるかを把握しましょう。その上で複数の金融機関を比べ、無理なく返済できるものを選ぶことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、社会人が借りられる「海外留学ローン」について解説しました。

●公的ローン(教育一般貸付)
・限度額:最大450万円
・金利:固定金利 2.40%
・返済期間:最長15年
・留学期間:最低3ヶ月
●民間ローン
・限度額:500〜1,000万円
・金利:固定金利もしくは変動金利
返済期間や金利は銀行など金融機関によって異なる。

留学ローンのメリットは、留学に必要な資金を調達できる点。経済的な理由で留学が難しいと考えている人でも、ローンを組むことで留学が叶います。

しかし、留学ローンには返済義務があるので、留学後の返済プランを立てた上で、自分の留学に必要な金額を借りることが大切です。「一人で留学準備を進めるのは不安…」という方は、留学カウンセラーや留学コンサルタントなどプロに相談してみるのも良いでしょう。

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