中国・北京の世界遺産「頤和園」とは?アクセスや見どころを解説

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中国旅行を考えている人なら、まず北京へ行ってみようと思うでしょう。中国は広くて見どころは本当にたくさんありますが、北京観光するなら、やっぱり古い歴史のある庭園
「頤和園」は見逃せませんね。

世界遺産に登録され、ますます大人気の「頤和園」について、歴史的背景やアクセス方法、営業時間とともに、観光するのに最適なシーズンやチケット購入方法、園内の歩き方などを詳しく解説致しましょう。

「頤和園」とは?歴史・世界遺産の登録年・基準など

頤和園(いわえん)は中国・北京市海淀区にある中国最大級の皇帝庭園です。

敷地面積は約290ヘクタール(東京ドーム約60個分)という大きさは想像を絶するものがあります。その約4分の3を占めるのが昆明湖で、豊かな水と調和のとれた建物や自然の美しさは目を見張るばかりです。

ここでは、まず以下について説明致します。

・頤和園の歴史
・世界遺産登録の背景

頤和園の歴史

頤和園の起源は12世紀の金王朝まで遡ります。

12世紀に金王朝が北京一帯を支配し、この地域に皇帝庭園を造ったことが始まりでした。

清朝6代皇帝乾隆帝が1750年に母の崇慶皇太后の還暦祝いに、庭園を大規模に整備し美しい湖のある庭園に仕上げました。当時は清漪園(せいいえん)と呼ばれていましたが、1860年の第二次アヘン戦争で英仏連合軍によって破壊されました。

19世紀に清朝の西太后が自身の居所である清漪園再建のために莫大な費用をかけて改修しました。そして、1895年に完成した庭園を頤和園(心身を和ませ養う庭園)と改名しました。

1900年の義和団事変により頤和園は再び破壊されましたが、西太后がさらに巨費を投じて復旧させたのが、現在ある頤和園なのです。

1914年からは皇室の私有財産として有料で一般公開されました。

頤和園の世界遺産登録年とその基準

1998年に頤和園はユネスコ世界文化遺産に登録されました。

中国には約60もの世界遺産があります。中でも知名度や観光客の多さ、メディアに取り上げられる頻度などから見て頤和園はトップクラスの世界遺産と言えます!

ユネスコの世界文化遺産への登録基準は以下のようになっています。

(1)人類の創造的才能を表現する傑作。


(2)ある期間を通じてまたある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に、人類の価値の重要な交流を示すもの。


(3)現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

頤和園はこの基準を満たしていることは明白で、世界的に高く評価されていることが分かります。

頤和園へのアクセス方法

頤和園は北京市中心からやや西寄りにありますが、地下鉄やタクシーで容易に移動できます。

■ 地下鉄

北京地下鉄4号線利用で、「北宮門駅」または「西苑駅」で下車すると、頤和園北門や東門まで徒歩で移動できます。

北京地下鉄10号線利用で、「巴溝駅」からバス(303、331、332、346、384、394路線)に乗り換え「頤和園東門」あるいは「頤和園北宮門」で下車することも可能です。

初めて頤和園を訪れるなら、地下鉄4号線・北宮駅を利用するのが最も分かりやすく、おすすめです。

北京市内で使える交通ICカードを用意しておくとなお便利です。

■ タクシー

北京市内から約30分で頤和園に着きます。

タクシー配車アプリを利用すれば、どこででもすぐにタクシーを呼べるので非常に便利です。中国語の発音が苦手な人でもアプリで行き先を指定しておけば、間違いなく頤和園に行けます。

頤和園の営業時間・休業日

頤和園は基本的には年中無休です。ただし、季節によって営業時間が変わるので注意してください。

■ 4月~10月

開園:6:00
閉園:20:00 (入園は19:00まで)

■ 11月~3月

開園:6:30
閉園:19:00(入園は18:00まで)

開園時間内でも仁寿殿、徳和園、排雲殿などの主要な建物や昆明湖の遊覧船などの運行は早く終了することがあるので、事前に公式サイトで確認しましょう。

頤和園観光のベストシーズン・時間帯


観光地として大人気の頤和園は毎年1,500万人もの観光客が訪れます。

訪れるのに最も良い時期や時間帯について紹介します。

・頤和園観光のベストシーズン
・おすすめの時間帯

頤和園観光のベストシーズン

頤和園観光なら、おすすめできるのは春(4〜5月)と秋(9〜10月)です。

春は暖かくなって花が咲き、新緑が美しく庭園を見て回るのに適しています。

秋は空気が澄んでいて、紅葉と湖の景観が大変きれいです。

ベストシーズンは9月前後が最適です。夏の暑さを過ぎ、半袖でも快適に過ごせるこのシーズンは観光に最も適しています。

観光客が少ない時期を狙いたかったら、3月〜4月がいいでしょう。真冬の寒さが過ぎ、やや暖かくなり、黄砂の影響が少ないこの時期は観光客が少なめです。朝晩の冷え込みはまだ続きますから厚手のコートなどを用意してお出かけください。

中国の冬は予想以上に寒いので、1〜2月の真冬に頤和園に出かけるのはなかなか勇気がいることですね。しかし、冬でも観光客は来ています。雪化粧の頤和園は幻想的です。昆明湖が結晶し、厚い氷が張っているところでスケートをしている人々もいます。寒さに強い人なら行ってみるのもいいですね、良い記念になるはずです。

おすすめの時間帯

朝の開園直後(6:00~6:30)は観光客が少なく、写真撮影もしやすく、ゆったりと見て回るには最適です。特に週末や祝日は非常に混雑しますから、早朝の訪問がおすすめです。

夕方は、昆明湖に沈む夕日が美しく、ゆっくり楽しめたら最高です。

頤和園のチケット購入のコツ

頤和園のチケットを効率よく買うコツを3つに分けて紹介します。

・チケット料金
・チケット購入場所
・オンラインチケット

チケット料金

頤和園のチケットは入園料のみと主要建築を含む共通券があります。

それぞれハイシーズンとシーズンオフとで料金は違いますが、以下のようになります。

  ハイシーズン
(4月1日~10月31日)
オフシーズン
(11月1日~3月31日)
入園チケット 30元(約600円) 20元(約410円)
共通券

(入園チケット+主要建築)
60元(約1240円) 50元(約1030円)

ここで主要建築として含まれているのは、徳和園、仏香閣、文昌院、蘇州街などです。

これらの建物はそれぞれ入場料を払うと40元以上になりますから、できるだけたくさん見たい人は共通券を買うのがお得です。

現地でのチケットの購入場所

チケットは、現地、頤和園正門の窓口で購入できます。

チケット購入にはパスポート提示を求められることがありますから、忘れずにパスポートを持参してください。

窓口では英語が通じないこともありますから、翻訳アプリなどで欲しいチケットの内容を画面で見せられるようにしておくのがいいですね。

休日や祝日、大型連休中は非常に混雑することがあります。時間に余裕を見てお出かけください。

オンラインチケット

ハイシーズンには入場者が多くなり、入場券を買うのにも列に並ばなければならないことがあります。

日本から観光に行く人は、あらかじめオンラインチケットを購入しておくのが得策です。
入場チケットは約1,424円、共通券は約2,136円で購入できます。

頤和園の見どころ・主要スポット

頤和園は広大な敷地に造られた美しい庭園で、湖、橋、建物、植物などどれをとってもぜひ見ておきたいところばかりです。しかし、その中でも次の5か所は見逃せない主要スポットです。

・昆明湖(こんめいこ)
・万寿山(ばんじゅさん)
・仏香閣(ぶっこうかく)
・長廊(ちょうろう)
・石舫(せきぼう)

昆明湖(こんめいこ)

頤和園の中で最も広い面積を占めるのが昆明湖です。

園全体の4分の3を占めるほどの大きな湖です。しかし、自然にできた単なる湖ではなく、いくつもの島や橋が配置され、形を整え景観を楽しむために手を加えられた非常に美しい湖です。

湖にボートを浮かべて、島々を眺めて回る、あるいは夕日を眺めて楽しめます。冬には全面結氷しスケートやそり遊びができる年もあります。中国の大自然を堪能できるスポットです。

万寿山(ばんじゅさん)

標高58.59メートルの小山ですが、昆明湖全体を見渡せるスポットとして人気があります。

排雲殿と呼ばれる建物もあり、西太后の誕生日を記念して建てられました。内部は美しく豪華な装飾が施されています。

仏香閣(ぶっこうかく)

昆明湖を見下ろす高台にある八角形の建物が仏香閣です。

仏香閣は皇帝が仏教に関係する儀式を行っていた場所として知られています。階段を上るのは少々大変ですが、上からの眺めは素晴らしく、朝晩の景色は最高です。

長廊(ちょうろう)

長廊は全長728メートルに及ぶ長い回廊で、昆明湖の北岸に沿って伸びています。

この回廊は頤和園内を雨の日でも見て回れるように屋根のある廊下として作られました。さらに道の梁には14,000枚もの花鳥画や風景画、歴史画などが描かれていて、乾隆帝の散歩道としても有名です。

歴史好きな人ならぜひ見ておきたいところです。またギネスブックにも登録されている貴重な建築物でもあります。

石舫(せきぼう)別名:清晏舫(せいあんぼう)

全長36メートルの大理石造りの船です。

昆明湖の北岸にあります。2階の楼閣にはステンドグラスの窓があり、豪華な雰囲気に浸れます。西太后が好んだ建物で、宴会などを開くために使われました。

頤和園の歩くルート例と所要時間目安

頤和園は広大で、見て回るには半日から終日かかります。効率良く見て回るためには、最初からルートを決めておく必要があります。所要時間別におすすめのルートを紹介します。

・短時間(2~3時間)
・半日(3~4時間)
・終日(5時間以上)

短時間(2~3時間)

東門から入場

→仁寿殿で皇帝執務室を見学
→徳和園で宮廷文化を見る
→長廊を歩きながら絵画鑑賞
→仏香閣へ登り、頤和園全体の景観を楽しむ
→昆明湖で十七孔橋を眺める
→東宮門あるいは北宮門から退場

半日(3~4時間)

東宮門から入場

→仁寿殿、徳和園を見学
→長廊を歩き、排雲殿を経て、仏香閣へ行き、頂上からの絶景を満喫する
→仏香閣から下って昆明湖へ
→十七孔橋をわたり、南湖島を散策
→石舫まで歩いてじっくりと鑑賞
→余裕があれば蘇州街を訪れる
→東宮門、新宮門、北宮門から退場

終日(5時間以上)

東宮門から入場

→西堤の散策、橋や景色を眺める
→諧趣園で江南風の池と回廊のある庭園を楽しむ
→昆明湖で遊覧船に乗り、湖上から頤和園全体の景色を楽しむ
→蘇州街で食事し、お土産を買う
→園内散策、時間の許す限り建物や庭園を見て回る
→近い門から退場

どのコースでも、かなりの時間歩くことになりますから、履きなれた靴、軽快な服装でおいでください。頤和園の歴史や文化をより深く知るには、ガイドツアーに参加するか、オーディオガイドを借りるのがいいでしょう。日本語の案内があるので、より深く理解することができます。

北京の至宝「頤和園」で時空を超える庭園散歩を!

中国の北京にある頤和園は、長い歴史のある皇帝庭園です。 世界遺産にも登録され広大な敷地と美しい建物や景色が楽しめます。

北京市内からは地下鉄やタクシー利用で容易に行けます。

秋、春は特に美しく見ごたえがあります。

昆明湖(こんめいこ)万寿山(ばんじゅさん)仏香閣(ぶっこうかく)など見どころが多く、半日から終日かけて見て回りましょう。

観光で中国へ行かれる人はぜひ頤和園へおいでください。

 

 

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