「ナイアガラの滝」は、誰でも一度は耳にしたことがある有名な観光スポットですよね!世界屈指の知名度がある巨大な滝は、南米にあるイグアスの滝、アフリカにあるヴィクトリアの滝と並んで、世界三大瀑布と呼ばれています。
「名前は知っているけど、場所がわからない」
「一体どうやってアクセスするの?」
など、ナイアガラの滝について知りたいと思っている方に、おすすめ周辺情報も含めてくわしく解説します。ぜひ、最後までお読みください。
ナイアガラの滝の歴史と文化
ナイアガラの滝は今から約1万2000年前の氷河時代の終わりに誕生しました。膨大な氷が溶けたことにより水流ができ、その水流が現在のナイアガラ川となりました。川の途中の断崖に水が流れこみ、最終的に大きな滝になったのです。
この滝は自然の力で浸食され、現在の姿になったのです。現在では浸食スピードはかなり遅く、範囲もごくわずかとなっています。
19世紀に入ると、ナイアガラの滝は観光地として発展。アメリカ、カナダの鉄道が発展し、アクセスしやすくなった点が要因です。滝の裏側まで行ける「霧の乙女号」は、1854年に観光遊覧船としてスタートを切りました。日本の1854年は幕末だったというので、驚きの歴史ですよね。この船は観光船になる前はカナダとアメリカを結ぶフェリー船だったのです。
現在、ナイアガラの滝(Naiagara Falls)はアメリカ·カナダにまたがる州立公園(Niagara Falls State Park)に制定されています。実は国立公園ではない点にも驚きますが、国立公園と同じレベルの壮大な景色が望める観光スポットです。
また、最近ではナイアガラの滝を保護する運動も盛んに行われています。観光業が発展した一方で、その影響でナイアガラの滝周辺の自然環境が脅かされています。観光で訪れた際は、マナーを守り、自然環境への配慮をしながら楽しみましょう!
ナイアガラの滝の特徴と魅力
世界三大瀑布のひとつ、ナイアガラの滝はアメリカとカナダの国旗をまたいだ場所に位置します。正確な場所は、アメリカのニューヨーク州とカナダのオンタリオ州となり、アメリカ滝、カナダ滝、ブライダルベール滝の3つで構成されています。
ナイアガラの滝の魅力はなんといってもその迫力です。カナダ滝の落差は約56m、幅は675m。北米で最も規模の大きい滝です。アメリカ滝は落差約58m、幅330mです。全ての滝の水量は、毎秒4,000㎥ですが、カナダ滝の水量はアメリカ滝の約9倍と言われています。
ただし、オンシーズンとオフシーズンでは、水量が変わるため、迫力のある滝を楽しみたい方はオンシーズンに訪れてみてください!最も水量が多いのは、6月~8月の夏です。滝のしぶきを浴びても寒くない点もオンシーズンに訪れたい理由のひとつです!
一方冬は、夏とは違った景色を楽しむことができます。それは、氷瀑の絶景を楽しめることです。バックに映える雪景色と滝のコラボレーションは圧巻です。ただし、観光クルーズ船に乗りたいと考えている場合、冬場は観光船が運航されていないこともあるため、事前に確認しておきましょう。
このように、ナイアガラの滝は1年を通じてさまざまな表情を見せてくれる点がとても魅力的だと言えます。どの季節に訪れてもその壮大な自然の力に魅了されることは間違いないでしょう。
ナイアガラの滝の場所とアクセス方法
筆者はナイアガラの滝に一度だけ訪れたことがあり、アメリカ側からカナダに陸路で入国しました。その時の体験談も交えてアクセス方法をご紹介します。陸路以外にも、さまざまなアクセス方法がありますので、ぜひ参考にしてください。
アメリカ国内からナイアガラの滝アメリカ側へのアクセス
アメリカからナイアガラの滝を訪れる人の中には、ニューヨーク観光を兼ねている方も多いかもしれません。ナイアガラの滝の滝に行くには、ニューヨークから空路でバッファロー·ナイアガラ空港(Buffalo Niagara International Airport)まで飛びます。例えば、ニューヨークのジョン・F·ケネディ空港から、バッファロー·ナイアガラ空港までの所要時間は約2時間です。そこからタクシー、またはレンタカーなどを使い約1時間かけて陸路で向かいます。
アメリカ側にはNiagara Falls State Park(ニューヨーク州の州立公園)があります。アメリカ側からの眺めは、滝の横からである点がポイントです。
アメリカから陸路で入国してカナダ側の滝へアクセス
ぜひカナダ側から滝を見たい!という方はアメリカからでもアクセスが可能。日本人には馴染みがないですが、陸路で国境を渡ります。こちらもバッファロー·ナイアガラ空港でレンタカーやタクシー、バスなどを手配します。陸路で国境を超える場合には事前にパスポートを手元に準備しておきましょう。
入国に必要なもの ·パスポート(ビザ) ·通行手数料 $3 |
入国の際には、高速道路の料金所のような施設を通ります。ここで入国審査を行うため、人数分パスポートとビザを提示する必要があります。他にも入国の目的や滞在先などを質問されるため、英語に不安がある方は事前に準備をしておくと安心できます。
なんと、ナイアガラ·フォールズのRainbow Bridgeでは、徒歩での国境越えも可能です。
通行料金などは随時変更されることがありますので、その時の最新情報をチェックして出発しましょう。
カナダ側からのアクセス方法
カナダ旅行とあわせてナイアガラの滝に行く予定の方は、カナダ国内間の移動となります。まずはトロント中心部までアクセスし、車やナイアガラの滝行きのバスに乗車します。所要時間は2~2時間半程です。
トロント発のナイアガラの滝観光ツアーも催行されており、滝の主要スポットを効率よく巡ることができます。言語やアクセスに不安のある方はツアーの参加を検討してみてください。
ナイアガラの滝周辺の観光スポット
ナイアガラの滝周辺にはさまざまな観光スポットがあります。特にカナダ側のホテル周辺は、小さなラスベガスのような雰囲気。滝を眺める展望スポットから観光クルーズまで、家族みんなで楽しめるアクティビティが用意されています。それぞれを順番にご紹介していきましょう。
展望タワー(Skylon Tower)
「ナイアガラの滝を上から見てみたい!」という方へのおすすめスポット、スカイロン·タワーはナイアガラの滝のランドマーク的な存在で、カナダ側のどこからでも見える展望タワーです。建物は1965年に建造され、展望デッキでは360°の景色を楽しむことができます。
観光クルーズ船
ナイアガラの滝と言えば、滝を裏側から見ることができる観光クルーズです。カナダ側から出航する場合は赤いポンチョ、アメリカ側から出航する場合は青いポンチョが無料で配られます。風やしぶきを受けながら滝に迫るクルーズは大迫力!ナイアガラの滝に行く方にはぜひ乗っていただきたい観光クルーズ船です。
テーブル·ロック
テーブル·ロックはその名の通りテーブルのような形状をしている岩場です。ここから滝を望むことができるため、常に観光客が写真を撮ったり滝を眺めたりしている場所です。この場所はミスト状のしぶきで多少濡れることはありますが、それも含めて訪れる価値のある場所です。
ホテル
ナイアガラの滝周辺にはたくさんの観光ホテルが立ち並んでおり、特に、滝を部屋から見ることができるホテルが人気です。滝は夜になると虹色にライトアップされます。部屋でゆっくりしながらライトアップされた滝を眺めることは、ナイアガラの滝旅行の夜のおすすめの過ごし方です。また、カナダ側のカジノホテルは、大人の観光客に人気です。
お土産ショップ
せっかくナイアガラの滝に来たのなら、記念にお土産を買うことはマスト!滝のイラストや公園名がプリントされたTシャツやパーカーなどのアパレル、お土産の定番·マグネットやポストカード。
特にカナダ側のお土産ショップでは、カナダの特産品、メープルシロップやメープルシロップを使用したお菓子なども販売されています。クリスマス用のオーナメントもオシャレなお土産ですね。
カナダでもアメリカドルが使えるという情報もありますが、適切な値段でお会計をするために、クレジットカードの準備をしておくと安心です!
ワイナリー
ナイアガラの滝周辺にはワイナリーがあることは、実は日本人にはあまり知られていません。しかしその歴史は古く、最初にブドウ畑ができたのが1600年代というので驚きです。その250年後にワイナリーがオープンし、現在ではさまざまなワイナリーがワインを製造·販売しています。
ナイアガラの滝ツアーでは、ワイナリーの見学が含まれているものもありますので、ワイン好きの方は必見です。
まとめ
この記事を読んで、ますます行きたくなりませんでしたか?季節ごとに異なる表情を持つところもナイアガラの滝の魅力です。訪れるたびに新たな発見がありそうですね!
ナイアガラの滝は、ベストなタイミングで楽しむために事前の下調べが重要です。特に滝の周辺はしぶきがかかるなど濡れることもあります。カメラやスマートフォンのための防水グッズや、夏場は日差し対策グッズ、冬場は防寒グッズなど、服装や持ち物をしっかりと確認して用意していきましょう!
言語や交通手段に不安のある方は個人旅行よりもツアーを手配してみてはいかがでしょうか?ナイアガラの滝を知り尽くしたガイドによるツアーは観光客に非常に人気があります。
観光ツアーには滝の近くまで迫るクルーズや、ヘリコプター遊覧などのアクティビティプランが含まれたものもあります。旅行中の限られた時間で効率よく楽しみたい方は、ぜひ自分に合ったツアーを探して予約してみましょう!
アメリカ、カナダの公用語は英語です。カナダはフランス語も公用語であるため、看板などは英仏どちらも使用されています。どちらも訛りの少ない英語を話しますが、英語に自信のない方は出発前にオンライン英会話で練習してみましょう。
オンライン英会話No.1のネイティブキャンプでは、旅行英語に対応したテキストも用意されています。無料体験レッスンは7日間。ぜひこの機会に始めてみませんか?
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。