ワーホリで人生が終わったかもしれない??ワーホリの実態と人生に与える影響を考える!

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ワーホリの実態と人生に与える影響とは?

海外旅行と言うと多くの日本人は、社会人であれば長くても1週間程度で行く人が多いのではないでしょうか。そして、行ってみてその国が気に入り、「この国に住んでみたいな」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

海外で長期的に住むとなるとまず思いつくのが留学、そして海外就職です。ですが、留学や海外就職をするためには、語学力や職務経験、また、まとまったお金が必要になり、実際のところ誰もが簡単にできるものではありません。そんな中、比較的簡単に気軽に海外に住むことができるのがワーキングホリデー(通称ワーホリ)です。

まず、ワーキングホリデーとは、日本と協定を結んでいる国、地域で、ホリデーを目的として滞在しながら旅行や就労ができるビザ制度のことです。2024年6月現在で日本と協定を結んでいる国は30か国です。年齢は18歳から30歳までが基本ですが、一部の国では35歳まで年齢の上限が引き上げられています

私自身もオーストラリアと韓国の2か国でワーホリ、また留学経験があります。ワーホリと留学の経験がベースとなり日本でキャリアチェンジしました。

その後フィリピンで海外就職に成功、現在はフリーランサーとしてタイのチェンマイに移住し生活しています。

今思うと、私が結果として現在の理想のライフスタイルを得ることができた原点は、オーストラリアでのワーホリ経験にあったように思います。

ですが、ワーホリから日本に帰国して、それ以前よりも人生が上手く行かなくなった、ワーホリで人生が終わった、行くんじゃなかったと後悔している人もいます。

ワーホリはビザの取得要件が低く、必要なお金も少なくて済み、まずは1年から試すことができるため海外生活を気軽に始めることができます。

一方で、社会人になってからワーホリに行く場合、仕事を辞め、日本での生活を整理して渡航するという大きな決断をしなければなりません。多くの日本人は、ワーホリ後に帰国して再就職や新しい生活をまた始められるかどうかという将来への不安を少なからず持つはずです。

これらの不安は、ワーホリを目的や目標なしに過ごしてしまうと、ワーホリ後の人生が難しくなってしまったり、行った事を後悔してしまうという形で現実になり得ます。

ワーホリを行う際の注意点

ワーホリビザは、比較的簡単に取得でき、滞在中に就労や就学もできる利便性の高いビザです。ホリデーが主な目的であるため、滞在資金を準備できるならば必ずしも働く必要はありません。このようにワーホリビザは、どのように過ごすかを自分で決められる自由度が高いビザであることがメリットです。

その反面、どのように過ごすかをしっかりと計画し、目的や目標を持たなければ何も得るものがなくダラダラと過ごして終わってしまうデメリットもあります。

ここからは、私のワーホリ経験者としての実体験やワーホリ仲間の実例からワーホリを行う際の注意点について挙げます。

1. ワーホリに行く目的や目標を持つ

ここ最近日本では賃金が上がらないことが理由で、オーストラリアなど賃金が高い国にワーホリで出稼ぎに行く人が増えているという情報を見聞きします。日本では給料が安いからと出稼ぎ感覚でワーホリに行くことや、お金さえ稼げれば仕事は何でも良いという感覚で行くことは帰国後のことを考えるとおすすめしません。ワーホリに行く前に、自分は何のためにワーホリに行くのか?をしっかりと決めていくことです。

2. ワーホリ資金は余裕を持って準備する

ワーホリでは決まった時間内で就労することができます。ですが、できる限りワーホリ資金は余裕を持って準備することをおすすめします。その理由は、現地で働く予定であってもすぐに仕事が見つかる保証はないからです。時期や求人状況により仕事が決まるまでに数カ月かかることもあります。

また、昨今ではワーホリに行く人が増えたため、職探しの競争率が上がり仕事が決まらず、やむなく帰国する人もいるという話を私の知り合いからも聞いています。特に、賃金の高いオーストラリアなどでは、仕事が決まれば高い賃金を得られる反面、それだけ生活費も高いです。

そのため、それらの生活費を十分に賄えるだけの余裕資金を準備した方が良いです。 また、現地でまず語学学校に通う予定の人もいると思います。その場合、当初予定していた期間よりも延長したくなることが現地に行ってからあります。その時に学費が工面できず諦めることになると、語学力が足りないことで仕事が決まらないなど後々の活動に影響が出ることがあります。

3. 日本とは違うということを理解し適応する

海外と日本では文化や物の考え方、生活習慣、また治安状況なども違います。これらは知識として知っていたり分かっていても、現地に行って実際にその環境に身を置いてみると簡単に適応できるわけでは必ずしもありません。

海外暮らしがうまく行かない人の共通点として、海外にいるのに日本の常識や考え方を変えられないことが挙げられます。例えば、日本では約束時間に関して厳しいですが、海外の国では程度の差はあれ日本のように約束時間をしっかりと守りません。約束時間に遅れた相手に対し「日本では5分でも遅れれば謝るのに、15分も遅れて来て謝らないなんてムカつく!」といった考え方をするのは日本的な考え方であり、余計なストレスを感じることになります。

「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますが、その通りです。
自分から現地の習慣や考え方を理解し適応しようという姿勢がないと現地での生活を快適に送ることができません。

ワーホリでの後悔とその理由

ワーホリでの後悔は人により違いますが、ふたつ例を挙げます。

ひとつ目は、帰国後により良い仕事で再就職できなかったケースです。これは、ワーホリから得たものがなく転職に活かせるものがないことでワーホリ前より良い条件で転職ができなかった、あとはワーホリとは関係がなく転職のタイミングで良い仕事と縁がなかったことが理由です。

ふたつ目は、期待以上の成果をワーホリで得られなかったケースです。自分が当初予想していたような成果が得られなかった場合も帰国後に「これならワーホリに行かない方が良かった」と後悔する可能性はあります。

例えば、帰国後に英語を活かして転職したいと思って自分なりには努力はしたけれど、自分の英語スキルを活かして再就職ができなかった、といった例です。これは、ワーホリ前にワーホリ後の成果の期待値が高すぎたことや、先の例と同じく縁の問題も理由として考えられます。

例えば、自分が期待していた成果は得られなかったとしても、縁があればその時点でのスキルでも仕事を得られる可能性はあります。

成功するためのワーホリ戦略

ここからは私自身の経験を踏まえ成功するワーホリ戦略について書きます。ですが、戦略はひとつしかないわけではなく、個々の状況により変わります。そのため、ここでは一般的な内容をお伝えします。

1. ワーホリ後のライフプランも含め計画を立てる

既に触れた通り、ワーホリには何となくとか日本の今の生活に不満があるからと行くのではなく自分なりの目的をしっかりと決め、更にその経験をワーホリ後にどう活かすのかまで見越して計画を立てるようにします。

ワーホリは、海外に遊びに行っているという目で見られることがあります。そのため、帰国後に転職活動をする場合でも、アピールできるものがないと企業には逆にマイナスな印象を与えかねません。

例えば、セールスとして働いたことがある人であれば、英語力をつけて現地でもセールスの経験を積み、帰国後に海外営業職で転職するといった目的や目標です。

このように、ワーホリに行って語学力をつける、既に持っている専門性に語学力を掛け合わせて日本でより良い仕事に転職する、場合によっては現地に残って仕事を得る、など自分なりの目的や目標をしっかりと決めて行くようにすることです。

2. 日本にいる間にできる限り語学力をつけておく

ワーホリビザの取得には語学力は問われません

また、語学学校で学べばよいとか言葉が分からなくても何とかなると考えている人もいるかもしれません。ですが、その考えはワーホリ経験者から言うと甘いです。

その理由は、現地で仕事をするつもりであれば職種によりますが、ある程度の語学力があることが大前提になるからです。言葉が分からない場合、職種が限られてくることと、それにより仕事が見つかりにくかったり条件が良くない仕事にしか就けないこともあります。実際私がワーホリでオーストラリアに行った時の友達でも英語がほぼ分からない人は、ホストファミリーとのコミュニケーションに苦労したり、仕事も日本語だけでできる和食レストランやお土産屋しかない、といったことがありました。

そして、それらの友達が口を揃えて言っていた言葉が「日本でもっと英語を勉強してくれば良かった」です。先に触れた通り、今は出稼ぎでワーホリに行く人が増えて国によっては需要に対し供給が多い状態です。そのような状況の中で、言葉ができないことは現実的に考えてとても不利です。そのため、ワーホリ準備のひとつとして言葉はできる限り学んで、できるようになっておくことをおすすめします。

まとめ

ワーホリは海外での長期滞在を気軽に体験できる魅力的な制度です。私自身もワーホリの経験があったからこそ、その後の海外転職や海外移住を実現でき、理想のライフスタイルを手に入れることができました。

私にとってのワーホリの経験は人生でかけがえのないものになっています。一方で、ワーホリを無計画に過ごしてしまうと、その時間を無駄にするだけではなく、その後の人生にマイナスになることもあります。

これからワーホリに行く人は、自分なりのしっかりとした目的や目標を持って行って下さい。

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