オーストラリアの気候を徹底解説!年間気温から季節ごとの特徴まで

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「日本とは季節が逆」ということで有名なオーストラリア。実は都市によって気候がまったく異なることをご存知でしたか?

本記事ではオーストラリアの代表的な都市をあげて、気候の特徴や気温などを具体的にご説明していきます。

オーストラリアの気候区分とは?多様な気候帯を理解しよう

オーストラリアは日本の21倍という広大な土地を有しています。その中に含まれる気候帯は、大きく分けてなんと4つ!都市の位置によって全く違う気候帯に属しているのです。各都市の年間気温を見ていく前に、まずは所属する気候帯を確認して大まかな特徴を掴みましょう。

1.熱帯雨林気候

特徴:オーストラリアの北海岸地域。年間を通して高温多湿で、雨季と乾季がはっきりしています。12-4月が雨季にあたり、激しいスコールが頻繁に発生し、湿度も非常に高いです。5-11月は乾季となり、比較的穏やかな天候に恵まれた観光向きのシーズンです。 代表的な都市:ダーウィン、キャサリン、クヌテラ

2.熱帯性気候

特徴:オーストラリア北部の一部地域。降水量は多いですが、熱帯雨林気候と比較すると少ないです。雨季と乾季があり、特に11-3月の雨季に降水量が集中します。4-11月の乾季は非常に乾燥しており、観光に適しています。
代表的な都市:ケアンズ、テナントクリーク、ポートヘッドランド

3.亜熱帯性気候

特徴:オーストラリア東海岸。冬も暖かく、年間を通じて比較的高い湿度が特徴です。熱帯性気候と比べるとシーズンごとの降水量の偏りはみられませんが、12-2月頃はやや多い傾向があります。
代表的な都市:ブリスベン、ゴールドコースト

4.温帯性気候

特徴:オーストラリア南部にみられる気候。日本のように四季がはっきりしているのが特徴です。9-11月が日本でいう春にあたりますが、降水量が増え湿度が高くなります。12-2月頃は日本の夏にあたり、乾燥した天気に恵まれています。
代表的な都市:シドニー、キャンベラ、メルボルン、アデレード、パース

オーストラリアの年間気温をグラフで解説:都市ごとの違い

オーストラリアは土地が広大であるため、国全体での平均気温を一言でお伝えすることができません。ここではオーストラリアの代表的な都市の気温を年間グラフに沿って見ていきましょう。

※それぞれの都市の気温はオーストラリア政府気象庁のサイトより引用

シドニー

年間を通して過ごしやすい気候が特徴なシドニー。夏と冬で気温差はありますが、夏は30度未満、冬でも10度以上と穏やかな変化です。日本ほど気温変化が激しくなく、年間を通して過ごしやすさを感じる方も多いでしょう。雪が降ることはめったにありません

メルボルン

シドニーと並ぶ巨大都市のメルボルン。1日の中に四季があるといわれるほど気候、気温の変化が激しい都市です。夏は日本と比べて平均気温が上がらないため、心地よく過ごせます。年間を通して降水量が比較的少ない都市ではありますが、天気の急変に備えた服装や持ち物を用意したほうがいいでしょう。

ブリスベン

オーストラリア第三の都市であるブリスベン。日本と同じ気候帯に属していますが、シドニー同様に日本よりも夏は涼しく、冬は温かいため過ごしやすい気候です。シドニーよりも冬は暖かい傾向があります。夏は日本と同様に降水量が多いのでご注意ください。春秋は暖かい晴れた日が多く、爽やかな潮風を体感できるでしょう。

パース

世界で一番美しい都市として知られるパース。オーストラリアの中でも天気がいい街として知られています。年間を通して雨が少ないため、カラッとした気候を楽しむことができます。特に夏(11-2月)は降水量が少なく、過ごしやすいでしょう。

ケアンズ

オーストラリア東北部に位置しており、グレートバリアリーフに近いケアンズ。グラフを見て分かる通り、年間を通してかなり温暖な気候です。乾季(4-11月)はやや涼しめで過ごしやすいですが、雨季(11-3月)は一転して雨が多くなり、その高温多湿さに過ごしづらさを感じる方も。気温をみて分かる通り、雪はまったく降りません。日本に近い都市の近くで、オーストラリア留学の人気都市の1つです。

ゴールドコースト

オーストラリアを代表するリゾート地のゴールドコースト。ケアンズと同じく、年間を通して比較的温暖な気候です。日本と同様に夏(12-2月)に降水量が多い傾向にあり、冬(6-8月)は雨が落ち着きます。夏(12-2月)の湿度は70%前後と高いですが、潮風が涼しく日本ほど蒸し暑さを感じません。

オーストラリアの夏と冬の気温比較:50度に達する場所も?

上述の通りオーストラリアの気温は都市によって大きく異なり、国として一概に平均気温を出すことは出来ません。最もメジャーなシドニーにだけ標準をあわせてお伝えすると以下のとおりです。

夏(12-2月頃)

・平均最高気温:約27度
・平均最低気温:約17度

冬(6-8月頃)

・平均最高気温:約17度
・平均最低気温:約7度

オーストラリアの夏

国全体の気候の平均的な特徴で言うと、オーストラリアも日本と同じく四季がはっきりしている都市が多く、夏と冬の気温の差があります。しかし、日本とは異なり乾燥・冷涼な気候が特徴的です。

つまり夏(12-2月頃)はカラッとした暑さを体験できます。

しかし、一部内陸部分では50度に達するところも。2022年の1月に西オーストラリア州オンズローという都市で50.7度を記録しています。また、地域によっては夏であっても朝晩は冷えこみ羽織物が必要という日本には見られない特徴もあります。

オーストラリアの冬

一方、オーストラリアの冬(6-8月頃)は気温も落ちこみ厳しい寒さとなりますが、氷点下になることはあまりなく、多くの地域で積雪は稀です。日本よりもだいぶ過ごしやすい印象を受けますね。

もし、ウィンタースポーツを楽しみたい場合は、メルボルンとキャンベラの間にあるオーストラリアアルプス山脈周辺でスキー場を見つけることができます

なぜ季節が逆なのか?オーストラリアの季節とその理由

オーストラリアといえば、日本と季節が逆!ということで有名です。しかしなぜ逆なのかご存知でしょうか?

そもそも世界中で年間を通して気候変動するのは、太陽に対して地球が少し傾いているためです。そのため、太陽の光があたる場所と量が年間を通してかわり、気候の差が生まれるのです。

日本は北半球という地域に属し、オーストラリアは南半球に属しています。大げさにいうと、地球の反対側にあるイメージです。ですので、日本が太陽の光を沢山浴びているとき(8月)、オーストラリアは太陽から遠くなり日照量が減って寒くなります

南半球にもたくさんの国があるため、ニュージーランド・アルゼンチン・チリなどはオーストラリアと同じく日本と季節が逆になります。

1月のオーストラリアの気温とおすすめの過ごし方

1月はオーストラリアの夏、日本の冬にあたるため、日本人からすると観光のベストシーズンの1つです。オーストラリアの1月の気温は都市によっては30度以上になることも多く、各観光地が観光客で賑わっています。都市別に1月の平均最高気温・平均最低気温を見てみましょう。

シドニー

・平均最高気温:約26度
・平均最低気温:約19度

メルボルン

・平均最高気温:約26度
・平均最低気温:約14度

ブリスベン

・平均最高気温:約29度
・平均最低気温:約21度

パース

・平均最高気温:約31度
・平均最低気温:約18度

ケアンズ

・平均最高気温:約32度
・平均最低気温:約24度

ゴールドコースト

・平均最高気温:約29度
・平均最低気温:約22度

おすすめはマリンスポーツ

この時期はなんといってもビーチでのアクティビティがおすすめ!特にシドニーやゴールドコーストは気候もよく、晴れ渡る青い海の下で様々なマリンスポーツを楽しむことができます。服装は半袖シャツ、パンツ、サンダルのような非常にラフな格好でも快適に過ごせるでしょう。

日本よりも紫外線が強いため、日焼け対策はしっかりしていく必要があります。日焼け止めの使用は勿論、ツバの広い帽子、日傘、サングラスは必須アイテムとなります。また、日本のお正月休みともかぶるため、航空券は高くなる傾向があります。計画を立てたら早めにチケットを予約しましょう。

降水量が多い都市へ行く際の注意点

一方で、ブリスベンやケアンズの1月は雨季にあたり、降水量が多くなります。マリンスポーツが好きな方にとってはとても魅力的な都市ですが、天気が崩れた際の予定も立てておきましょう。これらの都市では自然動物の観察や熱帯雨林観光がおすすめです。

8月のオーストラリア:気候と旅行時のポイント

8月のオーストラリアは日本の冬にあたりますが、日本より温かい都市ばかりです。しかし、最低気温は10度を下回る都市もあるため、セーターやジャケットなどの防寒対策はしっかりとしていきましょう。以下は各都市の8月の気温です。

シドニー

・平均最高気温:約18度
・平均最低気温:約9度

メルボルン

・平均最高気温:約15度
平均最低気温:約7度

ブリスベン

・平均最高気温:約22度
・平均最低気温:約10度

パース

・平均最高気温:約19度
・平均最低気温:約9度

ケアンズ

・平均最高気温:約27度
・平均最低気温:約17度

ゴールドコースト

・平均最高気温:約22度
・平均最低気温:約13度

シドニーやメルボルンなどの都市部は、日本の秋〜冬のような寒さですが、ケアンズ、ゴールドコーストは日本の真夏よりも少し過ごしやすい気温です。訪れたい都市によって服装が全く異なりますので、まずは旅の目的や訪問したい場所をしっかりと決めましょう。

オーストラリアの冬の気温と寒さ対策

オーストラリアは訪れたい都市によって気候が大きく異なりますが、特に冬(8月頃)は場所によって大きく気温に差が出ます。訪問したい都市を決めたら、訪問時期の気温をチェックして寒さ対策に適した服装を見つけましょう。

シドニー・メルボルンなどの都市部

例えばシドニーやメルボルンなどの都市部に行く場合は、日本の秋〜冬にかけての防寒対策が必要です。セーターやコートなどを準備しておくと安心でしょう。

また、シドニーからほど近い世界遺産であるブルーマウンテンズに行きたい場合は、山岳地帯にあたるため、更に厚手のダウンジャケットが必要となります。

ケアンズ・ゴールドコーストなどの暖かい地域

一方で、ケアンズやゴールドコーストを訪問したい場合は、厚手の服はあまり必要がありません。特に日中の日差しは暖かく、涼しくて過ごしやすいと感じることも多いでしょう。

それでも朝晩は冷えることがあるので、薄手のジャケットやパーカーなどがあると便利です。

オーストラリアの主要都市ごとの気候と特徴

最後に改めてオーストラリア各主要都市の気候と特徴について簡単にまとめていきましょう。

シドニー

日本と同様に四季がありますが、夏は日本ほど暑くなく、冬も穏やかな気候です。降水量も年間を通じてムラがありません。他の都市と比べると湿度はやや高めです。オペラハウスやハーバーブリッジなど有名な観光名所もあり、時期によってはマリンスポーツも楽しめる観光地です。

メルボルン

シドニーと同じく四季がはっきりしています。オーストラリアは朝晩の冷えこみが強いですが、メルボルンは特に気温差が大きいことが特徴です。年間を通して降水量は少なめです。カフェ文化が強く、様々なおしゃれなカフェに立ち寄りながら美術館などのアート観光が楽しめます。

ブリスベン

年間を通して暖かく、湿度が高めです。夏(12-2月)は特に雨が降りやすくなっています。冬(6-8月)は乾燥しておりあまり雨は降りません。リバークルーズを楽しんだり、コアラを抱っこできる場所があり、豊かな自然とふれあいたい方におすすめです。

パース

夏は乾燥しておりほとんど雨が降りませんが、冬(5-8月)にかけて雨が集中して湿度が高くなります。それでも他の都市と比較して雨は少ないため、年間を通して日照時間が多い場所です。有名なワインの産地でもあるため、穏やかな気候の中で美しい街を楽しみながらゆっくりしたい方におすすめといえるでしょう。

ケアンズ

年間を通して暖かい都市です。乾季(4-11月)は晴天が続き、気温が高くなります。雨季(11-3月)は特に降水量が多く、湿度もとても高くなります。グレートバリアリーフの玄関口として知られ、世界でも有数のダイビングスポットです。

ゴールドコースト

年間を通して暖かい都市です。夏(12-2月)は降水量が多くなり、それに伴って湿度も高くなります。冬は乾燥しており天気の良い日が多いです。ビーチリゾートとして知られており、国立公園や家族で楽しめるテーマパークもあるため、ファミリーで楽しむことができます。

オーストラリア旅行のための気候情報と服装ガイド

オーストラリアの気候は分かりましたか?オーストラリアは行く場所と時期によって気候が様々!旅の目的地をしっかりと決めて、適した服装を選んでいきましょう

また、1日の中での寒暖差が日本よりも大きい都市が多いため、暑い時期でも羽織れるものは持っていくと安心ですね。

皆様がオーストラリアで楽しい時間を過ごせますよう、心よりお祈り申し上げます!

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