アメリカの朝食といえば何が思い浮かぶでしょうか?シリアルにミルクをかけたものや、パンケーキ、ベーグルサンドなどが思い浮かびませんか?
移民大国のアメリカの朝食は非常に多様ですが、本記事ではスタンダードなアメリカの朝食についてくわしく解説します。筆者はアメリカに住んでいた当時、「朝食レストランめぐり」を楽しんでいましたので、その時の体験談もふまえてご紹介します。ぜひ最後までお読みください。
アメリカの食文化について
アメリカでは「1日の食事の中で朝食が最も重要だ」と考える人が多いです。アメリカの朝食文化は多様で、家庭によって異なります。
朝からボリュームのある朝食を食べる人もいれば、ヘルシーな朝食を好む人もいます。家族が移民であれば、そのルーツの国の朝食を食べることも多いです。
また、地域によってもその差は大きく、特に南部では少々ハイカロリーな料理が有名です。一方で西海岸などでは、ヘルシーな朝食が好まれます。
スムージーやオートミール、ヨーグルトにグラノーラをかけたものなどは、健康意識の高い西海岸エリアの人がよく食べる朝食メニューです。多様な文化を持つアメリカは、朝食のメニューも非常にバラエティ豊かな点が特徴です。
アメリカの定番朝食メニュー
アメリカではどのような朝食が食べられているでしょうか?上でご紹介したメニューも含め、アメリカの定番の朝食をご紹介します!
パン
アメリカのパンはハード系からソフト系までさまざまな種類があります。しかし、日本で見かける白いふわふわ食パンは、アメリカではアジア系のスーパーを除いてほとんど見かけません。厚みがなく、トースターで焼くとカリッとする食感が特徴です。
他にもデニッシュなどの菓子パンやクロワッサン、ベーグルやフランスパンなどがスーパーのパンコーナーで販売されています。
パンケーキ/ワッフル
ホイップクリームやシロップがたっぷりかかったパンケーキやワッフルは、一度は食べたいアメリカの朝食ですよね!
アメリカではパンケーキ&ワッフルミックス粉の種類が豊富で、グルテンフリーのものからプロテインが入ったミックス粉などがスーパーで販売されています。水または牛乳を混ぜて焼くだけで完成します。
また、すでに調理済みの冷凍パンケーキや冷凍ワッフルもあります。電子レンジで加熱して、フルーツなどを飾りつけるだけで食べられるので、手軽な朝食のひとつです。
マフィン
コーヒーショップで必ずショーケースに陳列されているものといえば「マフィン」です。アメリカのマフィンはサイズが大きく、ずっしりしているところが特徴です。
マフィンの種類には以下のようなものがあります。
バナナマフィン
チョコレートチップマフィン
オートミールマフィン
ズッキーニマフィン
日本では見かけないマフィンもあるので、見かけた際は試してみても楽しいかもしれませんね!
スムージー
野菜やフルーツがたっぷりなスムージーは、いかにも健康志向な人々が取り入れていそうな朝食ですね!朝食用にスムージーを自分で手作りする人もいれば、スーパーで購入する人もいます。
アメリカのスーパーでは、なんと果汁100%のスムージーが販売されています。低温殺菌で風味が損なわれず、オーガニックやプロテイン入りのものもあります。
筆者はアメリカで実際に市販のものを飲んだことがありますが、とても美味しく、毎日でも飲みたい!と思えたヘルシーな朝食メニューでした。
オートミール
オートミールは簡単に食べられる健康的な朝食のひとつです。オーツ麦を加工したもので、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。
プレーンなものからフルーツ入り、チョコレートチップ入りのものなど、選択肢がたくさんあります。インスタントオートミールは温かいお湯やミルクを注いで短時間で調理ができるので、朝、時間がない方におすすめの朝食です。
朝食のお供はアメリカンコーヒー
アメリカでは、朝にコーヒーを飲む人が非常に多く、早朝からオープンしているコーヒーショップがたくさんあります。
アメリカの朝食レストランやドーナツショップのコーヒーは、薄味タイプの「アメリカンコーヒー」です。おかわり自由のお店も多いので、大きなマグカップでたくさん飲んでいる地元の人たちをよく見かけます。
伝統的な朝食「アメリカン·ブレックファスト」
アメリカにはたくさんの朝食レストランが存在します。チェーン店もたくさんありますが、ローカルの朝食レストランはその店の特徴が出ており、色々なレストランを巡ってみたくなります。
アメリカン·ブレックファストとは、パン、肉料理、卵料理、芋料理がワンプレートに盛り付けられた朝食のことです。
朝食レストランではサーバーの英語を聞き取ることが難しいこともあるかもしれません。ぜひこの章で予習してください。
パンの種類
パンは基本的にトーストになりますが、種類を選ぶことができます。パンの種類はWhite(白い食パン)、Rye(ライ)、Whole wheat(全粒粉)、Multigrain(雑穀)です。バターとジャムもついてきますので、お好みのパンを選びましょう。
肉料理
肉料理はソーセージか、カリカリに焼いたベーコンが提供されます。アメリカのベーコンに含まれている脂は日本のベーコンよりも多く、焼くときにその脂が溶けだし、揚げ焼き状態になるためカリカリの仕上がりになるのです。好きな肉料理を伝えましょう。
卵料理
卵料理は通常、目玉焼き、ゆで卵、スクランブルエッグ、オムレツなどから選びます。卵は大体2個分を料理して提供されることが多いです。卵の注文方法は難しく、戸惑ってしまうところが日本人にありがちですよね。
ここで紹介する卵の調理方法について英語で説明しますので、ぜひ覚えておきましょう!
片面焼きの半熟目玉焼き···Sunny-side-up
両面焼きの半熟目玉焼き Over-easy
両面をしっかりと焼いた目玉焼き Over-hard/Hard
ゆで卵 Boiled eggs
オムレツ Omelet
卵のオプションが実に豊富で迷う方も多いかもしれません。オムレツはアメリカンt·ブレックファストの卵メニューとは別メニューであることが多いので、確認してみましょう。
アメリカの朝食のオムレツは中に野菜やソーセージなどの具がたっぷり入ったボリューミーなオムレツです。
芋料理
じゃがいもを使った料理がセットになっていることもあります。ただ焼いただけのベイクドポテト(Baked potatoes) またはハッシュブラウン(Hash Browns)を選択できます。
芋料理が付いているとかなりお腹がいっぱいになりますが、アメリカのレストランは残ったものを持ち帰ることもできますのでご安心を。
日本で知られていないアメリカの朝食
ここまでご紹介した朝食は日本人にも馴染みがあるものが多かったですね!ここからは日本ではあまり知る人がいないアメリカの朝食をご紹介します。
グリッツ(Grits)
グリッツは主に南部で人気のある朝食メニューです。ひきわりトウモロコシを使用して作られているグリッツは、お粥のようにして食べることが一般的です。そのままでは薄味であるため、好きなスープストックや塩味を加えたり、具材をトッピングして食べることが多いそうです。
日本では馴染みのない「グリッツ」ですが、輸入食品店やインターネットで入手することができるそうなので、興味のある方はチェックしてみてくださいね!
参考:Grits(グリッツ)って知っていますか?
https://www.fruitfulenglish.com/blog2/atsuko_3/
ビスケット&グレイビー(Biscuits and Gravy)
こちらも南部でよく食べられている朝食メニューのひとつです。
チキン&ワッフル(Chicken and waffles)
チキン&ワッフルはアメリカの朝食レストランに行けば必ずと言って良いほどメニューに記載されています。その名前の通り、チキンとワッフルを組み合わせた朝食です。具体的にはワッフルの上にサクサクのフライドチキンが乗っていて、さらにその上から甘いシロップをかけて食べます。
日本人からすると、とても不思議な見た目ではありますが、アメリカでは人気の朝食のひとつです。
その他の国の朝食文化
世界ではさまざまな朝食が食べられています。各国の食文化や習慣が反映されたものになっています。この章では、その他の国の朝食についてご紹介します。
韓国
日本と似たヘルシーな朝食が主流です。ごはんにキムチ、具沢山のスープなどしっかりと朝食を摂る人が多いです。また、韓国のお粥はとても有名。韓国旅行に行ったことのある方は、お粥屋さんでお粥を食べた方も多いのではないでしょうか。
もちろん、韓国でも「朝はパン派」「朝はご飯派」に分かれるそうなので、その日の体調に合ったものを食べている点も日本と似ていますね。
インド
インドと言えばカレーを想像する人が多いのではないでしょうか。我々日本人が「朝カレー」をするように、インドの人々も朝にカレーを食べる人がいるかもしれません。しかし、インドの朝食の定番は「イドゥリ」という料理です。
イドゥリはコメと豆からできている蒸しパンのようなもので、チャツネなどのソースをかけていただきます。
また、インドは北インドと南インドなど、地域ごとに食べるものが異なることがあります。
参考:「カレーじゃない!?」インドの朝食と品数豊富な韓国の朝ごはん 【世界の朝ごはん アジア編】
https://www.orangepage.net/kodomop/world_culture/posts/posts/8704
フランス
ヨーロッパの中でも高貴なイメージが強いフランス。フランスと言えばフランスパンを想像する方が多いのではないでしょうか。フランスパンは「パン·トラディショネル」と呼ばれていて、近所のお気に入りのパン屋さんやスーパーで購入する人が多いそうです。
フランスの朝食と言えばクロワッサンも定番。クロワッサンとカフェオレの組み合わせはとてもシンプルですが、それがフランスの朝食文化の美しさを際立てています。
参考:世界の朝ごはん-フランス-
https://www.marumitsu.jp/worldbreakfast/?id=2
まとめ
この記事ではアメリカの朝食メニューについて紹介しました。食べてみたい朝食はありましたでしょうか?
アメリカは多様な文化が融合した国であり、その食文化も多岐にわたります。これからアメリカに旅行や留学を考えている方はぜひ参考にしてください。日本では食べられない、その土地ならではの食べ物にチャレンジできることは、旅行や留学の醍醐味です。
ネイティブキャンプブログでは、語学や文化、留学情報までさまざまな情報を発信しています。他の国の食文化について知りたい方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。