
海外に行くなら、海外旅行という方法もありますが、社会人留学なら「体験」や「気分転換」のほかに「学び」や「成長」も大きなテーマとなります。留学は、その後のキャリア形成にも活かせる貴重な経験となるものです。
一口に社会人留学といってもその目的はさまざま。留学できる期間や予算によっても留学の形態は異なります。ここでは、
社会人留学のメリットや準備のコツ、成功のための心構えについてまとめていきます。
- 社会人が留学するときの目的6選
- 留学後に“どうなりたいか”を明確にしておく
- 留学前の準備と手続き|出発前にやるべき4つのステップ
- 留学エージェントの選び方|信頼できるサポートを見極める4つのポイント
- まとめ|社会人留学は、自分の未来を自分で選ぶ第一歩
社会人が留学するときの目的6選
社会人が留学するときの目的は人それぞれですが、代表的なパターンは大きく5つに分けられます。
短期・長期の語学に特化した留学だけでなく、より専門性に特化した留学、ワーキングホリデーでの留学など選択肢も多いもの。
ここでは、社会人留学の目的別に特徴とメリットをご紹介します!
リフレッシュ留学|自分にご褒美を。心も体もリセットできる
英語力アップも図りながら、休暇や離職・休職期間を有意義に過ごしたいという人には、海外の語学学校や大学附属の学校での語学研修を目的とした留学がおすすめです。
ほとんどの語学学校では、放課後にアクティビティを用意しており、他の留学生との交流や現地の文化を知れる機会もあるものです。さまざまな国からの学生と一緒に英語を学ぶことで、国際的な視点を得る刺激的な機会となります。
英語力アップ留学|“話せる自分”に出会うための最初の一歩
英語力をしっかりと向上させたい人には、長期での語学留学がおすすめ。
4週間〜1年以上に渡る期間での留学が可能です。
ビジネス英語留学|キャリアに効く英語を、世界基準で身につける
ビジネスの場面での英語力向上を目的にするなら、ビジネス英語コースでの留学という選択肢もあります。
他にも、TOEICやIELTS、ケンブリッジ英検など、資格として英語力の証明を残せるような英語コースの受講もその後のキャリアで有利となる場合があります。
専門スキル留学|仕事に直結するスキルを海外で習得する
より専門的なスキルに磨きをかけたい人には、海外の専門学校への留学がおすすめです。
3ヶ月の短期コース〜1年以上の長期コースがあり、英語力の底上げを図りながら専門スキルを身につけ、修了証や資格取得も可能です。
他に、ボランティアや、海外インターンシップでの留学も帰国後の転職活動に生きるスキルが身につきます。
アカデミック留学|大学・大学院で専門性を深める
すでに持っている専門知識をいま一歩進めたい人や、専門分野をもう少し広げたり、全く違う分野でしっかりとした知識を身につけたい人には、海外大学・大学院留学がおすすめです。
ワーキングホリデー留学|働きながら学ぶ。人生を豊かにするリアル体験
語学や専門スキルの強化だけでなく、現地での就職なども視野に留学をしたい人については、30歳までの人が申請可能なワーキングホリデー制度を利用しての留学がおすすめです。
海外での就業経験も得たいという人にとっても魅力的な留学方法で、語学留学にも興味があり、費用も抑えながら留学したい人にも選択肢として有力です。
留学後に“どうなりたいか”を明確にしておく
せっかく留学するのであれば今後のキャリアにとってメリットのあるようにしたいですよね。
具体的な準備として、
留学した後”どうなりたいか”を明確にしておくのがオススメです。
目標が明確であれば、留学中の行動にもメリハリが出てより意義のある留学になります!
例えば
・キャリアチェンジのために、専門スキルと修了証を取得する
・海外での就労経験を積み、将来的にフリーランスとして働く土台をつくる
こうしたゴールを出発前に決めておくことで、留学中の行動に迷いがなくなり、留学後のキャリア形成にも確実に結びつきます。
留学前の準備と手続き|出発前にやるべき4つのステップ
具体的に留学に向けて準備を進めるには、どんなステップが必要でしょうか?以下は簡単な留学準備の流れです。
1. 留学の目的とプランを明確にする
上で紹介した社会人留学の目的もチェックしながら、自分の留学目的を明確にしましょう。
加えて、留学先となる国の希望も絞りながら、留学期間や留学費用、留学プログラムも確定し、プランを固めます。必要な場合は、奨学金の情報も収集し、しっかり準備を進めましょう。
2. 学校と滞在先を選び、申し込みを行う
国や期間などが決まったら、自分の目標に合った学校・コースの選定を進め、申し込みをします。
語学学校なら、国籍比率やアクティビティの情報なども確認し、自分の希望と照らし合わせながら学校選びを進めましょう。専門学校や大学・大学院なら、コースが自分の希望に合う内容をカバーしているのかしっかり確認するのがポイントです。
語学学校の場合、合わせてホームステイや寮などの手配が可能な場合がほとんどです。専門学校や大学・大学院は出願後の滞在先手配となりますが、学校選定の段階で早めに滞在先情報についても調べておけると安心です。
3. ビザを申請し、渡航に備える
学校も決まり、入学の許可が出たら、いよいよ渡航に向け本格的に準備を進めることになります。3ヶ月以下の留学であれば、日本国籍の人はビザは不要な場合もありますが、3ヶ月を超える場合は、学生ビザの申請が必要になります。
ワーキングホリデービザについては、申請期間が決まっている場合もあるので、場合によっては学校などへの申し込み前にビザの申請を進める必要がある点は気をつけてください。
4. 渡航準備と事前学習を進める
学校の手配や滞在先の手配、ビザの準備ができれば、あとは航空券の手配や荷造りなどといった準備になります。
現地で語学力やスキルを磨くとはいえ、日本にいる間も学習を進めて基礎固めをしておくのもとても大切な準備です。
留学エージェントの選び方|信頼できるサポートを見極める4つのポイント
留学前の準備は全て自分で進めることもできますが、仕事をしながら留学準備を進めるのはなかなかに大変です。
留学のプロであるエージェントを頼るのも効率よく留学準備を進める方法の一つです。以下では、エージェント選びの際に気をつけるとよいポイントを紹介します。
1. 実績や評判をチェックする
留学エージェントもたくさんの会社があります。
長年留学をサポートしてきている歴史のある会社は安心ですが、新しい会社でもサービスに工夫を凝らし、サポートが手厚い場合もあります。口コミなども参考にしながら、留学相談前の事前チェックも入念に行いましょう。
2. 自分の希望する留学タイプに強いか確認する
エージェントでも、ある国に特化してサポートを得意としているところや、対応国が多く数ヵ国の候補から提案してくれるところ、大学留学を専門に扱うところなど専門分野が違っていることもあります。
専門性に応じてビザの知識や、学校との提携状況も大きく変わるため、自分の留学希望を得意としているエージェントであるかを確認しましょう。
相談の前に、自分の希望や目標をしっかり言語化しておき、判断基準を作ってから相談するのがおすすめです。
3. サポート内容と料金体系が自分に合っているか
エージェントによっても、無料でのサポートを基本としていたり、有料サポートを用意していたりと料金体系に違いがあります。
サポートプランの違いで現地サポートの有無や、ビザ申請サポートの有無が変わったり、航空券の手配がそもそもサポート対象になかったりと、エージェントにより対応が異なるため、自分が重視したい点がどの程度カバーされるかはよく確認するようにしましょう。
4. 担当カウンセラーの対応体制を確認する
営業年数が少ないエージェントの場合にも当てはまりますが、経験の長いカウンセラーが少ないエージェントは専門的な知識量がまだ少ない可能性もあります。
また、相談の度にカウンセラーが変わると、毎回相談内容を確認する手間もあり面倒です。できるだけ担当制でサポートしてもらえるか、複数のカウンセラーによるサポートだとしても、情報共有がスムーズかは事前相談の際にしっかり確認しておけると安心です。
まとめ|社会人留学は、自分の未来を自分で選ぶ第一歩
社会人留学は、語学やスキルの習得だけでなく、自分自身のキャリアや生き方を見直す大きなきっかけにもなります。
限られた時間の中で、留学を本当に価値ある経験にするためには、いくつかのポイントを意識しておくことが大切です。
こうしたポイントを押さえることで、留学中の行動にも迷いがなくなり、帰国後のキャリアにも確実につながっていきます。
小さな一歩でも構いません。
気になった今が、未来を動かすはじめの一歩です!
◇経歴
・ワーホリ3ヵ国経験あり
・海外企業の営業・マーケティングで5年の経験あり
・留学サポート経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英検 FCE
・TOEIC 900点以上
◇留学経験
・イギリス・エディンバラ大学附属の語学学校にて1ヶ月の語学留学経験あり
◇海外渡航経験
・ニュージーランド、カナダ、アイルランドでワーホリを経験
・アイルランドの企業で営業・マーケティングを担当(出張でマルタやイギリス、アジア圏の国々にも行きました)
・これまで仕事や旅行で訪れた国は20ヵ国以上
◇自己紹介
留学サポートの経験も経て、現在はWebライターとして活動しています。
大学から本格的に英語を学び始め、留学・ワーホリ経験を通して、世界各国の人たちと交流する楽しさを知りました。現在は、日本で国際交流・異文化理解の場を作るお手伝いもしています。