【注意】「Fight!」って日本語の意味とは違う?

ファイト, ネイティブキャンプ, オンライン英会話

運動会の応援や頑張っている友達に、「ファイト!」と声をかけた経験はありませんか?

私たち日本人は、この「ファイト」の意味を「がんばれ!」と使っていると思います。また、最近ではK-popブームもあり、韓国では「ファイティン!」とアイドルたちが声をかけあっているのを耳にします。この「ファイト!」は英語からきていることは皆さんご存知ですね。しかし、実は日本語で使われる意味とは異なります。間違って使うと危険です。

この記事で「fight」の意味をしっかり理解し、上手に使えるようになりましょう。

日本語の「ファイト!」との違い

Fightの使い方は、辞書を引くと「(敵などとの)戦い、争い」などと出てきます。英語を話す人にとってのと「fight」のイメージは、日本でのと「fight」と少し違いますね。

これを応援する意味と思って使うと非常に危険です。険悪なムードになるだけでなく、最悪の場合、友達を失ってしまうかもしれません。

このような、英語のようで日本人にしか通じないカタカナの言葉を「和製英語」と言います。日本には数多くの和製英語が存在しますが、海外でも通じるとは限らないので、慎重に使用する必要があります。

応援したいときのフレーズ

応援したい時に「Fight」が使えないのであれば、どんな言葉を使えば良いのでしょうか。

英語でも応援のフレーズは様々あります。直訳すると意味が通じなくても、言い換えることで同じ意味を表現することができる言葉はたくさんあるので、日頃から検索などして知識を増やしていくことをおすすめします。

今日は、特によく使われる5つのフレーズを、例文と共にご紹介していきます。

You Can Do It

「You can do it 」は、相手に「あなたならできるよ。」と背中を押すために使えわれるポジティブな言葉です。

ネイティブスピーカーは、日常生活でよく使います。友達が何かに挑戦しようとして不安そうにしていたら、ぜひかけてあげたい言葉ですね。また、主語の「You」 を 「We」 や「I」などに変えて、「We can do it」「私たちならできる」や「I can do it 」「私ならできる」などと鼓舞することもできます。

You’ve been practicing a lot. Don’t worry. You can do it!

「あなたは、たくさん練習してきたから心配はいらないよ。あなたならできる!」

I have to give a speech in front of an audience. I’m very nervous.

「私は、みんなの前でスピーチをしなければならなくて、とても緊張しています。」

You can do it!

「あなたならできるよ!」

Don’t Give Up

「Don’t give up」は、「諦めないで!」という意味です。

誰かが、何か頑張っていて辛そうな時や大変な時にかけてあげたい一言です。「Give up」は、「諦める」と言う意味になるので、それを 「Don’t」を使って否定形にして使います。

ちなみに、この「Don’t」を「決して〇〇してはならない」という意味の否定形「Never」に置き換えることができます。「Never give up」「Don’t give up」よりも強いニュアンスでと伝わります。

I haven’t completed the presentation for tomorrow's lecture yet.

「私はまだ明日の講義のプレゼンテーションを完成させていません。」

Don’t give up! You can do it!

「諦めないで!あなたならできるよ!」

I told my children, “Never give up.”

「私は子どもたちに”絶対に諦めるな”と言いました。」

Believe in Yourself

「Believe in yourself 」は、「あなた自身を信じて(自分を信じて)」いう意味です。

「Believe」は、「信じる」を意味する単語です。そこに「yourself」を加えることで応援するフレーズになります。ちなみに、自分で自分のことを言いたい時、伝えたい時には「yourself」を「myself」に変えて使うこともできます。

Please hold onto your dream. Believe in yourself.

「夢を持ち続けて。自分を信じて。」

I should believe in myself.

「私は自分自身を信じるべきだ。」

All athletes should believe in themselves.

「全てのスポーツ選手は自分を信じるべきだ。」

Good Luck

「Good luck」「頑張って!」を意味します。ただニュアンス的には、「幸運を祈ってる」と言うような表現なので、使い方は日本語の「ファイト」とは少し異なる面もあります。

テストなどを控えている場合に「幸運を祈ってる(=頑張って)」と言う意味で使うことができます。また、「I wish you good luck」「I wish」をつけると丁寧な表現になり、目上の人などに使うこともできます。

I'll take an English test next month.

「私は来月英語のテストを受けます。」

Good luck!

「頑張って!」

Go For It

次に紹介するのは、「Go for it 」です。「それを手に入れて!(=頑張って)」という表現です。何かを手に入れたい場合や、何かゴールがある人に向かって使うことができます。

また、単語「go」を使った表現に「Keep going 」「Let’s go」「Go on」というものがあります。いずれも「頑張って」という意味で使えるので、覚えておくと便利です。

I've been thinking of going to New York to study art.

「芸術を学ぶためにニューヨークに行こうと考えているんだ。」

That sounds good. Go for it.

「それはいい考えだ。頑張って。」

Take It Easy

最後に紹介するのは、「Take it easy」です。「気楽にね」という意味で使われます。

応援する際、友達の気持ちや体調を心配するイメージです。

日本語でも、頑張っている友達に「頑張って」と言うときもあれば、「無理をしないでね」と声をかける時もあると思います。同じように、頑張っている人に、頑張ってほしいけど無理はしないでほしいという意味合いを込めて使えるフレーズです。

I will try to exercise more for the next match.

「次の試合に向けてエクササイズにもっと挑戦するよ。」

Take it easy. You need to be refreshed as well.

「気楽にね。リフレッシュすることも必要だよ。」

以上、「fight」を使わない置き換え応援フレーズをご紹介しました。様々な応援フレーズがあるので、時と場合によって使い分けてみてください。また、紹介したフレーズ以外にも言い方はたくさんあります。「Keep it up」や「Hang in there」などもおさえておくといいでしょう。

日本語に直訳すると困惑するフレーズ

ここからは「Fight」と同じように、日本語と英語では意味と使い方が違うフレーズについてさらにご紹介していきます。つい悪気なく、自然に使ってしまいがちな表現ばかりです。しかし、恥ずかしい思いをしないためにも、意味はしっかりおさえておきましょう。

I’m Off

「I’m off」には、どんなイメージが浮かびますか?日本語の会話でも「明日はオフだ(仕事や学校が休み)」なんて会話をよく耳にします。

この意味、実は正反対で使われる場合があります。「私は〇〇に行ってきます。」という意味で使われます。「オフ=どこか行く」のイメージで覚えておくのも良さそうですね。「I'm off」の後に場所を付け加える場合は、「to+名詞」と続きます。

ちなみに、正反対で使われる場合があるとお伝えしましたが、「I’m off」を文脈によっては「明日はオフだ」という日本語と同じ意味で使うことも十分にありますので、どのような文脈なのかをしっかり把握する必要があります。

I’m off to dinner.(ディナーに行く)

I’m off to bed.(ベッドに行く=寝る)

I’m off to the post office. (郵便局に行く)

といった感じです。

I'm off to lunch. You have a nice day!

「ランチに行ってくるよ。良い一日を!」

It’s time to pick up my kids! I’m off.

「子どもたちを迎えに行く時間だ!僕は帰るよ。」

No Way

「No way」「way」は「道」という意味なので、一見「道がない」という意味に捉えてしまう人もいるのでしょうか。よくネイティブスピーカーが使うこの「No way」は、「まさか」や「あり得ない」という意味で使われています。冗談混じりな言葉を言われた時などに「No way!」と返すと、会話が弾みそうです。

My brother passed the entrance exam.

「私の弟が入学試験に受かったんです。」

No way! Congratulations.

「まさか!おめでとう。」

Kind Of

最後に紹介するのは「kind of」です。通常「kind of」は、「種類の」と表現できます。しかし、この「kind of」には他にも意味があり、「そんな感じ」や「まあね」などと表すことも可能です。はっきりしない時、はっきり言うのを避けたい時によく使われます。

Did you enjoy the baseball game?

「野球ゲームは楽しかったですか?」

Kind of.

「まあまあかな。」

Fight 意味 まとめ

いかがでしたか?この記事では、「fight」の日本語と英語の意味の違いについて学習しました。

「Fight」は応援する意味としては海外では使えませんが、日本語の意味の「ファイト」と同じ意味の英語フレーズはたくさんあることを学びました。友達や相手を思って応援する気持ちは世界共通です。ぜひ、今日から使ってみてください。

また、「fight」以外にも、日本語に直訳すると困惑するフレーズが英語にはたくさんあります。ぜひ覚えて使いこなしてみてください。

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