イギリスの食事はまずい?代表的な食べ物や食文化を紹介

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私(筆者)は現在イギリスに住んで約4年半になります。イギリスに移住することを友人に伝えたときには、「イギリスの食事ってまずいんでしょ?大丈夫?」と聞かれることが多くありました。今でも、イギリスに住んでいると言うと、「イギリスの料理ってどうなの?」としばしば聞かれます。みなさんの中でも多くの方が「イギリス料理はまずい・おいしくない」と聞いたことがあるのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、イギリスの食事は本当にまずいのかや、代表的な食べものや食文化について詳しく解説していきたいと思います。実際にイギリスに住んでいる筆者だからこそ感じる、リアルな情報をお届けします。イギリス留学やワーキングホリデーを考えている方、旅行に行きたいと思っている方、将来移住することを検討している方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

なお、今回の記事ではさまざまなイギリスの食べものをご紹介しますが、おいしい / まずいの感じ方、味の捉え方には個人差があることをご了承ください。

イギリスの食事はまずいって本当?

「イギリスの食事はまずい」とよく言われます。しかし、イギリスに住んでいる筆者としては、「世間で言われているほど悪くなく、おいしい料理もたくさんある」という印象です。

「まずい」とよく言われるのは、「味付けが薄め」ということにも起因します。実際、レストランやパブなどにはテーブルの上に塩・コショウ・ビネガーなどが置いてありますので、それを各自でかけての好みの味付けにする、といったイメージです。

また、「調理方法がシンプル」という点もあります。ただ茹でるだけ・揚げるだけといった料理もあり、手の込んだ和食を食べ慣れている人からするとおいしく感じないことがあります。そして、盛り付けなどの見た目もあまり気にしない場合が多いです。一つのお皿にさまざまな料理を乗せることも多いですし、「イギリスの料理はだいたい茶色」と言っても過言ではない時もあります。

なお、イギリス人が自虐として「イギリスの料理はまずいって言われているからね」と言うこともありますが、あえてこちらから「イギリスの料理はまずい」と言うのは避けた方が良いかもしれません。軽く受け流してくれる場合が多いと思いますが、人によっては失礼だと感じることもあります。

イギリスの食文化

イギリスは海に囲まれた島国であるため豊富な魚介類が獲れますし、国土の約半分が牧草地・牧場ですので、肉類・乳製品も多いです。

イギリスは移民の方も多いことから、世界各国の料理を気軽に食べることができます。特にロンドンなどの大都市では、さまざまなレストランがありますし、色々な地域の食材に特化したスーパーなどもあります。ベジタリアンやヴィーガンに対応したレストランも多く、スーパーでもベジタリアン・ヴィーガン向けの食べものがよく売られているのを目にします。

ちなみに飲み物についてですが、やはり紅茶が人気です。私の夫はイギリス人ですが、夫の家族や友人の中にも一日に何杯も紅茶を飲む人がいます。

代表的なイギリス料理

ここからは、代表的なイギリス料理をいくつかご紹介していきたいと思います。イギリスの一般的な家庭でよく食べられているものばかりですので、ぜひチェックしてみてください!

フィッシュ・アンド・チップス

日本でも有名な「フィッシュ・アンド・チップス」は、イギリスでも人気のある料理です。チップスは、ポテトチップスではなくフライドポテトのことを指します。タラなどの白身魚を揚げたものとワンプレートで出てきます。

モルトビネガーやタルタルソースなどをかけて食べます。お店で食べることもできますし、持ち帰り(イギリス英語ではtakeawayと言います)をする人も多いです。

イングリッシュ・ブレックファスト

ソーセージ、ベーコン、卵、焼いた豆、ブラックプディング、炒めたトマトとマッシュルーム、トーストなどからなる、とてもボリュームのある一皿です。ちなみに、ブラックプディングとは、豚の血を豚の脂身などとともに腸詰めにしたソーセージのことで、別名「ブラッドプディング」とも呼ばれます。

ポリッジ

ポリッジは、いわゆる日本で言うオートミールです。食物繊維がたっぷり入っており腹持ちが良いので、朝食に食べる方が多いです。ハチミツやフルーツなどを入れて食べる人もいます。

ジャケットポテト

焼いた大きなじゃがいもに、バター、チーズ、ツナ、焼いた豆などをトッピングして食べることが一般的です。手軽に作れるので、ランチや軽食で食べる人も。

サンデーロースト

イギリスにおいて伝統的な日曜日の食事です。「サンデーディナー」と呼ばれることもあります。オーブンで焼いたロースト肉(牛肉、鶏肉、ラム肉、豚肉など)をメインとし、付け合わせにローストポテト、ヨークシャー プディング、野菜などが加わります。全体にグレイビーソースをかけて食べるのが一般的です。

ハギス

ハギスは、スコットランドの有名な食べもののひとつです。羊の内蔵を挽肉にし、玉ねぎ、ハーブ、オート麦などを羊の胃袋に詰めて煮る、または茹でた料理です。スコットランドに行った際には、ぜひスコッチウイスキーとともに試してみてくださいね。

スコッチエッグ

スコッチエッグは、ゆでたまごを塩・コショウやナツメグなどで味つけした挽肉で包み、パン粉の衣をつけて揚げた軽食・スナックです。スーパーなどでも手軽に手に入れることができます。

クランブル

煮たフルーツ(りんご、ルバーブ、ラズベリー、ブラックベリーなど)に、小麦粉、バター、砂糖から成る生地を上から被せたデザートです。サクサクとした食感が楽しめます。ちなみに、ルバーブは日本ではなかなか馴染みがないと思いますが、赤いセロリのような見た目をしています。甘酸っぱい味で、食物繊維も豊富です。

ヨークシャープディング

サンデーローストの付け合わせとしてよく食べられるヨークシャープディング。大きなシュークリームの皮のような見た目をしています。小麦粉、卵、牛乳などを混ぜてオーブンで焼いたものです。グレイビーをかけて食べると、とてもおいしいですよ。ちなみに、名前からも想像しやすいかと思いますが、イングランド・ヨークシャー発祥の料理です。

シェパーズ・パイ

「パイ」と聞くと、日本ではデザートなどで食べる甘いパイを想像すると思いますが、シェパーズ・パイは羊の肉(挽き肉)の上にマッシュポテトを敷きつめてオーブンで焼いた料理です。羊飼い(シェパード)からこの名前が付けられました。イギリスではランチやディナーで食べることが多いです。

ちなみに、羊の肉が牛肉に代用されると、「コテージ・パイ」という名前になります。コテージ・パイは、1700年代に農民家庭から生まれた家庭料理です。古くから食べられていることが分かりますね。

私はシェパーズ・パイもコテージ・パイも食べたことがありますが、マッシュポテトがクリーミーさを引き出していてとてもおいしかったことを覚えています。

おまけ イギリス留学がオススメの理由

イギリス留学には、さまざまな魅力があります。まずは、何と言ってもイギリスは英語の本場です。日本ではアメリカ英語が主流ですが、ニュージーランドやオーストラリアなどはイギリス英語の影響が強いですし、ヨーロッパでもブリティッシュイングリッシュが基本となっています。正しい文法やきれいな発音を学ぶことができます。

また、イギリスには世界的に見ても有名な大学が多く、高い教育水準を誇っています。世界中から留学生が集まるため、さまざまなバックグラウンドを持つ優秀な学生たちと切磋琢磨しながら勉強ができます。

さらに、お城やマナーハウスなど、歴史的な建築物も多々あります。美術館や博物館は無料の場所が多く、気軽に文化や芸術に触れることができます。都市部であっても大きな公園があり、緑や自然が身近にあります。

このように、イギリス留学では、豊かな自然や文化に囲まれながら、ハイレベルな学生たちと共に質の高い教育を受けられるのです。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「まずい・おいしくない」とよく言われるイギリスの食事について、イギリスの食文化と合わせてご紹介しました。具体的なイギリス料理もたくさんご紹介しましたが、みなさんが気になる・食べてみたいと思ったものはありましたか?

イギリスは、「料理がまずい」というイメージばかりが先行していますが、筆者の感覚ではおいしい料理もたくさんあると思っています。

留学を考えている方の中には、「イギリスって料理がおいしくないでしょ?」と思って躊躇している方もいるかもしれません。しかし、ご紹介した通り、イギリスにはおいしい料理がたくさんあります。また、高い教育レベルや長い歴史を持つ観光スポットも多くある点など、イギリス留学には他にも魅力があります。

イギリス留学をしたい、イギリス留学をすることになったという方は、それまでに英語力をできるだけ上げておくことをおすすめします。英語の勉強の一環として、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。日本にいる時からネイティブと英語で話すことを練習しておけば、実際に留学した際も怖がらずに話すことができるでしょう。

また、ネイティブ講師に留学先でどのように食費をやりくりすればいいか、食事を含めた体調管理はどうすればいいのかなどを聞いてみてはいかがでしょうか。イギリス出身の講師に出会った場合、彼らに現地の生活について質問するのも良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にネイティブキャンプのレッスンをフル活用してくださいね。

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