留学するときにクレジットカードは必要?選ぶポイントや注意点について解説

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海外では、日々のお買い物や生活費の支払いなどは、クレジットカードやデビットカードを使用するのが一般的です。支払いをスマートかつスムーズに行ってくれるクレジットカードは、1枚持っているととても便利。

しかし、
「留学にクレジットカードは必要?」
「年会費は無料なの?」
「学生でもクレジットカードは持てるの?」
と疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、留学時にクレジットカードは必要か、海外でのカード利用の注意点や選ぶポイントを解説しています。ぜひ最後までお読みください。

留学にクレジットカードは必要?

結論から言うと、海外留学にクレジットカードはマスト·ハブ·アイテムです。留学生が現地に持って行く現金は、留学中に必要であろうおおよその金額の30%と言われています。

海外は日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、生活費のそのほとんどをクレジットカード払いにしている人が多い印象です。韓国は言わずと知れたキャッシュレス大国、アメリカはクレジットカード大国で、中国ではQRコードでのショッピングが広く普及しています。

近年、日本でもスマホ決済サービスが普及してきたとはいえ、日本独自のスマホ決済は海外ではサービス対象外です。そのため、海外でキャッシュレス決済を行いたい場合は、国際ブランドのクレジットカードを持って現地に行く必要があるのです。

クレジットカードの発行については成人年齢の引き下げにより、原則高校生を除く満18歳以上であればクレジットカードの申請ができるようになりました。となると、高校生が留学に行く場合は、クレジットカードを持っていくことはできないのでしょうか?

答えは「No」。持って行けます!

高校生の方が留学先に持って行きたい場合には、家族カードを発行することで解決。その場合、親御さんが気になるのは「使いすぎ」や「紛失」ですよね。クレジットカードでの支払いでは現金が減ることを目にすることもなく、お金を使っている感覚が薄れてくるため、どんどん使ってしまい、時には高額請求が来てしまうことも。

学生用のクレジットカードはあらかじめ限度額を低く設定しておいたり、利用履歴をこまめに確認することで使いすぎを抑制することができます。お子様にクレジットカードを持たせる場合は、留学前にカードとの上手な付き合い方を親子で話し合っておきたいですね!

参考元:三井住友カード
https://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/student/high-school-students.jsp

JALカード
https://faqjalcard.jal.co.jp

旅行傷害保険などの付帯サービスを利用できる

クレジットカードには、申し込みなしで海外旅行保険が付帯されています。しかも無料。短期間であっても海外旅行保険は数千円~数万円かかるので、とても嬉しいですね。

確認しておくべき項目は、クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」があり、前者は持っているだけで保険利用が可能後者は一定期間利用がなければ保険利用ができないというものです。使用していないクレジットカードの保険を実際に使う場面になり、「利用付帯だったから使えなかった」ということにもなりかねませんので、事前に確認が必要です。

もうひとつの注意点としては、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は最長90日までのものが多く、それを超えて海外に滞在する場合は対象外となります。長期留学をされる予定の方はクレジットカード付帯の保険ではなく、海外旅行保険の留学生プランなどに加入しておく必要があります。

補足をすると、クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、補償金額や内容が少ないということもあります。(ゴールドカードの場合は補償額が多くなっていることもあります)

日本の医療費や健康保険はとても手厚く、その自己負担額はとても少なく済むことも多いですが、海外で救急車に乗ったり入院や手術をすると、想像をはるかに超える金額が請求されることも。

「絶対に補償金額は多めが良い」と思っている方もいれば、「気をつけているし何も起こらないはず。クレカに付いている補償内容で十分」と考える方など、保険についての考え方については人それぞれ。

海外留学のためにクレジットカードを発行する際は、各ブランドの保険の内容をよく確認して自分に合ったカードや保険の申し込みをしたいですね。その他、航空系のカードであればゴールドカード以上の会員は空港のラウンジを利用できる付帯サービスもありますので、ぜひチェックしてみてください。

参考元:エイチ·エス損保
https://www.hs-sonpo.co.jp/travel/useful/creditcard-travelers-combination.php

現金よりも安心

日本と比べて治安に不安のある海外で大金を持ち歩くことは非常に危険です。分厚いお財布をポケットに入れて歩こうものなら「盗んでください」と言っているようなもの。その上、財布を紛失してしまっても警察に届けられる確率は日本に比べてかなり低くなります。

筆者の知り合いにも海外で財布を紛失した人たちがいますが、無事に手元に返ってきたという話は聞きません。財布と運転免許証のみ戻ってきたり、警察に届けても鼻で笑われたというケースも。

財布の盗難だけで済めば良いですが、それ以上の身の危険に晒されることもありますので、海外で現金をたくさん持ち歩くことはしないようにしたいものです。このことから、海外で現金を持ち歩く場合は少額を必要最低限のみにしておきましょう。

留学先でクレジットカードを利用するときの注意点

ここからは、留学先でクレジットカードを利用するときの注意点を解説していきます。出発前に知っておきたいことばかりですので、ぜひ目を通してみてくださいね。

注意点①使えないクレジットカードブランドがある

日本では普段から使えていても、海外では取り扱いがないクレジットカードブランドがあります。

例えば、JCBカードは海外の日本人に人気の有名観光地(ハワイ、グアム、サイパン、韓国等)以外では使えないことが多いため、他の地域に留学する方にはおすすめできません。留学生は、VISAやMastercardなどの国際ブランドを持っておくことが鉄則です。

American ExpressやDiners clubも意外と使えない場所があります。例えば、既にAmerican Expressを持っている場合は、もう1枚をVISAかMastercardにしておくと安心です。

注意点②不正利用に注意

海外で多いのが「スキミング被害」です。「スキミング」とはカードの情報を不正に抜き取り、その情報を元にクレジットカードを悪用することです。筆者自身も十数年前に海外でスキミング被害に遭遇。その時は海外でパソコン数十台を買われており、カード会社から連絡が来てすぐに対処をしていただけました。

スキミング被害はICチップ搭載のカードを利用したり、スキミング防止グッズを使用することで防ぐことができます。何かあればカード会社が補償してくれることがほとんどですので、早めに気づくために利用明細をこまめに確認することも大事ですね!

注意点③使いすぎに注意

海外でのクレジットカード利用は「一括払い」が主流で、日本のように分割払いやボーナス払いができません。「来月分の支払いがヤバイので分割払いにしたい!」という状況でもできないのです。

そのため、留学先では利用明細の確認を怠らず、為替レートを日々チェックするなどきちんと金銭管理を行うことが必要になってきます。「使いすぎに注意」…わかっていても金銭管理は大変です。

最低2枚は用意しよう

クレジットカードを最低2枚用意しておく理由は以下の通りです。

·盗難や紛失に備える
·違うブランドを2種類持っておくと安心
·限度額を超えた場合は使用不可になる
·持っている枚数のカード分の保険の補償が合算される

順番に解説していきましょう。

·盗難や紛失に備える

先述した通り、海外で財布を紛失した(盗難された)場合、中身を抜き取られていたり戻ってこないことも多々。そのため、クレジットカード1枚や現金、キャッシュカードが入った財布がなくなってしまうと成すすべもなくなってしまうことが容易に想像できます。

クレジットカードは最低でも2枚持ち、1枚は財布の中、もう1枚はカードの収納ができるスマホケースに入れておくなど、リスク分散をさせておくと安心です。予備が1枚あるとは言え、紛失した場合はすぐにカード会社に届け出をする必要がありますので、あらかじめカード会社の連絡先は手元に控えておきましょう。

·違うブランドを2種類持っておくと安心

繰り返しになりますが、日本では使えても海外では使えないクレジットカードブランドがあります。

筆者がアメリカに住んでいたときに驚いたのは、「アメリカなのにAmerican Expressが使えないところがあった」です。たまたま現金が手元にあったので事なきを得ましたが、大きな金額だったらお会計ができなかったでしょう。

国や店舗によってはあまり流通していないクレジットカードブランドもありますので、注意して持っていきたいですね。海外でも比較的使いやすい国際クレジットカードブランドは以下の通りです。

·VISA
·Mastercard
·American Express
·Diners Club

参考: 三井住友カード
https://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/knowledge/6brand.jsp

日本では所持率が高いJCBカードは海外では使用できない場合が多いですが、ハワイなど日本人に人気の観光地では利用できる場所も多く、カードを提示すると特典がもらえることがあります。ただし、JCBカード1枚だけでは心もとないので他ブランドのカードも作っておくと安心です。

·限度額を超えた場合は使用不可になる

1枚のカードが限度額を超えてしまった場合、次の引き落としが済むまでそのクレジットカードで支払いをすることができません。引き落としまでの日にちが短期間であったり、手持ちの現金で持ちこたえられそうであれば問題はないのかもしれませんが、そうでない場合は大ピンチ。

特に、学生さんのクレジットカードの限度額は低く設定されていることも多いので要注意。「留学を終えてお土産を買いすぎて帰国便のチケットが取れない!」なんてこともあり得ます。

学生さんの場合は、カードの利用限度額を増額するのに日数が長くかかることもあり、手続きも簡単にはいきません。そんな時に2枚目のカードがあると安心です。あくまでもこのようなリスクを回避するための「2枚目のクレジットカード」であることを頭に入れつつ、留学中は利用金額を把握しながら賢く利用したいですね。

·持っている枚数のカード分の保険額が合算される

多くのクレジットカードには海外旅行用の保険が付帯されており、短期の留学であれば利用することができます。2枚以上のカードに付帯されている保険を組み合わせ、より充実した補償内容にすることも可能

ただし、保険の補償内容を確認しなければ「必要なものには対象外だった」なんてことも起こる可能性があります。クレジットカードに付帯されている保険だけでは心許ないと思われる方は、別途海外旅行保険にも加入しておくと良いでしょう。

海外でキャッシング機能を利用できるかどうか確認

手持ちの現金の額が心細くなってきたときに使えるのがキャッシング機能です。キャッシングとは持っているクレジットカードを使用し、ATMから現地通貨で現金を引き出すこと。

クレジットカードにはキャッシング機能がついていますが、その機能を実際に使うことができるかを事前に確認しておかなければ現地でピンチになる可能性も。

海外でキャッシング機能を利用する場合は、事前に利用枠や暗証番号を設定する必要がありますので、お手持ちのクレジットカード会社のホームページなどで確認をしてみてください。海外キャッシングの注意点は、ATMが壊れている可能性があることです。

よくあるのは「カードを吸い込まない」「ボタンを押しても反応しない」「何も出てこない」というトラブルです。そのようなトラブルを回避するため、ATMでのキャッシング利用時は銀行の営業時間内であることに加えて、銀行に隣接するATMで行うことが良いでしょう。

街中にポツンとあるATMでトラブルが起きた場合は関係先に電話で状況を説明したり、しばらくその場から離れられないことが考えられますので、できる限り安全な方法を選びたいですね。

まとめ

本記事では留学先でのクレジットカード利用についてまとめました。海外では身分証明書にもなり、圧倒的信用を誇るクレジットカード。

カードを所持していると、現金を持ち歩くよりも安全といったメリットや海外旅行保険が付いてくることに加えて、留学先での生活費をカード払いすることによりポイントやマイルが貯まって、利用者にお得な還元があることも!

海外留学の際はクレジットカードを持って行くと非常に便利ですので、賢くお得に使ってスマートな留学ライフを送りたいですね!

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