これからカナダやニュージーランド、フィリピンやマルタなどへの英語留学を考えている方の中には、「マンツーマンレッスンに興味がある」という方も多いのではないでしょうか。
特にフィリピン留学はカリキュラムに占めるマンツーマンレッスンの割合が多いことが大きな特徴となっており、コスパよくマンツーマンレッスンを受けられることを理由に近年非常に人気が高まっています。
今回は留学を考えている方に向けて、マンツーマンレッスンについて詳しく解説していきます。
マンツーマンレッスンとは
マンツーマンレッスンとは、先生と生徒が1対1でレッスンを行う授業形態のことで、英語に関わらずスポーツや芸術などのレッスンにも用いられる言い方です。
英語学習におけるマンツーマンレッスンでは、個室や仕切りで囲まれたスペースの中で先生と生徒が向かい合って座ったり、並んで座ったりして授業を行います。
授業の内容を個々の生徒のニーズに合わせてカスタマイズすることもでき、プライベート感のある授業を展開できることがメリットではありますが、「先生と2人きりになるプレッシャーや閉塞感が苦手・・・」という生徒さんもいることから、最近では天井が空いている仕切りなどでゆるく仕切られた半個室のようなスペースでマンツーマンレッスンを行う学校も増えてきています。
マンツーマンレッスン専用のスペースがない場合でも、カフェや公共施設の共有スペースや貸し会議室など、先生と生徒が授業用の教材を共有できる場所があれば、色々な場所でレッスンを行うことができます。
マンツーマンレッスンの特徴
マンツーマンレッスンの特徴といえば、良くも悪くも先生と1対1であることが挙げられます。
1対1で授業が行われるため、授業を受ける生徒に合わせた密度の濃いプライベートレッスンを行うことができますし、他の生徒に気兼ねすることなく、気の合う先生とのレッスンを楽しむこともできるでしょう。
マンツーマンレッスンの大きな特徴として、以下の3つが挙げられます。
生徒にあわせて授業内容を柔軟に変えられる
マンツーマンレッスンでは生徒が1人しかいないため、先生は生徒の理解度や習熟度、性格などに合わせて柔軟に授業内容を変えることができます。
グループレッスンでは、講師は複数の生徒がまんべんなくスキルアップするような授業内容を用意する必要がありますが、マンツーマンレッスンでは、講師は対象となる生徒のことだけを考慮して教材や授業内容、教え方などを工夫することができます。
間違いを修正しやすい
マンツーマンレッスンでは、疑問点や質問があればすぐ講師に聞くことができます。
講師の立場から見た場合でも、生徒の発話内容や記述内容にミスがあればすぐに指摘し、正しい内容を教えることができます。
グループ授業の場合、講師はたくさんの生徒を一度に見ているため、修正点の発見が遅れたり、指摘の回数も少なくなってしまうことがありますが、マンツーマンレッスンの場合はそういった心配はありません。
マンツーマンレッスンでは生徒の間違いを発見しやすくまた修正もしやすいことから、英語学習の抜けや漏れが少なく、正しい英語を最短で身につけていくことができます。
疑問点や不明点をすぐに確認できるため、授業内容が理解できなくて置いていかれるといった心配もありません。自分に合ったレベルの内容で効率よく英語力を伸ばしたい方にとって、マンツーマンレッスンは最適な授業スタイルであると言えるでしょう。
アウトプットの量が多い
マンツーマンレッスンは基本的に先生と常に対話をしながら授業が進んでいきます。
指示された時間だけスピーキングを行うことの多いグループレッスンに比べると、常に講師と英語で対話しつづけるマンツーマンレッスンは圧倒的に英語の発話量が多くなります。
文法や単語知識のインプットは一人でもできますが、コミュニケーションの実践を通じたアウトプットはなかなか一人では伸ばしにくいスキルです。マンツーマンレッスンではそういった英語のアウトプット力を効果的に伸ばしていくことができます。
マンツーマンレッスンの注意点
マンツーマンレッスンはひとりひとりに合わせた授業内容を設定できるといったメリットが多い一方、「1対1で他の生徒がいないため、会話のバリエーションが偏りがちになりやすい」「レッスン時間中に休むタイミングがない」といったデメリットもあります。
ここからは、マンツーマンレッスンを効果的に受講するために注意しておきたいポイントをご紹介します。
予習の重要性
貴重なマンツーマンレッスンの時間をより効果的に使うためには、次回の授業に出てきそうな英単語や熟語を辞書で調べておいたり、文法の説明を読んでおくなどして、事前に予習をしておくことが重要です。
授業中にわからない単語や表現を調べるのも良いですが、事前に自分で学習できる内容を先に予習しておけば、レッスン時間を使ってより高度なインプットやアウトプットの学習をすすめることができます。
また、マンツーマンレッスンでは講師との会話を中心として授業が進みます。講師とコミュニケーションをとるための表現に自信がない場合には、授業の前に質問や感謝などの簡単なフレーズを予習しておくこともおすすめです。
講師との相性を見極める
海外の語学学校などで勤務している英語講師は、大学などで英語を教える教授法についての学びを修了していることがほとんどで、英語を教えることにかけてはプロフェッショナルです。
しかし、人によっては講師に対して「この先生は元気すぎて、話していると疲れてしまう」「もっと明るく接してほしい」「自分と同じような趣味を持っていたら話が弾むのに…」といった気持ちを抱いてしまうこともあります。
人と人の関係は相性によることも多いものです。語学学校では講師の変更に対応していることも多いので、楽しく効果的にマンツーマンレッスンを受講していくためにも、「講師との相性がちょっと・・・」と感じた場合にはまず英語学校の事務局や留学エージェントなどへ相談してみてくださいね。
先生を変えたいと言ったら悪く思われるのではないか、と考える人もいるかもしれませんが、先生を変えたいという申し出は珍しいことではありません。せっかくの留学やマンツーマンレッスンを充実したものにするためにも、リクエストがある場合には理由をきちんと伝えたうえではっきり伝えてみてくださいね。
マンツーマンレッスン以外のカリキュラムと組み合わせる
マンツーマンレッスンは、ひとりひとりの生徒に合わせたきめ細やかな内容の授業ができることが大きなメリットです。
その一方で、マンツーマンレッスンだけではリスニングやスピーキングのインプットが特定の先生のものに偏ってしまったり、不特定多数の人と英語でコミュニケーションをとる実践的なスキルを伸ばせないままになってしまったりもします。
英語を学ぶ目的に応じて、プレゼンテーションクラスやディスカッションクラスといったグループレッスンを含んだカリキュラムを組むことによって、効果的に英語力全体をスキルアップしていくことができるようになります。
ぜひ、マンツーマンレッスン以外にもグループレッスンやオプションクラスの受講を検討してみてくださいね。
留学を成功させるためのポイント
留学生活では、マンツーマンレッスンを含めた授業をきちんと受けることはもちろんのこと、積極的に周囲の人に話しかけたり、イベントに参加したりといったオープンマインドな姿勢が成功の秘訣となります。
語学学校や大学では、留学生を対象とした交流イベントや小旅行が企画されていることが多くあります。留学では、慣れない環境や人間関係に戸惑うことも多いかもしれませんが、せっかくの留学生活を実りあるものにするためにも、こういったイベントには積極的に参加するようにしましょう。
英語を使うチャンスも広がりますし、新しい人間関係や友達を作るのにも役立ちます。
授業はもちろんのこと、各種イベントのチャンスや、街歩きでであった現地の方との交流、ホストファミリーとのくつろぎの時間などをひとつひとつ大切にしてみてください。
留学をする目的を具体的に決める
充実した留学生活にするには、出発前に留学する目的をはっきりと決めておくことが非常に重要です。
特に目的を持たずに留学生活をスタートしてしまうと、どこへ向かうのかわからないうちに留学生活がなんとなく終わってしまい、結局何のために留学をしたのかわからなくなってしまったりもします。
TOEICやIELTSといった資格試験での具体的な点数や「日常会話ができるようになる」「ビジネスプレゼンテーションができるようになる」といった明確な目標を持つことで、毎日の授業にも前向きに取り組むことができるようになります。
留学前からも語学勉強を怠らない
意外と知られていない留学の成功のコツとして、「留学前に文法や単語などの勉強を進めておくとよい」ということが挙げられます。
留学の目的として「英語力の向上」と挙げる方は多いのですが、単語力や文法といったインプットにあたる部分は実は留学前からかなり高いレベルまで引き上げることが可能です。
英文法や単語、頻出フレーズなどについて充分に学習してから留学に臨むことができれば、留学生活中はそれらの表現を実践的にアウトプットしながらスキルアップすることに専念することができます。
まとめ
これから留学を考えている方に向けて、マンツーマンレッスンの解説や留学を成功させるコツについて解説してきました。
授業前の予習を欠かさず行ったり、グループレッスンとバランスよく組み合わせることによって、マンツーマンレッスンを通じて英語力を大きく伸ばすことができます。ぜひ、これから留学する方は参考にしてみてくださいね。
◇経歴(英語を使用した経歴)
高校時代にイギリスへ短期留学。
大学院進学の傍ら、TOEICスコアアップや海外留学、海外旅行を経験。
社会人生活を経て、現在は英語に関するWEBコラム記事を執筆中。
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC900
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
留学:イギリス、ハワイ、スペイン
旅行:イタリア、チェコ、アメリカ、メキシコ、韓国、モロッコ、フランス、デンマーク、フィンランド、スイス、ハンガリー、ベルギー、オーストリア
◇自己紹介
ラジオ基礎英語をきっかけに英語の世界へ。理系専攻ながら英語を磨き、留学や旅行で色々な国を訪れた。結婚を機にWEBライティングを始め、現在は二児と共に英語ライフを楽しんでいる。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.