皆さんは、フィリピンのスービックという街をご存じでしょうか?かつて米軍最大の在外海軍基地が置かれていたことで知られるスービックは、現在ではフィリピン有数の観光地として多くの旅行者を魅了しています。
「スービックにはどんな観光スポットがあるの?」
「スービックで楽しめるアクティビティは?」
「おすすめのホテルはある?」
この記事では、スービックという地名を初めて聞いた方でも、その魅力を理解し、訪れてみたくなるような情報をわかりやすくご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
- スービックの基本情報とアクセス方法
- スービックへのアクセス
- スービックの主要観光スポット
- スービックで楽しめるウォーターアクティビティ
- スービックのおすすめ宿泊施設
- スービックでのショッピングとグルメ情報
- スービック訪問時の注意点と安全情報
- まとめ
スービックの基本情報とアクセス方法
スービックは、ルソン島中部に位置し、フィリピンの首都マニラから北西へ約120kmの地点にあります。歴史的には海軍の要塞として発展し、現在でも沖合にはフィリピン、アメリカ、日本の沈没船などが残されています。
スービックの歴史
スービックは、16世紀にスペイン人によって発見・征服され、スペイン統治時代には現地の先住民がキリスト教へ改宗しました。その後スペインは、スービックに海軍要塞を建設します。
1898年の米西戦争の後、スービックはアメリカ海軍の基地として利用されるようになり、船の修理や燃料補給の拠点として機能しました。
スービックは在外海軍基地として使用されていましたが、フィリピン上院が1947年の米比軍事基地協定の更新を拒否しました。ピナツボ山の噴火による基地の被害も重なり、1992年にフィリピンへ返還されました。
スービックはアメリカから返還後、SBMA (Subic Bay Metropolitan Authority) を設立して経済特区となり、台湾をはじめとする外国企業の誘致や地域開発が行われました。
現在では、観光業にも力を入れており、大型ショッピングモールやホテル、レストラン、ゴルフ場などの施設が整備されています。
スービックへのアクセス
スービックへは日本からの直行便はなく、マニラまたはクラークを経由する必要があります。
・マニラからのアクセス
マニラから移動する場合、運転手付きのバンをチャーターするのが最も快適です。所要時間は2〜3時間、費用の目安は、1〜2万円程度です。
公共バスで移動する場合、片道は約360ペソ(約900円)です。オロンガポ・バスターミナルで下車後、ジプニーやタクシーで目的地に移動します。
・クラークからのアクセス
クラークからも、運転手付きバンまたは公共バスでスービックへ移動可能です。
運転手付きバンの場合、所要時間は1時間で費用は約1〜1.5万円ほどです。公共バスの場合、約500〜900ペソ(約1,300円〜2000円)で移動できます。
スービックの主要観光スポット
スービックには豊かな自然や、先住民のカルチャーが息づいており、ユニークな体験ができる観光地として知られています。
ズービック・サファリ
ズービック・サファリでは、世界的にも珍しいホワイトタイガーに出会うことができます。専用車に乗って野生の動物を間近で観察したり、クロコダイルへの餌やり体験ができたりなど、貴重な体験をすることができます。
園内には、先住民族アイダ族のダンスショーやアイダ族の伝統料理を体験できるレストランもあります。
https://www.zoomanity.com.ph/themeparks/zoobic-safari/
オーシャン・アドベンチャー
オーシャン・アドベンチャーは、イルカと触れ合ったり、泳いだりする体験が人気のマリンパークで家族連れに人気です。イルカやシャチ、アシカショーも充実しています。
動物や自然環境保護に力を入れている施設で、保護活動を学ぶ機会を提供しています。
ジャングル環境サバイバル・トレーニング・キャンプ
もともとはアイタ族が米軍兵士に教えていた原生林でのサバイバル術を観光客向けにアレンジしたものを体験できます。
体験の内容としては、竹を使った皿やスプーンの作り方、ご飯の炊き方、火の起こし方などです。アイタ村を訪れて、アイタ族の文化を知るツアーなども開催されています。
パムラクラキン・フォレスト・トレイルに参加すると、アイタ族のガイドに森林を歩きながら、薬草を使った自然療法なども学ぶことができます。
スービックで楽しめるウォーターアクティビティ
セブ島だけがウォーターアクティビティの名所ではありません。スービックでも、多彩なアクティビティが体験できます。
サンセットクルーズ
スービック湾では、サンセット・クルーズを楽しむことができます。
ディナービュッフェ付きのヨットクルーズで、船上ではバンドやコメディアンのパフォーマンスを楽しむことができます。スービック湾の地平線に沈む太陽を眺めるクルーズでは、優雅な気分を味わえます。
フライボード・パラセール・ジェットスキー
ネットワークス・ジェットスポーツでは、さまざまな洋上アクティビティを楽しむことができます。
フライボードは、水圧を利用して空を飛ぶ体験ができます。パラセールでは、パラシュートをつけてスービック湾の空中を滑走することができます。ジェットスキーでは、ライセンス不要で、海の上を疾走することができ、刺激的な体験となるでしょう。
ダイビング
スービックでのダイビングは、他のダイビングスポットとは少し異なります。
なぜなら、スービック湾には、世界でも多くの難破船が沈んでいるためです。現在ではカクレクマノミ、エンジェルフィッシュなどの海洋生物の住処となっています。初心者でもアクセスしやすいダイビングスポットがあります。
沖での釣り
クリスタル・ウェーブサービスでは、スービックの港から出航し、美しい沖合の海で、最新の釣り用装備を使って本格的な釣りを楽しむことができます。
スービックのおすすめ宿泊施設
ここでは、スービックでおすすめの宿泊施設を紹介します。
カマヤンビーチリゾートホテル
カマヤンビーチリゾートホテルは、スービックの中でもラグジュアリーなリゾートホテルです。
ウォータースライダーのあるプールやプライベートビーチ、バー、レストラン、スパ施設が整っています。オーシャン・アドベンチャーなどの観光スポットにも近く、家族での滞在にも人気です。
スービック・ベイ・ベネツィア・ホテル
スービック・ベイ・ベネツィア・ホテルは、スービック市の中心にあるホテルで、観光やビジネスに便利な立地です。
館内はイタリアらしい温かみのある内装で、客室も清潔で広々としています。ビーチ沿いではありませんが、プールやジムがあり施設も充実しています。
スズキ・ビーチホテル
スービック周辺では珍しい、日本人経営のホテルです。海に面したホテルで、オーシャンビューの部屋からは、スービック湾を眺めることができます。部屋は清潔で、ホテル内では日本食を食べることができます。
スービックでのショッピングとグルメ情報
観光地として賑わいをみせているスービックには様々なショッピングスポットやグルメがあります。ここでもそれぞれ主要なものをご紹介します。
ショッピング情報
スービックには、様々なショッピングスポットやグルメスポットがあります。おすすめのスポットをご紹介します。
①ハーバーポイント
ハーバーポイントは、スービック中心に位置する300以上の店舗やレストランが集まる大型のショッピングモールです。スーパーや雑貨などが揃っています。両替所もあり、日本円からフィリピンペソの両替をする際に便利です。
②ロイヤル・デューティーフリー
ロイヤル・デューティーフリーは、地元の商品や輸入品を扱う免税店です。お土産を購入する場合におすすめです。
グルメ情報
・テキサス・ジョーズ・ハウス・オブ・リブズ (Texas Joe's House of Ribs)
アメリカ南部の伝統的なバーベキュースタイルのカジュアルレストランで、特にリブが人気があります。
・エクストリーム・エスプレッソ・カフェ(Xtremely Xpresso Cafe)
ピザやパスタ、コーヒーなどのイタリアンが楽しめる、カジュアルな雰囲気のダイニングです。サービスの満足度も高いと評判です。
・ココ・ライム (Coco Lime)
スービック経済特区内のオロンガポにある、レストランで、タイ料理、フィリピン料理、インドネシア料理などアジアの料理のフュージョン料理を提供しています。
・ラリズレストラン(Rali’s Restaurant)
ラリズレストランは、スービック湾に面したリラックスした雰囲気のレストランで、ヨーロッパ風の料理を提供しています。雰囲気、味、サービスの満足度が高いレストランです。
スービック訪問時の注意点と安全情報
ここでは、スービックを訪れる際の注意点についてご紹介します。
「スービック」の地名について
「スービック」という地名には、2つの使われ方があるため、注意が必要です。
1つ目のスービックは、ザンバレス州内のスービック市という意味です。スービック湾沿いの北に位置します。
もう一つは、「スービック経済特区(Subic Bay Freeport Zone)」の意味です。スービック市の一部を含むザンバレス州、オロンガポ市などから成る地域です。元米軍海軍基地があった地域でもあります。
スービックはフィリピンの中では治安が良い
スービックはフィリピンの中でも治安が良い地域と言われています。アメリカ軍による街の整備や、経済特区インフラが整っており、スービック湾フリーポートゾーンは警備も行き届いているからです。
NUMBEOが算出した犯罪指数によると、マニラの犯罪指数が64.85に対して、スービック湾フリーポートゾーンの犯罪指数は、49.87と低くなっています。
しかし、観光スポットでは、スリや置き引きなどの軽犯罪が多く報告されています。ビーチや街を散策する際の貴重品管理の徹底は必須です。
まとめ
本記事では、スービックで観光で訪れる際に楽しめる、観光スポットやウォーターアクティビティ、ホテル、ショッピングやグルメ情報について、凝縮してまとめました。
スービックにはアメリカの影響が色濃く残っており、外国人観光客やビジネスマンも多く訪れるため、英語が広く使われています。
旅行をする前に言葉の不安がなくなるように、是非オンライン英会話を利用して、準備をしてください。
ネイティブキャンプでは、24時間オンライン英会話が受け放題であると同時に、フィリピン講師とのレッスンの機会が多いです。旅行先で楽しい思い出ができるよう、是非、ネイティブキャンプをご利用ください。

◇経歴
・国際教養学部卒業
・外資系企業に勤務経験があり、アドミや会計分野で、インド人、カナダ人、オーストリア人、フランス人など様々な国の出身の同僚と働いた経験があります。
◇資格
英検1級、TOEIC 900点、IELTS 7.5 など
◇留学経験
大学時代に交換留学プログラムでイギリスの大学へ1年間留学し、リサーチの基礎や英語学について学びました。
◇海外渡航経験
・高校時代にシンガポールで3週間ホームステイをし、現地の高校で授業を受講した経験があります。
・大学留学中は休暇を利用してヨーロッパ各国を旅行し、多様な文化に触れました。
◇自己紹介
英語が好きで、子どもの頃から自ら進んで勉強してきましたが、日本式の文法やリーディング中心の学習方法では、なかなか話せるようにならず、苦労した経験があります。ネイティブキャンプでの英会話に助けられました。