
雨が多く、年間を通じて温暖な気候のフィリピンは、まさにトロピカルフルーツの宝庫。中でも、蒸し暑さの中で食べる甘くてみずみずしい果物は格別ですよね。そして、南国のフルーツ特有のカラフルな見た目は心も満たしてくれます。
今回は、フィリピンでぜひ味わってほしいおすすめのトロピカルフルーツや、フルーツが購入できる場所、購入時の注意点についてご紹介します。
日本でもなじみのあるフィリピンフルーツ
まずは日本でも知名度の高いフルーツを紹介します。名産地で食べる新鮮なフルーツは質も高く、何よりお手頃に楽しむことができます。
バナナ
日本で流通しているバナナの多くはフィリピン産。そのため、日本でもフィリピン産バナナをよく見かける方も多いのではないでしょうか。
ただし、日本に輸入されるバナナは、輸送や店頭に並ぶまでの時間を考慮して、熟す前に収穫されるのが一般的です。一方で、現地で販売されているバナナは完熟に近い状態で収穫されており、購入してすぐに甘くて芳醇な味わいを楽しめるのが魅力です。
パイナップル
パイナップルも、私たち日本人にとってなじみのある南国フルーツのひとつ。明るい黄色のジューシーな果肉は、見た目も味も南国気分を盛り上げてくれます。
実は、日本に輸入されるパイナップルの約9割が、フィリピンのミンダナオ島で栽培されたものなんです。バナナと同じく、現地では一番おいしい状態で収穫・販売されているのが大きな魅力。
さらに、食物繊維やミネラルも豊富で栄養価が高く、美容や健康にも嬉しいフルーツです。
マンゴー
フルーツの王様マンゴー。オレンジがかった黄色の皮の中にジューシーな果肉が詰まったフルーツです。濃く、甘い香りが特徴でなめらかな触感をしています。
日本では高級フルーツのマンゴーですが、フィリピンでは比較的お手頃な価格で楽しむことができます。そのまま食べるのはもちろん、マンゴーをふんだんに使ったスムージーやアイスクリームもおすすめです。また、スーパーマーケットで手軽に手に入るドライマンゴーはお土産にもぴったりです。
パパイヤ
日本ではデザートとして食べることが多いパパイヤ。黄色く熟したパパイヤは、みずみずしくて甘く、南国らしさを感じられるフルーツです。
フィリピンではこの完熟した黄色いパパイヤに加えて、熟す前の青いパパイヤも一般的に流通しています。青パパイヤはサラダや漬物、炒め物など、料理の素材として幅広く使われていて、白っぽい果肉はさっぱりとした味わいとシャキシャキとした食感が特徴です。
また、パパイヤにふんだんに含まれる酵素はお肌にもよく、フィリピンではパパイヤ酵素を使った化粧品・石鹸などもよく売られています。
ライチ
日本でもライチ風味のジュースやデザートはよく見かけますが、生のライチをそのまま食べる機会は意外と少ないかもしれません。赤い皮を手でむくと、中からは白くてつるんとした、弾力のある果肉が現れます。甘さの中にほどよい酸味があり、爽やかな味わいが魅力です。
ライチには、貧血予防に役立つ葉酸が多く含まれているのも嬉しいポイント。長旅や早起きが続いてちょっと疲れ気味……なんて時には、ぜひライチを食べて元気をチャージしてみてくださいね!
ドラゴンフルーツ
赤や黄色の皮に緑のとげとげ──カットすると白い果肉に小さな黒い種が散りばめられていて、見た目がとてもユニークなドラゴンフルーツ。まさにトロピカルフルーツの代表格といえる存在です。
その衝撃的な見た目とは裏腹に、味はとてもあっさりとしていて、みずみずしさが特徴。暑い日にもぴったりの、さっぱりとしたデザート感覚で楽しめます。
めずらしいフィリピンフルーツ
続いては、日本では見かけないめずらしいフルーツを紹介します。なじみのない見かけのものもありますが、ぜひ挑戦してみてください。
ランブータン
ゴルフボールほどの大きさで、赤や緑の毛のようなものが生えたユニークな見た目のランブータン。皮は手で簡単にむけて、中からは白くてつるんとした果肉が出てきます。
味はぶどうに似ていて、あっさりとした甘さとみずみずしさが魅力。南国ならではのフルーツとして、見た目とのギャップも楽しめますよ!
マンゴスチン
果物の女王と呼ばれるマンゴスチン。香りが強く、桃やイチゴのような上品で甘い香りがします。テニスボールより一回り小さく、かたい赤紫色の皮に包まれており、ナイフで割ると中から真っ白な実が現れます。味はライチに似ていますが酸味が若干強いです。
マンゴスチンには、ビタミンや抗酸化作用に効く成分が多く含まれています。
ポメロ
柑橘系の果物、ポメロ。グレープフルーツよりも大きく、八朔のようなさっぱりとした味わいが特徴です。
フィリピンでは、塩をつけて甘みを引き立てて楽しんだり、酸味を活かしてサラダに加えるのが一般的な食べ方。筆者のおすすめは、そのみずみずしさを活かして、冷蔵庫でキンキンに冷やしたポメロをお風呂上がりに楽しむこと。暑さも疲れもすーっと吹き飛びますよ!
フィリピンの珍味フルーツ
ドリアン
南国の珍味フルーツと聞いて多くの人が思い浮かべるのがドリアンではないでしょうか。日本では独特の強烈な香りが苦手…という人も多いこのフルーツ。実は、上品な甘さで、なめらかなカスタードクリームのような食感にファンが多い果物でもあります。
それでも、チャレンジするのにハードルが高いかも…と感じる方は、まずはドリアンを使ったお菓子として、キャラメルやドリアンクリーム入りのケーキ(ファッジバードリアン味)などから試してみてください。
ジャックフルーツ
見た目がドリアンによく似たフルーツにジャックフルーツがあります。こちらも香りが独特で、甘く濃い香りがします。ジャックフルーツの甘さはドリアンに比べてあっさりしており、パイナップルやリンゴ、カキのような味とたとえられることが多いです。
こちらもパパイヤと同様に、完熟前は料理に、完熟後はデザートとして食べられることが一般的です。ココナツミルクで煮込んだジャックフルーツはサラダのようにあっさりと食べられるのでおすすめです。
カスタードアップル
手のひらいっぱいほどの大きさで、黄緑色のごつごつとした皮はまるでアルマジロのような見た目が特徴のフルーツです。皮は手で簡単に剥くことができ、中から現れる白い果肉からは、まるで濃厚なカスタードのような甘い香りが広がります。味は洋ナシに近く、すっきりとした上品な甘さ。見た目とのギャップも楽しめる、ちょっとユニークなトロピカルフルーツです。
フルーツはどこで買える?
フィリピンでフルーツを購入できるのは、スーパーマーケット、フルーツショップ、マーケットの3箇所です。
スーパーマーケット
ほとんどのフルーツをスーパーマーケットで手に入れることが可能です。まちなかのローカルなフルーツショップよりは値段は高いですが、日本で購入するのと比べたらとても安価に購入することができます。
フルーツショップ
こちらは日本でいう八百屋さんのようなお店でフルーツをお得に購入することができます。なんとスーパーで購入するより半額ほど安い場合も…!
マーケット
セブ島内でも人気の高い観光地として知られるカルボン・マーケット。こちらには八百屋さんや果物屋さんが軒を連ねており、現地の飲食店の方々も市場に仕入れに来ており地元住民でもにぎわっています。先ほど紹介したフルーツショップと同様に、お手頃価格で新鮮なフルーツが手に入ります。
フルーツ購入時の注意点
せっかく購入したフルーツも、植物検疫の関係でほとんどが日本への持ち込みを禁止されています。そのため、現地で購入したフルーツは、滞在中にしっかり味わって食べきるようにしましょう。
どうしてもフルーツのお土産を持ち帰りたいという方には、これまでご紹介したフルーツを使ったドライフルーツや、お菓子、化粧品、石けんなどの加工品がおすすめです。お土産としても喜ばれること間違いなしですよ。
また、「日本に帰ってからもあの味が忘れられない…!」という方や、「まだ行けてないけどフィリピンのフルーツを味わってみたい!」という方は、オンラインで購入できる冷凍フルーツを活用してみるのもおすすめです。おうちで手軽に、南国気分を楽しめますよ!
路上で売られているカットフルーツは食中毒に注意
スーパーマーケットや路上で売られている、カットされたフルーツには注意が必要です。蒸し暑いフィリピンの気候は雑菌が繁殖しやすい環境でもあるため、カットする際のまな板や包丁が清潔ではない場合が多いためです。フルーツを食べる際は、先ほど紹介したフルーツショップやスーパーマーケットでまるごと購入したものを自分でカットして食べることがおすすめです。
短い滞在期間のためフルーツナイフがない…という方は、手でも気軽に皮がむけるライチ、ランブータンなどがおすすめです。
まとめ
今回は、フィリピンで味わえる絶品トロピカルフルーツの魅力や食べ方、購入場所や注意点についてご紹介しました。現地には、ここでは紹介しきれないほどたくさんのフルーツが並んでいます。旅行の際は、ぜひ市場やスーパーをのぞいて、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。甘くてジューシーな南国フルーツが、旅の思い出をより豊かにしてくれるはずです!
①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。