
セブ島の移動手段は日本と異なる部分が多いため、どのような移動手段を使えばいいかわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セブ島で利用できる交通手段と乗り方、利用料金、便利な配車アプリについて紹介します。
またセブ島で安全に移動するために、交通手段を利用するときの注意点もあわせて解説しますので、これからセブ島に行く予定のある方はぜひ参考にしてください。
※なお、記事内の料金は1ペソ=2.5円で計算しています(2025/4/11時点のレート)。
- セブ島の交通事情
- セブ島の主な交通手段:タクシー
- セブ島の主な交通手段:ジプニー
- セブ島の主な交通手段:バス
- セブ島の主な交通手段:トライシクル
- 持っていると便利な配車アプリ
- セブで交通手段を使う場合の注意点
- まとめ
セブ島の交通事情
セブ島には電車が走っておらず、車両で移動することがほとんどです。
セブ島で利用できる主な交通手段はタクシー、ジプニー、バス、トライシクルなどがあります。
タクシーやバスは日本でも使われている交通手段ですが、ジプニーやトライシクルのような交通手段は馴染みがなく、乗り方が少し特殊だったり、料金がわかりにくかったりします。
はじめは不安に感じることが多いかもしれませんが、乗り方や注意点を知っておくと便利に移動できる手段でもあります。
セブ島での移動に困らないために、各交通手段の具体的な乗り方や利用料金について解説していきます。
セブ島の主な交通手段:タクシー
セブ島には白色と黄色のタクシーが走っています。
白色のタクシーはセブ島の街中でよく見かけ、観光客が最も利用するタクシーです。
黄色のタクシーは国際空港の周りでよく見かけ、空港からホテルまでの移動がメインのタクシーです。
タクシーの乗り方はショッピングモールのタクシー乗り場に並ぶ、もしくは道端で手を上げて捕まえることで乗車できます。
タクシーの車両上部に「VACANT」と表示されていれば乗車可能なので、確認してみましょう。
利用料金は、白色タクシーの場合、初乗り40ペソ(約100円)ですが、黄色タクシーは初乗り70ペソ(約175円)です。
稀にメーターを使用せず通常料金よりも高い金額を請求してきたり、細かいお金がないと言ってお釣りを渡さなかったり、悪質なドライバーがいるため注意が必要です。
タクシーに乗車したときはメーターが起動しているか確認し、動いていなければメーターを使用するように伝えましょう。
セブ島の主な交通手段:ジプニー
セブ島には「フィリピン人の足」と呼ばれるジプニーがあります。
ジプニーとは「決められたルートを走っている乗合バス」のことで、現地の人が一般的に利用する交通手段です。
中型トラックの荷台に椅子と屋根をつけて乗車スペースを作ったバスで、天井が低く狭いのが特徴です。
近年はエアコンを完備したジプニーが増えているため、快適に移動することもできます。
ジプニーはバス停のようなものはなく、運行ルート上であればどこでも乗車可能です。
ジプニーを利用するときは、道端で手を挙げると止まってくれるので、行き先を伝えて好きな場所に座ります。
料金の支払いは直接ドライバーに渡しますが、ドライバーから遠い位置に座っている場合、車両の前方にいる乗客にお金を渡すとドライバーまで回してくれます。
下車するときはドライバーに「ルガーラン(降ります)」と伝えるか、車内の手摺や天井を小銭等で叩いて音を立てると止まってくれます。
ジプニーの利用料金は初乗り13ペソ(約33円)です。
エアコン付きのジプニーの場合は少し高く、15ペソ(約38円)になります。
ジプニーは車内の密着度が高いため、乗車中はスリに注意が必要です。
なるべくポケットにものを入れない、カバンを前に抱えて座るなどの対策を心がけましょう。
セブ島の主な交通手段:バス
セブ島には民間交通機関の「My Bus」と呼ばれる公共バスがあります。
セブ島最大級の「SMショッピングモール」からマクタン空港まで各バス停を結んでいるため、便利に移動できます。
My Busには時刻表や料金表があるため、ぼったくりなどを心配する必要がありません。
エアコン付きの快適な車内と低価格な運賃で、観光客にとって安心して移動できる交通手段です。
My Busはチケット制なので、乗車前にチケットを購入する必要があります。
チケットは各SMショッピングモールや空港のMy Busチケット売り場で購入できます。
乗車時は購入したチケットをドライバーに渡しましょう。
My Busの利用料金は片道50ペソ(約125円)です。
| ルート | 運行時間 |
| ITパーク − マクタン空港 | 6:40AM〜8:40AM(6:40から1時間毎) |
| SMシティセブ − マクタン空港 | 6:00AM〜9:00AM(20〜30分毎) |
| マクタン空港 − SMシティセブ − セブビジネスパーク − ITパーク | 7:00AM〜10:00AM(7:00から1時間毎) |
| マクタン空港 − SMシティセブ | 7:30AM〜9:40AM(20〜30分毎) |
参考:フィリピン政府観光省の公式Facebook|My Busのルートと利用料金
通勤や通学時間帯は混雑する可能性があるため、時間に余裕を持って移動することがおすすめです。
バスは比較的安全ですが、貴重品や荷物からは目を離さず、しっかり身につけておきましょう。
セブ島の主な交通手段:トライシクル
セブ島にはバイクにサイドカーがついた「トライシクル」という乗り物があります。
セブ市内ではほとんど見かけませんが、マクタン島ではよく利用されています。
利用料金が格安で、現地の人たちも頻繁に利用する交通手段です。
利用するときはジプニーと同じく、手を挙げると止まってくれるため、乗車の際に行き先を伝えて料金の確認を行います。
トライシクルの利用料金は厳密に決まっておらず、ドライバーの言い値になることがほとんどで、相場は10ペソ前後(約25円前後)です。
観光客はぼったくられることもあり、30〜40ペソ(約75〜100円)ほど請求されることもあります。
またジプニーと同様、車内は密着度が高くスリに遭う可能性があるため注意が必要です。
持っていると便利な配車アプリ
セブ島をもっと便利に移動したい方に、持ってると便利な配車アプリの「Grab」と「Angkas」を紹介します。
これらのアプリを使いこなして便利にセブ島を移動しましょう。
Grab
Grabは車を呼べる配車アプリで、日本でいうUberタクシーのようなものです。
はじめにアプリ内で目的地を設定するため、行き先を伝える手間が省けて、意思疎通のミスを避けられます。
目的地を登録したときに料金が設定されるため、ぼったくられる心配もありません。
また利用者のレビューや評価システムもあるため安心です。
利用方法は簡単で、アプリの地図で現在地と目的地を設定すると、周辺にいる車を呼ぶことができます。
車がマッチすると、ドライバーの顔や名前、車両の情報などが表示されます。
電話やチャット機能がついているため、必要に応じてドライバーと直接やりとりすることも可能です。
車が現在地に到着したら車両番号とドライバーの顔を確認し、乗車します。
支払い方法は現金、またはアプリ内のクレジット決済も選択できるので便利です。
Angkas
Angkasはバイクタクシーを呼べる配車アプリで、渋滞を回避したいときに役立ちます。
周辺にいるバイクタクシーをすぐに呼べて、通常タクシーの半額ほどの安さで移動できるのが特徴です。
Grabと同様に目的地をはじめに設定するため、行き先を伝える必要がありません。
またヘルメットはドライバーが用意してくれるため、安心して乗車できます。
日本のApp StoreやGoogle Playではアプリのインストールができないため、App StoreまたはGoogle Storeの国籍をフィリピンに設定する必要があります。
利用の際はアプリの地図で現在地と目的地を設定すると、周辺にいるバイクタクシーを呼ぶことができます。
バイクタクシーが見つかると、ドライバーの顔や名前、バイクの車種・番号が表示されます。
電話やチャット機能がついているため、ドライバーと直接やりとりすることも可能です。
バイクタクシーが現在地に到着したら、ドライバーの顔と名前を確認し、乗車します。
支払いは現金のみになりますので、小銭の準備を忘れないようにしましょう。
便利なバイクタクシーですが、雨の日はずぶ濡れになる可能性があるため注意が必要です。
カッパを用意してくれるドライバーもいますが、カバーできるのは上半身だけになります。
セブで交通手段を使う場合の注意点
セブ島にはたくさんの交通手段がありますが、安全に移動するために共通して覚えておきたい注意点を解説します。
小銭を用意しておく
なるべく100ペソ以下の小銭を用意しておきましょう。
なぜなら、ドライバーがお釣りを持っていないことが多いからです。
1,000ペソのような大きな金額の紙幣を渡すと、お釣りをもらえない場合があります。
そのため、事前にスーパーやショッピングセンターで大きなお金を細かくしておくことをおすすめします。
また交通機関以外の買い物でも現金を使う機会が多いため、小銭を用意しておくと便利です。
ぼったくりやスリなどのトラブルに注意
タクシーやトライシクルでのぼったくりに注意しましょう。
観光客はぼったくりに遭いやすく、特に日本人は多額のお金を持っていると思われやすいため、高額な運賃を請求される可能性が高いです。
知らずに高額な料金を支払わないためには、事前に運賃の相場を知っておくことが大切です。
また複数人で密集して乗り合う交通手段では、スリに遭いやすいため注意しましょう。
観光客だけでなく、現地の人でもスリに遭うことがあり、なかには数人で組織的に盗難を行う人たちもいます。
ポケットになるべくものを入れない、カバンを前に抱えて持つなど、スリに遭わない対策をすることが大切です。
まとめ
セブ島にはたくさんの交通手段があり、目的地や手段に応じて最適な交通手段を選ぶことができます。
GrabやAngkasなどの配車アプリを利用すれば、より安全で便利な移動ができるため、積極的に活用すると良いでしょう。
今回紹介した交通手段を上手に選び、セブ島での観光をぜひ楽しんでください。
◇経歴
Webライター(留学・旅行関連)
◇留学経験
・フィリピン 2ヶ月
・カナダ(ワーキングホリデー中) 4ヶ月
◇海外渡航経験
・留学:フィリピン
・ワーキングホリデー:カナダ、ニュージーランド(1年ずつ)
・旅行:アメリカ、シンガポール、台湾など
◇自己紹介
海外での留学や仕事、旅を通じて、英語力だけでなく、行動力や環境への適応力も身についたと感じています。
また、異なる文化や人々の価値観に触れる中で、多くの発見や学びを得て、自分自身の成長も実感できました。
留学や海外に興味があり、挑戦したいと考えている皆さまに向けて、経験者の視点から少しでもお役に立てる記事をお届けしていきます。