「侮辱する」を英語で言うと?英語圏での侮辱に関する文化もご紹介!

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よく日本語で「侮辱する」「相手のことを否定する」という意味で「ディスる」ということがありますよね。

実はこの「ディスる」という言葉の語源である英語の「disrespect」は、「侮辱」という意味ではあまり使われてません。では、英語で「侮辱する」は何と言うのでしょうか?

この記事では、「侮辱する」を英語で表現する方法をいくつか例文とともに解説します。また、侮辱が英語圏の文化の中でどう扱われているかもご紹介するので、英語でのコミュニケーションに役立ててくださいね。

「侮辱する」を英語で言うと?

英語で「侮辱する」にあたる言葉はさまざま。

数が多いので、ここでは日常英会話の範囲でネイティブスピーカーがよく使うものを、スラングも合わせてリストアップしてみました。

insult

throw shade

affront

gibbet

diss

disrespect

ちょっと見たことがない単語も並んでいるかもしれませんね。

ちなみに最後の2つの「diss」と「disrespect」は、日本語の「ディスる」の語源で、当ブログの別記事で詳しくご紹介していますので、興味がある人は、下記の記事も参考にしてください。

https://nativecamp.net/blog/20200516_disrespect

ここからは、最後の2つを除いた4つの単語・表現について、そのニュアンスや使い所を例文フレーズとともにみていきましょう。

Insult

Insultは「侮辱する」にあたる英語表現で、最も日本語のニュアンスに近く、よく使われる単語でもあります。

ちなみに動詞の「侮辱する」も名詞の「侮辱」 “insult” となります。「侮辱する」「侮辱」と言いたいときには、この単語を使えば、しっかり言いたいことが伝わります。

He always starts to insult someone when he’s drunk.

彼は酔っぱらうと、いつも誰かを侮辱し始めます。

Don’t tell me I’m short! I take it as an insult.

背が低いって言わないで!侮辱にしか思えません。

最初の例文は動詞、2つ目の例文は名詞の “insult” を使っています。

悪口程度に思えるちょっと軽めの侮辱から、重たい侮辱まで幅広く使える単語ですから、迷ったときは “insult” を使いましょう。

Throw shade

Throw shadeは「侮辱する」と言う意味で使えるイディオムです。

スラングのようなカジュアルな表現なので、使いどころには注意が必要ですが、友人やよく知っている相手との会話の中では使って問題ありません。

ニュアンスは若干 “insult” とは異なる部分があります。”Throw shade” は、「誰かを公の場で批判し、その誰かに対して敬意を持っていない」というような時に使います。「悪口を言う」「けなす」といった日本語も訳として当てはまります。

She often throws shade at her best friend, but they are always together.

彼女は親友の悪口をよく言っているけど、彼女たちはいつも一緒にいます。

How can you throw shade at her like that? She’s your wife!

よくそんなに彼女をけなせるね。君の奥さんだろ!

「〇〇を侮辱する(けなす)」としたい時には、上記の例文のように「throw shade at」と “at” をつけます。

この例文からも感じ取れるように、”throw shade” を使う場合は、侮辱行為をしている人を非難するようなニュアンスも含まれています。上記の例文を言いながら引いていたり、ちょっと腹立たしく思っていたりするのですね。

誰かが他の人のことを平気でけなしていたり、侮辱していたりする場面を見つけたら、この表現の最適な使いどころです。

Affront

Affrontは “insult” の類語ですが、こちらの方が堅い言い方です。

また、”affront” を使うと、面と向かって侮辱していることを表します。それにプラスして、意図的に相手を傷つけようとして侮辱しているというニュアンスも加わります。

I was affronted by what he said to me.

私は彼が言ったことに、侮辱されたと感じた。

He didn’t take any reaction when he was affronted.

侮辱を受けた時、彼は何の反応も示さなかった。

“Affront” は、例文のように受動態で使われることが多い傾向にあります。

また、”I was affronted.” と言った場合、侮辱を受けて傷つき怒っていることが多く、誰かがこの表現を使ったら、その人物は憤慨している可能性が高いです。

Gibbet

Gibbetというのは、元は絞首刑に合った人の首をさらす、絞首台のことを言います。名詞として使う場合は、そちらの意味になります。

そこから転じて、動詞として使う場合は、「絞首台に人の首をかける」という以外に、「嘲笑や軽蔑の元にさらす」というような意味があり、公衆の面前で人を侮辱して笑い者にするような時に使われる言葉です。

ここまでご紹介した3つの表現に比べると使用頻度は高くありませんが、会話の中で出てくることもあるので、余裕があればそう言う使い方もする言葉だと覚えておきましょう。

英語圏では侮辱はタブー!

ここからは、侮辱と海外の文化についても解説していきます。

日本だと職場で上司が部下に対して侮辱の言葉を吐くのは、それほどタブーとはされていません。嫌がられる行為ではありますが、上司が部下を人前で怒鳴り散らしても、大きなトラブルになることはまだまだ少ないでしょう。

それと同様に、学校で先生が生徒に向かってちょっとした侮辱の言葉を吐くこともあるかもしれません。こちらは時代とともに減ってきているとは言え、「タブー」というほどではないのが事実。

しかし英語圏や英語の影響が強いアジア圏では、様子は全く異なります。英語圏と言うより、海外では多くのエリアで、侮辱はタブー。

大人が大人を人前で怒鳴ることはもちろん、侮辱の言葉を吐いたら、大問題。程度によっては侮辱行為をした人が罰せられることもあるくらいに、社会的にタブーとされています。

人種の違いについてはもちろん、能力差、体格差などについて、ちょっとディスる程度でも、社会的には問題にはなります。

このことを知らないでいると、日本で言う「イジる」程度のつもりだったとしても、受け取った相手からは侮辱と受け取られてしまうこともあります。くれぐれもそのことを忘れず、「侮辱」という言葉を英会話の中で表現できるようになったとしても、英語で侮辱をしてしまわないように注意が必要です。

そもそも日本であっても、侮辱は誰もが嫌がる行為ですから、日頃からやらないようにしておけば思わぬトラブルを防げるはずです。

まとめ

「侮辱する」にあたる英語表現をニュアンスとともにご紹介しましたが、会話の中で上手に使えそうでしょうか。

全部は覚えられないと言う人は、”insult” さえ覚えれば会話では困りませんから、”insult” の使い方をマスターしましょう。

また、英語圏で「侮辱」に関する話をするのは良いのですが、本当に侮辱をするのはタブーということを覚えておくことも重要です。必要な時に的確な表現を選んで使ってみてくださいね。

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