英語学習者の皆さんこんにちは!今回もネイティブキャンプのこの記事では、英語でのコミュニケーションを取るときにとっても便利な表現を深堀し、皆さんの英語学習のためになる情報をお届けしたいと思います。
今回フォーカスしていく英語表現は、特に職場で日常的に英語を使用する必要がある方にぴったりの内容です。というのも、「提供する」という意味を持つ「offer」と「provide」という英語表現を扱っていくためです。
確かに、職場で「〜を提供する」という言い方をよく耳にしたり使ったりする人は多いはずですが、「offfer」と「provide」のどちらを使用するべきか困ったことのある方もいるのではないでしょうか?
実は、両者には使用されるべき場面に違いがあり、その意味にも若干のニュアンスの違いがあります。
そこでここからは、「offer」と「provide」それぞれの基本的な意味と両者の違いを確認し、具体的な例文とともに使用されるべき場面・状況をしっかりと確認していきましょう!
また、最後に「offer」と「provide」と似た意味を持つ英語表現も複数紹介していきます。
offerとprovideの違い
早速ですがまずは「offer」と「provide」の違いとは一体何なのか、知りたいという人は多いはずです。
どちらも「提供する」という意味を持つ英単語ですが、率直にいうと「offer」は「積極的に自ら供給するという意思表示をすること」というニュアンスを含むのに対し、「provide」は「必要とされていたものをあらかじめ用意して供給すること」というニュアンスを聞いた相手に感じさせます。
「積極的かどうか」や「あらかじめ用意するかどうか」が両者の違いを理解する上でのキーポイントとなるようですね。
では、以下よりそれぞれの詳しい意味と使い方を例文とともに確認しましょう。
offerの意味と使い方
「offer」の意味を英和辞典で調べてみると、
②「〜を申し出る」「〜を提議する」
③「売買を勧める」
④「〜を捧げる」「〜を備える」
⑤「〜を試みる」「〜を企てる」
という4つの意味があることがわかります。
これらをよく見てみると、先ほど説明した「積極性」と関連していることがわかるでしょうか。
特に②「〜を申し出る」③「売買を勧める」④「〜を捧げる」「〜を備える」⑤「〜を企てる」などは、動作主が自らの意思で積極的に物事を行うというニュアンスを強く感じられます (例えば「〜を供える」は、「仏壇にりんごを供える。」のように用いられますが、あらかじめ用意しておくというよりは仏壇小御供物のりんごを置いた方がいいと自分の心が感じ、考え、行動にうつしますよね。)。
基本的に、「一方から他方へ、意思があって積極的に物事を提供する」というニュアンスで使用されるのが「offer」です。例文を確認してみましょう。
その日私の彼女は疲れていた様子だったので、私が運転を申し出て彼女を家まで送って行った。
私の上司は私に援助を申し出てくれた。
参考資料:「offer」と「provide」の違い(difference)とは? 英語を分かりやすく解釈 | 違い比較辞典
https://chigai-hikaku.com/?p=7151
provideの意味と使い方
続いて、同じく「提供する」という意味を持つ「provide」の詳しい意味と使い方を学習していきましょう。
「provide」を英和辞典で確認すると、
②「〜と規定する」
③「聖職者を任命する」
④「用意する」「準備する」
という4つの意味が出てきます。
これらから感じ取ることのできるニュアンスはやはり、「想定できる物事を考え、事前に用意する」ではないでしょうか。
特に、①「〜を供給する」「〜を備え付ける」④「用意する」「準備する」からは、もともと起こりうることを予想して物事をあらかじめ用意しておくというニュアンスが確認できます。
例えば、「もうすぐ在庫切れになりそうなコーヒー豆を供給しておく。」や「上司は私に見積もりを要求してきた。」などと言う際に「offer」ではなく「provide」を使用します。例文を確認しておきましょう。
私たちは熱波に備えなければいけない。
「provide for〜」で「〜に備える」という意味で使用することが可能です。自然災害や何かの被害を被る前に物事に備える等の言い回しができます。
このウェブサイトはファッションとライフスタイルの情報を提供しています。
私と妹は家族を養っている。
また、「provide for 人」で、「〇〇 (人)を養う」と言う意味で使用することも可能です。
参考資料:provideの意味は「提供する」だけじゃない! 使い方や違いも理解しよう
https://eigo.plus/vocabulary/provide
その他の似た表現
「offer」と「provide」のニュアンスと使用場面の違い、それは「自ら積極的に物事を提供しようとすること」「あらかじめ必要であるものを用意しておくこと」でしたね。
それではここで、「offer」と「provide」意外にも「提供する」と言う意味を持つ英語表現を3つほど紹介しておきたいと思います。
英語は繰り返し同じ表現を用いるのを嫌う言語なので、会話の中で「offer」や「provide」を多用しすぎた際にはぜひ代替え表現として使ってみてくださいね。
Distribute
「distribute」には
②「販売する」「供給する」
③「分布している」
④「区分する」「分類する」
など主に4つの意味があります。
英語の「dis」には「離れる」「分ける」という意味があり、「tribute」には「授ける」という意味があります。この2つをくっつけたものが「distribute」でそのコアの意味も「分けて与えること」となります。
イメージで表すと、貧困や災害などで困っている人たちに食料品を分け与えること、母親がケーキを分けて子供達に分け与えることなどが浮かびます。
いくつかの衣料とブランケットが難民達に配布された。
担任の先生は生徒たちにハンドアウトを配布した。
参考資料:【語源も分かって、忘れない】英単語「distribute」の意味と覚え方【分けて (dis)与える(tribute)こと】 |まいにー【毎日、English! 】
https://www.kodack.net/english-distribute/
supply
「supply」には
②「提供する」
③「代理を務める」「代わりを占める」
などの意味がある英単語です。
「A supply B 」で「AはBに提供する」、「A supply B for C」で「AはCにBを提供する」という使い方をします。
私たちの会社はA社に20年以上もの間私たちのオリジナルの商品を提供し続けています。
参考資料:supplyの意味や使い方! 例文を使って詳しく解説!
https://philippines-gogakuryugaku.jp/archives/584
serve
3つ目に紹介するのは「serve」です。
「serve」にはこれまで紹介した英単語と同じく「〜を提供する」という意味がありますが、どちらかというと食事や飲み物を人に提供する際に用いられるイメージが強いです。
「グループや地域、人にサービスや製品を提供する」という暖かいイメージが強いです。
ドライバーたちは街の南側の地域に対して食べ物を届ける。
ウェイターがまず皆さんのお飲み物を出し、その後お食事をご用意させていただきます。
参考資料:serve (サーブ)の意味と使い方 |ネイティブと英語について話したこと
https://talking-english.net/serve/
まとめ
ここまでのこの記事では、「提供する」という意味を持つ英単語「offer」と「provide」について特集してきました。
どちらも同じ意味を持つ表現ですが、「自ら積極的に物事を提供する」というニュアンスを持つのが「offer」、「あらかじめ必要となりそうなものを用意しておく」というニュアンスを持つのが「provide」だというコアイメージを持つことが大切だと分かりましたね。
またと同じく「提供する」「与える」という意味を持つ「distribute」「supply」「serve」という表現も「offer」と「provide」の代わりとして確認しました。
英語を使った職業や海外の会社とのやりとり、英語でお客様とやりとりをする機会が日常的に多い方は、ぜひ今回学習した「offer」と「provide」の使い分けを覚えて、実際の会話の中で活用してみましょう!
出身地は静岡県の下田市です。実家の目の前にはエメラルドグリーンのビーチがひろがっています。小さい頃からスキンダイビングやボディーボードをして育ちました! フェリス女学院大学の英文科在学中にニュージーランドへ留学。そこで国際教育の重要さに気づき、横浜国立大学大学院教育学研究科へ進学。小学生の外国語教育の研究に携わる傍ら、アメリカからの留学生のチューター業務も経験。 修士課程修了後は、都内のインターナショナルプリスクールで5歳児クラスの担任を経験。外国人と日本人バイリンガルの2人体制でこどもたちと英語で探究学習を行う。日本語の授業も担当し、母語の大切さも伝えた。 現在は前職を退職し、英語を教えるだけでなく、国際交流•異文化交流の大切さをそだてるニュータイプのオンライン英会話をネイティブ講師とともに小学生に教えている。 ④ 趣味は洋楽をギターやピアノでカバーすること、ビーチでヨガ、サイクリング、ピアノ耳コピ、ダンス、犬と散歩。 夢は、英語をツールにして音楽やダンスや絵、スポーツなどの自分の得意なことを使って自分自身について表現し、世界の人と交流することを楽しいと思ってくれる子供達が増えるような「先生」そして「表現者」になること。 そしてもう一度大好きなニュージーランドにステキな家族、友人達と長期ステイすること!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.