shopとstoreの違いは?いまさら聞けない「お店」の英語表現

shop、store、ネイティブキャンプ

「お店」を表す英単語として「shop」と「store」がありますが、その違いを説明できますか?

普段からよく見聞きする英単語ですが、その使い分けは意外と難しいですよね。そこで今回の記事では、「shop」と「store」の違いをご紹介します。

さらに、イギリス英語とアメリカ英語でのニュアンスの違い、「shop」「store」以外の「お店」に関連する単語もご紹介します。

この記事を読めば、曖昧になっていた「shop」と「store」の違いをスッキリと理解することができますよ!

shopとstore違い

「shop」と「store」の大まかな違いは、そのお店が「販売のみ」を行なっているのか、「製造・加工」等も行なっている専門的なお店かどうかです。

販売だけでなく、製造・加工等も行う専門的なお店は、「shop」、商品の販売のみを行うお店は、「store」です。多種多様な商品を仕入れ、保管し、販売している場所です。

shop:販売だけでなく、製造・加工等も行う専門的なお店
shopの例:coffee shop(コーヒーショップ), flower shop(花屋), repair shop(修理店)
store : 商品の販売のみを行うお店
storeの例:convenience store(コンビニエンスストア), department store(百貨店),variety store(雑貨屋)
オランダでは“coffee shop”にご注意!オランダに行って、コーヒーでも飲もうか…という時は、訪れるお店に注意してください!

”coffee shop”の看板を掲げているお店は、なんと大麻の販売所です!!オランダでは、ルールの下、大麻の販売が許可されている場所があります。

実際にアムステルダムの街を散歩していると、おしゃれな店構えの“coffee shop”を割とたくさん見かけます。オランダでコーヒーを楽しみたい時は、“coffee shop”ではなく、”cafe”を探してくださいね。

shopの意味と使い方

「shop」の意味と使い方を確認していきましょう

shop: a building, or a room in a building, where you can buy goods or get services
商品の販売が行われる場所、サービスを受けられる場所、と記されています。
Let’s grab some coffee. My favorite coffee shop is just over there.
コーヒー買いに行こう。お気に入りのコーヒーショップがすぐそこにあるの。
※grab:「〜を掴む」
「grab〜」で、「ちょっと食べに行く/買いに行く」という表現ができます。
「shop」は「買い物をする」という意味の動詞としても使われます。

My mother likes to shop at IKEA for furniture. They’ve got great cheap products.
私の母は家具をイケアで買うのが好きだ。安くて良い製品がある。
What’s the best shop for buying second-hand clothes in London?
ロンドンで古着を買うのに一番いいお店はどこ?
※”what”か”where”か問題!”where”は地理的な場所を尋ねるときに使います。

What’s the capital of Japan?
日本の首都はどこですか?
「shop」と一緒に覚えておきたい英単語をご紹介します。

shopping(買い物)

My parents do their weekly shopping every Saturday.
私の両親は毎週土曜日に週に1度の買い物をしている。
I’m off now. I’ve got to go grocery shopping.
もう行くよ。食料品の買い出しをしなきゃ。

shopper(買い物客)

I hate crowds. There’re so many Christmas shoppers.
人混みって大嫌い。クリスマスの買い物客でいっぱいだ。

the shopping(中身の入った買い物袋)

Can you help me carry the shopping? It’s bloody heavy.
買い物袋を運ぶのを手伝ってくれる?まじで重すぎ。

※bloody:「血の」「残虐な」
本来の意味は、「血の」「残虐な」などですが、スラングで「かなり」「すごく」といった強調表現として使えます。あまり丁寧な表現ではないので、使う場面には注意してくださいね!

storeの意味と使い方

続いて、「store」の意味と使い方を確認していきましょう。

store: a large shop where you can buy many different types of goods
多様な商品を購入できる大きなお店と記されています。
「store」は、「保管する・貯蔵する」という意味の動詞としても使われます。

My daughter stores her treasures in her toy box.
私の娘は宝物をおもちゃ箱に保管している。
My iCloud is not able to store the data anymore. Should I upgrade iCloud?
アイクラウドにもうデータを入れられない。追加しないといけないかな。

storage(保管・貯蔵)

I guess people in Japan like to buy storage boxes.
日本人は収納ボックスを買うのが好きだよね。

イギリスとアメリカでの違い

ここまで「shop」と「store」の違いを説明してきました。しかし、イギリス英語とアメリカ英語でもニュアンスの違いがあります。

イギリス英語では「お店」=「shop」です。お店の大小や形態に関係なく、お店全般に対して「shop」を使います。「store」を使う場合は多種多様な商品を販売するお店を指します。

shop:お店全般
例:museum shop(ミュージアムショップ), gift shop(ギフトショップ)
store : 多種多様な商品を取り扱うお店
例:convenience store(コンビニエンスストア), department store(百貨店)
一方アメリカ英語では、「お店」=「store」です。ある特定の商品を取り扱う専門的なお店や、小さなお店を「shop」と呼ぶ傾向があります。(覚え方は「Apple」はアメリカの大企業!「Apple」のお店は「Apple store」!)
shop:専門店、小さなお店
例: coffee shop(コーヒーショップ), barber shop(理髪店)
store : お店全般
例:clothing store(衣料品店), liquor store(酒屋)
ここでは説明のために大まかに分類しましたが、厳密に「shop」と「store」が使い分けられているわけではありません。

最近は、アパレルショップ+カフェや、書店+文具店など、さまざまな形態のお店がありますよね。話し手のお店に対するイメージによって、「shop」と「store」の使い分けも変わってきます。

イギリス英語では、「お店」=「shop」、アメリカ英語では、「お店」=「store」と覚えておきましょう!

イギリスとアメリカの「本屋」のホームページを確認してみよう!「shop」と「store」それぞれどちらの表現が使われていますか?

Waterstones(イギリスのチェーン書籍店)
https://www.waterstones.com/

BARNES & NOBLE(アメリカのチェーン書籍店)
https://www.barnesandnoble.com/

イギリス英語とアメリカ英語では、異なる語彙がたくさんあります。ネイティブキャンプでは、「イギリス英語発音」というイギリス英語に特化した教材があります!イギリス英語に興味のある方は、ぜひ受講してみてください!

お店という今回のテーマに沿って、お店で出てきそうな単語の一部をご紹介します。

お会計:(英)bill(米)check
紙幣:(英)note(米)bill
小包:(英)parcel(米)package
缶:(英)tin(米)can

その他の関連表現

market

market: the people who might want to buy something, or a part of the world where something is sold
市場(いちば)、市場(いちば)に集まった人々、市場(しじょう)、取引、需要といった意味があります。
ビジネスの場面でも「マーケット」とそのまま使われることも多い言葉ですね。

「market」が使われる英単語

stock market(株式市場)

The company made a lot of money on the stock market.
その企業は株式市場で大金を得た。

supermarket(スーパーマーケット)

I always visit local supermarkets when I travel abroad.
海外に行ったときはいつもその土地のスーパーマーケットを訪れます。

flea market(蚤の市/フリーマーケット)

I gave my old stuff for the flea market.
古いものを蚤の市に出した。
※「フリーマーケット」の「フリー」は「free(無料/自由)」ではなく、「flea(ノミ)」。カタカナ表記に惑わされないようにしましょう!

farmer’s market(ファーマーズマーケット)

The farmer’s market is held in the parking lot over there. Let’s go get some fresh vegetables.
ファーマーズマーケットが向こうの駐車場にあるよ。新鮮な野菜を買いに行こう。

あなたは、MIGROS派?Coop派??

スイスにはMIGROS(ミグロ)とCoop(コープ)という2大スーパーマーケットがあります!

スイスに住んでいる友人と話をすると「どっちに買い物に行く?」と必ずと言っていいほど話題に出ます。現地の人は、好みや買う物で使い分けているようです。

スイスを訪れる機会があれば、ぜひ2つのスーパーマーケットをチェックしてみてくださいね。お土産探しにも最適ですよ!

MIGROS(ミグロ)
https://www.migros.ch/de

Coop(コープ)
https://www.coop.ch/en/

mart

mart: a market or shopping center

「mart」は、「market」とほぼ同じ意味で使われます。市場や販売場所という意味があり、店舗名称としても多く使用されています。

有名なお店でいうと、アメリカのスーパーマーケットであるWal-martやKmart、日本でお馴染みのABC-MARTがあります。

まだまだある!いろんな「お店」の英単語!

delicatessen:調整食品店、惣菜屋

デリ/デリカテッセンでお馴染みですね。加工肉やチーズ、お惣菜を取り扱うお店です。

最近では、商品名や店舗名称にもよく使われていますね。言葉のリズムだけでおしゃれな感じがします!

stand:屋台店、売店、スタンド

いろいろな意味がある「stand」という単語。「屋台店」「売店」という意味でも使われます。

海外のニュースで「lemonade stand」という言葉を聞いたことはありませんか?子供がレモネードを販売するための屋台で、チャリティー活動のひとつとしても有名です。

place:〜屋、〜店

使いこなせるとネイティブスピーカーっぽいので、ぜひ覚えてください!

「restaurant」って感じの「お店」じゃない…そんなときに使えるのが「place」という単語。「焼き鳥屋に行こうよ!」は、「Let’s go to the yakitori place!」と表現できます。

まとめ

・一般的な「shop」と「store」の違い
shop:販売だけでなく、製造・加工等も行う専門的なお店
store : 商品の販売のみを行うお店
・イギリス英語とアメリカ英語での「shop」と「store」の違い
イギリス英語では、「お店」=「shop」
アメリカ英語では、「お店」=「store」
イギリス英語
shop:お店全般
store : 多種多様な商品を取り扱うお店
アメリカ英語
shop:専門店、小さなお店
store : お店全般
・「お店」の関連表現
market:市場(いちば)、市場(しじょう)、取引、需要
mart:「market」とほぼ同じ意味で使われる。店舗の名称にもよく使われている。
いかがでしたか?今回の記事では、「shop」と「store」の違い、イギリス英語とアメリカ英語でのニュアンスの違い、「shop」と「store」以外の「お店」に関連する単語をご紹介しました。

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