「結果を出す」という言葉は、ビジネスの現場などでもよく使いますよね。それでは、英語で「結果」と言うにはどうしたらいいでしょう?
「結果」の英訳としては、多くの人が「result」を思い浮かべると思いますが、「outcome」や「consequence」などという言葉も耳にすると思います。
そこでこの記事では、「結果」を表す英単語について、その違いと使い分けを例文とともに解説しています。
場面と状況に応じて、適切な「結果」を表す言葉が使い分けられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
- result・outcome・consequenceの違い
- resultの意味と使い方
- outcomeの意味と使い方
- outcomeとresultの違い
- consequenceの意味と使い方
- consequenceとresultの違い
- その他の似た表現
- まとめ
result・outcome・consequenceの違い
「結果」を意味する英単語として最もよく使われるのが「result」です。特に「テストの結果」や「実験の結果」などに対して広く用いられます。
「outcome」はやや堅い表現で「様々なプロセスを経た上での最終結果」という意味で使います。
「consequence」は「前の出来事に続いて起きたこと」を表し、主に悪い意味の「結果」を表すことが多い単語です。
resultの意味と使い方
「result」は、過去にした行為や出来事が原因で生じた状態を表す言葉です。
テストの結果や競技の結果・調査の結果など、「最終的に確定した具体的な結果」に対して幅広く使われます。
昔は入学試験の結果を掲示板の前で待っていたものだ
実験結果が予想と違っていたら、前提を見直すべきだ
その結果、生活習慣病患者の数は増えた。
「as a result(結果として)」は頻出フレーズなので、ぜひおさえておきましょう。
ちなみに、ビジネスやスポーツにおいて、ポジティブな意味で「結果を出す」と言う場合もresultを使います。
プロジェクトを立ち上げるからには、必ず結果を出します
このように、「自分の力で良い結果をもたらすこと」を言う場合は、基本的に「get (a) result」を使います。
ただし、文脈によっては「自分のテストの結果を知る」という意味になってしまうことがあるので、区別したい時は「acheive (a) result」などとするとよいでしょう。
outcomeの意味と使い方
「outcome」は、resultとよく似た意味の動詞ですが、少し堅い言い方であり、微妙なニュアンスの違いもあります。
このセクションでは、outcomeの基本的な意味と使い方について紹介したのち、resultとの違いについて解説します。
outcomeの基本的な意味と使い方
「outcome」という名詞は、「out」と「come」から成り立っており、「外に出てきたもの」という意味になるため、「いろいろなプロセスを経た上での最終的な結果・成果」を表します。
こんな結果は誰も想像しなかった
この論文は私たちの研究の結果です
このようにoutcomeは、「様々なプロセスを経た上で得られた結果」を指します。
outcomeとresultの違い
outcomeはresultより少し堅いイメージのある言葉ですが、意味合いにおいては、resultとあまり違いはありません。
強いて言えば、outcomeには「その結果が出てくるまで確信がもてない」というニュアンスがあるということが挙げられます。
resultの方が原因と結果が直接的に結びついているイメージがあり、「スポーツの結果に対してresultは使うけどoutcomeはあまり使わない」という人もいます。
そのため、以下のように使い分ける場合があります。
試合の結果はどうだった?
選挙の結果はどうだった?
consequenceの意味と使い方
「consequence」も「結果」を表す単語ですが、「result」などとはかなり違うニュアンスを持つ単語です。
このセクションでは、consequesnceの基本的な意味と使い方を紹介したのち、resultとconsequeceの違いについて解説します。
consequenceの基本的な意味と使い方
「consequence」は、「con-(〜とともに)」と「sequence(連続するもの)」という2つの部品に分解できます。
ゆえに「consequence」には、「何らかの出来事に続いて起こったこと」というニュアンスがあります。
そのため、「結果が出るまでどうなるか分からない」ことを指す「outcome」に対し、「consequence」は「行動や状況から導かれる当然の結果」を指し、特に好ましくない「結果」を表すことが多いです。
また、consequenceの発音は、アメリカ英語が [kɑ́nsəkwèns] (カンセクウェンス)・イギリス英語が [kɔ́nsəkwèns] (コンセクウェンス)です。いずれも単語の頭を強く読むので注意しましょう。
彼女の病気は過労の結果だ
その政策の結果、景気は悪化した
このようにconsequenceは「前の出来事に続いて起こった、当然の結果」、特に悪い結果を表します。
consequenceとresultの違い
「consequence」は「ある行動や状況がもたらす当然の結果」を表す言葉で、原因と結果の間に直接の因果関係を感じさせる場合によく使います。
一方で「result」は、原因と結果の間に直接の因果関係はなく「様々な要因を巻き込んで行き着いた先の結果」というニュアンスがあります。
地球温暖化は森林伐採の結果だ
その企業は、借金を抱えた時期もあったが、結果として大企業に成長した
その他の似た表現
「結果」を指す英語表現は、result・outcome・consequence以外にもいくつかあります。
effect
「effect」は、基本的に「効果」という意味のある単語ですが、「cause and effect(原因と結果、因果関係)」という言葉があるように、ある原因があって、その原因が直接的・必然的に引き起こす結果がある場合「結果」という意味で「effect」を使うことができます。
「結果」という意味で「effect」を使う場合は、以下のようになります。
治療の結果 [効果] が実感できなくても、通院を続けなさい
彼の行いがその結果を引き起こした
repercussion
「repercussion」は「反響」という意味のある単語です。「パーカッション(打楽器)」という日本語に馴染みのある人も多いでしょう。
「percussion」に「繰り返し」を表す「re-」がくっついて、「反響」を表します。実際の音の反響だけでなく、ある行為や事件などについて、後々まで残る結果を表す単語です。
その外務大臣のスキャンダルが外交問題に及ぼす影響は少なくないだろう。
fruits
果物を表す「fruit」は不可算名詞なので、複数形にはなりませんよね。
ただ、「fruits」と複数形で使うと、少しスラング的な言い方で「収穫」「成果」など、よい意味合いでの「結果」を表すことができます。
この新薬は10年以上に及ぶ研究の結果です
彼の優勝は日ごろの鍛錬の結果だ
まとめ
「result」は広い意味で「結果」を表す便利な単語です。迷ったら「result」を使うとよいでしょう。
「outcome」はresultとよく似た単語ですが、少し堅いイメージです。「consequence」は、「状況から導かれる必然の結果」というニュアンスのある言葉でした。
そして、「結果」を意味する英単語には、ほかに「fruits」などがありました。「フルーツ」と「結果」は一見結び付きにくいかもしれませんが、日本語の「結果」も、漢字をよく見ると、「(果物などが)実を結ぶ」ことが語源になっていることが分かるかと思います。
英語を必要とする現場では、能力は十分にあるのに、英語力がネックになって、結果を出せずに悩んでいる人が多いと思います。
この記事を読んで「結果」を表す英語表現を学び、実生活で結果を出す役に立ててもらえればと思います。
◇経歴
東北大学大学院で「日本人の英語習得」について研究、英語で論文執筆・学会発表
◇資格
・TOEIC860点
◇海外渡航経験
ギリス・アメリカ・オーストラリアに留学、フィンランドで学会発表
◇自己紹介
はじめまして。英語学習Webライター・兼・英語学習研究者のなっつるんです。
Webライターという仕事を通して、「日本人の大人がどうやったらラクに英語を覚えられるか」を追求しています。
最近英会話のカンが鈍ってきたと感じ、オンライン英会話のレッスンを受け始めました。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.