
留学中に大変お世話になった英語の先生に手紙で感謝の気持ちを伝えたい!
そう思う方も多いと思います。留学経験者であっても、いざ英語で手紙を書こうとすると難しく感じてしまいますよね。
しかし、感謝の気持ちを伝えることは、国際的なマナーとして非常に大切です。
そこで、この記事では、英語が苦手な人でも簡単に書ける構成やルール、留学先の先生へお礼を伝える感謝の手紙の書き方や、使えるおすすめの英語表現をご紹介します。海外留学の恩師やALT(外国語指導助手)、英語スクールの講師など、英語の先生へ感謝を伝える際にぜひ参考にしてください。
- 英語で手紙が書けない人への処方箋
- 英語の手紙の書き方|意識したい3つのルール
- 感謝の手紙におすすめの内容とは?
- 手紙で使えるおすすめの英語表現!
- 書き出しに悩んだときに最適!手紙に使える英語表現
- 英語の先生に留学中の感謝を伝えるには?手紙に最適な表現の選び方
- 英語で先生への手紙を書くときの注意点
- 英語の先生から返信が欲しいときに使いたいフレーズ
- 留学後すぐ先生に感謝を伝えるならお礼のメールがおすすめ
- まとめ
英語で手紙が書けない人への処方箋
英語で手紙を書くのは、少し難しいと感じられるかもしれませんが、ご安心ください。留学先でお世話になった英語の先生への手紙に、完璧な英語は必要ありません。
大切なのは、心のこもったメッセージを、シンプルな言葉で伝えることです。
あなたの感謝の気持ちが伝われば、先生はきっと喜んでくださるでしょう。
英語で手紙を書く際には、まずは日本語で伝えたいことをメモしてみることをおすすめします。そうすることで、よりスムーズに英語に訳すことができます。
・先生から学んだこと
・楽しかった思い出
・将来の夢や目標
・これからの抱負
これらの内容を、簡単な英語に置き換えていけば、立派なお礼の手紙になります。
英語の手紙の書き方|意識したい3つのルール
英語で手紙を書く際には、以下の基本的なルールに気をつけるといいでしょう。
・本文の構成
・結びの言葉
これらを押さえておけば、より自然な手紙を書くことができます。順番に解説します。
1. 宛名の書き方
英語の手紙では、宛名を正しく書くことが重要です。
通常、「Dear」に続いて先生の名前を書きます。ただし、名前の前には適切な敬称を付けることを忘れないでください。
【宛名の書き方の例】
Dear Mr. Smith,
Dear Ms. Jennifer,
Dear Professor Brown,
「Mr.」は男性、「Ms.」は女性(既婚・未婚を問わず)、「Professor」は大学教授に使います。
注意点として、「Teacher」という言葉は宛名には使いません。
名前の後にコンマ「,」を入れるのを忘れないようにしましょう。
ちなみに住所は、日本の記載方法とは反対で「建物名や番地」→「市町村」→「都道府県」の順に記載しましょう!
2. 本文の構成
英語の手紙の本文は、以下のような構成で書くのが効果的です。
この構成に沿って書くことで、自然な流れの手紙になります。
3. 結びの言葉
手紙の最後には、適切な結びの言葉を使用します。
一般的には以下のようなものがあります。
Sincerely,
Best regards,
Yours truly,
これらの言葉の後にコンマ「,」をつけ、改行して自分の名前を書きます。
【結びの書き方の例】
Sincerely,
あなたの名前
結びの言葉は、手紙全体のトーンに合わせて選びましょう。より丁寧な表現として「Yours sincerely,」や「With best wishes,」なども使えます。
相手との関係性や手紙の内容に応じて、適切なものを選んでください。
感謝の手紙におすすめの内容とは?
お礼の手紙には、以下のような内容を盛り込むと、より心のこもったメッセージになります。
・先生から学んだこと
・留学経験がもたらした変化
・今後の目標
ひとつずつ見ていきましょう。
具体的なエピソード
感謝を伝える際には、以下のような具体的なエピソードを入れるのがおすすめです。
I will never forget your ○○ class. It was particularly inspiring.
○○の授業が特に印象に残っています。
Your advice to △△ really boosted my confidence.
△△というアドバイスをいただいて、自信がつきました。
このように、具体的な出来事を挙げると、先生も喜んでくれるはずです。
先生から学んだこと
授業内容だけでなく、先生の人柄や姿勢から学んだことも伝えると良いでしょう。
例えば、以下のような英文が作れます。
I was deeply impressed by your dedication to teaching.
先生の熱心な指導態度に感銘を受けました。
留学経験がもたらした変化
留学を通じて自分がどう成長したか、視野が広がったかなどを伝えると、先生も教えがいがあったと感じてくれるはずです。
Studying abroad broadened my horizons.
留学を通じて、自分の視野が広がりました。
My study abroad experience changed my life.
留学経験は、私の人生を変えました。
今後の目標
留学経験を今後どう活かしていくかの目標を書くと、先生もあなたの成長を心から応援してくれるでしょう。
I will continue studying English.
これからも英語学習を続けます。
I hope to work in an international company in the future.
将来は国際的な仕事に就きたいです。
あなたの成長を間近で見守ってきた先生にとって、あなたの未来への展望を聞くことは大きな喜びになるはずです。
手紙で使えるおすすめの英語表現!
お礼の手紙で使える便利表現を、以下のシチュエーション別にいくつかご紹介します。
・感謝を伝える表現
・思い出を語る表現
・今後の抱負を伝える表現
・結びの言葉
順番に紹介します。
冒頭の挨拶
手紙の冒頭では、相手の健康を気遣う言葉から始めるのが一般的です。
I hope this letter finds you well.
お元気でお過ごしのことと思います。
I'm writing to express my gratitude for...
〜に対する感謝の気持ちを伝えるためにこの手紙を書いています。
これらの表現を使うことで、礼儀正しく手紙を始められます。
感謝を伝える表現
感謝の気持ちを伝えることは、お礼の手紙の核心部分です。
Thank you so much for all your help and support during my study abroad experience.
留学中のすべてのご支援とサポートに心から感謝申し上げます。
I am truly grateful for the opportunity to have been your student.
先生の生徒でいられたことに心から感謝しています。
Your guidance and encouragement meant a lot to me.
先生のご指導と励ましは私にとってとても大切なものでした。
これらの表現を用いて、先生への深い感謝の気持ちを表現してください。
思い出を語る表現
具体的な思い出を語ることで、手紙がより個人的で心のこもったものになります。
I particularly enjoyed your lessons on...
特に〜についての授業が楽しかったです。
One of my fondest memories is...
もっとも楽しい思い出のひとつは〜です。
Your words of advice about... have stayed with me.
〜についてのアドバイスは今も心に残っています。
これらの表現を使って、留学中の特別な思い出を生き生きと描写してください。
今後の抱負を伝える表現
留学経験を今後どのように活かしていくかを伝えることで、先生の教えが将来につながっていることを示せます。
I plan to continue studying English and hope to use it in my future career.
これからも英語の勉強を続け、将来のキャリアで活用したいと考えています
My experience abroad has inspired me to pursue...
留学経験は私に〜を追求するための刺激を与えてくれました
I hope to visit [国名] again someday and practice everything I've learned.
いつかまた[国名]を訪れ、学んだことすべてを実践したいと思っています
これらの表現を使って、留学経験が将来の目標にどのように影響しているかを伝えましょう。
結びの言葉
手紙の締めくくりには、再度感謝の気持ちを述べ、温かい言葉で結びます。
Thank you once again for everything. I will never forget your kindness.
改めてありがとうございます。先生のご親切は決して忘れません。
I wish you all the best in your future endeavours.
先生の今後のご活躍をお祈りしています。
Please keep in touch. I would love to hear from you.
今後ともご連絡ください。先生からのお便りをお待ちしています。
これらの表現を使うことで、心のこもった締めくくりで手紙を終えられます。
書き出しに悩んだときに最適!手紙に使える英語表現
英語でお礼を書くときに使える表現を、フレーズごとにご紹介します。
・感謝やお礼のフレーズ
・日本の季節に触れるフレーズ
英語の手紙の書き出しに悩んだら、参考にしてください。
先生の近況や体調を気遣うフレーズ
英語で手紙を書くとき最もポピュラーなのが、相手の近況や体調を気遣うフレーズです。
I hope you are doing well.
お元気でお過ごしのことと思います。
I hope everything is going great with you.
上手くいっていますか?
How have you been?
お変わりありませんか?
英語の先生と仲が良い場合は、フランクな表現の「How have you been?」を使うのがおすすめです。
感謝やお礼のフレーズ
何を書いたらいいか悩んだら、まず感謝を伝えてみましょう。
I'm writing to express my gratitude for your support during my study abroad.
留学中にお世話になったことへの感謝を伝えたく、この手紙を書いています。
I’ve been wanting to tell you how thankful I am for everything.
ずっと先生にお礼を伝えたいと思っていました。
You made my study abroad experience unforgettable.
先生のおかげで留学生活が忘れられないものになりました。
印象深い思い出とともに感謝を綴ると、あなたの気持ちがより先生に伝わるはずです。
日本の季節に触れるフレーズ
英語圏では手紙の冒頭で時候の挨拶をする習慣はありませんが、日本の季節に触れることで、あなたらしい手紙を書けるでしょう。
The weather is gradually warming up, and the cherry blossoms have finally begun to bloom.
少しずつ暖かくなり、ついに桜が咲き始めました。
In Japan, the leaves on the trees have begun turning red and orange.
日本では木々の葉が赤やオレンジに色づき始めました。
I hope you’re keeping warm and enjoying the holiday season.
そちらでも暖かく過ごしながら、ホリデーシーズンを楽しんでいらっしゃることと思います。
英語圏でも、ホリデーシーズンにはメッセージカードを贈る習慣があります。
日本の季節を感じるフレーズを添えて、温かみのある手紙を書きましょう。
英語の先生に留学中の感謝を伝えるには?手紙に最適な表現の選び方
英語で先生に留学中の感謝を伝えるのに最適な表現をご紹介します。
・手紙に感情をのせる
・余韻のある結びを意識する
・不自然な直訳英語は控える
4つのポイントを守ることで、よりあなたの気持ちを伝えられるでしょう。
「Thank you」以外の表現を選ぶ
日本人が英語で感謝をあらわすとき、「Thank you」を使用しますが、同じワードを多用すると、素っ気なく単調な手紙になってしまいます。
感謝の表現に悩んだら、以下の表現方法がおすすめです。
Thanks a lot.
本当にありがとう。
I was truly delighted to have the opportunity to learn from your class.
先生の授業を学ぶことができて、本当に嬉しかったです。
Thank you for being so kind to me during my time studying abroad.
留学中に親切にしてくれてありがとうございます。
「Thank you」以外の感謝の表現を使って、どんな風に感謝しているのか具体的に伝えましょう。
手紙に感情をのせる
どんな風に感じたかを一文に添えると、より温かみのある手紙になります。
Your class is always an inspiration to me.
先生の授業は刺激的でモチベーションになります。
I was truly happy that the teacher was so kind to me.
先生が私にとても親切にしてくださったので、本当に嬉しかった。
I will never forget what you have done.
あなたがしてくれたことは、決して忘れません。
感情の動きを表す単語を使うと、印象的な手紙になります。
余韻のある結びを意識する
一般的な結びの言葉として「Sincerely」や「Best regards」を紹介しましたが、余韻のある一文を添えることで、相手の気持ちに寄り添えます。
I will never forget your kindness.
With warmest regards,
先生の優しさを決して忘れません。
温かい思いを込めて。
Please give my regards to everyone in the class.
クラスのみんなによろしくお伝えください。
I will remember you fondly and keep you close in my heart.
先生を懐かしく思い出し、心の中に大切に留めておきます。
このような表現を用いることで、より温かみのある手紙になるでしょう。
不自然な直訳英語は控える
日本語を英語に直訳すると、フォーマルすぎる不自然な英文に仕上がることがあります。
例えば、「お体に気を付けてください」という一文を直訳すると、「Please take care of your health.」となります。
しかし、これでは丁寧すぎて、英語の先生と生徒という間柄では不自然に聞こえる可能性が高いです。
Take care.
気を付けてね。
Take care of yourself.
気を付けてください
このように、関係性に合わせた表現を使用しましょう。
英語で先生への手紙を書くときの注意点
英語で手紙を書く際に気を付けたいポイントを3つご紹介します。
・フォーマルすぎる文章はNG
・親密すぎる表現は避ける
手紙を書く際は、上記のポイントに注意しましょう。
丁寧すぎる表現は誤解を与えやすい
日本語的な丁寧すぎる表現を英語でしてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまうことがあります。
例えば、「お世話になりました」を英訳すると、「Thank you for taking care of me」になりますが、丁寧すぎて卑屈な印象を受ける可能性があります。
Thank you for your kindness.
親切にありがとうございます。
Thank you very much for all your support.
サポートしてくれてありがとうございます。
英語で手紙を書くときは、このようにポジティブに表現するのがおすすめです。
フォーマルすぎる文章はNG
英語圏では、親しい間柄になると、正確さよりも等身大の自分でいることが好まれます。
教科書通りのフォーマルすぎる文章は、相手に距離を感じさせてしまうかもしれません。
間違っていても、あなたの感じたことを一生懸命伝えることで、親しみやすさを感じてもらえます。
親密すぎる表現は避ける
英語で手紙を書くときは、等身大でありのままを表現するのが好まれますが、相手との距離感を図ることは大切です。
例えば、「love」は一般的に家族や恋人に向けた言葉なので、英語の先生に向けて使用するのはおすすめしません。
また、英語圏では絵文字も独自のニュアンスを持っています。
絵文字を使用する際は、事前に意味を調べておくと安心です。
英語の先生から返信が欲しいときに使いたいフレーズ
今後も先生と交流を持ちたいというときは、率直に返信が欲しいことを伝えるのがおすすめです。
ただし、返信の催促はぶしつけな印象を与えかねないため、丁寧に伝えることが大切です。
I look forward to your reply.
手紙のお返事を楽しみにしています。
I would appreciate a reply from you.
お返事をいただけると嬉しいです。
このように、ポジティブに表現することで、相手にプレッシャーを与えずに手紙の返事を待っていることを伝えられるでしょう。
留学後すぐ先生に感謝を伝えるならお礼のメールがおすすめ
帰国後すぐに感謝の気持ちを伝えたいときは、メールでお礼をするのがおすすめです。 手紙は届くまでに時間がかかりますが、メールならリアルタイムでやり取りできます。
メールを書くルールは手紙と一緒で、先生の名前・本文・結びの言葉で構成されます。
件名は、留学中の感謝を表現するといいでしょう。
件名: Thank you for your support during my studies abroad.
留学中はお世話になりました。
Dear Mr./Ms. [〇〇],
〇〇先生へ
I've safely returned to Japan!
無事に日本に戻りました!
Thank you so much for your support during my studies abroad.
留学中、本当にお世話になりました。
Your classes were always enjoyable and stimulating, and I truly enjoyed our conversations.
先生の授業はいつも楽しくて刺激的で、お話しするのも楽しかったです。
I look forward to seeing you again someday!
またお会いできる日を楽しみにしています!
Please give my best regards to everyone in the class.
クラスのみんなによろしくお伝えください。
このように、感謝を伝えるフレーズを上手に使うことで、その後連絡を取り合うきっかけにもなるでしょう。
まとめ
留学でお世話になった先生へのお礼の手紙の書き方をまとめました。感謝の手紙は、完璧な英語である必要はありません。
大切なのは、あなたの感謝の気持ちを素直に伝えることです。
また、留学先で「親への感謝の手紙」を英語で書く課題が出た方もいらっしゃると思います。その経験と本記事で学んだことを活かし、お世話になった先生へ英語で手紙を書いたら、きっと喜ばれること間違いなしですよ!更に、英語圏の恋人や友人への手紙、ビジネスレターなどにも応用できます。
この記事で紹介した英語表現やテンプレートを参考に、心のこもった手紙を書いてみてください。
先生への感謝の手紙は、あなたの留学経験を振り返り、その価値を再確認する良い機会にもなります。きっと、先生も喜んでくれるはずです。
Let's write a heartfelt thank-you letter to your teacher!
◇経歴
日本の大手英会話スクール講師
オーストラリアで現地ツアーガイド
マレーシアの日本人学校で英会話講師
マレーシアの現地企業にて正社員勤務
◇留学経験
イギリス 1年 Wimbledon collegeなど
オーストラリア(ワーキングホリデー中) 1か月 Bond University
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
留学→アメリカ、イギリス、オーストラリア
旅行→イギリス、ヨーロッパの各国、アメリカ、オーストラリア、東南アジア各国など
仕事→オーストラリア、マレーシア
◇自己紹介
Webライターの大井にいなと申します。
独身時代に留学を経験し、国際結婚を機に多民族国家のマレーシアに住んでいます。
私の子供は生まれたときから複数の言語で育ち、オーストラリアの大学に留学して就職しました。
大人になってから英語を学び始めた自分との違いを実感しています。
自身の経験から、早期の言語習得の重要性や大人になってからの英語学習で必要なことなどを、できるだけわかりやすくお伝えしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。