
留学が決まり、ホストファミリーとの生活が始まる前にご挨拶をしたい方や、かつてお世話になった
ホストファミリーに感謝の気持ちを伝えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
でも、「英語で手紙を書いたことがない」
「どんな表現を使えばいいのか分からない」
と不安に感じることもありますよね。
この記事では、ホストファミリーに手紙を書くときに気をつけたいポイントや、シーンごとの例文をわかりやすく紹介します。
きっと、あなたの気持ちがしっかり伝わる素敵な手紙が書けるようになりますよ。
- ホストファミリーに手紙を書いた方が良い?
- ホストファミリーに手紙を書く際のポイント
- 英語で手紙を書くときの基本ルール
- 手紙の例文:ホームステイ前の挨拶
- 手紙の例文:ホームステイ後のお礼
- 手紙の例文:季節の挨拶、近況報告など
- まとめ
ホストファミリーに手紙を書いた方が良い?
はじめにお伝えしておきたいのは、ホストファミリーに手紙を送ることは義務でも必須でもないということです。
事前に手紙を送る文化は、日本人以外の留学生にはあまり馴染みがなく、日本人ならではの行為だとも言われています。
また、留学生を受け入れるファミリーの中にはビジネスとして対応している家庭もあり、そうしたケースでは手紙を送ることに驚かれることもあるかもしれません。
さらに、ホームステイ終了後に感謝や近況を手紙で伝えることで、メールやSNSでは伝わりにくいあたたかな気持ちがしっかりと届きます。
だからこそ、「英語に自信はないけれど手紙を書いてみたい」
「感謝の気持ちを丁寧に伝えたい」と思ったなら、
ぜひ迷わず書いてみるのがおすすめです。
これ以降のセクションでは、具体的に気を付けるべきポイントや書き方について紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
ホストファミリーに手紙を書く際のポイント
こちらではホストファミリーに手紙を書く際の5つのポイントや注意点を紹介します。
①あえて直筆で書くのがおすすめ!
パソコンやスマホで簡単にメッセージが送れる今だからこそ、手書きの手紙には特別な価値があります。
「英語を書くのに自信がない…」と思うかもしれませんが、心配いりません。
多くの日本人の英語は丁寧できれいだと、私の周りの外国人がよく褒めているのを耳にします。
間違いを気にしすぎず、あなたの言葉で素直に気持ちを伝えることが何より大切です。
②初めての手紙は短めの文章で書こう
ホストファミリーとの最初の手紙は、3文ほどの短めの内容にするのがちょうど良いでしょう。
おすすめなのは、ポストカードでの挨拶です。
日本らしい風景写真や文化をモチーフにしたポストカードは、文房具店や雑貨屋さんでたくさん見つかります。
素敵な一枚を選んで、まずはシンプルに「こんにちは」「楽しみにしています」といった挨拶を書いてみましょう。
③できるだけ自分の言葉、自分の英語で書こう!
英語の手紙を書くとき、ついGoogle翻訳やChatGPTなどに頼って日本語をそのまま訳したくなるかもしれません。
実際にホストファミリーに会ったときに、「手紙の印象と全然違う…」と思わせてしまわないよう、なるべく自分の言葉・自分の英語で書くことを意識しましょう。
完璧でなくても、気持ちがこもっていれば必ず伝わります。
④ステイに関するリクエストには触れない
初めての手紙に、滞在中のリクエスト(食事、部屋の希望など)を書いてしまう人もいますが、これは避けた方が良いでしょう。
「関係づくりの第一歩」です。
リクエストは手紙ではなく、エージェントなどを通じて正式に伝えるのが適切です。
お礼の手紙はなるべく早めに送ろう!
お礼の気持ちを手紙で伝える際は、帰国後なるべく早く送るようにしましょう。
英語で手紙を書くときの基本ルール
続いては、英語で手紙を書く際の基本のルールをお伝えします。
英語での手紙は大きく
4つの要素(宛名・挨拶・本文・結びの言葉)で構成されています。
この構成を守るだけで、簡単な英語を使った手紙でも丁寧な印象を与えることができますよ。
挨拶と本文については、このあとのセクションで例文とともに解説するので、ここでは「宛名と結びの言葉」の2つを解説します。
宛名の書き方のルール
手紙の文頭の「宛名」で、カジュアルな内容でもフォーマルな内容でも使える定番の表現が 「Dear(親愛なる)」。
例えば、以下のようなルールがあります。
ホストファミリー全員に宛てる場合
→「Dear [苗字] Family,」
(例:Dear Smith Family,=スミス家のみなさんへ)
ホストファザーとホストマザーに宛てる場合
→「Dear Mr. and Mrs. [苗字],」
(例:Dear Mr. and Mrs. Smith,=スミス夫妻へ)
最初の一言が丁寧だと、それだけで良い印象を与えることができます。
宛名の部分から心を込めて書いてみましょう。
結びの言葉の書き方
英語の手紙の結びには、結びの言葉と自分の名前をセットで記すことで、相手への思いや敬意を伝えます。
以下に、シーン別で使える表現をご紹介します。
■ステイ前のあいさつに使える結びの言葉
→「Sincerely, [自分の名前]」(例:Sincerely, Taro Yamada =敬具、山田太郎)
フォーマルなニュアンスがあるため、初めての手紙にぴったりの表現です。
■ステイ後のお礼の手紙に使える結びの言葉
→「Regards, [自分の名前]」
(例:Regards, Taro Yamada = これからもよろしくお願いします。山田太郎)
丁寧さも含みつつ、ややカジュアルな表現です。
→「Best wishes, [自分の名前]」
(例:Best wishes, Taro Yamada =あなたによいことがありますように。山田太郎)
→「Love, [自分の名前]」
(例:Love, Taro Yamada = 愛をこめて。山田太郎)
「Best wishes」や「Love,」は、距離が縮まったファミリーに対して使うと、より温かい印象を与えられます。
もし表現に迷ったときは、どんな場面でも使いやすい「Sincerely,」を選ぶと安心ですよ。
手紙の例文:ホームステイ前の挨拶
ここからは、実際の手紙の例文を紹介していきます。
まずはホームステイ前の挨拶です。
直接会う前の手紙なので、フォーマルさを保ちつつ、楽しみでワクワクしている雰囲気が伝わる手紙にするのがポイントです。
例文をいくつか紹介するので、ご自身の伝えたい内容に合わせて組み合わせてみてくださいね。
挨拶が目的のシンプルな手紙
[英文]
Dear [ホストファミリーの苗字] Family,
I hope this letter finds you well.
My name is [自分の名前], and I will be staying at your home for two weeks starting in July.
This will be my first time visiting your country.
I’m really looking forward to meeting you!
Sincerely, [自分の名前]
[日本語訳]
●●家の皆さんへ
こんにちは。
この手紙が無事に届いていることを願っています。
私の名前は△△です。
7月から2週間、皆さんのお宅でお世話になります。
あなたの国を訪れるのは初めてなので、とても楽しみにしています。
お会いできるのを心から楽しみにしています。
敬具、△△
自己紹介を入れた手紙
[英文]
Dear Mr. and Mrs. [ホストファミリーの苗字],
Hello! My name is [自分の名前], and I’m a 16-year-old high school student.
I’m a member of the school brass band, and I really enjoy playing music.
I’ve been studying English very hard, so I’m excited to talk with you about your country and also share Japanese culture with you.
I’m really looking forward to meeting you soon!
Sincerely, [自分の名前]
[日本語訳]
●●夫妻へ
こんにちは!私の名前は△△です。
16歳の高校生です。
私は学校の吹奏楽部に所属しており、音楽を演奏することが大好きです。
英語を一生懸命勉強してきたので、あなたの国のことや日本の文化についてお話しできるのがとても楽しみです。
お会いできる日を心から楽しみにしています。
敬具、△△
手紙の例文:ホームステイ後のお礼
続いては、ステイ後のお礼の手紙の例文を紹介します。
ホームステイを通して仲が深まったことをふまえ、初めての手紙よりもカジュアルな表現を入れ込んでいます。
[英文]
Dear [ホストファミリーの苗字] Family,
How have you been?
It’s already been a week since I returned to Japan.
Thank you so much for your kindness and warm hospitality during my stay.
The memories I made with you are truly special and will always be a treasure.
I really hope we can meet again someday.
Please take care and stay well.
Best wishes,[自分の名前]
[日本語訳]
●●家の皆さんへ
お元気でお過ごしでしょうか。
日本に帰ってきてから、もう1週間が経ちました。
ステイ中は温かく迎えてくださり、本当にありがとうございました。
皆さんと過ごした時間は、私にとってかけがえのない大切な思い出です。
またいつかお会いできることを心から願っています。
どうかお体に気を付けてお過ごしください。
よいことがありますように。
△△より
手紙の例文:季節の挨拶、近況報告など
ホストファミリーとの仲が深ければ深いほど、その後の手紙のやり取りがあるかもしれません。
また、季節の変わり目やイベントごとにポストカードで
近況報告をするのも素敵です。
こちらのセクションでは、そんな時にぴったりの例文を紹介します。
近況報告の手紙
[英文]
Dear [ホストファミリーの苗字] Family,
How have you been?
I went on a trip to the Osaka Expo last week.
The Australian pavilion reminded me of my stay at your home.
They were selling Aussie food, and it was really delicious!
I miss you all so much.
Love, [自分の名前]
[日本語訳]
●●家の皆さんへ
お元気でお過ごしでしょうか?
先週、大阪万博に行ってきました。
オーストラリア館を見て、皆さんのお宅でのステイを思い出しました。
オーストラリアの料理も売られていて、とてもおいしかったです!
皆さんがとても恋しいです。
愛をこめて、△△より
季節のあいさつの手紙
[英文]
Dear Mr. and Ms. [ホストファミリーの苗字],
Happy New Year 2026!
How have you been?
In Japan, our family all got together on New Year’s Day and enjoyed a traditional special meal.
We also visited a shrine to pray for good luck in the new year.
What did you do to celebrate the day?
I hope we can meet again sometime this year.
Best wishes, [自分の名前]
[日本語訳]
●●夫妻へ
あけましておめでとうございます。
2026年がよい年になりますように。
お元気でお過ごしでしょうか?
日本では、元日に家族全員が集まり、伝統的なお正月料理を楽しみました。
また、新年の幸運を祈って神社にも行きました。
そちらではどのようにお正月を過ごしましたか?
今年またお会いできることを願っています。
よいことがありますように。
△△より
まとめ
今回は、ホストファミリーに宛てた手紙の書き方について、気をつけたいポイントやシーン別の例文を紹介しました。
難しく考えすぎず、自分らしい言葉で手紙を書いてみましょう。
きっとその気持ちが伝わって、ホストファミリーとの距離もぐっと縮まるはずです。
また、今回の記事の内容はメールにも応用できます。
まだステイ先の住所を知らない…という方はぜひメールを送ってみてくださいね。
素敵なホームステイになりますように!
①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。