スイスインターナショナルエアラインズの特徴は?機内サービスやマイル制度【解説】

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スイスインターナショナルエアラインズ(通称SWISS)は、スイスを代表する航空会社(ナショナルフラッグキャリア)です。

現在はヨーロッパ最大のネットワークを持つルフトハンザグループの子会社として、ヨーロッパ内での存在感を高めています。

主にヨーロッパへの渡航を考える際に、ぜひ検討いただきたい航空会社の一つです。

日本で就航しているのは成田国際空港のみのため、利用機会が少なくあまり聞き慣れないかもしれません。

そこで本記事では、スイスインターナショナルエアラインズの就航都市や機内サービス、マイレージ制度などの魅力をたっぷりと解説します!

スイスインターナショナルエアラインズの利用を検討中の方も、初めて名前を聞くという方も、最後まで読んで航空会社選びの参考にしてください。

スイスインターナショナルエアラインズとは?

スイスインターナショナルエアラインズはスイスを代表する航空会社で、前身のスイス航空が1931年に創立しました。

日本に就航したのは1957年と、70年近く前から日本とスイスを結ぶ重要な役割を果たしています。

スイス最大の都市チューリッヒを拠点(ハブ空港)として、ヨーロッパを中心に世界40カ国100都市以上に就航しています。

現在日本への就航は成田空港のみですが、チューリッヒ国際空港までの直行便が毎日運航中です。

その他の主な就航都市については、次で詳しくご紹介していきます。

スイスインターナショナルエアラインズの主な就航都市・路線

スイスインターナショナルエアラインズの、主な就航都市を確認していきましょう。

日本には、成田国際空港とチューリッヒ国際空港を結ぶ直行便が、1日1往復運航しています。

区間 便名 出発 到着
成田→チューリッヒ LX161 12:10 18:35
チューリッヒ→成田 LX160 13:00 10:15

※2025年11月22日現在。便名、スケジュールは航空会社の都合により変更となる場合がございます。

チューリッヒをハブ空港として、スイスの地方都市ジュネーブやバーゼルを拠点に世界中100都市以上へ直行便が飛んでいます。

特にヨーロッパ域内の主要都市はほとんどカバーしています。チューリッヒを経由して、ヨーロッパ内の各都市へつなぐ周遊のフライト計画も可能です。

下記に成田からチューリッヒを経由して行けるヨーロッパの都市と、チューリッヒから出ている主な直行路線を、地域別にまとめました。

〇成田からチューリッヒ経由で行ける主な都市
パリ、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ロンドン、バルセロナ、マドリード、フランクフルト、ベルリン、アムステルダム、アテネ、プラハ、ウィーン、ブダペスト、コペンハーゲン、ストックホルム、ブリュッセル他
〇アメリカ
ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、マイアミ
〇カナダ
モントリオール、トロント
〇南米
ブエノスアイレス、サンパウロ
〇アジア
ソウル(仁川)、バンコク、シンガポール、香港、インド(デリー、ムンバイ)

スイスインターナショナルエアラインズの特徴と魅力

ここでは、スイスインターナショナルエアラインズを利用する際の特徴と魅力に焦点をあてて解説します。

スイス・クオリティを活かした高品質なサービス

スイスインターナショナルエアラインズは、「スイスクオリティ」と呼ばれるスイスらしさを大切にした高品質なサービスが魅力です。

スイスは観光資源が多く、自然を大切にきれいに保つ意識が高い国です。

スイスインターナショナルエアラインズの機内も、清潔で整理された快適な環境が高く評価されています。

スイス人は、効率性を重視するミニマリストとして知られています。機体をはじめ機内デザインはとてもシンプルで、整った印象が特徴的です。

また、スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と4つを公用語とする多言語国家です。

そのため客室乗務員も多言語に対応した、インターナショナルな人材がそろっています。

スイスインターナショナルエアラインズの座席クラス

スイスインターナショナルエアラインズの長距離国際線は、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスと4つの座席クラスがあります。

特にファーストクラスが提供する高品質なサービスは、世界トップクラスです。

座席は全席通路側の個室で、フルフラットベッドになるシートが、可動式パーテーションで区切られています。

ファーストクラス専属の客室乗務員がいて、ミシュランの星を持つシェフによる高品質な機内食や高級ワインなどが楽しめます。

航空業界の格付け機関であるスカイトラック社が毎年決定する、「ワールドエアラインアワード」というランキングがあります。

航空業界のオスカーとも言われる、名誉ある格付けです。

スイスインターナショナルエアラインズは、「ワールドベストファーストクラスエアラインラウンジ」部門で常にトップの座を争っています。

2025年の評価では、1位がルフトハンザ航空、2位がスイスインターナショナルエアラインズでした。

出典:SkytraxBest | First Class Airline Lounges in 2025

スイスインターナショナルエアラインズの使用機材

スイスインターナショナルエアラインズが長距離国際線で使用する機材は、路線によっていくつかありますが、主な3つを紹介します。

〇エアバスA350-900
2025年秋から登場した、話題の新機材です。初就航としてチューリッヒとボストンを結ぶ路線に導入されました。

大型機材でありながら、優れた燃費効率と騒音を50%以下に低減。

人にやさしい照明システムを採用し、客室内の気圧と湿度の調整機能を高めるなど、より環境に配慮した次世代型の飛行機です。

2031年までに10機の保有を予定しています。

〇ボーイング777-300ER
成田とチューリッヒを往復する路線にも使用されている、最新機材の一つです。

2016年から導入され、現在はスイスインターナショナルエアラインズのフラグシップ機材(主要機材)となっています。

プレミアムエコノミーが設定されているのが特徴で、約340席の大型機材です。

〇エアバスA330-300
中距離路線で使用されることが多く、上記のボーイング777-300ERより小型の機材です。

プレミアムエコノミーを搭載していない場合があります。

2026年からは、エアバスA350-900に搭載されているものと同じ「SWISS Senses」という革新的な機内インテリアと、より快適な座席シートを使用したキャビンに刷新される予定です。

参考:SWISS | 長距離路線の機材

スイスインターナショナルエアラインズの主な機内サービス

スイスインターナショナルエアラインズの機内サービスについて、紹介します。

「スイスらしいおもてなし」を掲げるスイスインターナショナルでは、高品質で丁寧なサービスで高い評価を得ています。

機内サービスで、一番の楽しみとも言える機内食。季節ごとに異なる旬の食材をスイスのパートナー企業から仕入れ、バラエティ豊かなメニューが提供されています。

そして、スイスと言えばチョコレート。全クラスのお客様へ降機の際に、スイスチョコレートが配られる嬉しいサービスがあります(一部の短距離路線はない場合があります)。

次に、座席クラスごとの機内サービスについてまとめてご紹介します。

ファーストクラスの機内サービス

最上級のファーストクラスは、完全個室のフラットベッド式の座席です。

チューリッヒ発の機内食では、ミシュランの星やゴ・エ・ミヨポイントを獲得したシェフが、3か月ごとに新しいメニューを考案しています。

スイスを代表する食材であるチーズは特にこだわっており、高品質で無添加のさまざまなスイスチーズは必食です。

2026年からは、SWISSファーストグランドスイートという新しいサービスが予定されています。

他の客室エリアから隔離され、ファーストクラス専用の通路も確保した完全独立のスペースと、まさに最上級のおもてなしが待っています。

ビジネスクラスの機内サービス

ビジネスクラスについても、約2mの全長を確保したフルフラットベッドの座席が備わっています。

機材によってはマッサージ機能もついて、より快適にフライト時間を過ごせます。

日本の成田国際空港発のフライトでは、事前予約制で和食の機内食が選択可能です。

ファーストクラスと同様、専用チェックインカウンターや優先搭乗、ラウンジの利用などさまざまな優先サービスが利用できます。

プレミアムエコノミークラスの機内サービス

ボーイング777-300ERを使用する全路線において、エコノミークラスよりワンランク上のプレミアムエコノミーが設置されています。

座席間隔はエコノミークラスよりも約12cmも長く、広々とした空間でくつろげます。

基本の無料受託手荷物許容量が、エコノミークラスの2倍。アメニティグッズも座席に用意されているなど、より丁寧で行き届いたサービスが特徴です。

エコノミークラスの機内サービス

エコノミークラスには複数の運賃タイプがあり、利用者のニーズに合わせて選択できるようになっています。

料金を重視した変更不可タイプ、より柔軟な変更に対応できる変更可能タイプが代表的です。

事前座席指定は多くが有料で、前方座席、後方座席、足元の広い席(エクストラレッグルームシート)など、場所によっても指定料金が異なります。

機内食は基本的に2種類から選べ、アレルギーや食習慣に対応したさまざまな特別食も、オンラインで注文可能です。

スイスインターナショナルエアラインズのマイル制度・アライアンス

最後に、スイスインターナショナルエアラインズをよりお得で便利に利用するためのマイレージ制度を紹介します。

マイレージ会員に登録すると会員番号が発行され、フライト搭乗時やホテル、レンタカーの利用によってマイレージポイントが付与されます。

スイスインターナショナルエアラインズのマイレージ制度

スイスインターナショナルエアラインズは、ルフトハンザ航空を親会社とするルフトハンザグループの一員です。

グループの構成は、オーストリア航空、ブリュッセル航空、スイスインターナショナルエアラインズのグループ会社であるエーデルワイス航空などです。

グループ内で、共同運航やマイレージプログラムの提携を強化しており、幅広いネットワークを持っています。

ルフトハンザグループは、ヨーロッパ内だけでなく世界的に見ても、航空業界をけん引する重要な存在です。

スイスインターナショナルエアラインズは、ルフトハンザグループ内共通の「Miles&More(マイルズ&モア)」というマイレージプログラムを運営しています。

グループ内の航空会社間で同じように利用可能で、どの航空会社を利用してもマイレージを貯められる相互性がメリットです。

貯まったマイレージは、下記のように利用できます。

・エコノミークラスからプレミアムエコノミー、ビジネスクラスへのアップグレード
・特典航空券
・ルフトハンザWorldshopで商品交換 など

さらにマイレージの上級会員として、フリークエントトラベラー制度があります。1年で650 Pointと325 Qualifying Pointを獲得した人が対象です。

フリークエントトラベラーになると、エコノミークラス利用でも次のような特典が受けられます。

・ビジネスクラス同様優先チェックイン
・ビジネスラウンジの利用
・無料受託手荷物許容量の引き上げ
・マイルの有効期限なし

参考:SWISS | Miles&More(マイルズ&モア)

スターアライアンスに加盟

スイスインターナショナルエアラインズは2006年から、世界最大規模の航空連合「スターアライアンス」に加盟しています。

スターアライアンスは、1997年に世界初の航空連合として設立されました。

現在では25社が加盟しており、加盟社数、就航国数、総収入において最大級のネットワークを誇るアライアンスです。下記が主な加盟航空会社です。

アジア
・ANA(全日空)
・シンガポール航空
・タイ国際航空
・中国国際航空
・アシアナ航空
・エバー航空
北米
・ユナイテッド航空
・エアカナダ
ヨーロッパ
・ルフトハンザグループ
・ターキッシュエアラインズ

参考:Star Alliance | Star Alliance members

スターアライアンスに加盟する航空会社は、それぞれマイレージの相互利用が可能です。

例えばスイスインターナショナルエアラインズのフライトで、全日空のマイレージを貯めることもできます。

さらにMiles&Moreの上級会員であるフリークエントトラベラーになると、スターアライアンスの他航空会社を利用する際も、ラウンジ利用や優先チェックインといった特典が受けられます。

まとめ

スイスのナショナルフラッグキャリア、スイスインターナショナルエアラインズについて解説しました。

スイスインターナショナルエアラインズは、世界各国に幅広いネットワークを持つルフトハンザグループの一員です。

さらに、世界最大級の航空連合(アライアンス)、スターアライアンスに加盟しています。同じスターアライアンスの全日空と、マイレージの相互利用が可能です。

日本路線は成田国際空港とチューリッヒ国際空港間を、1日1往復運航しています。チューリッヒ以遠のヨーロッパ各都市への乗り継ぎにも便利です。

ヨーロッパ周辺へ旅行を計画する際は、「スイスクオリティ」とも呼ばれる、高品質で丁寧なサービスをぜひ体験してみてください。

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