
物価が高いと言われるスイス。
アルプスの絶景や湖の美しさに憧れても、「実際いくらかかるの?」と気になる人は多いはずです。
この記事では、スイス旅行の費用をリアルにイメージできるように、旅のスタイルや期間別に必要な金額の目安を紹介します。
高いだけじゃない、上手に楽しむコツも一緒にチェックしていきましょう。
- スイス旅行は高い?知っておきたい物価事情
- 【期間別】スイス旅行にかかる費用目安
- 【スタイル・目的別】スイス旅行にかかる費用目安
- スイス旅行にかかる費用の内訳
- 旅費を安く抑えるコツ・現地での節約方法
- まとめ
スイス旅行は高い?知っておきたい物価事情
スイスは、美しいアルプスの山々や中世の街並み、湖や自然の絶景などが魅力の国。
観光スポットが豊富で、世界中から旅行者が訪れます。
しかし、実際に旅行するとなると気になるのが物価や予算ですよね。
日本とは違う通貨や生活水準、サービス事情を知っておくと、旅行計画を立てやすくなります。
ここでは、スイス旅行を検討する前に知っておきたい、基本情報と物価の目安をまとめました。
フライト・国土・治安
日本からスイスへは直行便で13~14時間ほど。
現在、直行便を運航しているのはスイスインターナショナルエアラインズのみです。
スイスの国土面積は九州ほどと比較的小さいですが、鉄道やバスなどの交通網が発達しており、運行の正確さは日本並み。
治安も非常に良く、初めての海外旅行でも安心して訪れることができます。
ただし観光地ではスリなどに注意しましょう。
街並み・言語
スイスは永世中立国として戦火を避けてきたため、中世の建物がそのまま残る美しい街並みが多く、町歩きもアルプス観光と同じくらい楽しめます。
公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語の3言語に加え、ロマンシュ語も国語として扱われています。
観光地や都市部では英語もよく通じるので、言語面での心配は少なめです。
物価・チップ事情
スイスの通貨はスイスフラン(CHF)で、1スイスフランは約190円(2025年10月19日時点)。
国民の所得が高いため、物価も高めです。
例えば、ミネラルウォーター(500ml)は約475円、観光客向けレストランでの食事は7,600円ほどかかります。
チップの習慣は日本のように必須ではありませんが、ホテルやタクシーで荷物を運んでもらった場合は2~3フラン程度、レストランではサービス料が含まれているため、端数を切り上げる程度で渡すこともあります。
【期間別】スイス旅行にかかる費用目安

スイスはアルプスの絶景や中世の街並み、美しい湖など見どころが豊富で、旅行の計画を立てるだけでもワクワクします。
しかし、物価が高めの国なので、あらかじめ費用の目安を知っておくことはとても大切です。
旅行前におおよその予算を把握しておくと、現地で「思ったより高い…」と慌てることがなく、観光やアクティビティ、食事を思い切り楽しめます。
特に観光地でのアクティビティやレストランでの食事を豪華にすると、1日あたりの費用が上がるため、事前の計画が安心につながります。
3泊5日
スイス旅行の1日あたりの費用は、航空券を除くと約50,000円が目安です。
もちろん、どのようなアクティビティに参加するか、どのレストランで食事をするかによって前後します。
■ 費用の内訳例(1日あたり)
・食費:12,000円〜
・交通費:3,000円〜
・観光/アクティビティ費:12,000円〜
・Wi-Fi/通信費:300円
航空券は往復で約170,000〜230,000円ほどかかります。
3泊5日の旅行に換算すると、航空券込みでおおよそ420,000〜480,000円程度が目安となります。
加えて海外旅行保険料などもかかってきますが、3泊5日の短期旅行であればクレジットカード付帯のものでカバーしてもよいでしょう。
観光地巡りや山岳アクティビティを楽しむ場合は、少し余裕を持った予算を考えておくと安心です。
1週間
同じ計算で1週間(5泊7日間)の旅行を想定すると、航空券を除いた1日あたりの費用が50,000円とすると、約350,000円が目安となります。
宿泊日数が増えることで、宿泊費や食費、交通費も増えますが、1日あたりの活動費は3泊5日と大きく変わりません。
航空券を含めると、約520,000〜580,000円程度が1週間のスイス旅行の目安です。
1週間あると、アルプス観光だけでなく、ルツェルンやインターラーケン、ジュネーブやチューリッヒなど都市観光も組み込めるので、余裕を持った計画が可能です。
【スタイル・目的別】スイス旅行にかかる費用目安
スイス旅行は、旅行スタイルや目的によって費用の目安が大きく変わります。
一人旅や新婚旅行、家族旅行など、それぞれのスタイルに合わせた予算計画を立てることで、現地での楽しみ方もより充実します。
ここでは、旅行のスタイル別に必要な費用の目安とポイントをまとめました。
一人旅
一人旅の醍醐味は、自分のペースで、行きたい場所を、好きなように巡る自由さにあります。
卒業旅行や自分へのご褒美としてスイスを訪れるなら、2週間ほどの滞在を取ると、アルプスや湖、歴史ある街並みなど、スイス全土をゆったりと楽しめます。
雄大な自然に触れることで、日頃のストレスや疲れも癒されることでしょう。
費用の目安はおよそ82〜110万円程度です。
■ 費用の内訳例
・宿泊費(13泊):39〜65万円
・観光/アクティビティ費:6〜8万円
・交通費:1.5万円〜
・食費:14万円~
・Wi-Fi/通信費:6,000~1万円
・海外旅行保険:8,000円〜
一人旅だからこそ、宿泊や食事のスタイルを日によって変えられるのも魅力です。
例えば、滞在初期は節約重視で安めのホテルやローカルレストランを利用し、旅行後半の2〜3日で少し贅沢にホテルやレストランを楽しむなど、自由に予算をコントロールできます。
自分だけの旅を作れるのが、一人旅の大きなメリットです。
新婚旅行
スイスでの新婚旅行(3泊5日)の2人分の合計費用は、約60〜90万円が目安です。
費用の内訳は、先ほどの『【期間別】スイス旅行にかかる費用目安』の「3泊5日」と同様です。
新婚旅行では、グレードの良いホテルやレストランを利用したい方も多く、どうしても費用は上がりがちです。
ただし、1室を2人で利用するため、一人あたりの宿泊費は一人旅より抑えられるというメリットもあります。
旅行のスタイルや希望に応じて、宿泊施設や食事のランクを調整することで、予算内で理想の新婚旅行を実現できます。
スイス旅行にかかる費用の内訳
期間別やスタイル・目的別に費用の目安を見てきましたが、この項目ではそれぞれの内訳を詳しく見ていきましょう。
航空券代
航空券の費用は、予約時期・渡航時期・座席クラス・直行便か乗り換え便かによって大きく変わります。
おおよその目安としては、往復で1人あたり約170,000〜230,000円です。
宿泊費
宿泊費は滞在する都市によって大きく異なります。
チューリッヒやジュネーブなどの都市部では、2名1室利用時の1泊1名あたり約10,000〜25,000円が相場です。
一方、ツェルマットなどの山岳リゾート地ではさらに高くなり、1泊1名あたり約20,000〜40,000円ほどになります。
観光・アクティビティ費
観光やアクティビティにかかる費用は、1日あたり約10,000円が目安です。
スイスでは多くの人が山岳地帯やユングフラウヨッホなどを訪れますが、その際には展望台までのゴンドラや登山電車の料金が必要になります。
また、美術館や博物館の入場料も比較的高めで、チューリッヒ美術館は約4,500円、マッターホルン博物館は約2,300円ほどです。
食費
食費の目安は1日あたり約12,000円〜。
外食中心の旅になる場合は、観光地価格も考慮して多めに見積もっておくと安心です。
Wi-Fi・通信費
通信費は1日あたり300〜1,000円ほど。
現地でSIMカードを購入して入れ替える方法のほか、ポケットWi-Fiをレンタルする選択肢もあります。
海外ローミングは設定が簡単ですが、費用が高額になりやすいので注意が必要です。
このほかにも、海外旅行保険や現地交通費、おみやげ代なども考慮して、全体の予算を立てるようにしましょう。
旅費を安く抑えるコツ・現地での節約方法
ここまでスイス旅行の予算目安を見てきて、「やっぱりスイス旅行は高いし、諦めるしかないかも…」と思った方、ちょっと待ってください!
実は、工夫次第で費用を抑えながら満足度の高い旅にすることも十分可能です。
ここでは、旅費を上手に節約するためのポイントを紹介します。
オフシーズンを狙う
スイスのオフシーズンは、1月〜2月と4月〜5月(年末年始を除く)です。
1〜2月のスイスは寒さが厳しいため、美術館や博物館などの街歩きには少し不向きですが、スキーやスノーボードを楽しみたい方にはベストシーズン。
日本とは違うスケールのウィンタースポーツを体験できます。
一方、6月下旬〜9月下旬の夏は、街歩きやハイキングに最適な気候ですが、航空券やホテルの料金はピークに達します。
時期を少しずらすだけでも、旅費を大きく抑えることができます。
スーパーやフードコートを利用する
レストランでの食事はスイスでは高くつきがちで、特にディナーはランチよりも値段が上がります。
節約したい場合は、自炊ができる宿泊施設を選び、スーパーで食材を購入して調理するのがおすすめです。
現地のスーパーを訪れれば、その国の特産品や物価を知ることができ、ちょっとした文化体験にもなります。
また、スイスにもフードコートのような手頃な価格で食事ができるスポットがあります。
外食と組み合わせながらうまく活用すると、無理なく食費を抑えられます。
ちなみに、キオスクは比較的高めの価格設定なので、買い物は地元のスーパーを利用するのが賢明です。
お土産もスーパーで買うと、安くて実用的なものが多くおすすめです。
スイストラベルパスやスイスハーフフェアカードを活用する
スイスでは、交通費を大幅に節約できるお得なトラベルパスが用意されています。
代表的なのが「スイストラベルパス」と「スイスハーフフェアカード」です。
スイストラベルパスは、主要な鉄道・バス・湖船・一部の山岳鉄道が乗り放題になるパスです。
さらに、主要都市90カ所以上で市内交通機関が無料で利用でき、約500カ所の美術館や博物館にも無料で入場できます。複数の都市を巡る予定の方には、とてもおすすめのパスです。
一方、スイスハーフフェアカードは、鉄道・バス・湖船・山岳交通などを最大50%割引で利用できるカードです。
スイストラベルパスとの違いは、美術館などの入場無料特典がない代わりに、交通機関の割引に特化している点です。
どちらも旅行スタイルによって向き・不向きがあります。
移動が多い旅ならスイストラベルパスを、滞在型で移動回数が少なめならスイスハーフフェアカードを選ぶとよいでしょう。
出発前にどちらがお得になるかを事前にチェックしておくのがおすすめです。
まとめ
スイス旅行は決して安くはありませんが、計画の立て方や工夫次第で、満足度の高い旅を叶えることができます。
費用を把握しておけば、無理のない範囲で観光や食事を思い切り楽しむことができるはずです。
スイスの雄大な自然や街並みを心ゆくまで満喫するために、自分に合った旅のスタイルと予算を見つけてみてください!
◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。
◇英語に関する資格
TOEIC830点
◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月
◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!
◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。
今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。
これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。