日本語の「気にしないで」という表現は、誰かに謝られた時やお礼を言われた時など、様々な場面で使える便利なフレーズですよね。
ところが、英語には「気にしないで」の直訳にあたる言葉はなく、シチュエーションによってフレーズを使い分けをする必要があることを知っていますか?
今回の記事では、そんな「気にしないで」と言いたい時に使えるフレーズをご紹介。シチュエーションごとの使い分け方を含めて詳しく解説していくので、ぜひ英語学習の参考にしてみてくださいね。
- 謝られた時に使える「気にしないで」
- お礼を言われた時に使える「気にしないで」
- 「お構いなく」と伝えたい時
- 「何でもないから気にしないで」と伝えたい時
- 「気にしないで」の表現を覚えて日常会話で使ってみよう!
謝られた時に使える「気にしないで」
まずひとつ目の「気にしないで」の英語フレーズは、相手から”I’m sorry.”と謝られた時に「気にしないで」と伝えるフレーズを紹介していきます。日常会話に頻繁に出てくるやりとりですので、この機会に使い分けができるようにしていきましょう。
No worries.
誰かに謝られた時によく使う表現が、”No worries.(心配しないで)”です。「気にしないで」英語の代表的な表現として、イギリス英語では、会話でもメッセージでもネイティブがよく使うスラングになります。
No worries.を別の表現に言い換えるとNo problem/okayになります。このため、「気にしないで」「大丈夫だよ」という意味で使うことが多く、友達や家族など親しい間柄でよく使われる日常会話表現ということがわかります。
Don’t worry about it.
二つめの「気にしないでね」フレーズはDon’t worry about it.です。“Don’t worry about it.”も、「心配しないで」「気にしないで」を伝えるフレーズで、皆さんにも馴染みのある表現でしょう。一言このフレーズを伝えると、心配している相手の気持ちが軽くなりコミュニケーションに便利です。
「気にしないでください」と英語でビジネスのシーンなどの場面で丁寧に言いたい時は、”Please”をつけて“Please don’t worry.”と伝えることができます。このフレーズも英会話だけでなくメールやメッセージなどに使えます。
“it”の部分を変えて“Don’t worry about me.(私のことは気にしないで)”や、“Don’t worry about him.(彼のことは心配しないで)”と言うことも一般的です。
I don’t mind.
続いて、「気にしてないよ」と言いたい時に使える英語表現が、“I don’t mind.”です。動詞“mind"には「嫌だと思う・迷惑がる」という意味があり、“I don’t mind.”で「私は気にしないよ」という意味になります。また、“Never mind.(気にしないで)”も同様の意味で使うことができます。しかし、Don’t mindだけで使われることはあまりありませんのでご注意くださいね。
It’s all right.
“It’s all right.”も、「大丈夫だよ」「気にしないで」というニュアンスを伝える鉄板フレーズです。悩んだり、心配する必要はないよという気持ちを相手に伝えることができます。
言い換えフレーズにはIt’s alrightがありますが、2つのフレーズに大きな違いはなく、どちらを使うかは個人の好みになります。
しかし、フォーマルな文章などで安全策をとりたい場合は、all rightがベターと考えられています。
謝罪に対する返答以外にも、「大丈夫」と答えたい時に使える便利な表現で、「このお店でいい?」「体調は大丈夫?」「何か手伝いましょうか?」といった質問に対しても、“It’s all right.(大丈夫です。)”と答えることができます。
It doesn’t matter.
“It doesn’t matter.”は、「大切なことじゃないよ=気にしないで」というニュアンスを含む英語表現です。動詞”matter”は「重要である」を意味し、“It doesn’t matter.”は「それは重要ではないよ」「それくらい問題ないよ」を表すフレーズです。誰かに失敗やミスを謝られた時に、「(重要なことではないから)気にしないで」という意味で使うことができます。
お礼を言われた時に使える「気にしないで」
続いて、”Thank you.”とお礼を言われた時に使える「気にしないで」の英会話フレーズを紹介していきます。No problem.
“Thank you.”と誰かにお礼を言われた時、「大したことじゃないから、気にしないで」と伝えたい時によく使われる表現が、“No problem.”です。表現が少し違うだけのNot a problemもネイティブがポンポンとリズムよく使うフレーズです。
「問題ないよ」「たいしたこないよ」と言うニュアンスで使われることが多く、相手を選ばずに使える便利な表現です。
No worries.
誰かに謝られたときの返事フレーズとしても紹介しましたが、相手に「心配しなくても大丈夫だよ。気にしないで」と伝えたい時に使うことができるのが“No worries.”です。友達同士や家族に対してなど、日常会話でよく使われるカジュアルなフレーズです。
Don’t mention it.
「お礼なんていいよ(気にしないで)」というニュアンスで使える表現が、“Don’t mention it.”です。そんな風にお礼を言ってもらわなくても大丈夫、感謝なんて不要だよという意味合いです。
謙虚な気持ちを伝えることができる表現で、お礼を言われた際にネイティブがよく使うフレーズの1つです。
その他、同様のニュアンスで”Think nothing of it.(とんでもないです。)”と表現することもできます。
That’s ok.
“That’s ok.”も、「気にしないで」「大丈夫だよ」というニュアンスを持つ表現です。It’s ok.と言うこともできます。簡単でカジュアルな表現なので、家族や友達同士の会話で気軽に使われます。
その他、“That’s all right.(大丈夫)”を使うのも一般的です。
「お構いなく」と伝えたい時
ところで、日本語の「気にしないで」は、「お構いなく」というニュアンスも含みますよね。ここからは、そんな「お構いなく」と言いたい時に使える英語表現を紹介していきます。
Don’t bother.
「おかまいなく」「気にしないで」と言いたい時に使えるのが、“Don’t bother.”です。わざわざそれをする必要はありませんよというニュアンスです。丁寧に伝えたい時は、”Please”をつけて”Please don’t bother.(どうぞおかまいなく。)”と表現します。
“bother to 〜”で「わざわざ〜しなくていいですよ」という意味になり、toの後には動詞の原型が続きます。
わざわざ家まで来なくても大丈夫ですよ。
似ている表現に“Don’t bother me.”がありますが、これは「私の邪魔をしないで」という意味を持つフレーズです。”Don’t bother.”とは意味が大きく異なるので、間違わないよう注意しましょう。
Don’t worry about me. / Don’t mind me.
「私のことはお構いなく」「私のことは気にしないで」と言いたい時に“Don’t worry about me. / Don’t mind me.”という表現もよく使います。「何でもないから気にしないで」と伝えたい時
ここからは、「私のこと・私の言ったことは気にしないで」というニュアンスを伝える時に使えるフレーズを紹介していきます。Never mind.
何かを言いかけて「やっぱりいいや。気にしないで」と言いたい時や、「私の言ったことは忘れて」と伝えたい時に使えるフレーズが“Never mind.”です。前項で解説したように、誰かから謝られた時に「気にしないで」という意味で使える他、様々なシチュエーションで「気にしないで」と伝えたい時に使える便利フレーズです。
「気にしないで」の表現を覚えて日常会話で使ってみよう!
今回は、「気にしないで」と伝えたい時に使える英語表現をシーン別にご紹介しました。英語には「気にしないで」の直訳はないため、今回紹介した表現をシチュエーションごとに使い分けが必要です。どれも日常会話でよく使うフレーズばかりなので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
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◇経歴
英語使用歴:5年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
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◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。留学なしで英会話を身につけました。化粧品メーカーの営業を経て、現在はフリーのWebライターとして活動中です。メキシコシティに住んでおり、普段は英語とスペイン語を使って生活をしています。
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I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.