英語リスニングの勉強法!学習のコツとNative Camp教材の使い方

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「今度こそ英語力を上げるぞ!」と決意を固めて英語学習を始めたところで、モチベーションを維持できない方は多くないのではないでしょうか。

特にかつて受験勉強を頑張ったようなある程度の英語力がある方にとっては、英語リスニングは挫折しやすい分野です。

少し聞けるようになった!と思いニュースや映画に挑戦してみると意味不明だったり、大きく勘違いをしていたり…。長文読解もそれなりにできる中級者は、読解力と同じ程度の難易度の教材を使ってリスニングを練習しがちなためです。

筆者もその一人。大学卒業から早20年、ずっと「字幕なしで英語を見たい」と思いながらも、“1対1でのゆっくりとした会話ならだいたいわかるレベル”から脱せず、学習を継続できませんでした。

今回はそんな私が、やっと継続できるようになった英語リスニングの勉強について、学習のポイントと共にNative Camp 教材の使い方をご紹介したいと思います。

リスニング勉強方法のまとめ

(1)英語リスニング勉強はこれでOK!

色々な学習方法がありますが、最も効果的であるとされているのが、シャドウイング/です。

皆さんもご存じの通り、シャドウイングは 同時通訳者養成にも採り入れられる練習法で、発話を聞いてそれと同時、あるいは直後にその発話を繰り返し言う練習です。

同様に、発話を聞いてそれを書き取るディクテーションも同じ程度の効果があるとされています。これらのリスニング練習は、何度も同じ発話を聞いて正確に理解する過程を重要視するため“精聴”と呼ばれています。

これに対し、“多聴”という練習方法は、ある程度まとまった会話やテーマを聞きながら大まかに理解し、様々なジャンルの英語に慣れていくことをいいます。

この精聴と多聴を組み合わせて練習する!やはりこれが基本になります。

ちなみに、日本人が英語を身に着けるのには約1,000時間の学習が必要と言われており、英語学習、英語リスニングの向上に近道はないようです。

そこで大切になるのが、ポイントを押さえて効果的に教材を使うことです。そのために、まずは英語リスニングの基本をおさらいしてみましょう。

(2)英語リスニングができる状態とは

英語を聞いて、瞬時にその意味を映像として思い浮かべられる状態です。それには以下のようなプロセスがあります。

・英語の音韻を聞き取り、何という単語なのかを知覚する

・聞き取った英語の意味を理解する

「What’s your name?」という簡単な文を例にしてみましょう。

文字を見て理解するのは簡単ですし、リスニングでもすぐに理解できます。しかし、ご存じの通り英語は前後の音がくっついたり、発音しなかったり、まったく違う音に変化してしまうこと(リエゾン)があります。

日本語では抑揚を音の高低で表しますが、英語では音の強弱で表すため、重要でない機能語はとても小さくなり聞き取りにくくなります。

そのため、この例文も文字通り読み上げられた「ウワッツ ユーア ネーム?」ではなく、英語特有の変化をした「ウァッチョーネーム?」という音を聞いて「What’s your name?」と言っているのだと分かるところから始まります。

その後、一つ一つの単語、構文の知識などから「あなたの名前はなんですか?」という意味を理解できるようになるのです。

つまり、「文字では理解できるが聞き取れない」英語基礎力のある方にとっては、この書かれた文字と発音される音韻とのgapを埋めていく作業が英語リスニングの練習となります。

しかし、本当にみなさんはこのプロセスのように順を追って、英語を理解しているでしょうか?

「ウァッチョーネーム?」」を聞いて、「What’s 」=何 「your」=あなたの 「name」=名前 つまり、“あなたの名前は何ですか?”という意味だと考えている方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?

おそらく、多くの方はもう繰り返し聞いた定番のフレーズとして、“ひとかたまりの知識”として記憶されていることと思います。

このように、繰り返し聞いた単語やフレーズは自分の頭の中の英語辞書にしっかりと定着しており、日本語に訳して考える必要がなくなっているわけです。

つまり、全ての聞き取った英語が「What’s your name?」と同じように英語を英語のまま理解できるようになるとが英語リスニングができる状態になったと言えるのです。

(3)語や構文の処理効率が鍵

英語に限らず言葉のリスニングは、聞いた音を頭の中に留めてておきながら、その意味や構文を処理していきます。

この時に働く短期記憶や処理に使われる実行機能をワーキングメモリーと呼びます。このワーキングメモリーへの負担に影響するのが、単語や文構造の知識(語彙や文法)とその処理効率です。

単語を聞いて瞬時に意味を理解できる場合と、単語を聞いてこれは確か、〇〇に関する単語であの時に覚えた…「あ!●●だ!」と記憶と頼りにやっと意味を思い出せる単語とでは(実際には1秒もかからないとしても)、単語の意味処理効率が異なりますね。

英語リスニング時は、聞こえた英語音を頭の中で痕跡として残しながらこの意味処理を行うため、意味処理に頭のキャパを取られていると頭の中に残っていた音の記憶が消えて行ってしまい、文全体を理解できないくなります。

そのため、単語や文を半自動的に理解できるようにしておくことで、聞いた英語全体を理解できるキャパが脳内に生まれるわけです。

(4)日本語に訳して考えない

ここまでの話しで再確認いただけたと思いますが、英語リスニングで重要なのは英語をそのまま英語として理解することです。

仮に英語を日本語に訳してしまうと、せっかく英語を正確に聞き取れても、日本語への変換作業に時間がかかりすぎて処理が追い付かなくなってしまうのです。

ここまでのまとめ

英語リスニングが難しい理由は

①英語特有の音の省略や強弱などの変化がある

②脳内の英語辞書が強固な知識となっていない

③日本語に訳して考えてしまい処理が追い付かなくなる

これを脱するために英語を日本語に訳さないで理解できるようになる(いわゆる英語脳を作る)そのためには、

①リエゾンやアクセント、英語のリズムに慣れ、英語を正確に聞き取る

②語彙や文法などを強化し、脳内の英語辞書を作り処理を効率化する

つまり、自分がやっと理解できるレベルの難しい英語を聞いていると英語を英語のまま理解できる語やフレーズを増やしていくことができず、なかなかリスニングが伸びません。

そのため、英語のリスニング力を伸ばすためには、自分が十分に理解している単語や構文が使われた文をしっかりと聞き取り理解することから始めることが重要となります。

加えて、難しい構文の理解や低頻出語の学習はリスニングとは別に文字を介して学習する必要があるのです。このようにして英語特有の発音を聞きとれるようになり、語彙や構文の学んだ知識を増やし、それに合わせてリスニング練習の内容もレベルアップさせていく、この繰り返しで英語を英語のまま理解できる範囲やレベルが拡大してくのです。

これらのポイントを押さえていれば、自分がいま練習している英語リスニングはどのポイントをターゲットとしているかわかるようになります。

つまり、どんな教材を使うべきかが分かりますし、逆を言えばどの教材を使っても自分フォーカスするべきポイントが分かります。そして、これらを効率的に学ぶ教材がNative Campにはあるのです!


ここで少し余談!

下記記事では、リスニングを中心に英語能力が向上する勉強法をご紹介しています!是非ご参考にしてください♪


Native Camp英語リスニング教材の使い方

(1)Callan Method

カランメソッドは主にスピーキング向上のために設計された方法ですが、最大の特徴はリスニングを頼りにレッスンが進む点にあります。

実際の例をご覧ください。

例:「the nearest」「the farthest」

まず、講師から単語の使い方が英語で説明されます。その語を使用し、講師が質問を2回繰り返します。

「Of  these three countries, France, Greek and Japan ,which is the nearest to England ?」

「Of  these three countries, France, Greek and Japan ,which is the nearest to England ?」

生徒は瞬時にこの文の意味を理解し、さらには同じ文構造を使用してこの質問に答えます。

「Of  those three countries, France, Greek and Japan ,France is the nearest to England.」

このように、カランメソッドは講師からの質問に対して、生徒は完全な文で答えることを要求されます。その際には、あえて代名詞などは使用せず、講師と同じ単語と構文を使用して発話するのです。

また、講師が話すスピードは生徒の理解度によって変えられることはなく、通常の英会話者の発話速度と決められているため、初心者にはかなり早口に感じられます。

予習は禁止されているため、初めて聞くノーマルスピードの英語フレーズをリスニングのみで理解する必要があるのです!

もうお気づきだと思いますが、カランメソッドはスピーキング向上のイメージが強いですが、リスニング向上にもかなり効果がある教材です。例文でもお分かりのように、カランメソッドでの生徒の発話は、ほぼシャドーイング練習と同様です。

それどころか、of these three country→of those three country と言い換える必要があるなど、単に音を繰り返すだけのシャドーイングではなく、しっかりと意味を理解しながら同じ文構造で発話する練習であり、いわばシャドーイングと意味理解の練習を兼ねたリスニング練習となっています。

更に、カランメソッドで扱われる単語や文法は中学英語レベルから始まるため、中級者にとっては当然知っている知識です。

つまり、まさに英語の音を聞き取る練習に加え、もともと知っている単語や構文を再確認し、英語知識の処理効率をあげる練習そのものなのです。

一方で、カランメソッドにもいくつかデメリットもあります。カランメソッドの内容はテキストに書かれている構造化されたやりとりのため、やや機械的であったり生活感に欠ける内容です。

また、Native Campでカランメソッドを受講するためには、事前予約が必要なため毎回コインを消費します

おすすめの使い方は、早めにお気に入り講師を見つけることです。

カランのレッスンは独特で、高速でレッスンが進んでいくため、ヒントのタイミングや講師の進め方の癖などによって、学習の心地よさにかなり差があります。

相性の良い講師とのレッスンでは内容理解がスムーズ進みます。まずはカラン半額キャンペーンなどもありますので、様々な講師のレッスンをうけてみると、必ずお気に入りの講師が見つかると思います。

また、カラン受講者専用の自習アプリをダウンロードできます。

そのため、復習(予習は禁じられています)として何度でもリスニング練習が手軽にできるため、ディクテーション、単語や構文の理解度チェックができます。イギリス英語の発音に慣れるにも最適です。

実際に使ってみた感想としては、自分の集中度によってレッスンの出来の差があまりに大きく驚愕するほどです。

私はすべての脳をフル回転する必要があるようで、レッスン中は講師の画像を見る余裕がなく、気づくと目を閉じて耳のみに集中していることがしばしばです。

これぞ、全集中!英語学習でここまでの集中状態を体験することは、今までなかったように思います。私の一番のおすすめです。

(2)TOIEC®L&R TEST対策

写真描写問題、応答問題、会話問題、説明文問題などの様々な長さやシチュエーションの問題が用意されています。

シャドーイングに近い練習ができるため、TOIEC受験予定がない方でもリスニングの学習としておすすめの教材です。

実際のレッスンの流れは、問題文を聞く→質問に答える→一文ずつリピートしながら文意を確認です。レッスンの中で一番ウェイトが大きいのが、リピートです。

一語ずつ正確に聞き取れるまで繰り返し聞き(多いときは10回以上)、聞き取りにくい部分については講師が一部ヒントをくれたり、リエゾンなどを説明してくれます。

例:button ttの部分はほぼ省略されるので「ぼっあん」のように聞こえるなど

また英語の音を聞き取れても単語や構文があいまいな場合は、講師に解説してもらいながら確認できるメリットもあります。実際にTOIEC受験を考えている方は、日本人の先生をあえて選ぶのもお勧めです。

このオフィスでの電話のやりとりのような問題は良く出るから他の表現も覚えていたほうが良いなど、テスト自体の対策を教えてくれることもあります。

こちらの教材も受講した内容については音声を聞くことができるので復習もおすすめです。

(3)自習教材も優秀

「聞くコンテンツ」には多くの自習教材があります。ニュース、スピーチ、インタビュー、会話、TOIECなど様々なジャンルが用意され、初級から上級まで、発話速度もゆっくり~通常スピードまで用意されています。

まずは自分のレベルにあった教材の中から、興味関心を持てる内容をみつけることが、学習を継続できるポイントです。現在では多くの無料アプリもありますのが、Native Campの「聞くコンテンツ」にはこれだけの多岐に渡るジャンルが発話速度や難易度から選べるので、使わない手はないと思います。ぜひ自習教材ものぞいてみてくださいね。

最後に筆者がやっと継続できるようになった英語リスニングの具体的な内容をお示しします。

●朝:ニュースは英語アプリ(NHK WORLD)を聞き、天気予報はiphoneのsiri を英語に設定して聞いています。

また、家事をしながら片耳イヤホンをして簡単なレベルの文を聞いています。(Native Camp聞くコンテンツ「英語習慣を作る1日まるごと表現」、中級ニュース 例「コロナ禍でノンアルコールビール志向が高まる」など)

●帰宅後:子供の動画視聴を英語にして家事をしながら一緒に楽しんでいます(club house Mikkey、Peppa Pig、Paw Patrol、Curious Georgeなど)。

●子供の就寝後:Native Camp毎日1コマcallanを受講、余裕がある日はTOIECを受講、世界一周旅行や、講師とのフリートークでモチベーション維持に努めています

教材選びは、英語音に集中したリスニングを行うか、英語知識を深めるために行うかを考えながら、興味や関心とのバランスが保てるものを選ぶよう心がけています。

さらには、英語リスニングを“勉強”としてよりは、“日常のルーチン”として位置付けることで自動的に継続できるよう工夫しています。

そのため、今行っている英語リスニングの学習が何を目的しているかを言語化できる状態で、いかに楽しんで継続していけるかが鍵になります。

みなさんも、このブログを教材選びや実際の使い方の参考にしていただき、自分にちょうど良い教材の英語リスニングで脳をフル活用する楽しさを一緒に感じられたらうれしく思います。