【試験対策向け】英語でのライティング力をアップするには?

f:id:nativecamp_official:20201230131002j:plain

英検にTOEFL、IELTSなど、ライティング力を試される英語の試験はたくさんあります。TOEICもスピーキング&ライティングを受験すれば、ライティングをすることになるでしょう。他にもイギリスのケンブリッジ英検なんかでも、本格的なライティングをします。

日常英会話をそのまま文章にするようなメールやSNSなどでのライティングには困っていなくても、試験向けのアカデミックなライティングでは点数が取れないという人もいるのではないでしょうか。
文章の作りかたや構成の仕方がわからず、勉強法にも悩んでいる人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、英語の各種試験対策を視野に入れて、ライティング力をアップする方法をいくつかご紹介します。今回ご紹介する内容を実践するだけで、試験向けのライティング力がアップするはずですよ。

簡単にライティング力をアップする方法はある?

語彙力や表現力をアップするという意味では、簡単にライティング力を上げる方法はありません。語彙や表現は地道に身につけていくものだからです。英文法に関してもそうですね。

しかし、受験する試験に合格、または目標スコアを取得できるほどの語彙・表現・英文法レベルがすでにある場合は、ちょっとの工夫でライティング力をアップすることができます。

日本語の作文を考えてみて欲しいのですが、作文が上手な人、得意ではない人というのが存在しますよね。日本人なのに日本語の作文を書いてミスすることもありますし、なんだか文章全体が平坦だったり、構成がうまくいっていないこともあるでしょう。

英語のライティング力アップにも、ミスを減らすことや、メリハリをつけることが役立ちます。では具体的にどうすればミスを減らしたり、メリハリをつけられるのか、その方法をみていきましょう。

1.単語数を減らす努力をする

ライティングテストでは、全体的に文章をスッキリさせることが高得点につながります。そのためには、使う単語をある程度厳選し、全体の単語数を減らす努力をしなければなりません。

その方法として、一番簡単なのが「very」や「really」などの何かを強調するための単語をなるべく使わないということです。この効果は、とてもシンプルな文章でも感じることができるはずです。以下の例文を見てみてください。

1) It was a very sad accident. / It was a really sad accident.
(それはとても悲しい事故でした。/それは本当に悲しい事故でした。)

2) It was a tragic accident.
(それは悲劇的な事故でした。)

2)の方の例文が、やや洗練されているイメージがないでしょうか。
この例のように、多くの単語は「very」や「really」などを使わずに、別の言葉で表すことができます。そして、多くの場合その別の言葉(上記の例ではtragic)の方が、試験などで求められるアカデミックな単語だったりします。

ですから、ライティング力アップのために、語彙力を増やすならこうした単語をたくさん覚えていきましょう。

簡単なところなら、「very happy」は「delighted」などに、「very angry」は「furious」に言い換えられます。

ライティングで「very」「really」などを使ってはいけないというわけではありません。特に長文なら、一度くらい使っても良いでしょう。

逆に、例に挙げたような「tragic」「delighted」などの単語を、何度も使うことは避けましょう。似たような語彙のストックがたくさんあれば、あなたの書いた英作文が魅力的になりますよ。

2.使えるキーフレーズを覚える

英作文にメリハリをつけるには、コントラストが大事です。たとえば、文章を切り替えるときや、例を出す時など、前置きの言葉を使うでしょう。そうした言葉をキーフレーズとして、なるべくたくさんストックしておきましょう。

たとえば、日本語の場合でも「しかし」という言葉を何度も使っていると、ちょっと不自然ですよね。「ですが」「だが」「それにも関わらず」「けれども」など、似た言葉はたくさんあり、作文をするときにはそれらを適切に織り交ぜて使っているはずです。

英語でも同じようにする必要があります。いくつか例を見てみましょう。

例を挙げるとき:For example, For instance,
意見を述べるとき:In my opinion, From my perspective, From my point of view
対比をするとき(逆接):However, On the contrary, Nevertheless, On the other hand, Nevertheless
付け加えをするとき:In addition, Moreover, Furthermore

こんな感じでしょうか。どの例も一番左のものは日常的にも使われるもので、アカデミックなライティングでも使えるものの、他のものの方がやや洗練されているイメージです。

ライティングにおいては上記の一番左の単語を使う人が多いでしょう。ですが、多用は避け、他の単語も織り交ぜながらライティングすることをおすすめします。

ちなみに「but」や「also」は試験向けのライティングではあまり使われません。特に文頭に置くことは避けた方が良いでしょう。「also」は話の切り替えではなく、文中で使うのであればOKです。

このようなキーフレーズをもっと準備しておきたいなら、英語類語辞典を活用しましょう。現在知っている単語の類語を調べて語彙力アップに繋げてください。

3.英文作成能力が高い講師に英文添削をしてもらう

ここまでのことは一人でもこなせることですが、たとえ試験のライティングに向いている単語や表現がたくさんわかっても、それを正しく使いこなせなければ意味がありません。

そして、正しく使いこなせているかどうかをチェックするには、やはり英文作成能力の高い人の添削が必要です。

添削してくれる相手は、ネイティブスピーカーにこだわる必要はありません。日本人でもそうですが、ただネイティブスピーカーであるだけでは、試験向けのライティングのチェックが出来るとは言えないからです。

おすすめは、英語の講師資格を持っているか、講師経験が長く英検やTOEFL、TOEICなどの指導もできる講師にチェックしてもらうことです。

ネイティブスピーカーで講師資格を持っていて、さらに試験対策指導経験があるとなると最高ですね。ですが、そういう講師に習うのは単価が高くなってしまうので、お財布と相談してください。

ちなみにネイティブキャンプにも講師資格や長年の講師経験のある講師が多数在籍しています。試験対策のライティングをチェックしてもらうためには、そういう講師に予約を入れてレッスンをしてもらいましょう。

私が見たところ、ネイティブスピーカーの他にはやはりフィリピン人講師に、しっかり英文添削ができそうな講師が多いと感じました。いつもお世話になっている講師がいるなら、英文添削ができるかどうか聞いてみてもいいですね。

4.書いたものを見直す癖をつける

とても重要なことなのですが、意外と忘れがちなのが「自分が書いたものを見直す」ということです。特にテスト中だと、全て書いてしまって満足して終わり……なんてこともあるかもしれません。

普段ライティング練習をしているときも、見直しはあまりしていないなんて人もいるのではないでしょうか。

ですが、自分が書いたものを見直してみると、意外とすぐに気づくスペルミスや時制統一のミスなどを発見することがあります。もちろんそんなミスはすべて減点対象です。ですから、普段から書いたものを見直す癖をつけておきましょう。

また、自分が書いたものを見直すことで、なんとなく自分のライティングが魅力的かどうか感じることもできるはず。特にライティングのテキストについている例文も普段から読み込んでおけば、自分のライティングのどこをブラッシュアップさせることができるのか、見えてくるでしょう。


ここで少し余談!

下記に、皆様の英語学習に役立つ記事をピックアップしました!ぜひ英語学習にお役立てください♪♪


まとめ

試験における英文ライティングは、単に英会話力があるだけでは点数が取れません。私が受けたことのあるケンブリッジ英検では、表現力的な部分も採点対象となっていました。おそらく、TOEFLやIELTSなどでもそうでしょう。

「表現力」と言われると不安に思うかもしれませんが、英語は日本語よりもシンプルに表現がしやすい言語なので大丈夫です。また、あくまで非ネイティブスピーカーを対象としたテストでの「表現力」ということですから、小説的な表現を求められているわけでもありません。

コツを掴んで覚えてしまえば、英文ライティングは誰でも高得点が目指せます。使えそうな単語・表現をたくさん覚え、たくさん書いて、そしてたくさん添削してもらってくださいね。