関係代名詞の使い方・格を徹底解説!【例文付き】

関係代名詞、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英語学習をする中で多くの人がつまずきがちなのが関係代名詞。

直前の名詞を「主語+動詞」で構成される文章で修飾するときに使うものですが、日本語とは真逆の文法になるため、難しいと感じる方が多いのではないでしょうか?

また関係代名詞には、「which」や「that」、「who」、「whose」、「what」などがあり、それぞれで役割が異なります。使い分け方を誤ってしまうと、意味が通じにくいこともあるので、違いを理解することはとても重要です。

そこで今回は、関係代名詞の使い方と格をわかりやすく解説したいと思います。例文も豊富に載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!

関係代名詞の使い方

まずは、関係代名詞の基礎から見ていきましょう。

関係代名詞の役割を簡単に説明すると、直前の名詞を修飾するための「繋ぎ」です。

名詞を修飾するときは形容詞が使われますが、ときには形容詞だけでは説明しきれないこともありますよね。

以下の文章を見てみましょう。
・辛いラーメン
⇨どのようなラーメンかは「辛い」という形容詞1単語だけで完結する
・私が先週末に食べたラーメン
⇨どのようなラーメンかを、「私が先週末に食べた」のように、単語ではなく文章で修飾している
2番目の「私が先週末に食べたラーメン」のように、1つの形容詞だけで名詞を説明できないときに、英語では名詞の直前に関係代名詞を置いて文章で説明します。また、直前の名詞のことを「先行詞」と呼びます。

ラーメン+関係代名詞+私が先週末に食べた

先行詞:ラーメン
※関係代名詞の後に続く文章「私が先週末に食べた」が、直前の名詞「ラーメン」を修飾する

関係代名詞となる単語には、以下の5つがあります。
which:先行詞が物事の場合
who:先行詞が人の場合
that:which・whoの代わりに使用可能
whose:先行詞は物事・人いずれにも使用可能
what:先行詞がない
それぞれ使い方が異なるので、用法ごとに詳しく見ていきましょう。

関係代名詞1:主格

主格の関係代名詞には「which」や「who」、「that」が使われ、後に続く文章の主語になるのが特徴です。
I bought a table. It was made in Hokkaido.
テーブルを1つ購入しました。それは北海道で作られました。
上の2つの例文を、関係代名詞(テーブルは物なので「which」または「that」)を使うことで、1つの文章で言えます。
北海道で作られたテーブルを購入しました。
I bought a table which was made in Hokkaido.
I bought a table that was made in Hokkaido.
「which」と「that」のいずれを使っても意味としてはほぼ同じですが、基本的に普通の会話であれば「that」が使われることのほうが多いです。

また、「which」は補足説明として使われることが多く、なくても成立するくらいの情報である位置付けになりがち。「that」のほうが情報としてないと成り立たない、大事な役割を果たす傾向にあります。

先行詞が人の場合に使う「who」も同じで、後に続く文章の主語になります。次の例文を見てください。
I met a person. The person teaches English.
とある人に会いました。その人は英語を教えています。

英語を教えている人に会いました。
I met a person who teaches English.
I met a person that teaches English
先行詞が場所や人でも「that」を関係代名詞として使え、日常会話でよく使われます。次の例文を見てください。
I went to a new cafe which is in front of my house.
I went to a new cafe that is in front of my house.

私の家の目の前の新しいカフェに行きました。
I went drinking with the woman who just joined our team last week.
I went drinking with the woman that just joined our team last week.

先週私たちのチームに入ったばかりの女性と飲みに行きました。

関係代名詞2:目的格

目的格の関係代名詞は、後に続く文章の目的語になる役割をします。次の例文を見てください。
I’m reading a book. He wrote this book.
本を読んでいます。彼がこの本を書きました。
関係代名詞「which」や「that」で1文章にまとめると、以下のようになります。
彼が書いた本を読んでいます。
I’m reading the book which he wrote.
I’m reading the book that he wrote.
先行詞「book」の代わりが関係代名詞「which / that」となり、後の文章「he wrote」の目的語になることで「book」を修飾する形です。

先行詞が人の場合も同じです。次の例文を見てください。
彼女は私が好きな女性です。
She is the girl who I like
She is the girl that I like.
先行詞「girl」を、関係代名詞「who / that」の後の文章「I like」で修飾しています。

なお、目的格の関係代名詞は、日常会話では頻繁に略されることも覚えておきましょう。次の例文を見てください。
This is the one which I was looking for.
This is the one that I was looking for.
This is the one I was looking for.(関係代名詞を省略)

これが私が探していた物です。
He is the guy who I was talking about.
He is the guy that I was talking about.
He is the guy I was talking about.(関係代名詞を省略)

彼は私が話していた男性です。

関係代名詞3:所有格

所有格の関係代名詞は「whose」が使われ「先行詞の〜」という表現ができます。

例えば、
He is my best friend. His older brother is a famous rapper.
彼は私の親友です。彼のお兄さんは有名なラッパーです。
上記の例文は「whose」を使って、1つの文章にできます。

He is my best friend whose older brother is a famous rapper.

「whose」の部分は、「my best friend’s 〜(私の親友の〜)」という所有格の役割をします。
I met an American girl whose name is Emma.
エマという名前のアメリカ人女性に会いました。
I saw a rare animal whose tail was very long.
尻尾がとても長い珍しい動物を見ました。

関係代名詞4:応用

関係代名詞には何パターンか応用方法があります。

ここでは、以下の3パターンを紹介していきます。
①先行詞をとらない「what」
②前置詞+関係代名詞
③非制限用法

先行詞をとらない「what」

関係代名詞「what」は「こと・もの」と訳され、後に続く文章の目的語になります。
what I like
私が好きなもの
what I ate
私が食べたもの
what I said
私が言ったこと
「こと・もの」という意味の役割があるため、先行詞はとりません。直前の名詞を修飾するわけではないので、「which」や「that」、「who」などと混同しないよう注意しましょう。次の例文を見てください。

I don’t remember what I ate last night.
昨夜食べたものを覚えていません。
What he said was very impressive.
彼が言ったことはとても印象的でした。
I don’t do what I don’t want to do.
私はやりたくないことはやりません。

前置詞+関係代名詞

関係代名詞「which」を使う場合、直前に前置詞を置くことができます。次の例文を見てください。
I like the current environment in which I’m allowed to take a day off whenever I want.
欲しい時にいつでも休みを取ることが許される今の環境が好きです。
上記の文章は、
I’m allowed to take a day off whenever I want
欲しい時にいつでも休みを取ることが許される
in the current environment
今の環境の中で
のように、先行詞の「中で」という意味なので、「in which」という形になります。

「in which」は難易度が高く響きもやや堅めの印象ですが、先行詞が場所や空間的概念であれば、関係副詞「where」で置き換え可能です。

I like the current environment where I’m allowed to take a day off whenever I want.

「in which」よりも簡単かつカジュアルなので、難しいと感じる場合は「where」を使うと良いでしょう。

非制限用法

非制限用法と聞くと難しく聞こえますが、簡単に言うと以下のようになります。
・補足的に述べるときの用法(ライティング)
・「which」または「who」の前に「,」を付ける

制限用法
He released a new album which/that is ranked 1st in the ranking.

彼は新しいアルバムをリリースしてランキング1位になったよ。
非制限用法
He released a new album, which is ranked 1st in the ranking.

彼は新しいアルバムをリリースした、ちなみにランキング1位になったよ。
上記のように、関係代名詞の前に「,」を付けることで、「ちなみに補足しておくと」というニュアンスを出せます。なお、「that」は非制限用法には使えないので、注意しましょう。

まとめ

最後に本記事のまとめです!
関係代名詞which:主格・目的格。先行詞が物事の場合
関係代名詞who:主格・目的格。先行詞が人の場合
関係代名詞that:主格・目的格。which・whoの代わりに使用可能
関係代名詞whose:所有格。先行詞は物・人いずれにも使用可能
関係代名詞what:目的語になる。先行詞はとらない
いかがでしたでしょうか?関係代名詞は英文法の中でもかなり難易度の高い用法なので、1つずつ整理しながら覚えていきましょう。

また覚えるだけでなく、会話の中で使えるようになるのも大切。レッスン受け放題のオンライン英会話「ネイティブキャンプ」を使って、学んだことをたくさん練習していきましょう!

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