現在完了形の使い方とは？例文と一緒にわかりやすく解説します！

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英文法の用法の中でも難易度が高いとされている、現在完了形。現在形や過去形、未来形とは感覚が異なり、日本語ではあまり意識されない時制なので、私たち日本人にとっては混乱しやすい文法の1つです。

また現在完了形には、継続・経験・完了・結果といった異なる用法があります。それぞれで意味合いや文章の形に違いがあるため、それぞれを整理して理解しておくことが重要です。

そこで今回は、現在完了形の使い方を用法別にわかりやすく解説していきたいと思います。例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください！

現在完了形とは
現在完了形と過去形の違い
- 経験用法 VS 過去形
- 完了用法 VS 過去形
まとめ

現在完了形とは

まずは、現在完了形とはそもそもどういうものなのか、から学んでいきましょう。

現在完了形は、過去のある時点から現在までの出来事や状態を表すのに使います。過去形や現在形がそれぞれ点なのに対し、現在完了形は過去と現在を結ぶ線のイメージです。

過去形現在形

（点）---------現在完了形---------（点）

現在完了形の文章の形の基本は、「have+過去分詞」です。

have eaten（eatの過去分詞）

have finished（finishの過去分詞）

have been（be動詞の過去分詞）

など

期間を表す「for 期間」、過去の始まった時点を表す「since 過去の時点」も、現在完了形の文章の中でよく使われます。

また現在完了形には以下3つの用法があり、いずれも過去から現在までの時制を表すことができます。

・継続

・経験

・完了/結果

それぞれ詳しく見ていきましょう。

継続

現在完了形の継続は、過去のある点から始まった行動や状態が、現在の時点でもまだ続いていることを表す用法です。

例えば、「昨夜からずっと働いている」や、「5時間ずっと立ちっぱなしの状態だ」、「2020年からこの会社で働いている」のような文章はまさに現在完了形の継続です。

なお、継続用法で一般動詞を使う場合は、以下のような文章の形になります。

動作動詞を使う場合

have been 〜ing

（run、play、workなど）

※例外として状態動詞「live」は「have been living」の形になることが多い

状態動詞を使う場合

have 過去分詞

（know、see、likeなど）

動作動詞でも「have 過去分詞」の形であれば、「have been 〜ing」とほぼ同じ意味になります。ただし、他の用法との混乱を避けられる、またはより「続いている」感を出せるのは「have been 〜ing」の形です。

I have been learning English for two years.

2年間英語を学んでいます。

I have been living in Tokyo for 5 years.

東京に5年間住んでいます。

I have been reading a lot of books lately.

最近はたくさんの本を読んでいます。

I have been playing guitar for over 20 years.

20年以上ギターを弾いています。

I have wanted to live in the countryside for a long time.

長い間ずっと田舎に住みたいと思っています。

We have been friends since we were in elementary school.

私たちは小学生のときから友達です。

He has been playing soccer since he was five.

彼は5歳のときからサッカーをプレイしています。

They have been traveling around the world for a year.

彼らは1年間世界中を旅しています。

I have been in this band since 2009.

2009年からこのバンドにいます。

経験

現在完了形の経験は、過去のある点から現在の時点までに、経験してきたことを伝えるときに使う用法です。

例えば、「アメリカに行ったことがある」や、「彼に会ったことがある」、「スケボーは一度もしたことがない」のような文章が現在完了形の経験です。

経験用法の場合、以下のような文章の形がよく見られます。

〜をしたことがある

have 過去分詞

〜に行ったことがある

have been to 場所

※「have gone to 〜」とはあまり言わない

〜を一度もしたことがない

have never 過去分詞 before

I have been to that cafe many times.

そのカフェは何回も行ったことがあります。

I have talked to him only once before.

彼とは以前に一度だけ話したことがあります。

We have taken a taxi to the airport before.

私たちは以前、空港までタクシーを使ったことがあります。

I have never seen a temple like that before.

このようなお寺は今までに一度も見たことがありません。

I have watched this movie three times.

この映画は3回観たことがあります。

I have never ridden a motorbike before.

一度もバイクに乗ったことはありません。

I have never been to Hawaii before.

ハワイには一度も行ったことがありません。

I will output what I have learned from you.

あなたから学んできたことをアウトプットしていこうと思います。

Have you eaten Matsuzaka beef before?

松坂牛を以前に食べたことはありますか？

完了・結果

現在完了形の完了・結果は、過去のある点から現在の時点までに、開始したことが完了していることを表すときに使う用法です。

例えば、「部屋をすでに掃除し終わっている」や、「朝食はすでに食べた」、「まだ料理はしていない」のような文章が現在完了形の完了・結果です。

完了・結果用法の場合、以下のような文章の形がよく見られます。

〜をすでにしている

have 過去分詞

have already 過去分詞

〜をまだしていない

have not 過去分詞 yet

I have already eaten breakfast.

私はもう朝ご飯を食べました。

She has just finished her homework.

彼女は今宿題を終えました。

He has just started his new job.

彼は新しい仕事を始めたばかりです。

I have had three cups of coffee today.

今日は（現時点で）3杯のコーヒーを飲んでいます。

I have taught 6 students by now.

現時点で6人の生徒に教えました。

I haven’t decided yet.

まだ決めていません。

He hasn’t come here yet.

彼はまだここには来ていません。

Have you taken a shower yet?

もうシャワーは浴びましたか？

Have you eaten anything yet?

もう何か食べましたか？

現在完了形と過去形の違い

現在完了形を学習していて混乱しやすいのが、過去形との違いです。特に経験用法や完了用法と似ているので、使い分けるのが難しいと感じる方もいるでしょう。

ここまで学んできた通り、現在完了形は過去から現在までを線で捉えます。過去からの期間を踏まえて、現在どういう状態なのかに焦点が当たっているのかが特徴です。

一方で過去形は、特定の時点や日付の過去に起こったことを表す時制です。単純に過去の出来事を表すだけであり、現在どのような状態かは関係ありません。

以下の例文を見比べてみましょう。

経験用法 VS 過去形

I have been to Okinawa.

⇨現時点で沖縄に行った経験がある

I went to Okinawa.

⇨単純に沖縄に行ったという事実だけを述べている

完了用法 VS 過去形

I have already cleaned my room.

⇨現時点で部屋の掃除はすでにしてある

I cleaned my room.

⇨過去に部屋の掃除をしたという事実だけを述べている

ただし、文章によっては完了用法と過去形のどちらでも良いときはあります。イギリス英語とアメリカ英語でも違いがあり、イギリスでは現在完了形が使われる場面でも、アメリカでは過去形が使われる傾向があります。

逆に過去の具体的な時点（yesterday, last weekend, 年号など）を入れたいときは、現在完了形は使えないので注意しましょう。

5年前に北海道に行きました。

◯I went to Hokkaido 5 years ago.

×I have been to Hokkaido 5 years ago.

※現在完了形は過去〜現在までの期間なので、「5 years ago」という過去の1点を表すことはできない。

2015年にバンドに加入しました。

◯I joined the band in 2015.

×I have joined the band in 2015.

※「2015」も過去の年号であり点なので、過去から現在までの線を表す現在完了形は使えない。

◯I have been in the band since 2015. （2015年からこのバンドにいる）

まとめ

最後に本記事のまとめです！

現在完了形は過去から現在までの期間を含む時制であり、以下3つの用法があります。

継続：過去の時点から現時点までずっと継続していること

経験：過去から現在までに経験していること

現在完了形は日本語ではあまり意識しないので、やや難しいと感じる方も多いと思います。まずは現在完了形の概念を理解し、3つの用法を使えるよう声に出しながら練習してみてください。

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