「let」の使い方と意味について徹底解説!使えるフレーズも一緒に紹介

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みなさんは、「let」という英単語を見たり聞いたりしたときに、「この”let”はどのような意味で使われているのだろう?」と判断に迷ったことはありませんか?

「let」スペルも発音もシンプルな英単語ですが、さまざまな使い方と意味を持つものでもあります。そこで、今回の記事では、「let」の使い方と意味や、letを使った表現などについて、豊富な例文とともにご紹介したいと思います。また、記事の後半では、「let」を用いた便利なフレーズ・表現もあわせてご紹介しています。

「let」を正しく使えるようになれば、きっとみなさんの表現の幅が広がるはずです。ぜひ、ご紹介する例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

let 使い方と意味

「let」には多くの使い方と意味があります。ここからは、「許可」「放っておく」「放り出される」、そして命令形のletについて詳しく解説していきます。

許可

「let」は「let+人+動詞の原形」という形をとる場合に、「人に~をさせる」という「許可」を表す意味になります。動詞は原形を使い、「to」などは使わないことに気を付けましょう。

ここでの「let」は使役動詞として使われています。英文法において、使役には「人に強制的に~させる」「人が~するのを許可する」「人の意志を尊重して、文句を言わずに止めない」などの幅広い意味があります。使役動詞としての「let」には、強制的なニュアンスはありません。

「人が~するのを許可する・許す」「人が~するのを認める」といったニュアンスで覚えておくと良いのではないでしょうか。

My parents let me go to the party with my friends.

両親は私が友達と一緒にパーティーに行くのを許してくれました。

Katie let me look at the photo of her new boyfriend.

ケイティは彼女の新しいボーイフレンドの写真を私に見せてくれました。

He is still young, so do not let him go to sea on his own.

まだ彼は若いので、彼ひとりで海には行かせないでください。

I know you must be tired, so I will let you rest.

疲れたでしょうから、休ませてあげましょう。

I'd live on pizzas if my mother let me.

母が許してくれるなら、私はピザだけで暮らしたいです。

放っておく

「let」には、「放っておく」「そのままにしておく」という意味もあります。

たとえば、ビートルズの歌で有名な「Let it be」は「そのままで」「そうであるままにしておく」といった意味があります。

I am letting my hair grow(long).

髪を伸ばしているところです。

→直訳すると「私は自分の髪が伸びるのをそのままにしている・放っておいている」という意味になります。

Please let us be alone.

私たちをそっとしておいて/放っておいてください。

Let her say what she will.

彼女には好きなように言わせておけばいいです。

Let it rain. We can't control the weather.

雨か、仕方ないですね(=雨を降らせておきましょう)。私たちは天候をコントロールすることはできません。

放り出される

先ほど、「let」には強制的なニュアンスはないとご紹介しましたが、やや強制力をもったシチュエーションで使われることもあります。「放り出される」という意味になる場合がそれにあたります。

His boss will let him go if he's late again.

彼が今度遅刻したら、上司に辞めさせられます。

命令形のlet

命令形として、「let」から文が始まる場合、相手に許可を求める表現や自分の希望を伝える表現、申し出などの使い方をすることができます。

Let me introduce myself.

自己紹介をさせてください。

「I’ll introduce myself.(自己紹介をします。)」と言っても、同じ内容を伝えることができますが、こちらの例文のように「Let me」を使うと「~させてください」というニュアンスになり、丁寧な依頼・お願いの表現となります。

Let me show you the sales data.

販売データをお見せしましょう。

→こちらも、「I’ll show you the sales data.(販売データを見せます。)」と言っても、同じ内容を伝えることができますが、「Let me」とすることで丁寧な表現となります。このように、「Let me~」はへりくだった印象を与えることができるため、ビジネスシーンでもよく使われます。

Let me check with my boss first.

まず上司に確認させてください。

→こちらの例文では、自分の希望を伝えています。

Let me take this phone call.

この電話を取らせてください。

→こちらの例文でも、自分の希望を伝えています。上記2つのような希望を会話相手から言われた場合には「Sure(もちろん)」「Please(どうぞご遠慮なく)」「Go ahead(どうぞ)」「No problem(問題ありません)」などと言って返答しても良いでしょう。

Let me carry your bag.

ぜひあなたのかばんを持たせてください。

Let me do that for you.

あなたのために、ぜひそれをさせてください。

→上記2つの例文は、強い申し出を表す際の「let」の使い方です。相手に配慮し、「ぜひ自分に~させてください」「~しましょう」と申し出ているイメージです。

letを使った表現

ここまで、「let」のさまざまな使い方をご紹介してきました。

「let」を使った表現も色々なものがあるため、最後にそれらをいくつかご紹介します。

I'd sell him the car for, let's say, $3,000.

たとえば彼に3,000ドルで車を売るとします。

Let's say, we have a big house.

たとえば、私たちが大きな家を持っているとします。

→上記2つの例文で使われている「let’s say」は「たとえば~したとして」「仮に~したとすれば」「仮に~」「~だとしたら」といった意味があります。仮定の話をするときや、提案をするとき、仮にそうなった場合何が起きるか話し合うときなどに使われます。

ちなみに「let’s」というのは「let us」の省略した形です。「let us」の方が「let’s」に比べて少しフォーマルなニュアンスがあります。「let us」は「~はどうでしょう」「私たちに~させてください」のように、依頼や許可を求めるときに使われます。

Let me see your ID card before your entry.

入場前にあなたの身分証明書を見せてください。

Let me see.

えーっと/ちょっと考えさせて

「let me see」は、表現単体で使う場合は、発話の途中にはさまれるフィラーとして「えーっと/ちょっと考えさせて」という意味になります。「let me see」のあとに目的語が置かれる場合は「~を見せてください」という意味になります。

I’ll let you know if the situation changes.

状況が変わったら、お知らせします。

I’ll let you know once it is approved.

それが承認され次第、お伝えします。

「let you know」で「お知らせします」「お伝えします」という意味の表現になります。日常会話でもビジネスシーンでもよく使われる表現です。

Don’t let me down.

がっかりさせないでください。

I don’t want to let my parents down.

私は両親を失望させたくありません。

I won’t let you down.

あなたを失望させません。

A: I am so sorry I didn’t make it last night.

B: You let me down.

A:昨日は行けなくて/間に合わなくて本当にごめんなさい。

B:がっかりです。

→上記4つの例文のように、「let+人+down」で「~(人)をがっかりさせる・失望させる・期待にそむく」といった意味になります。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「let」という英単語について、さまざまな使い方と意味を例文を用いて詳しくご紹介してきました。

「let」はスペルや発音もわかりやすくシンプルな英単語ですが、後ろに付く単語などにより、意味が変わってくるため、きちんと覚えておくことが大切です。

日本語では意味や文脈に応じてさまざまな言葉や言い方がある場合でも、英語では「let」を用いるだけで表現できてしまうことがあります。なかなかすぐに使い分けをマスターすることは難しいかもしれませんが、今回の記事でご紹介した内容や例文を参考に、ぜひ覚えてみてくださいね。

また、記事の後半でご紹介した「let’s say」や「let me」といった「let」を使ったフレーズも、ネイティブスピーカーが日常的によく使うものですので、覚えておいて使えるようになると素敵ですね。

また、今回学んだ「let」という英単語について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブがどのように使うのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンでじっくり話すことができます。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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