「once」の意味と正しい使い方!接続詞と副詞で使い分け!

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みなさんが普段、英語の文章を読んだり、音声を聞いたりしていると、「once」という英単語によく出会うのではないでしょうか。単語自体は難しくないものの、「”once”の意味や正しい使い方には自信がない……」という方も多いかもしれません。

そこで、今回の記事では、「once」の意味と正しい使い方についてご紹介します。「once」は接続詞としての役割と、副詞としての役割がありますので、それらの違いについても解説します。また、「once」という英単語を使った便利なフレーズもあわせてご紹介します。いずれも、例文をたくさん用いて解説しますので、ぜひ口に出して練習しながら覚えてみてくださいね!

「once」の使い方

「once」という英単語は、英語の文章のなかでよく見かけるもののひとつではないでしょうか。それもそのはず、「once」にはさまざまな使い方があるからです。ひとつの単語でさまざまな使い方ができるのは便利である一方で、その使い分けは難しいですよね。

ここからは、接続詞としての「once」と、副詞としての「once」の意味や使い分けを詳しく解説していきます。

ちなみに、「once」は書き言葉として使われることが多く、口語ではあまり使われません。また、ビジネスシーンで使われることも多いです。

接続詞のonce

まず、接続詞の「once」には、「いったん~すれば・一度~すると」「~するとすぐに・~するやいなや」という意味があります。接続詞は後ろにS+V(主語+述語)をとり、2つ以上の文をつなげる役割を果たします。

「~するとすぐに・~するやいなや」という意味で使われる場合、「as soon as(~するとすぐに)」

に近いとイメージしても良いでしょう。「after(~したあと)」も「once」と似た意味を持ちますが、

「once」は「after」に比べて、「(物事が終わったら何かを)すぐにする」というニュアンスが強いことが特徴です。

例文:

Once you learn how to use the tool, you will not forget it.

(いったんそのツールの使い方をマスターすれば、忘れないよ。)

Once you set a goal, you should stick to it.

(一度目標を決めたら、あなたはそれを固守すべきです。)

Once you sign the contract, you cannot cancel it, so please read it carefully.

(いったんその契約にサインをしたら、キャンセルできないので、注意して読んでください。)

Once the lecturer spoke, I recognized him.

(講師が話すとすぐに(話した途端)、私はその人に気がつきました。)

Once Mary gets back from work, let’s go to the restaurant.

(メアリーが仕事から戻ったら(すぐに)、レストランに行こう。)

副詞のonce

続いて、副詞の「once」には、「一度・一回」「かつて・昔」という意味があります。

「一度・一回」という場合には、「一度~した」という使い方以外にも、後ろに期間を表す語を付けて「~につき一度」や「~ごとに一度」と使われることも多いです。たとえば、「once a day(一日に一度)」「once a week(一週間に一度)」「once every three months(3か月に一度)」などがあります。また、「once in every three years(3年のあいだに一度)」のように「once」と期間のあいだに「in」を入れることもあります。

ちなみに、「一度・一回」というときには「once」以外に、たまに意味を強調して「one time」が使われることもあります。しかし、「one time」は「あるとき」というニュアンスになることが多いです。

また、「かつて・昔」という意味で使うときには、「かつて~だったけれど、今は違う」というニュアンスになります。また、「once」を入れなくても意味が通じる場合でも、「かつて・昔」ということを強調したいときに「once」を入れることもあります。

例文:

I went to the UK once.

(私はイギリスに一度行きました。)

How about having a meeting once a week to check the progress?

(週に一度、進捗状況を確認するためのミーテイングを開いてはどうでしょうか。)

Once a year, there is a high school reunion.

(一年に一度、高校の同窓会があります。)

My father was once a civil servant and now works as a teacher.

(私の父はかつて公務員でしたが、今は教師として働いています。)

It was once a booming mining town.

(かつては活気あふれる鉱山の町でした。)

onceを使ったフレーズ

ここまで、「once」の接続詞としての使い方、副詞としての使い方をそれぞれ解説してきました。ほかにも、「once」を使った便利なフレーズがありますので、最後にいくつかご紹介します。

once in a while

「once in a while」は「たまに」「ときどき」という意味のフレーズです。「sometimes」と同じ意味だと捉えるとわかりやすいでしょうか。会話でもよく使われる表現です。

例文:

Every once in a while, things turn out the way you hope that they will.

(たまには、物事があなたの希望通りの展開になることもあります。)

My grandfather likes to spend most of his time at home, but goes into the town once in a while.

(私のおじいちゃんは、ほとんど家で過ごすのが好きですが、たまに街に出ます。)

My cat is usually okay on his own but please check on him once in a while.

(うちの猫は普段は一人で大丈夫ですが、たまには様子を見てあげてください。)

My daughter likes a challenge once in a while.

(私の娘は、たまにはチャレンジすることが好きなんです。)

You need to take a break once in a while.

(たまには息抜きも必要です。)

once upon a time

「once upon a time」は「昔むかし」という意味のフレーズで、昔話の冒頭では定番の表現です。昔話の出だしでは、後ろに「there was~(~がいました)」や「there lived~(~が住んでいました)」などが来ることが多いです。

例文:

Once upon a time, there was a beautiful princess.

(昔むかし、きれいなお姫様がいました。)

Once upon a time, there was a prince with golden hair.

(昔むかし、金色の髪をした王子様がいました。)

Once upon a time, there lived an old man and an old woman.

(昔むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。)

once and for all

「once and for all」は、「これを最後に・これっきり」「きっぱりと・決定的に」という意味を持つフレーズです。「at last(やっと・最後に)」や「conclusively(決定的に)」、「decisively(決定的に・きっぱりと)」などが似た表現として挙げられます。

例文:

I will stop smoking cigarettes once and for all.

(これっきりタバコをやめます。)

This product solves the problem once and for all.

(この製品は、その問題を一挙に解決してくれます。)

A lot of people suffer from alcohol addiction, but they find it in themselves to quit once and for all.

(多くの人がアルコール依存症に苦しんでいますが、きっぱりとやめることを自分に課しています。)

I broke up with my boyfriend once and for all last February and I haven't seen or heard from him since.

(去年の2月に彼氏ときっぱり別れて、それ以来彼には会っておらず、連絡もしていません。)

I have to resolve this matter once and for all.

(私はこの問題をきっぱりと解決しなければいけません。)

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「once」という英単語について、その意味と正しい使い方を例文を用いて詳しくご紹介してきました。「once」はスペルや発音もわかりやすくシンプルな英単語ですが、接続詞として使う場合と、副詞として使う場合で使い分けが必要ですので、きちんと覚えておくことが大切です。

日本語では意味や文脈に応じてさまざまな言葉や言い方がある場合でも、英語では「once」で表現できてしまうことがあります。なかなかすぐに使い分けをマスターすることは難しいかもしれませんが、今回の記事でご紹介した内容や例文を参考に、ぜひ覚えてみてくださいね。また、記事の後半でご紹介した「once in a while」や「once upon a time」、「once and for all」といった「once」を使ったフレーズも、さらっと口に出して使えると素敵ですね。

また、今回学んだ「once」という英単語について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブがどのように使うのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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