2.22は猫の日!Catを使ったイディオムをたくさん紹介します!

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日本語にも英語にも、動物を使った面白いイディオムやことわざがたくさんあります。文字からは想像できないような意外な意味があったりして、勉強するのが楽しくなることもありますよね。

そんな、動物にまつわるイディオムの中から、今回は「Cat」(猫)を使ったフレーズに着目して、よく使われるものからユニークなものまでご紹介していきたいと思います。

猫好きの方も、そうでない方もどうぞご期待ください。

ちなみに、2月22日は日本の「猫の日」です。1987年に、「2月22日」が「ニャンニャンニャン」と読めることから制定されたのだそうですよ。

catnap

直訳すると「猫昼寝」となり、何のことだかわかりませんね。

実は「catnap」は名詞だと「うたた寝」「仮眠」「居眠り」動詞だと「うたた寝する」「居眠りする」「仮眠をとる」といった意味があります。

猫の平均睡眠時間は約14時間と言われています。しかし、誰かが近づいたり、物音がするとすぐに目を覚まします。そのような習性から「catnap」が上のような「うたた寝」「うたた寝をする」といった意味になったようです。

I'm going to take a catnap.
少しだけ寝ます。

「take a catnap」「have a catnap」で「うたた寝をする」という意味になります。

He always catnaps after lunch in the office.
彼はいつも昼食後、職場でうたた寝している。

cat and dog

「cat and dog」やそれに類するフレーズが含まれたイディオムはたくさんあり、それぞれ意味が異なります。

ここでは、「rain cats and dogs」「like cats and dogs」「cat-and-dog」「lead a cat and dog life」という4つの表現を紹介しましょう。

rain cats and dogs

直訳すると「猫と犬の雨が降る」……意味がよくわかりませんね。

「rain cats and dogs」は、「雨が激しく降る」「どしゃ降りである」「大雨が降る」というような意味です。

北欧の神話によると、猫には雨を降らせる力が、一方犬には風を起こす力があると言い伝えられており、それが語源という説があります。

It’s begun to rain cats and dogs.
どしゃ降りの雨が降り始めました。

「rain like cats and dogs」のように「like」が入る場合もあります。

like cats and dogs

前項の最後に紹介した「rain like cats and dogs」の中の「like cats and dogs」は、この部分だけを取り出せば、「激しく」「すさまじい勢いで」などの意味で使えます。イギリス英語では「like cat and dog」とも表現されます。

They got into an argument like cats and dogs last night.
彼らは昨夜激しく口論した。

cat-and-dog

「cat」と「dog」を並べてイディオムとして使うと、上のように「激しさ」を表す場合もありますし、また、「仲の悪さ」を表す場合もあります。

「cat-and-dog」は「仲の悪い」「いがみ合っている」「けんかの絶えない」といった意味の形容詞です。主にイギリス英語です。犬と猫は仲が悪いことからこのような言い回しが誕生したと言われています。

日本では「犬猿の仲」というように、仲が悪いことを表すのに犬と猫ではなく、犬と猿を使いますよね。ですので、「cat-and-dog」を日本語にする時は「犬猿の仲の」と訳されることが多いです。

Vincent has a cat-and-dog relationship with his father.
ビンセントと彼の父は犬猿の仲です。

また、「cat and dog」とハイフンなしで形容詞的に使われる場合もあります。次の「lead a cat and dog life」がその代表的な例です。

lead a cat and dog life

「lead a cat and dog life」で「(主に夫婦が)けんかばかりしている」という意味になります。

「lead」を「live」に代えて「live a cat and dog life」でも同じです。

George and Nancy lead a cat and dog life.
ジョージとナンシーはけんかばかりしている。

cool cat

「cool cat」は「かっこいい人」「おしゃれでステキな人」などという意味です。またアメリカのスラングでは「ジャズファン」という意味もありますよ。

He is a cool cat.
彼はかっこいい。

cool catの関連表現

前述のように「cool cat」は「かっこいい人」といった意味ですが、その反対に「cat」を使って「だらしがない」人を表すイディオムもあります。

「look like something the cat brought in」が「ひどくだらしがない」「ひどく汚い」といったニュアンスになります。直訳すると、「猫が拾ってきたものに見える」ですね。

「〜をひきずる」という意味の「drag」を使い、「look like something the cat dragged in」とも言えます。

また「something」の代わりに「what」を使い「look like what the cat brought in」「look like what the cat dragged in」とも表せます。

さらに「cat brought in」「cat dragged in」の部分は「cat’s(cat has)brought in」、「cat’s(cat has)dragged in」と、現在完了形で表現されることもあります。

What a stink! You look like something the cat dragged in.
なんて臭いの! ひどく汚いわね。

like the cat that got the cream

「like the cat that got the cream」は直訳すると「クリームを手に入れた猫のように」ですが、これは「大満足な様子で」「すっかり満足して」といった意味を表します。

例えばほしかった物を手に入れた時など、とても嬉しくて満足ですよね。そのような時に使えるフレーズです。主にイギリス英語です。

He passed the exam. He certainly looked like the cat that got the cream.
彼は試験に合格しました。明らかに大満足な様子でした。

同じ意味でアメリカ英語だと、「クリーム」がなんと「カナリア」になります。

「like the cat that got the canary」、つまり「カナリアを手に入れた猫のように」で「大満足である」などの意味になります。「got」は「ate」や「swallowed」でもOKです。

fat cat

「fat cat」は直訳すると「太った猫」ですが、「金持ち」「有力者」といった意味で使われます。

また「ハイフン(-)」でつないで「fat-cat」とすると「大金持ちの」という形容詞になります。ネガティブなイメージなので、使い方には注意しましょうね。

The fat cats get fatter.
金持ちはますます金持ちになる。

have kittens

「kitten」は「子猫」ですね。

この「kitten」を使った「have kittens」というフレーズには、「とても不安に感じる」「そわそわする」「激怒する」といった意味があります。

主にイギリス英語で使われるスラング表現です。

I am having kittens about my daughter going abroad.
私は娘の海外渡航についてとても不安を感じている。

have kittensの関連表現

「have kittens」の意味にある「そわそわする」といったニュアンスは、やはり「cat」を使った「like a cat on hot bricks」というフレーズでも表すことができます。

直訳すると「熱いレンガの上の猫のように」で、「そわそわして」「落ち着かないで」「びくびくして」という意味になります。

Lucy is going to give a presentation tomorrow. She is like a cat on hot bricks.
ルーシーは明日プレゼンをします。彼女はそわそわしています。

「like a cat on hot bricks」は主にアメリカ英語で使われていますが、イギリス英語の場合は同じ意味で「like a cat on a hot tin roof」となります。「tin」は「ブリキ」で、直訳すると「熱いブリキの屋根の上の猫のように」です。

その他のCatを使ったユニークなイディオム

その他にも「Cat」を使った、面白くて役立つフレーズはたくさんあります。

これまで紹介したフレーズ以外で、英語力アップに役立つ、覚えておくといいと思う表現を最後にいくつかまとめて解説しましょう。

Curiosity killed the cat.

直訳すると「好奇心が猫を殺した」です。「好奇心もほどほどにしないと危険」ということを表す、有名なことわざですね。

Be careful not to be deeply involved. You know, curiosity killed the cat.
あまり深く関わらない方がいいよ。好奇心もほどほどにしないと。

There's more than one way to skin a cat.

「猫の皮を剥ぐ方法は他にもある」というちょっと怖い直訳になる「There's more than one way to skin a cat.」は、「やり方はいろいろある」「手段はいろいろある」といった意味の慣用表現です。

Don’t worry! There's more than one way to skin a cat.
心配すんなって! ほかにも手はいろいろあるからよ。

let the cat out of the bag

「let the cat out of the bag」は「猫をバッグから出す」と直訳できますが、これは「うっかり秘密をもらす」という意味です。

What!? Who let the cat out of the bag?
何だって!? 誰が秘密をもらしたんだ?

put the cat among the pigeons

「put the cat among the pigeons」は「猫を鳩の中に置く」ですが、これは「騒ぎを引き起こす」「波風を立てる」という意味です。主にイギリス英語で使われます。

「put」を「set」に代えて、「set the cat among the pigeons」とも言えます。

I hope Tom doesn’t put the cat among the pigeons during the conference.
カンファレンスの間に、トムが余計な波風を立てないといいんだけど。

not have a cat in hell's chance

「not have a cat in hell's chance」は、「〜するチャンスが全くない」「〜できる見込みが全然ない」という意味です。

I didn’t have a cat in hell’s chance to pass the exam.
私が試験にパスする見込みは全くありませんでした。

see which way the cat jumps

直訳すると「猫がどっちに飛ぶかを見る」となる「see which way the cat jumps」は、「形勢を見て決める」「成り行きを見守る」「日和見する」といった意味です。

I don't think you should exchange yen for dollars right now. Let's just see which way the cat jumps.
今すぐ円をドルにしない方がいいと思います。しばらく成り行きを見ましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「Cat」を使ったさまざまなイディオムを紹介しました。

「cat(猫)」以外の意味や表現には、面白いもの、表現力アップや会話に役に立ちそうなものがたくさんあったのではないかと思います。

今回ご紹介したフレーズをぜひ覚えて、状況に応じて使い分けてみたらいかがでしょうか。ぜひ楽しみながら表現の幅を広げていってくださいね。

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