milkと言えば牛乳でしょ!?それ以外に意味があるの!?と、このタイトルを見た方も多いのではないでしょうか。そうなんです。実は、milkには「牛乳」以外の意味合いがあるのです。
意外と知られていないようなのですが、milkは名詞だけではなく動詞としても使うことがあります。
日本語では「milk=牛乳」とイメージ付いていますが、基本的にmilkは牛乳だけではありません。他にも、ヤギ・ヒツジなどその他の哺乳類動物の乳も対象ということを覚えておきましょう。例えば、豆乳はSoy milkですよね。
今回の内容は、そんなmilkという英単語を掘り下げていきます!
動詞milkの意味
冒頭でもお伝えしたように、milkは名詞だけではありません。動詞として英文の中に動詞として組み込むことができます。
(動詞)milk
乳を搾る・絞り出す・~を抜き取る・~から(利益を)搾り取る、搾取する・(人から)引き出す・うまく活かす、利用する
牛乳とは裏腹に、ものすごく物騒な穏やかではない意味合いが並んでいますね‥。
そう。動詞としてもmilkの意味合いはとても物騒で不穏な意味になるので、もし英会話で前後の会話の内容的に牛乳に関することではない場合にこの単語を聞いたら、「ん!?」と違和感を感じてください。
みなさんが普段milkと聞いてイメージする某カフェのスチームミルクやフォームミルクといった、ふんわり・ほんわかとしたイメージとは大違いですよね。
ネガティブなニュアンスなので、通常の会話に出てくることはそう滅多にないと思いますが、映画やドラマではもしかすると聞く機会があると思います。
サラッと発音されていると思いますが、よーくきくとmilkingとかmilkedとかの単語が聴こえるかもしれません。
ちなみに、こうしたmilkのように名詞が動詞として使えるというのは英語ではあるあるなので覚えておくといいですね!
代表的なmilkの動詞の意味を3つほど挙げてみました。例文もありますので、参考にしてみてください。
搾り取る
まずは、搾り取るという意味合いから見ていきましょう。
この搾り取るという意味は、いわゆる「(相手から)出させる」というニュアンスが含まれています。人から自分の利益のためにお金を搾り取る、同情を買うために〜するといったネガティブな表現ですね。
お金を搾り取るという意味合いから派生して、「裕福に生活する」「○○のスネをかじる」といったニュアンスでも使われることがあります。
どっちにしろ、ネガティブな意味合いなので使い方には十分気を付けてくださいね。
活かす・利用する
次に紹介するのは、活かす・利用するという意味合いです。
「最大限利用する」「元を取る」というような意味があり、「搾り取る」のはなにもお金だけではないということです。
相手を利用し、自分を良く見せる だとか、食べ放題に来たから元を取る などの意味合いでも使うことがあります。
こちらの意味も、少しネガティブな表現になりますので余り活用する機会は少ないかもしれません。
乳しぼりをする
これまで不穏な意味合いをご紹介してきましたが、milkにはもちろん乳を搾る・絞り出すという意味も含まれています。
単純に「絞る」という意味だけならsqueezeという英単語がありますが、「乳を搾る」という意味合いをmilkという動詞を使うことで表現することが可能です。
このmilkという1つの英単語で何かしらの動物の乳を搾るという行為を表現できてしまう便利な英単語という訳です。
そして、1つ乳を搾るに関連した慣用句をご紹介。
milk a cow
(牛の)乳しぼりをする
ここでは例として、cowとしましたが慣用句内の「cow」の部分を各動物に変えれば「○○の乳しぼりをする」という表現になります。
例えば、「milk a goat」はヤギの乳しぼりをするとなりますのでこの英語フレーズを覚えておけば代用可能ですね!
動詞milkの使い方
ここまで3つの意味と少しの例文を紹介してきました。
普段、私たちが会話する中でもなかなか使うことのない意味もありますが、日本語にも1つの単語に複数の意味が含まれている言葉がありますよね。
英語も同じで、1つの英単語に含まれる意味合いはとても多いです。
しかも、それが名詞・動詞と文法的に違うと、活用法も意味合いのニュアンスも違う。
なかなか厄介ですが、少しでも難しいイメージを払拭できるように例文を挙げてみました。
搾り取る
So you were planning to milk the entire estate for all it was worth?
つまり、全財産を搾り取る予定だったのか?
They are going to milk the wealthy families.
裕福な家庭から搾り取るつもりよ。
例文を書いていて思いますが、まさに映画やドラマでのセリフのようですね。実生活で聞くことはそうそうないと思います。
活用する・利用する
It seems to me that the company is just milking us.
会社から利用されているようにしか思えない。
That manager is trying to milk us for all the fun he can get out of it.
あの店長は私たちを利用しているだけだわ。
乳を搾る
At that ranch, you can experience milking a cow.
あの牧場では、牛の乳しぼり体験ができます。
That cow takes a long time to milk.
あの牛は乳しぼりに時間が掛かる牛なんだよ。
Some types of butter are made by milking goats.
ヤギの乳を絞って作るタイプのバターもあります。
I've never milked a goat.
ヤギの乳なんて絞ったことないわ。
これまでの2つと違い、普段の会話でも使えそうな例文がたくさんありますね。
世界中で発見!おいしいmilkの楽しみ方
ちょっとここで番外編。世界でmilkはどんな風に楽しまれているのでしょうか?
日本でもポピュラーな飲み物で、カルシウムを摂取するのにいいと子どもの頃から骨を強くする・身長を伸ばすと飲んできましたよね。
さらに、食事やスイーツにも使えたりお風呂に入れて牛乳風呂にしたりとアレンジも豊富。
脂肪分の高い牛乳を酸と混ぜて煮込めば、即席カッテージチーズができたりアイスを作ったりバターを作ったりと牛乳の可能性は広がるばかり。
そこで、日本を飛び出して世界での楽しみ方を少しご紹介します!
アルゼンチン
アルゼンチンは、スペインとイタリア系を中心にヨーロッパ系統の人種が人口のほとんどを占めている国です。
スペイン人が牛をアルゼンチンに持ち込んだことがきっかけで、今でも牧畜が盛んな国です。
そんなアルゼンチンでは、おふくろの味と言われているほど親しまれている「ミルクジャム」があります。牛乳と砂糖とバニラエッセンスをゆっくり煮詰めたジャムは、とても甘く美味しいのだとか。
ニュージーランド
かつてはイギリス領であったため、イギリスの食文化が今でも色濃く残っているニュージーランド。
また、牧場や牧草地が国土の約半分を占めるほど羊牧が盛んで有名ですね。
羊やヤギの乳を使ったチーズ・バター、様々なチーズの種類も作っている国。ニュージーランドのキッシュは格別の一品なのでぜひチャンスがあればご賞味あれ。
インド
インドはご存知の通り宗教が混在する国であり、ヒンドゥー教は牛を、イスラム教徒は豚肉を食べません。
そのため重宝されているのが牛乳や乳製品。インドの家庭では牛乳は欠かせないそうで、毎日1リットル以上は消費するほどポピュラー。
インドカレーのプレートには、ヨーグルトが乗っていて必ず乳製品は口にするんだそうです。
トルコ
アジアとヨーロッパが交差する位置にあるトルコは、昔から様々な食文化が交じり合う国です。
遊牧民よりもたらされた乳製品を食す食文化が今でもトルコの乳製品を使う文化として根付いており、「シャジュック」というヨーグルトにきゅうりとニンニクを加えたスープサラダがあります。
世界でもmilkをこよなく愛す国として挙げられるのが以下の4つの国々。
スウェーデン・フランス・ブルガリア・インド
インドは先ほどご紹介しましたが、スウェーデンやフランスは食文化が1つの大きな文化なので乳製品が有名なのは頷けます。
そしてブルガリア。日本ではおなじみのブルガリアヨーグルトですが、ブルガリアはその本拠地とでもいいましょうか、とにかくヨーグルトが有名でブルガリア国内ではヨーグルトづくりを競うコンテストまであるようです。
日本には1970年の大阪万博の時に日本に伝わったと言われています。ブルガリアのおかげで日本のヨーグルト文化が根付いたといってもいいかもしれません。
動詞milkの英語表現まとめ
今回は、milkという英単語についてご紹介してきました。私たちが思っていたmilkと動詞として使うmilkがこんなにもかけ離れた意味合いを持っているとは思いもよらなかったのではないでしょうか。
筆者も最初はとても驚いたことを覚えています。とにかく物騒というか不穏だな。というのが最初のイメージです。
しかし、海外の映画やドラマを英語字幕で観ているとたまにmilking~と出てきたこともありました。
もちろん、動詞のmilkが持つ意味合いは他の英語フレーズとして代用することができたり別の英語フレーズに言い換えることができたりもしますので、そんなに頻繁に出てくることはないかもしれません。
しかし、実際にあの有名なズートピアで1度出てきています。興味のある方はどんな場面でどういう意味で言われているのか、英語字幕と日本語吹き替えで目と耳で確かめて、英語オリジナルと英語字幕で聞き比べ・見比べてみるのも面白いかもしれませんよ!
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.