「実は、、」を表す「in fact」と「actually」の違いとは?

actually、in fact、ネイティブキャンプ

みなさんは、「実は、、」という日本語を英語にするときに、どんな英単語やイディオム、フレーズを頭に思い浮かべるでしょうか?人によってさまざまだとは思いますが、代表的なものが「in fact」と「actually」の2つの英語表現ではないでしょうか。

では、この「in fact」と「actually」ですが、みなさんはそれぞれの違いや使い分けをご存じでしょうか?すぐに思いつかない、という方も多いかもしれません。そこで、今回の記事では、「in fact」と「actually」の違い、それぞれの表現の意味と使い方を、例文をたくさん用いてご紹介したいと思います。また、同じように「実は、、」を表すことができるほかのフレーズも合わせてご紹介します。

ぜひ、今回ご紹介する内容、および例文を参考にして、みなさんの英語力アップにつなげてみてくださいね!

「in fact」と「actually」の違い

どちらも日本語で「実は、、」を意味する英語表現である「in fact」と「actually」。基本的な表現であるため、学校で習ったことを覚えている、という方も多いかもしれません。しかし、2つの表現の違いを意識したりすることなく、なんとなく使ってしまっている、というケースも多いのではないでしょうか。しかし、これらには若干の違いがあり、ネイティブスピーカーはそれを使い分けています。

ニュアンスを含めた意味や使い方の違いを、チェックしていきましょう!

in fact の意味と使い方

「事実」という意味を持つ「fact」が含まれている「in fact」は「実は」「実際は」という意味の表現です。「in fact」の持つ特徴は、話し手が「確信を持っている」「内容を強調している」ということです。また、事実に基づいた内容や客観的な事実に基づく内容を述べます。

また、「前の内容にさらに詳しい情報・説明・事実を付け加える」ときに使われるということも特徴です。そのほか、「前の内容とは異なることを言う」ときにも用いられます。

なお、「actually」と同じように「in fact」も日常会話でよく使われる表現ですが、「actually」よりもややキツめの印象を与える言葉でもあります。

文章のなかでは、「in fact」が文頭に置かれているのをよく目にするかもしれませんが、文中や文末でも使われることもあります。文頭や文中で使う場合には、「in fact,」とカンマを付けることも覚えておいてくださいね。

例文:

A: Did she pass her teaching exam?

B: Yes, she did. In fact, she’s now taking advanced teaching training.

(A:彼女は教師の試験に合格しましたか?)

(B:はい、合格しました。実は、彼女は今、上級ティーチング・トレーニングを受けています。)

→こちらは前の文の「合格した」という事実に、「今、上級ティーチング・トレーニングを受けて」いるというさらに詳しい情報を加えています。

This year's holiday was really disappointing. In fact. It just rained all the time.

(今年の休暇は、本当に残念でした。実は、ずっと雨が降っていたんです。)

In fact, his business career had a distinctly unpromising beginning.

(実は、彼のビジネスキャリアは、当初はあまり期待されていませんでした。)

His departure, in fact, went almost unremarked.

(彼の去就は、実はほとんど注目されていません。)

In fact, his familiarity with the event was pretty limited.

(実は、彼のイベントへの造詣はかなり浅いものでした。)

actually の意味と使い方

「actually」も「in fact」と同じように「実は、、」という意味を持っています。「actually」は「前文の内容とは違うことを述べる」ときに用いられます。「in fact」はこの意味に加え、「前の内容にさらに詳しい情報・説明・事実を付け加える」ときにも使われますが、「actually」にはこのようなニュアンスはありません。

シンプルに、「実は・本当のところは」という意味を持っている単語です。

文章のなかでは、文頭・文中(一般動詞の前、もしくはbe動詞の後ろ)・文末のいずれにも置くことができます。

例文:

Actually, I didn't want to go to the party at all.

(実は、パーティーには全く行きたくなかったんです。)

We'd actually planned to leave early, but we were delayed.

(実際は早く帰る出発する予定だったのですが、遅れてしまいました。)

I didn't think I'd like the movie before I watched it, but it was actually pretty good.

(見る前はこの映画は好きではないと思っていたのですが、実は結構よかったです。)

Actually, we owe you a lot.

(実は、私たちこそ、あなたにたくさん借りがあるのです。)

→「owe」は「借りている・義務がある」という意味の英単語です。「I owe you(私はあなたに借りがある・恩がある)」などという表現もよく使われるので、一緒に覚えておくと便利です。

This suitcase looks heavy, but it’s actually very light.

(このスーツケースは重そうに見えますが、実はとても軽いんです。)

上記の例文を見ると、いずれも「前文の内容にさらなる情報を付け加える」のではなく、「前文の内容とは異なることを言う」意味になっていることに気づくかと思います。

その他の表現

ここまで「in fact」と「actually」の違いを例文とともに解説してきました。ここからは、この2つ以外に「実は、、」を表すフレーズを2つご紹介します。どちらもネイティブスピーカーが日常会話で使う表現ですので、覚えてさらっと使えるようになると素敵ですね。

The things is

「The things is」は、「実は」「そのことは」「言いたいことは」といった意味を持つ表現です。日常会話でよく使われ、会話の前置きのような役割を持っています。重要なことや言い訳を言いたいとき、要約や状況説明をしたいときなどに使われます。

例文:

The thing is, my grandparents like me to be home by ten o'clock.

(実は、祖父母は私が10時までに帰宅することを望んでいるんです。)

The thing is that a lot of people I like to hang out with think she is weird.

(実は、私が好きで一緒にいる多くの人が、彼女のことを変わっていると思っているんです。)

The thing is, I have an important exam next week.

(実は、私は来週大切な試験があるんです。)

The thing is, I'm allergic to seafood.

(実は、私は魚介類のアレルギーがあります。)

The thing is, the supermarkets close early on Sundays.

(実は、日曜日はスーパーマーケットが早く閉まるんです。)

To tell the truth

「To tell the truth」は、「実を言うと」「本当のことを言うと」という意味を持っています。「The things is」のように、会話の前置きのような役割を果たします。「本当のことを言うと」というニュアンスがあることから、後ろに続く内容は、都合が悪いことが多いです。

例文:

To tell the truth, I don't like his music.

(実を言うと、私は彼の音楽が好きではありません。)

To tell the truth, I don't know much about Japanese culture.

(実は、私は日本の文化についてよく知りません。)

To tell the truth, I fell asleep in the middle of his talk.

(実を言うと、彼の講演の途中で寝てしまいました。)

To tell the truth, I am not sure if I can handle the job.

(実を言うと、この仕事をこなせるかどうか、自信がありません。)

To tell the truth, I was frightened after I watched the horror movie.

(実を言うと、ホラー映画を観たあと、怖くなったんです。)

「in fact」と「actually」の違いまとめ

いかがでしたか?

今回は、「実は、、」を意味する2つの英語表現「in fact」と「actually」について、違いやそれぞれの表現の意味と使い方を例文を用いて詳しくご紹介してきました。

日本語では「実は、、」と一言で表現できてしまう便利な言葉ですが、英語の場合はさまざまな表現があります。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。また、記事の後半でご紹介した「The things is」や「To tell the truth」も、さらっと口に出して使えると素敵ですね。

今回ご紹介した「実は、、」を意味する単語やフレーズをそれぞれ適切なシーンで使い分けることができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はきちんと使い分けられているな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「実は、、」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「実は、、」を意味する英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも1つの日本語に対して複数の英語が使われる例があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

nativecamp.net

nativecamp.net