ややこしい「whether」と「if」の違いと使い分け方について

whether、if、ネイティブキャンプ

「〜かどうか」と英語で表現したいときに、英語学習をしている方であれば、まず思い浮かぶのが「whether」と「if」。

どちらも似たような意味の単語ですが、2つには文法的な違いがあるのをご存知でしたか?

「whether」と「if」の両方が使える場合もあれば、「whether」しか使えないパターンもあるので、整理して覚えることがとても重要です。

そこで今回は、ややこしい「whether」と「if」の違いや使い分けについて、徹底解説したいと思います。例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

whetherと if の違い

「〜かどうか」という意味において、「whether」と「if」の違いを大きくまとめると、以下の通りです。
whether
・主語、補語、目的語になる
・To不定詞の前に付けられる
・前置詞の後に付けられる
・フォーマル、書き言葉で好まれる
if
・目的語になる
・カジュアル、話し言葉で好まれる
それぞれ詳しく見ていきましょう。

whetherの意味と使い方

「whether」を「〜かどうか」という意味で使う場合、以下のように様々な英文法パターンがあります。
①主語になる
②補語になる
③目的語になる
④To不定詞の前に付く
⑤前置詞の後に付く
それぞれに分けて解説していきます。

①主語になる

「〜かどうかは」という主語をつくりたい場合は、文の頭に「whether 主語 動詞」を置くことで表現可能です。
Whether the service is good is questionable.
そのサービスが良いかどうかは疑わしいです。
Whether we can hold the event is still unclear.
私たちがそのイベントを開催できるかどうかはまだ不透明です。
ただし、主語の部分に「whether 主語 動詞」を持ってきたときに、場合によっては長すぎる文章になることも。英語では主部が長くなるのはあまり好まれません。

もし頭の長い文章になってしまうのであれば、「It is 〜 whether 主語 動詞」という形にするとすっきりします。
Whether the service is good is questionable.

It is questionable whether the service is good.
Whether we can hold the event is still unclear.

It is still unclear whether we can hold the event.

②補語になる

「whether」を使って、「〜かどうか」という補語も作れます。

補語とは主語を説明するものになり、主語と補語はイコールの関係で成り立つのが特徴です。
My question is whether he will come back here tonight.
私の疑問は、彼が今夜ここに戻ってくるかどうかです。
上記の文章では、主語が「My question」、補語が「whether he will come back here tonight」です。

「私の疑問=彼が今夜ここに戻ってくるかどうか」という、イコールの関係が成り立っていることがわかります。

また、「whether」の節が主語の状態を説明するため、基本的には手前にbe動詞が使われるのもポイントです。
What I’m worried about is whether I can get home by 7 PM.
私が心配しているのは、午後7時までに家に到着できるかどうかです。
What I want to know is whether she wants to break up with me.
私が知りたいことは、彼女が私と別れたいかどうかです。

③目的語になる

「whether」は、「〜どうかを」のように目的語としても使えます。

目的語は動詞の対象になるもので「〜を」や「〜に」といった役割をするのが特徴です。
I don’t know whether they are married.
彼らが結婚しているかどうかは知りません。
「know(知っている)」の対象として、「何を?」の部分を述べているのが、目的語の「whether they are married(彼らが結婚しているかどうか)です。

なお、手前に来るのは必ずしも一般動詞とは限らず、「I’m not sure whether 主語 動詞」のようなパターンでも使えます。
I’m not sure whether my father understands what I’m doing.
私がやっていることを父親が理解しているかは定かではありません。
I don’t care whether other people do that.
他の人たちがそれをやっているかどうかは気にしていません。

④To不定詞の前に付く

「whether」はTo不定詞の前に付けることで「〜すべきかどうか」という表現が可能です。

例えば、
I don’t know whether to 動詞.
〜すべきなのかどうかはわかりません。
といった文章で使われます。

なお、To不定詞の前に付く場合も、目的語の役割をするのが特徴です。
I don’t know whether to take medicine.
薬を飲むべきなのかはわかりません。
I’m not sure whether to take a taxi or the train.
タクシーを使うべきか電車を使うべきなのかは定かではありません。

⑤前置詞の後に付く

「whether」は前置詞の前に付けることもできます。

よく見る代表的な形としては、「about whether 主語 動詞」という形で、「主語が〜するかどうかについて」です。
I’m worried about whether it will snow tomorrow.
明日雪が降るのかどうかについて心配しています。
I don’t remember whether I watched that movie.
その映画を観たかどうかについては覚えていません。

if の意味と使い方

「if」といえば「もし〜ならば」という表現で使うと覚えている方も多いと思いますが、「〜かどうか」という意味でも使われます。

一見「whether」と似ていますが、「if」の場合は目的語としてしか使われません。
主語 動詞 if 主語 動詞.
「whether」に比べて文法的な使い方は少なく、よりカジュアルな表現であることを覚えておきましょう。
I don’t know if you’ll like it.
あなたがそれを好きかどうかはわかりません。
I’m not sure if I can pass the exam.
その試験に合格できるかどうかは定かではありません。
I’m wondering if I should bring an umbrella.
傘を持って行くべきかどうか迷っています。

whetherとifが両方使える場合

「whether」と「if」が両方使えるのは目的語を作るときです。

「〜かどうかを----する」や「〜かどうかを----しない」という表現をしたいときは、どちらを使っても同じような意味になります。

ただし、「if」よりも「whether」のほうが、ややフォーマルな響きであることも覚えておきましょう。

「whether」と「if」が両方が使える場合の例文

目的語「whether」で紹介した例文を、以下のように「if」に置き換え可能です。
I’m not sure whether my father understands what I’m doing.

I’m not sure if my father understands what I’m doing.
I don’t care whether other people do that.

I don’t care if other people do that.

whetherしか使えない場合

「whether」は、「if」よりも文法的なバリエーションが多いのが特徴。以下のように、「whether」ではOKだけど、「if」では使えない場合もあります。
主語になる場合
○Whether the service is good is questionable.
×If the service is good is questionable.
補語になる場合
○What I’m worried about is whether I can get home by 7 PM.
×I’m worried about is if I can get home by 7 PM.
不定詞の後に付く場合
○I don’t know whether to take medicine.
×I don’t know if to take medicine.
前置詞の後に付く場合
○I’m worried about whether it will snow tomorrow.
×I’m worried about if it will snow tomorrow.
「whether or not」の形
○I don’t remember whether or not I was there.
×I don’t remember if or not I was there.
※「if」を使う場合は、「I don’t remember if I was there or not.」という形であればOK。

まとめ

最後に本記事のまとめです!
whether
・主語、補語、目的語になる
・To不定詞の前に付けられる
・前置詞の後に付けられる
・フォーマル、書き言葉で好まれる
if
・目的語になる
・カジュアル、話し言葉で好まれる
「whether」と「if」の違いについては理解できましたでしょうか?「whether」のほうが少し難易度が高いので、しっかり使えるように練習しておきましょう。

また、英語を話しながら身につけたい方には、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」もおすすめ。追加料金なしでレッスン受け放題なので、たくさん練習して英語力向上を目指しましょう!

nativecamp.net

nativecamp.net