英語を学ぶとき、似た意味の英単語はしっかりと使い分けができなければいけません。
今回なそんな似た意味を持つ単語のうち、roundとcircleの違いについて解説していきます。
これらの単語を見たとき、皆さんはどんな意味を思い浮かべましたか?そして、両者の違いについて何か知っていることはあったでしょうか。以下で詳しく見ていきます。
roundとcircleの違いは?どちらを使うべき?
結論から言うと、roundは一般的に形容詞として使い、「丸い」という訳になります。
そして、circleは名詞で、「丸」という意味です。しかし、他にも「団体」などの意味があり、ここから大学のサークル活動を思い浮かべることができます。
それぞれの英単語の使い方を以下でもう少し掘り下げていきますね。
roundの意味と使い方
まずはroundについてです。先ほど述べたように、こちらは一般的には形容詞として使われることに注意しましょう。
丸いものがあるなら、その名詞の前に置くことで「丸い〇〇」と表現できます。形を形用する場は日常生活でも多々あるので、覚えておいて損はありません。
「丸い」というと平面を表すことが多いですが、立体的な丸さについてもroundを使うことができます。妊婦さんのお腹が丸くなってきたようなとき、お腹は立体ですがroundを使っても違和感はありません。この場合、「丸い」だけでなく「丸々として」という訳も使えるでしょう。
では、「丸い」「丸々として」という意味で使うroundを用いて例文を作ってみます。
来週のパーティーのために大きくて丸いお皿が2つ欲しいんだよ。このサイト見て。どっちがいいと思う?
この例文では、お皿のことを丸いタイプであると相手に伝えていますよね。中には四角のものもあるので、そうではなく丸いものが欲しいと強調することができます。
三角のイアリングより丸い方がいいと思う
形容詞は名詞の直前において、その名詞がどのようなものか修飾するために使います。roundは難しくはない単語ですし、半分日本語にもなっているのですぐに慣れるでしょう。
英会話を習っていると、日本文化の説明をする際に丸いものが出てきたら使う機会があります。相手が住んでいる文化圏にないものを説明する際には、形を伝えることも大切ですからね。
実は、roundは動詞として使うこともあります。その場合は、他動詞と自動詞で意味が多少異なるので気を付けてください。
「回る」と訳すこともあれば、「丸める」「角を取る」と訳すこともあります。
ちなみに、roundについては使えるフレーズもあるので、ここでご紹介したいと思います。皆さんは、こちらのフレーズを知っていますか?
round it off
これは、「キリの良い数にする」というイディオムです。
なんだか訳とroundがつながらないようにも思えますが、もともとround offが「四捨五入」という意味として使われるので、端数をなくしてキリよくしようという意味になりました。
こちらのフレーズをご紹介したのは、英語圏でも食事をした際の金額調整をしたり、個数を数えたり、人数を分けて複数のグループを作ったりすることがあるからです。普段から使えたら大変便利なので、ぜひ覚えておいてください。
circleの意味と使い方
次は、circleの解説をしましょう。
circleは「丸」や「円」という意味で、日本語で言う「サークル」とニュアンスは同じです。英語が日本語としてカタカナで表されるとき、時折意味が少し間違って定着してしまうことがありますが、サークルに関しては問題ありません。
また、前述した通り「団体」「グループ」という意味もあることもしっかり頭に入れておきましょう。
ちなみに、circleの形容詞形はcircularです。こうなると、circularはroundと同じ意味ではないかと思うかもしれませんが、circularは立体的な丸いものには使いません。
ここがroundとの大きな違いです。3次元のものには使えず、あくまで平面的な2次元のものにのみ使います。
では、例文でcircleと、ついでにcircularの使い方を両方見てみましょう。
ねえお母さん!今なら僕、円の面積の求め方わかるよ
「円」と言えば、小学校から算数でよく使いますよね。円周や円の面積の求め方を覚えたものですが、この円のこともcircleでOKです。
ロンは彼女の親しい友達の輪には入っていません
ちょっと直訳っぽいですが、あえてわかりやすいように訳を付けてみました。もっと意訳してしっくり来る日本語にするならば、「ロンは彼女のイツメンではない」くらいにできるでしょう。
ちなみに、circleは動詞として使うこともできます。その際には、「~の周りを回る」「~を丸で囲む」という意味になります。
動詞か名詞か見分けるのは簡単で、英語の基礎文法さえ理解していればわかるので、語順や、文のどこにあるかで判断しましょう。「主語+動詞」の基本があればそれだけで大体はわかるはずです。
また、こちらのフレーズもついでに頭に入れてみてください。
run in circles
どんな意味かわかりますか?直訳すると、「円形にぐるぐる回る」ですが、これを意訳すれば、「堂々巡り」となります。
ネガティブなイメージとして使われ、長い時間をかけて同じことをしたのに、進展することがなく結果が出ないことを示します。
「丸い」に似た英語表現
「丸」や「丸い」について、roundとcircleの意味と使い方をご紹介してきました。
ここからは、この2つ以外の単語で「丸」に似た表現を解説していきます。まだまだ関連用語はたくさんあるので、類義語としてセットで覚えてみてくださいね。
sphere
sphereは、「球」や「球体」という意味です。ちょっぴり数学的な言い回しとなりますが、日常会話で使っても差し支えありません。
もう少し砕けた言い方の方が良いのであれば、代わりにball-shaped「ボールの形をした」を使うと良いでしょう。shapeは「形」という意味です。
sphereはゲームのタイトルとして一部使われていることもありますし、他の単語の中に入っていることもあります。sphereの意味がわかっていれば、知らない単語でも予想が付くことがあるのでぜひ覚えておいてください。
球と円の違いを学びました
sphereは3次元の球体であり、circleは2次元の円であることは、皆さん今日学びましたよね。まさにこの例文が今日使えるわけです。
spherical
sphericalは、sphereの形容詞形です。スペルが似ているのでなんとなく気付いた方もいるのではないでしょうか。
名詞を修飾するのですから、訳は「球形の」や「球状の」としましょう。この後に名詞を続ければ、名詞の形を相手に伝えることができます。
この球体の飾りの方が好きだな!私たちの大きなクリスマスツリーに合うと思わない?
球体であることを示したいときは、このようにsphericalを使うか、ball-spapedを使ってみましょう。
ちなみにball-shapedのように単語と単語の間にハイフンがあるのは英語では珍しくありません。スペースを空けるのではなく、ハイフンでつなぐことで2つの単語の意味を持ち合わせていることを意味します。
globe
globeは、名詞として使います。意味は「球体」「球」であり、これだけで「地球」という意味があるのが特徴です。平面の円ではなく、球体にのみ使います。
名詞として使う場合は、「地球」という意味を表すall over the globeを覚えておくと良いでしょう。似た表現にall over the worldがあり、こちらは馴染み深いと思います。このworldをglobeに変換しても、意味は同じです。「世界」と「地球」ですからね。
形容詞形はglobalで、これは皆さんも耳にしたことがあるはずです。グローバル社会など、日本語にもなっていますからね。
また、中学生で覚える「地球温暖化」はglobal warmingで、これも頻出単語ですから記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
まとめ
さて、roundとcircleの違い、理解できたでしょうか。roundは一般的に形容詞として使うこと、球体にも使えること、circleは名詞で、円を表すときに使うことを覚えておきましょう。
基本を覚えたら、他にも円や球体にまつわる単語があるので、ぜひ芋づる式に覚えてみてください。山ほどある英単語を覚えるには、類義語をセットで暗記してしまった方が効率的です。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.