さて、もうバレンタインデーの季節ですね!皆さんはチョコを買う予定はありますか?日本では、2月に入る前からお店にはチョコがずらりと並びますよね。
しかし、海外のバレンタインデーではチョコというイメージは薄いです。
今回は、英語圏のバレンタインデーと日本のバレンタインデーの違いと、その違いを説明する際に必要な「義理チョコ」を英語でどう説明すべきか解説していきます。
日本と海外のバレンタインの違い
義理チョコなどの日本のバレンタインデー文化を英語で説明するには、まず海外のバレンタインデーがどんな日になっているか知る必要がありますよね。ということで、海外の一般的なバレンタインデーについて説明します。
日本では、女性が男性にチョコレートを渡す日がバレンタインデーですよね。しかし、海外では少し違い、例えばアメリカでは恋人をロマンチックなレストランに連れていき、花束やジュエリーをプレゼントする日です。
女性が男性に対してプレゼントを渡すなどのルールはなく、男女ともに大切な人や恋人と一緒に過ごす日という認識です。
もちろんプレゼントにチョコレートを渡しても良いのですが、ロマンチックなレストランで渡すのならかなり高級なものでないと釣り合わないですよね。
恋人たちの日というのはアメリカでも日本でも共通していることなのですが、どう行動するのかが少し違ってきます。
こうしてバレンタインデーの祝い方を知ってみると、海外では家族と過ごすためのクリスマスがあり、恋人と過ごすためのバレンタインデーがあるとわかりますね。
今回は義理チョコをどう英語で説明するか解説していくので、日本のバレンタインデー文化はより掘り下げていくこととなります。
ですから、女性が男性にチョコレートをプレゼントするという説明では不十分で、男性のみならず、同僚、友達、家族、自分にチョコレートをあげる日と説明した方が良いでしょう。
ちなみに、日本のバレンタインデーは1930年代に意識され始めるようになったと言われています。日本の洋菓子メーカーであるモロゾフが1931年に小さなチョコレートのお店を開業し、2月14日にチョコレートを恋人に贈るというキャンペーンを始めたのです。
そして、70年代、80年代ごろには、恋人というよりは片思いの相手にチョコレートをあげると恋が成就するというコンセプトが生まれました。恋人ではなく片思いの相手にチョコレートをあげる習慣も、英語で説明できれば完璧です。
義理チョコは英語でなんという?
バレンタインデーには、本命チョコとは違う義理チョコがありますよね。
これは英語圏にない文化なので、ローマ字表記になっても仕方のない単語になります。日本文化に詳しくなければ当然追加で説明が必要になるでしょう。
義理チョコを英語で言うならば、日本語でどのようなものかおさらいしておく必要があります。義理チョコとは、恋愛的な意味で好きな人以外に贈るチョコレートのことで、感謝の気持を示したい相手に贈るものです。
ですから、友達や家族、同僚や自分に贈るチョコレートはすべて義理チョコにひっくるめることもできるでしょう。
義理チョコを英語で訳すのであれば、以下の4つが適しています。
obligatory chocolates
courtesy chocolate
dutiful chocolate
Giri choco
義理チョコが日本独自の文化であり、英語圏にはないことから表記するならGiri chocoとなります。
しかし、これではネイティブスピーカーにはどういう意味なのかさっぱりわからないので、文章で説明する必要があるでしょう。そういったときに問われるのが英語力ですね。
例文を作るとしたら、Giri chocoの説明を入れてこんな感じでどうでしょうか。
義理チョコって知ってる?同僚や友達、家族にあげるチョコレートのことだよ
「義理」の意味を真面目に解説すると難しいので、あくまで「義理チョコ」として解説するのがコツです。相手が日本文化に興味津々なら解説しても良いですが、日常会話ではそこまで詳細な説明を求めていないことも実は多いです。
obligatory chocolates
ちょっと長いですが、義理チョコの「義理」をobligatoryという英語を使って解説することもできます。
この単語は「義務的」と訳すので、義理チョコのニュアンスは伝わるのではないでしょうか。
義務的に、好きではない人にもチョコレートを渡すという意味合いを持つのがobligatory chocolatesです。
courtesy chocolate
courtesyという英語には「丁寧」「礼儀」「礼儀正しさ」「作法」などの意味があります。
チョコレートを渡す相手に礼儀を尽くすという意味になるので、好きという感情があるかどうかは置いておくことになりますね。
恋人に対して礼儀としてチョコレートを渡すのはなんだか不自然なので、英語でも義理チョコのニュアンスが通じやすいです。
dutiful chocolate
dutifulの意味は「従順な」「義務を果たす」「誠実な」「忠実な」などです。
立場が上の人に対して使われる単語になるため、職場の上司に渡す場合などに使えます。
義務として、そして誠実な態度を表すためにチョコレートを贈るという意味に理解してもらえるでしょう。
ただ、これらの単語は義理チョコを英語に訳しただけなので、やはり義理チョコという文化そのものを説明しなければ外国の方にはよくわからないものになってしまいます。バレンタインデーの風習が海外とは違うことを伝えれば、納得してもらえるはずです。
その他の表現
義理チョコを覚えたので、せっかくですからその他の友チョコや本命チョコなどの表現も覚えてしまいましょう!
まずは、こちらを見てください。
chocolate gift to show my friendship
実はこれらも義理チョコと訳すことができます。友チョコでも良いのですが、友達である仲の良い男性にチョコを渡す場合には、上記で解説した英語よりもこちらの方が良いです。
友達に義務的にチョコレートを渡すわけではありませんからね。友達としてチョコレートを渡すことを強調するために、friendshipという単語が入れてあります。
例えば、こんな風に使うことができます。
これはマイクへの義理チョコだよ
海外ではわざわざ友チョコと言わずに単にチョコレートを渡すと表現するかもしれませんが、日本文化に合わせるならば、好きな人と勘違いされないようにこういう言い方もできます。
本命チョコ
本命チョコも日本文化なのでローマ字表記になってしまいますね。ですから、大切なのはその後の説明です。
恋愛的な意味で好きな人、片思いしている相手に贈るチョコレートであると説明したり、大抵は高価であったり、ときには手作りすることもあったりすると説明すれば良いでしょう。
本命チョコは、あなたが好きな人に贈るチョコレートのことです
名詞の説明になるので、基本的には関係代名詞を使って説明するのが楽ですよ!
あとは、高価であることを示すためにhigh qualityやexpensiveという単語を使うのも良いですし、手作りチョコを説明する際にhomemadeを使うこともできます。
友チョコ
友チョコとは、女性が同性に贈るチョコレートのことです。厳密に意味が定まっているわけではないので、男性の友達にあげる場合にも使えますよ。
ちなみに、友チョコ文化は2000年代に入ってから生まれたそうです。
よく、友達同士で”友チョコ”を交換します
友チョコを説明するなら、friendshipは覚えておきたいところですし、あげるだけでなくもらうことも考えると、例文のように「交換」という意味があるexchangeという動詞を使って説明するのも良いでしょう。
自分チョコ
チョコレートを自分で買って自分にあげるので、自分へのご褒美というようなニュアンスが説明できれば良いですよね。
女性のうち何人かは自分のためにチョコレートを買います
「ご褒美をあげる」などの意味があるtreatも使えますし、「もらって当然の意味がある」というwell-deservedを覚えておいても良いかもしれません。
まとめ
義理チョコを表す英単語がないのは、義理チョコが日本独特の文化であり、英語圏にはないものだからです。
しかし、あえて説明するならば「義務的な」などの単語で説明し、そのあとに義理チョコの説明を追加すると良いでしょう。
友チョコや本命チョコについても同様のことが言えます。同じバレンタインデーなら当然文化も同じと思っている外国の方もいるので、シンプルかつ、正しい文化の違いを説明できるように英語力を磨いていきましょう!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.