英語で「年号」言えますか?

最終更新日:2019-05-16

カレンダー、年号、令和、英語で年号、平成、昭和

英語の実力がある程度伸び、ネイティブスピーカーと様々なジャンルの会話ができるようになったら、歴史に関する世間話もするでしょう。
そんな時、会話の中で、年号の読み方はしばしば登場すると思います。

また意外にも、歴史に限らず色んな日常生活の場面で年号は登場します。
自己紹介として自分の生い立ちを語る時、また仕事の面接などで経歴を説明する時など・・・。

 

あるいは一般的な英語実力試験などにおいて、長文読解の問題の中にも年号は沢山出てきます。

年号の読み方が自然と出てこなければ、その年号に起こったと説明されている付属の文章に関する情報も希薄となり、文章中で説明されている歴史の流れに関するイメージが付きにくくなります。

このように、英語学習において年号の読み方を知っておくことは非常に重要なのです。

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年号の読み方基本

文章中に年号が出てきたとしても、「1982年」「in 1982」などのように両言語どちらも数字で書かれるため、実際に読んだり口に出して説明しようとすると、どう読めばいいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。

では、どう読むのかと言うと、人によって、あるいは地域や場合によって読み方が異なります。

ここが、英語学習においてややこしいところですね。

会話や文献の中でよく登場する1900年代や1800年代の出来事は、大抵の場合前2桁と後ろ2桁に分けて、nineteen ninety one(1991)と読むのが一般的です。

ですが、問題は2000年代の読み方で、例えば2024年だったら

two thousand twenty four
twenty twenty four

となるかは、場合によって異なります。

ニュースや公式のメディアとして決まった表現を持つ場合は、それに統一されて読み上げられることが多いですが、全てのメディアで統一されたルールがあるというわけではないところが厄介なところです。

 

年号の英語での読み方

西暦  読み方
1982  nineteen eighty-two
1900  nineteen hundred
1903  nineteen oh three
2001  twenty oh one/two thousand and one
2014  twenty fourteen/two thousand and fourteen
2100  twenty-one hundred/two thousand (and) one hundred
2263  twenty-two sixty-three/
   two thousand (and) two hundred sixty-three

794   seven ninety-four/seven hundred (and) ninety-four

 

ですので、例えば「in 2011」に関してですが、基本的にどのようなルールで使い分けられるかは、先にも申し上げた通り場合によって異なるのですが、会話中で使われる場合、簡潔にいい表されるかというより、リズムとして適切かどうかという使い分け基準があります。

twenty elevenというと、インパクトもなく文章の流れの途中に出てくると、リズムも崩れてしまうような音を持っていますのが分かりますでしょうか。

そのため、「2011」に関してはtwo thousand and elevenを使うことが多いです。

こちらのほうがそれぞれの語にパンチがあってリズムが良いためです。

 

年号表記の位置

では、日本語で「2018年10月1日」というように年号も含め日付を書き表したいときには、年号はどこに来るのが適切なのでしょうか?

年号に関して説明する前に、10月1日などの日付の書き表し方を復習しておきましょう。英語では、日本のように1月~12月を数字表記で表すのではなく、それぞれの月に決まった言い方がありましたよね。

 

月  英語の読み方
1月  January
2月  February
3月  March
4月  April
5月  May
6月  June
7月  July
8月  August
9月  September
10月  October
11月  November
12月  December

 

さて、日付と月の順序ですが、地域によって書き表す順序が違います。

・アメリカ式・・・「month、day、year」の順で並べる。

・イギリス式・・・「day、month、year」の順で並べる。

アメリカ式では、3月6日であれば、「3rd March」、6月30日であれば、「30th June」というように、日付を前にして書き表すのが標準的な書き方です。

イギリス式では逆となり、「March, 3rd」「June, 30th」という順ですね。

 

年号はどのルールでも基本的に最後につく形になるので、アメリカ:March 3rd,1982 
イギリス:3rd March 1982

アメリカ:June, 30th, 1982
イギリス:30th June 1982という表記になります。

また、このように日付や月を指定して表現するときは、指定する期間によって前置詞が変化します。

 

日付まで指定するときはon
例)on 3rd March 1982

月を指定するときはin
例)in July 1982

年だけで期間を指定するときもin
例)in 1982

また、年号が文中に出てきた場合、以下のような感じになります。

On 12th October 1600, Ieyasu defeated the Western Army in the decisive battle of Sekigahara, thereby achieving supremacy in Japan.

この場合の読み方は
On the twelfth of October, sixteen hundred...となります。 

 

歴史の年号につく「BC」「AD」などの意味

さて、年号の一般的な読み方に関しては上記で触れた通りになりますが、人類の歴史を語る上では様々な年号表記が出てきます。

今この世の中で最も一般的に使われているのは「グレゴリオ暦」という暦で、「紀元前」「紀元後」という概念の源となっている時の数え方です。

グレゴリオ暦はポープ・グレゴリー13世にちなんでおり、1582年に導入されたものです。グレゴリオ暦は、つまり私たちが知っている西暦のことを指します。

人間の歴史を流れてきた時を数えるために一致した基準が必要となった時、クリスチャンはキリストの誕生を「紀元」と定め、「紀元前」「紀元後」という形で年数の指標とするように定めました。

 

キリストの誕生以前を「B.C.(Before Christ)」、そして誕生後は「A.D.(Anno Domini )」と表現されることとなりました。
つまり、地球の長い歴史の中で、キリストが誕生したその一点を基準に、誕生前はBC、誕生後はADと分けて表記されているのです。

人間の歴史が始まったのは紀元前(B.C.)3000年のエジプト文明からとされています。
このように、人類の古い歴史を語る上で紀元前の表記も欠かせません。

英語では、紀元前3000年を、3000 B. C.と表記します。読み方は、「30th century Before Christ」となります。

 

そして今私たちが生きているのは「A.D.」の方ですね。

現在は西暦2018年ですので、キリストの誕生後2018年の時が経過していることを意味します。

また、グレゴリオ暦での「年(Year)」の数え方は世界で一般的に時の指標として使用されるため、キリスト教以外の宗教を持つ人にとってもさしつかえない呼び方として、「C.E.」があります。

この「C.E.」は西暦を示し、キリスト教の暦であることを示す単語がないため、どの宗教であっても中立的に使うことができます。

 

日本の和暦を英語で説明!

さて、話は少し変わりますが、皆さんは、平成最後の日をどのように過ごしましたか?

最近日本では元号が変わったばかりなので、新しい元号である「令和」のことや、日本の元号そのものに関する説明も英語でしてみたいのではないでしょうか。

皆さんは、外国人の方に「令和」ってなに?って聞かれたら、どのように説明しますか?

英会話レッスンでも外国人講師にスラスラ説明できたらかっこいいですよね。

 

会話の例文のようなものをご用意しましたので、会話しているつもりで読んでみてください。

1, 令和とは新しい元号です。
A:What is Reiwa?
(Reiwaって何?)
B:Reiwa is Japan’s new imperial era name.
(令和は日本の新しい元号です。)

 

2, 元号というのは〇〇です。
A:What is the meaning of Gengo?
(ゲンゴウってどういう意味?)
B:“Gengo” means “Japanese era name”. It is used for the length of an emperor’s reign in modern Japan.
(「元号」は帝国時代の名前です。 現代日本における天皇の在位期間に伴い使用されます。)

 

3, 新元号に変わった理由は〇〇です。
A:Why was it changed?
(なんで変わったの?)
B:Because emperor Naruhito took the throne, and a new era arrived in Japan.
(息子の徳仁皇太子(現・新天皇陛下)が新しい天皇に即位したからです。)

※ちなみに退位するは英語で以下のようにいいます。
abdication(退位)
abdicate(退位する)

 

4, 平成は30年続きました。
A:How long was Heisei Era?
(平成時代はどのくらい続いたの?)
B:It lasted for about 30 years.
(平成は30年続きました。)

 

5, 令和の語源や意味は〇〇です。
A:What is Reiwa’s origin?
(起源はなんですか?)
B:Reiwa was taken from the “Manyoshu” which is an ancient collection of Japanese poetry.
(令和の起源は古代の日本の詩集である「万葉集」から取られました。)

A:What does Reiwa mean to Japanese?
(日本人にとって令和ってどんな意味ですか?)
B:Prime Minister Shinzō Abe said that Reiwa represents a culture being born and nurtured by people coming together beautifully.
(安倍首相は「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」と述べています。)

 

2019年4月1日に管官房長官が文書にて発表した新元号「令和」ですが、実際に施行され「令和元年」に切り替わったのは2019年5月1日午前0時です。

続いては、そんな「令和元年」を英語でどのように表すのか見てみましょう。

 

元年は英語で…?

これはシンプルに「1年目」という意味を訳した言い方になります。
“the first year of Reiwa”=「令和元年」
という風になります。

また、昭和・平成・令和などの読み方は、日本のみで通じる年の呼称であり、世界の人々に通じるわけではありません。

なので、当然ながら海外の人と会話の中で使う時あるいはメールのやりとりでも、通常平成○○年などの使用はしません。

したがって、昭和、平成、そして令和など日本のカレンダーでの年数の数え方は、毎回西暦に直して伝えることになります。

例)昭和41年に私は生まれました。
→I was born in 1966. 

私たちは平成2年2月22日に結婚しました。
→We got married on the 22nd of February,1990.

 

さて、今回の日本の天皇の退位は、江戸時代の光格天皇以来200年ぶりの歴史的大イベントであり、そのため海外のメディアも熱心に報道を行ってました。
この改元に関する英語を、いくつかのメディアのタイトルでみてみましょう。

 

(ニューヨークタイムズより)
Japan Has a New Emperor. Now It Needs a Software Update.
(日本には新天皇がいます。 今ソフトウェアのアップデートが必要です。)

 

(CNNより)
Naruhito: Japan’s new emperor pledges to be symbol of unity.
(新天皇:日本の新天皇は統合の象徴としての責務を果たすことを誓う)

 

(ハワイヘラルドより)
Emperor announces abdication as Japan marks end of era.
(日本が時代の終わりを迎え天皇は退位を発表)

 

天皇陛下のお名前をそのまま表示しているのも文化の違いでしょう。
日本では見慣れない書き方ですね。
タイトルの切り口が日本国内のメディアとは少し異なるので面白いです。

 

さて、日本の和暦の説明もできるようになったところで、メイントピックに戻りましょう。

 

年号の読み方クイズ

今回は、西暦の読み方や、和暦について触れましたが、最後に年号の言い方を確認して終わりましょう。

以下の問題を解いてみてください♫

 問題:
1、私の息子は昭和39年に生まれました。
2、韓国では紀元前2333年にはもう国がありました。
3、「古事記」は712年、『日本書紀』は720年と、ほぼ同時期にできた書物です。
4、オリンピックは2020年に日本で開催される予定です。

 

 

答え:
1、My son was born in 1964.
2、A country already existed in 2333 B.C. in Korea
3、“Kojiki(712)” and “Nihon-shoki(720)” were published around the same time.
4、The Olympics will be held in 2020 in Japan.

 

まとめ 

皆さんは英語の学習をする中で沢山の年号表記に出会うと思います。
その都度読み方を確認したりすることによって、年号に慣れていくことをオススメします。

始めの頃は数字が出ると、難しく思えるかもしれませんが、慣れると逆に一番聞き取りやすくなるものです。
年号が出てきたら、ぜひ音読して読み方や言い方に慣れてみてくださいね。

また、日本の和暦についても英語で外国人に説明し、日本独自の文化を紹介できるようになることで、互いに文化を共有し、より深い話ができるようにがんばりましょう。

 

そんな年号に慣れるための学習方法として、
ネイティブキャンプには「デイリーニュース」という教材があります。

ニュースを読む上で、「いつ何があったのか」を表す年号は欠かせません。

音読パートでは講師に直接読み方を指導してもらえますので、1人で調べながらニュースを読むより学習しやすいですね!

ネイティブキャンプの「デイリーニュース」は毎日更新されています。
もちろん過去の記事を読むことも出来ますので、是非挑戦してみて下さい!