学生時代を終え、勉強することから解放!と思いきや、学生時代に勉強したことをさらに深く、もしくは今までまったく勉強したことのないジャンルを1から勉強、なんてことは社会人にはよくあることです。
英語学習においても社会人になってから勉強しなおす必要が様々な状況で考えられます。今回は、「学生時代以来何年も英語から離れてたけど勉強しなきゃいけなくなった!」、「社会人を経験して海外生活に憧れをもったから英語を勉強しなおしたい!」そんな人たちへ英語学習をする時に気をつけるべきポイントを紹介します。
限られた時間を最大限に有効活用しよう
学生時代は、学校に行っている間のほとんどを勉強時間に充てることができました。しかし、社会人のみなさんは学生時代に勉強に充てていた時間は仕事に充てているでしょう。
ざっくりと学生と社会人が英語に費やせる時間を比較してみます。
高校生
平均的な高校で英語の授業はだいたい4コマ(50分単位)。学校の授業だけで週に200分確保できます。それに加え、毎授業後の宿題や復習に費やす時間が授業時間と同じくらい(200分)、授業毎に30分予習するとして4回分で週に120分。
200分(授業)+200分(復習、宿題)+120分(予習)=520分(8時間40分)
さらに塾や家庭教師を使えばもっと増えますし、土日も受験生であれば、各日3時間以上英語勉強時間も確保することができるでしょう。
そうなると1週間で英語学習に費やせる時間は
520分+60分(塾など)+360分(土日3時間ずつ)=940分(15時間40分)
これを1ヵ月(4週間)で考えると62時間40分英語を学習することができます。
大学生
これは大学の学科にもよると思います。私は経済学部で、英語とはあまり関係のない学科でしたが、必修の基礎英語が2コマ(90分×2)と英会話学習が1コマ、選択で総合英語が2コマありました。
授業だけで週に450分(7時間30分)、1ヵ月で考えると30時間ですね。ただし、大学生は長期休暇も季節ごとにありますし、曜日によっては午前中だけで授業が終わる日もあります。意欲さえあれば、高校生と同等以上の英語勉強時間を確保することができます。
社会人
夜、19時に帰宅しても、次の日の仕事の準備、家族がいる方は家族とのコミュニケーションや家事、同僚や上司との飲み会など学生に比べて勉強時間を確保しづらい環境ではないでしょうか?休日も週に1日しかない時もあるでしょう。
そう考えると毎日1時間英語勉強時間を確保するだけでも立派なものです。
週に7時間、1ヵ月で28時間、学生時代に比べると勉強時間確保が困難なのが事実です。
量で勝負できないのであれば、質で勝負!社会人は学生に比べ勉強の質、効率の良さが英語学習のポイントになります。
効率よく学習するにはまずは目標を設定すること!
やみくもにかたっぱしから英語を学習するのは効率がよくないです。自分に必要な能力を伸ばすためにまずは目標を設定しましょう。
転職するのに必要な資格がTOEIC730点以上ならばTOEICの点数を目標に、英字新聞をスラスラ読めるようになりたいから翻訳家検定2級を目指そう、海外旅行に行きたいから日常会話に困らないくらいの英会話能力がほしい、などなど目標が明確な方が、目標にあった英語力を伸ばしやすいです。
海外旅行で日常英会話をペラペラと話したいと思っている人が最初にTOEICのビジネス英単語を覚えようとはしませんよね?(もちろん無駄とはいいませんが。。。)
目標設定があなたが目指す英語能力への近道となってくれます。
これは非効率!社会人にオススメできない勉強方法とその理由
さて、社会人の英語学習には勉強の質が大事だと先述しました。あなたは非効率な英語学習をしていませんか?これから絶対にしてはいけない英語勉強方法を理由と一緒に紹介するので、みなさんも心当たりないかチェックしてみて下さい。もし、当てはまる人がいたら一度英語学習方法を見直して、より効率のよい勉強方法を探してみた方がいいかもしれません。
参考書や文法書、英単語帳などをノートにまとめる勉強方法
覚えておきたい重要なフレーズ、使いたい英単語や文法上の定義などを自分のノートにまとめる勉強法は、いざ見返したりする時には、自分が見やすいように作れるので便利ですが、限られた学習時間、という点ではオススメできません。
おそらく参考書の内容をノートにまとめる、という方法はじっくり内容を読み進める作業の5倍以上の時間はかかるでしょう。手を動かし、オリジナルのノートを作ることはとても達成感が得られる勉強法ではありますが、時間がかかりすぎてしまいます。
1つの事を丁寧に1回やるより、短い時間で5回、6回と繰り返した方が記憶の定着率も良いです。
通勤時間、入浴時間などスキマ時間を利用して勉強する社会人であれば なおさらです。電車の中で参考書を開いてノートに書きこむわけにはいきませんからね。
五感のうち2つ以上を同時に使わない勉強法
洋書を黙読する、英文CDをただ聞き流す、のような五感のうち1つしか使わない勉強法は限られた時間の中での勉強としてはとてももったいない勉強方法です。目(リーディング)、耳(リスニング)、口(スピーキング)、触覚(ライティング)、これら五感を1つでも多く同時に使った学習の方が、それぞれの能力を同時に伸ばしやすいです。
発音がわからない単語のスペルだけ覚えて書けるようになってもそれは習得していることにはならないし、なんとなくフレーズで覚えたことを話せるけど過去形で書くことができない、これでは英語能力のバランスがとても悪いですよね。
同時に鍛えて、英語能力全体の底上げが効率の良い学習につながります。
英文を読む時は声を出して、英文CDを聞く時は、そのまま書き写すか繰り返して声を出す。「五感を同時に使う」感覚をぜひ英語学習に役立てて下さい。
まとめ
社会人になると「2時間一気に勉強」のようにまとまった時間が学生より取りづらいと思います。効率の良さだけでなく、いつでもどこでも何分でもできるような小さめのメモや携帯で見れる英語サイトなどを用意しておくと無駄のない学習ができます。なんとなく過ごしている休憩時間の10分もあなたの大切な学習時間。少しずつ目標に近づけるようにがんばりましょう!