スカイプ英会話で実力が伸びない人の共通点

現代はオンラインで英会話を学ぶ時代。特にskype(スカイプ)を使った英会話学習は多くの人が利用しています。昔に比べ、気軽に英語を話す機会が増えていますね。

インターネットを利用して英会話を実践するのはもちろんオススメです。日本人はインプットばかりでアウトプットが足りないとよく言われていますからね。

しかし、スカイプ英会話だけをやっていればどんな話題でも英語で話せるわけではありません。「スカイプ英会話を利用してもう1ヵ月になるのに、あまり実力が変わってない気がする」そう思っている人もいるのではないでしょうか?

実はそういう人には共通の特徴があるんです。あなたにも思い当たるところがありませんか?スカイプ英会話で実力が伸びていないと感じる人は要チェックです。

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スカイプ英会話で実力が上がらない人の特徴とは?

せっかく始めたスカイプ英会話を「実力が上がらないから」といって遠ざける前にチェックしてみて下さい。1つでもあてはまることがあったら、オンライン英会話を見なおすのではなく英語学習自体を見なおしましょう。

わからないことをそのままにする

これはインターネットを利用した英会話や英語学習だけでなく全ての学問に共通していることです。わからないことをそのままにしておくということは知識を増やすチャンスを捨てていることと一緒です。

スカイプ英会話での場合、講師が何を言っているかわからない箇所があった、聞いたことのない英単語がでてきた、この文章でどうして前置詞はtoを使うの?などなど英語学習を始めたばかりだとたくさんの疑問がでてくると思います。そういった疑問を「スカイプ英会話を今日もやった」という満足感だけで放置していることはありませんか?

1つ1つわからないことを解決して理解する、学習の基本です。

予習・復習をまったくしていない

これも全ての学問に共通することです。一度見聞きしたことをしっかりと覚えることができる人間はあまりいません。予習で1回、オンライン英会話の授業で1回、復習で1回の合計3回学習することでしっかりと学べて次回のスカイプ英会話に役立てることができます。

最後にその英語を使ったのはいつ?覚えた英語を使わない

予習・復習をしっかりしていても実際に使っていないパターン。どんなにしっかり学習してもまったくスピーキングで使わなければ忘れてしまいますよね?日本語だってそうなのですから、外国語であればなおさらです。

リスニングとスピーキングのバランスがとれていない

スカイプ英会話を利用してもなかなか自分の意見を英語で言えない、そうするとレッスン中は、講師が話したり、アドバイスする比率が多くなりますよね?せっかくレッスンを受けてくれているのだから無言の状態は作りたくない、全ての講師がそう思っているはずです。リスニングの練習としてはよいかもしれませんが、スカイプ英会話の一番の目的は英語で対話すること。一方的に聞くだけ、一方的に話すだけではなくコミュニケーションを英語でとるということが重要です。あなたのスカイプ英会話はどちらか一方に偏ってはいませんか?講師の質問にYes/Noだけで返答している人もそうです。そこから続けて自分の意見を言わなければ、スピーキング能力は伸びません。

用途に合わせてスカイプ英会話を利用できていない

どんな英会話をしたいのか考えてみましょう。個人的な意見や1つの話題で深く話したい場合、毎レッスン違う講師を選ぶより、何度もやりとりしている講師の方がより理解度が深まりますよね。

逆にとにかくいろんな外国人と話してみたい、自己紹介のフレーズ、引き出しを増やしたいという人は毎回違う講師を選んだ方が、より多くのことを耳にすることができます。

さてあなたはどちらのタイプ?どちらかもよくわからない人はスカイプ英会話を最大限に有効活用できていないかもしれません。

どちらの方がいいとは一概に言えませんが、自分がどういった目的でスカイプ英会話を利用しているのか明確にしておいた方が勉強効率もグッと上がります。

スカイプ英会話の利用頻度が不定期=英語を話す機会が少ない

特にスカイプ英会話でしか英語を話す機会がない人は毎日必ず、とまでは言いませんが、1週間に何回かは英語で話す機会を作った方がいいです。後述しますが、アウトプットとインプットのバランスがとれていないとなかなか身につきません。海外留学した人が英語をペラペラしゃべれるのは海外留学したからではないのです。英語を使う機会、もしくは英語でやりとりをしなければならない状況にいるから英語を話すことができるのです。

日常で英会話をする機会がある人はいいですが、なかなかそういう環境の人も少ないと思います。「スカイプ英会話は英語を話す絶好の機会」として捉えてみましょう。

スカイプ英会話を楽しんでいない

根本的な問題です。「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったものですが、オンラインで外国人と英語で話すこと、楽しんでいますか?

見ず知らずの人としかも英語で話すなんて緊張する、何を話したらいいかわからない、そんなことばかり考えていると英会話も頭に入ってきません。別に言い合いをするわけではないですし、スパルタ学習法でもありません。むしろ講師は生徒が何を言おうとしているのか必死に理解しようとしてくれる人ばかりです。

何を話せばいいかわからない、ではなくどんなことを教えてもらおうか、このフレーズを英語で言ってみたいからなんて言うか聞いてみよう、と発想を転換するだけでスカイプ英会話が楽しみになってきますよ。

フェイストゥフェイスが苦手な人はビデオ通話ではなく音声のみのやりとりから始めてみてもいいと思います。

英文法をまったく理解していない

英会話に文法は必要ないという意見を聞くことがあります。確かにニュアンスだけ伝わればいい、なんとなく相手にわかってもらえばいい、という場合には文法を無視して英単語だけとか不完全な文でも何を伝えたいのか相手にわかってもらえるでしょう。でも本当にそれでいいんでしょうか?

海外旅行にいくだけならまだしも国際交流やビジネスではちゃんとした英語を話すことは必須です。間違いなく正確にやりとりをする必要がありますからね。それにちゃんとした英語を話すかどうかで相手の反応や印象も変わってきます。

少し例を出してみます。日本銀行、通称日銀。英語ではなんていうでしょう?

Bank of Japan 簡単ですね。でもこれだけでは不完全なことにお気づきですか?正式にはthe Bank of Japanです。日本銀行がどのくらいの地位にいるのか考えたらtheが必要です。

ではこれはどうでしょうか?

(1) There is an apple on the desk.
(2) An apple is on the desk.

どちらが正しい言い方かわかりますか?正解は(1) There is an apple on the desk.です。特定されていないan appleにはthere is構文が使われます。(2) An apple is on the desk.でもリンゴが机の上にあるんだな、ということは伝わるでしょう。でも相手には「なんだか不自然な言い方をする人だな」という印象を与えます。そんな風に思われたくないですよね。特に外国人との交流やビジネスの場では。

授業の前に!後に!授業外のオススメ勉強法

スカイプ英会話でしっかり実力を伸ばすために授業外でのオススメ勉強法を紹介します。

スカイプ英会話を録音

スカイプ英会話の復習には抜群の効果を発揮します。講師が何を言っているのか一言一句正確に理解することももちろん重要ですが、ポイントは自分が話した英会話を客観的に聞くことができるということ。日本人っぽいカタカナ英語になっていませんか?ネイティブはどうやって発音するのか、講師と自分の発音を比較することで効率的なスピーキング練習をすることができます。

英語を話すことはもちろん重要ですが、それ以外にも相手にどういう風に自分の英語が聞こえているかも大切なポイント。スカイプ英会話でも言い回しや話し方の特徴は人それぞれ。話すスピードや強調したい語句、声のトーンなど1人1人違います。どういう風に相手に英語が届いたら嬉しいかを考えてみましょう。録音した自分の声は思い通りになっていますか?しっかり確認することで英会話能力が向上します。

録音したものをしっかり活かしてスピーキングを見なおす場合は、苦手な発音(よく日本人はRとLの発音の区別ができないと言われますね)や読みたい英文を事前に考えておき、講師が読んだ後に自分が読む方式でスカイプ英会話を活用してみましょう。録音したものを聞いてしっかり復習&発音すれば、世界にたった1つしかないあなただけのオリジナル教材の完成です。

インプットとアウトプット

日本人はインプットばかりでアウトプットが足りないと言われている事は冒頭でも触れましたが、スカイプ英会話を毎日しっかり活用している人は大丈夫!逆にインプットの部分を補ってあげるようにしましょう。文法、単語、熟語、それぞれの名詞や動詞がもつイメージ、様々な要素を自分の中にインプットすることでアウトプットの質と量もグングン伸びていきます。大事なのはバランスです。参考書にかじりついているだけでもダメ、スカイプ英会話にだけ頼るのもアンバランス。それぞれを活用しながらしっかり英会話、英語能力を伸ばしていきましょう。

また、インプットとアウトプットは連動させることでより効果的です。自分の中にインプットしたことをそのままアウトプットする。参考書=インプット、スカイプ英会話=アウトプット、ではなく、前回のスカイプ英会話もインプットとして捉えて次回のレッスンでアウトプットする。これもインプットとアウトプットの連動です。

使わない英語は死んでいるのと同じです。学んだことをあなた自身の口から発することで初めて生きた英語になります。

英文法を理解する

「今日は雨が降っています。」わざわざ先に「今日は」と言ってから次に「雨が~」と頭の中で考えてからこの言葉を発する日本人はいないと思います。ではこれを英文にしたらどうなりますか?

“It is raining today.”

天候の話をする時には、「Itを主語において、rainじゃなくて今降っているから現在進行形にして~」と頭の中で文章を組み立てていませんか?テストや英文日記だったらその方法でもOKです。時間はかかりますが。

しかし、英会話となると話は別です。考えている間は対話が途切れている時です。思ったことがパッと口をついて出てこなくてスムーズな英会話ができないことが多々あると思います。英語の仕組みを理解し、日本語と同じように自然に品詞を配置できるようになれば、不自然な間はなくなります。英語に限らず外国語は語順も言い回しも単語が持つ意味の感覚も全て異なります。

“see”,“look”,“watch”どれも日本語訳では「見る」ですが、ネイティブはそれぞれ使い分けていますよね。同じ「見る」でも表現は様々。でもそれは日本語も同じです。「目の前に大自然が見える(see)」、「こっちを見て!(look)」、「プロ野球中継を集中してみる(watch)」という表現を日本語だと自然に使いわけていますよね?英語も同じ。辞書で調べて出てくる意味を覚えるのではなく、その言葉の持つイメージを掴むことで本当の意味が見えてきます。独学で英単語のイメージを掴み取るのは難しい?単語のニュアンスがわからない時はちゃんと使い分けができる講師にスカイプ英会話で聞いてみましょう。わからないことをちゃんと毎回聞けるようになれば、英会話能力もみるみるうちに上がっていきますよ。

英会話学習のためのノート

英語を話すのにノート?と思われる方もいるかもしれませんが、オンライン英会話の理解度を深めるにはオススメの方法です。レッスンが終わった後にその日学んだ知らない単語、英文の言い回しを書き留めておきます。会話の内容を思い出すのが難しいと感じた場合は、レッスン中にスカイプのチャットボックスで講師に英文を打ち込んでもらいましょう。そうすることでレッスン後、自分のペースで復習することができます。

レッスン中に学んだことを書きこんだら、翌日のレッスンでその単語や文章を使うことを決めます。日常会話でも自己紹介でもなんでもいいので、話題を講師に振ってみましょう。しっかり自分の口で伝えることができましたか?

では、1ヵ月前にノートに書いたことをレッスンで使うことはできますか?もしできるのであれば、その英語はあなたのものです。今後も存分に使って下さい。

「あれなんて言うんだっけ?」となった人。学んだことのアウトプットが足りていないのかもしれません。レッスン中でもかまいません。自分が1ヵ月前に書いたノートのページを開いてみて下さい。「ああ、そういえばこういう表現だったな~」と思い出すことができると思います。2週間前にノートに書いたことはどうでしょう?

完ぺきに自分の口で言えますか?それともちょっと不安ですか?スカイプ英会話のレッスン内容を自分のノートに書くことで理解度をチェックすることができます。3ヵ月前のことでも1年前の事でもスラスラと思い出せて話せるようになれば、長期記憶としてあなたの中に残っています。自転車に何年かぶりに乗ってみたら体が覚えているのと一緒の事です。

外国人の友達を作る

好きになった人が外国人だと外国語の能力がどんどんアップすると某テレビ番組でも言っていましたが確かにそうだと思います。しかし、いきなり「外国人に恋をしろ」というのも無理があるので、まずは外国人の友達を作ってみてはいかがでしょうか?自分の周りのどこに外国人がいるのかわからないという人は各都市にある国際交流協会を訪ねてみましょう。日本在住の外国人の生活や交流をサポートしている団体なので外国人と触れ合うのに最適です。

外国人と直接友達になるのはちょっとハードルが高いと感じる人は、インターネットを通じて外国人とやりとりしてみましょう。掲示板やチャットなど方法は様々あります。スピーキングとリスニングはスカイプ英会話で学んで、ライティングとリーディングはインターネット上で補うこともできます。言語の基本4要素をカバーすることで総合的な英語能力向上を目指しましょう。

海外のニュースサイトや観光サイトを見る

初心者には難しいかもしれませんが、様々なサイトがあるので自分のレベルに合ったサイトを見つけることもできます。この方法は英語に触れる、リーディングを鍛える、という目的もありますが、一番の目的は「話題作り」。日本人同士でもそうですね。初対面の人と話す時、「今日は天気がいいですね」などと話しますが、こういった会話のやりとりの根源は共通性です。お互いが理解できる共通のこと、常識の範囲で知っていて当然のことを会話に持ってくることで、あまり知らない人同士でもコミュニケーションをとることができるのです。

では、外国人との共通の話題って?それが海外のニュースサイトや観光サイトを見る一番の目的です。外国人観光客が“Mt.Fuji!!”という単語を言うだけで「そうそう、日本にある有名な山だよ!」と共感しますよね?

この共感は世界共通。アメリカ人と話す時に“the Statue of Liberty!!(自由の女神!)”を知っていると共通の話題として話が盛り上がります。セルビア人に“Bamboo!!(赤ワインをコーラで割った飲み物)”といえば「よくそんなこと知っているね」という反応が返ってきます。

ニュースや観光スポットなどは共通性としてとても有効で、特に世界的なニュースや世界遺産に登録されている観光スポットなどは話題としても話しやすいので知っておくと「何を話せばいいか?」となった時に便利です。さらにレベルを上げるのであれば、国独特の文化や風習なども頭に入れておくとお互いの意見などを言い合えるのでオススメです。

しかしこの方法はあくまでもインターネットの情報です。本を読んで知った知識と一緒。その国の人に実際どうなのか聞くことで生きた情報となります。日本にはまだ忍者が存在していると思っている外国人と一緒です。共有できる知識をたくさん貯めておいてスカイプ英会話で実際に外国人に意見を聞く。ここまでできれば、英語能力だけでなくもはや国際社会でも戦っていける能力も持つことができます。

英語で何を伝えたいのかを明確に

あなたはスカイプ英会話を利用して誰に何を英語で伝えたいですか?海外旅行で不自由なく買い物できるような英会話、海外の取引先と直接交渉できるようなビジネス英会話、日本在住の外国人の友達と英語で話せるようになるための日常英会話、英会話の用途は様々です。

スカイプ英会話を始めようと思ったきっかけを思い出してみて下さい。もっというならあなたが流暢に英語でやりとりしている様子をイメージして下さい。それはどういった場面ですか?思い浮かんだらその状況を英会話で実践できるよう授業の前に予習しましょう。もちろん間違った英語でも大丈夫。正しい英語は予習後のスカイプ英会話で教えてもらえばいいのですから。「英語でなんて言えばいいかわからない。」そんな時はその状況場面を英語で説明できるようにしておきましょう。

How should I say in English in this case/situation?

「この場合なんて言えばいいの?」これだけ覚えておけば、どんな状況でも必要な英語を教えてもらうことができますよ。

具体的な目標を持つ

英会話を始めようと思ったきっかけを思い出したら、次は具体的な目標をもちましょう。できれば高い目標の方がいいです。「TOEICのリスニングで満点を取りたい!」、「プレゼンテーションを全て英語でできるようになりたい。」とてもハードルの高い目標に感じるかもしれませんが、その目標を目指して学習すれば、ちょっと階段を踏み外して目標にたどり着かなかったとしても大丈夫。あなたの英会話、英語能力は今までとは比較にならないほど伸びていますよ。そこから目標までのゴールはそれまでの頑張りに比べたら大変ではありません。100%を目指すうちの90%を乗り越えたらあとの10%はそう遠くないですよね?

まとめ

英語学習は一朝一夕にはいきません。今回ご紹介した方法を全て試してみて下さい、とは言いません。ただ、1つでもあなたの学習方法に取り入れるだけでスカイプ英会話で実力が伸びていない原因が見つかるかもしれません。実力が伸びていないことは大した問題じゃありません。学習の仕方が合っていないだけですから。

問題なのは、原因がわからないこと。「これだけ時間費やしたのになんで英語能力があがっていないの?」その原因がわからなければいつまでたっても上達しません。モチベーションも保ちづらいですよね。自分自身を客観的に見て得意不得意を見極めて総合的な英語能力を鍛えましょう。

リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング、どれも欠けてはいけない大切な要素です。リーディング、ライティング、リスニングはインターネットで調べたり自分に合った参考書を見つけたり洋楽を聞いたり、様々な方法で学習する機会を見つけることができます。しかしこれが、スピーキングとなると途端に学習機会の創出が難しくなります。なぜかというとスピーキングは相手がいることが前提での要素だから。本を読むのも日記を書くのも音楽を聞くのも全て1人でできます。でもスピーキングは誰かがいることで初めて成り立ちます。1人でできることを見つけるよりキャッチボールの相手を探すことの方が大変なんですよね。ましてや外国人となるとなおさらです。

スカイプ英会話の利用はそういう障害を簡単に取っ払ってくれるとても便利なツールです。本当に生きた英語を話したい人はスピーキング能力を高めるツールとしてどんどん利用していってほしいと思います。