「初めてのフィリピン旅行で、何を持って行けば良いかわからない」
「費用はいくらくらいかかるの?」
フィリピンは日本から飛行機で約4時間で行ける身近な外国ですが、いざ行くとなるといろんな不安が押し寄せて来て戸惑う方も多いでしょう。
この記事では、フィリピン旅行に必要な準備や持ち物、費用の目安を解説します。費用を抑えるポイントや役立つアプリも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
フィリピン旅行前に必要な準備
まずは、フィリピンに旅行前に必要な準備を解説します。
パスポート(有効期間が6ヶ月以上あるもの)とビザ
有効期間が日本出国から6カ月以上あるパスポートが必要です。パスポートの有効期間が6カ月以上ないと出入国できないケースがあるため、必ず確認しましょう。
なお、日本国籍の人が商用または観光目的でフィリピンへ入国する場合、最大30日間はビザが不要です。
往復航空券の手配
フィリピン行きの航空券を、往復で手配しましょう。料金は航空会社や旅行時期などによって異なります。
海外旅行保険の加入
海外で病気や怪我をした時のために、海外旅行保険に加入しておきます。海外旅行保険はクレジットカードに付帯している場合もありますが、補償内容はカードによって異なるため、しっかりと確認しましょう。
eTravelの登録
フィリピン到着前の3日(または72時間)以内にeTravelに登録し、QRコードのスクリーンショットをダウンロードまたは印刷します。なお、eTravelの登録は無料です。
Visit Japan Webの登録
帰国前に、必ずVisit Japan Webに登録しましょう。Visit Japan Webに登録することで、入国時の検閲や審査などがスムーズに行えます。
ホテルやアクティビティの予約
宿泊先のホテルや、参加したいアクティビティなどの予約を行います。
フィリピン旅行の持ち物リスト
次に、フィリピン旅行に必要な持ち物を「必須の持ち物」と「あると便利な物」に分けて紹介していきます。
必須の持ち物
パスポート日本出国から6カ月以上の有効期間があること 現金
ペソと日本円の両方があると便利 クレジットカード
暗証番号の入力を求められることが多いので、確認しておくこと。ブランドの異なるカードを何枚か持っておくのがおすすめ スマートフォン
フィリピンではWiFiの速度が遅いことが多いため、モバイルルーターをレンタルしていくという方法も モバイルバッテリー、ケーブル、充電器
旅行時は写真や動画の撮影が多くなりがち。いつでもどこでも充電できるようにしておく 海外eSIM
世界195ヵ国に対応している「trifa」がおすすめ。専用アプリでSIMの設定を行うことで、すぐにeSIMが利用可能 常備薬
薬の種類によっては忘れると大変なことになるので要注意
あると便利なもの
証明書やパスポートのコピー万一紛失した際に必要になる スリッパ
機内やホテルなどで 消毒液やティッシュなど
トイレットペーパーが無かった時のためにおしりふきや便座シートもあると便利 ガイドブック
携帯しやすく読みやすいものを エコバッグ
お土産が十分入る大きさでコンパクトにたためるもの UVクリーム
現地でも購入できるが使い慣れたものが安心 雨具
突然のスコールに備えて折り畳み傘や携帯用レインコートを準備
フィリピン旅行の費用目安
ここでは、フィリピン旅行に必要な費用の目安を紹介します。
実際にかかる費用は、旅行の時期や滞在日数、ホテルのグレード、ショッピングやお土産の内容などで異なります。ぜひ、自身のプランに照らし合わせて予算を組んでみてくださいね。
航空券費用(東京発・往復・ひとり分)
フィリピンのセブへ行く場合、ゴールデンウィークや年末年始以外の安い時期で、約6~12万円が相場です。
日本の長期休暇に当たる高い時期だと、約10~20万円と2倍程度になることが多いでしょう。
また、マニラへ行く場合だと、安い時期で約5~10万円、高い時期で約10~20万円となります。
ホテル代(2名・1室・1泊利用)
フィリピンのホテルには、手軽に宿泊できるリーズナブルなタイプから、ラグジュアリーなリゾートホテルまで様々な種類があります。
セブに宿泊する場合、リーズナブルなホテルだと約1万円~、高級ホテルで約3万円~になります。
また、マニラに宿泊する場合は、リーズナブルなホテルで約7,000円~、高級ホテルで約3万円~となっています。
食事代
フィリピンは日本よりも比較的物価が安いため、食費はかなり安く感じるでしょう。たとえば昼食はファストフードで節約したとすると、約350円~で楽しめますよ。
また、地元のローカルレストランで食事すると、フィリピン料理が1,300円程度で楽しめます。1日あたりの食費は、およそ3,000円くらいと考えて良いでしょう。
ショッピングやお土産
セブやマニラには多くの近代的なショッピングモールがあるので、ショッピングやお土産選びもたっぷりと楽しみたいですね。
お土産にはドライマンゴーやフィリピン産のフルーツを使ったチョコレート、バナナチップスなどのお菓子が人気です。これらのお菓子は、1袋150~500円程度で購入できます。
キーホルダーやポーチ、サンダルなどの雑貨も200~1,000円未満なので、かわいい小物も選び放題です。
お土産代は個数や何を買うかによって違ってきますが、1個300円~を目安にすると良いでしょう。
また、ショッピングモールには衣類などのブランド品もあります。ブランド品のショッピングを楽しみたい場合は、あらかじめ購入したいものを考えて、予算を組んでおくことをおすすめします。
交通費
フィリピンに滞在中の交通手段は、ほとんどタクシーになります。マニラではバスや鉄道も走っていますが、料金体系が路線によって異なるため、旅行者には利用しにくい場合が多いからです。
フィリピンのタクシー料金は利用する地域やタクシー会社によって異なりますが、初乗りが約85円、以降は約6円が250mごとに加算されます。
タクシー代はどんな場所をどれくらい回るかで変わってきますが、1日約3,000~5,000円を目安に考えておくと良いでしょう。
観光・アクティビティ代
観光やアクティビティに係る費用は、ツアーに参加するのか、個人で観光するのかで違ってきます。
以下はフィリピンの主な観光スポットの料金です。個人で回るなら、1日あたり約3,000円~が目安になります。旅先で慌てないためにも、観光スポットは日本で予約しておくのがおすすめです。
※1ペソを2.55円で計算しています(2025年4月5日現在)
観光スポット | 料金 |
イントラムロス | 75ペソ(191円) |
マニラ・オーシャンパーク | 1,200ペソ(3,060円) |
サンアグスティン博物館 | 100ペソ(255円) |
バリンタワー | 10ペソ(25円) |
サンチャゴ要塞 | 75ペソ(191円) |
マニラ動物園 | 200ペソ(510円) |
デザートミュージアム | 699ペソ(1,782円) |
通信費
通信費は、1日500円程度必要です。スマートフォンを利用するには、eSIMやモバイルルーターの使用がおすすめです。
eSIMを使うことで、SIMトレイを開けて抜き差しする手間なく、フィリピンに到着したらすぐにインターネットを利用できます。
海外保険費
海外保険費の目安は1日あたり1,500円程度です。海外で思わぬ事故やトラブルに遭遇することもあるため、万一に備えて必ず海外保険に加入しましょう。
フィリピン旅行の費用を抑えるポイント
ここまで、フィリピン旅行で必要な準備や持ち物、費用について解説してきました。フィリピンは物価が安いとはいえ、無計画にお金を使うと予算オーバーになってしまいます。
ここでは、フィリピン旅行で費用を抑えるポイントについてお話しましょう。
まず、費用に大きく影響するのが旅行に行く時期です。年末年始やゴールデンウィークは、最も航空運賃やホテル代が高くなる時期。
個人で旅行に行く、旅行社のツアーに参加するに関わらず、費用を抑えるには長期休暇の時期を避けることをおすすめします。
また、フィリピンの雨季にあたる6~10月は旅行費が安くなります。
仕事や学校の日程が合わない場合は仕方ありませんが、都合がつくようならできるだけ長期休暇の時期を避ける、雨季に出かけるなどして、費用を抑えるのは良い方法です。
さらに、フィリピンではリゾートホテルもたくさんありますが、リーズナブルなホテルを利用すると日本よりも安い料金で宿泊できます。
食事も、ホテルや高級レストランを利用せずに、ファストフードや地元の市場で食べるとかなり安くなるでしょう。
何を楽しみたいのかを明確にして無駄なところはできるだけ節約し、上手に費用を抑えることが大切です。
フィリピン旅行で役立つアプリ
最後に、フィリピン旅行で役立つアプリを紹介します。日本にいると何でもないことが、国外ではとても不便に感じる場合があります。そんな時に、これらのアプリがきっと助けてくれますよ。
Grab
Grabは、タクシーを簡単に呼ぶことができるアプリです。
タクシーといっても一般のタクシー会社ではなくドライバーの自家用車で迎えに来るため、清潔で乗り心地も良いのが特徴。
通常のタクシーよりも料金は高めですが、値段交渉の必要が無い、ぼったくられる可能性が無いというメリットがあるので人気です。ちなみに、高めの料金といっても、日本のタクシーよりはかなり安いですよ。
Klook
Klookは、テーマパークやアクティビティなどのチケットを割引購入できるアプリです。
旅行前に予約しておくと現地ではチケットを購入する必要がないため、非常に便利。スムーズな旅行計画には欠かせないといえます。
Google 翻訳(またはTranslate)
Google翻訳やTranslateはもはや海外旅行に必須のアプリだといえるでしょう。
フィリピンでは英語が公用語になっていますが、タガログ語しか通じない場合や、方言が強いこともあります。
会話だけでなくカメラを通してテキストの翻訳も可能なので、レストランのメニューやホテルの注意書き、看板を読みたい時にも役立ちますよ。
使用したい言語を事前に登録すればオフラインでも使用できるので、旅行前に準備しておくことをおすすめします。
Traveloka
Travelokaはホテルや航空券の検索や予約が簡単にできるアプリです。
国内旅行、海外旅行の両方に対応しており、アクティビティやレンタカーなど20以上の商品の予約が可能となっています。
旅行中に予定が変更になった際に簡単に手配できるのも、おすすめポイントです。
Gcash
Gcashは、フィリピンで多く使用されているモバイルウォレットアプリです。
デビットのような感覚で、送金やショッピングが行えます。出国前にスマートフォンへ登録しておくのがおすすめです。
WiFi Finder
WiFi Finderは、高速WiFiがつながる場所を探してくれるアプリです。
フィリピンは回線スピードが遅い場所が多いため、単にブラウザを閲覧するだけでも時間がかかる場合があります。そんなときに、高速WiFiを探してくれるWiFi Finderが非常に役立つのでおすすめです。
WiFi Finderは無料で使用できますが、3カ月月450円(または12カ月800円)の課金をすればオフラインでも使用可能になります。
Maps.me
Maps.meは、目的地へのルートをオフラインでも表示できるアプリです。飲食店や観光地、ホテルなどの情報を検索することもできます。
ただし、オフラインで使用するには事前に地図をダウンロードする必要があるため、注意が必要です。
ちなみにGoogle Mapもデータをダウンロードしておくとオフラインでの使用が可能ですが、アジア圏には未対応の国が多い、オフラインマップの有効期限がある、などの理由から、Maps.meをおすすめします。
まとめ
本記事では、フィリピン旅行への事前準備や必要な持ち物を解説し、さらに、旅行費の目安と費用を抑えるポイントや、旅行で役立つアプリを紹介しました。
フィリピンは日本と同じアジア圏の国で距離的にも近いといえますが、やはり海外旅行に不安はつきものですね。
この記事を参考にしっかりと準備を整えて、フィリピン旅行を目いっぱい楽しんでください。フィリピンの方々はフレンドリーで親切な人が多いので、きっと最高の旅行になりますよ。