ベルギーの首都ブリュッセルにそびえる壮麗なブリュッセル王宮(Palais Royal de Bruxelles)は、ベルギー国王の執務の場として知られる壮麗な宮殿です。
通常国王の執務に使われるため、普段は一般非公開ですが、毎年夏の限られた期間のみ特別に開放され、豪華な内装や歴史的な空間を間近で見ることができます。
華麗なシャンデリアが輝く「謁見(えっけん)の間」や、甲虫の羽で覆われた幻想的な「鏡の間」など、見どころが満載!
本記事では、2025年の公開期間やアクセス情報、訪れる際のポイントを詳しく解説します。
さらに、王宮周辺の観光スポットもあわせて紹介するので、ブリュッセル観光を計画中の方は必見の内容になっています。
ベルギー旅行の特別な思い出になる王宮公開のチャンスを逃さないために、ぜひ最後まで読んでみてください!
- ブリュッセル王宮とは?基本情報を解説
- ブリュッセル王宮の一般公開スケジュール
- ブリュッセル王宮ツアーはどんな感じ?
- ブリュッセル内の玉虫色の天井装飾と見どころ
- ブリュッセル王宮周辺の観光スポット
- ブリュッセル王宮を訪れる際の注意点
- まとめ
ブリュッセル王宮とは?基本情報を解説
ブリュッセル王宮(Palais Royal de Bruxelles)は、ベルギー国王の執務を行う宮殿であり、国家の象徴的な存在です。
王宮はベルギーの首都ブリュッセルの中心部、王宮広場(Place des Palais)に位置し、美しい新古典主義様式の建築が目を引きます。
現在の王宮の建設は、19世紀初頭に始まり、レオポルド2世の時代(在位:1865~1909年)に大幅な改修が行われ、現在の壮麗な姿になりました。
王宮は歴史的・政治的な役割を果たしながらも、ベルギー王室の住居ではなく、国王が公式行事や外国の要人との会談を行う公的な空間として使用されています。
王宮の向かいには、ブリュッセル公園(Parc de Bruxelles)が広がり、周辺にはベルギー連邦議会が置かれる国会議事堂や、王立美術館などの観光スポットも点在しています。
例年夏の特定期間に一般公開され、訪問者は宮殿内部の豪華な装飾や歴史的な部屋を見学することができます。
歴史と芸術が詰まったこの壮麗な宮殿は、ブリュッセル観光のハイライトの一つです。
ブリュッセル王宮は、ベルギーの首都ブリュッセルに位置する象徴的な建造物で、ベルギー王室にとって重要な場所となっています。
クーデンベルクの小高い丘の上に建つ王宮は、政治的中心地であるという立地から、国内外の要人を迎える場としても知られています。
そのため、王の居住地ではなく、現在は主に執務と公式行事、迎賓館として使用されています。
2023年は改修工事のため一般公開が中止されましたが、2024年以降から再開されています。
市の中心地から徒歩10分ほどとアクセスも良好で、ブリュッセル観光において欠かせないスポットと言えるでしょう。
このような背景から、多くの観光ブログや旅行記でも取り上げられる人気の旅先となっています。
ラーケン王宮との違い
ブリュッセル王宮ともう一つのベルギー王室関連施設であるラーケン王宮はしばしば混同されますが、それぞれ異なる役割を持っています。
ブリュッセル王宮は執務宮や迎賓館として使用される一方、ラーケン王宮はベルギー国王の公式な居住地です。
また、建築様式や景観も異なり、ブリュッセル王宮は都市の中心部に位置し政治や文化の中心地に囲まれていますが、ラーケン王宮は美しい庭園とともに郊外の静かな環境に位置しています。
両施設を比較しながら訪れることでベルギー王室の多様な面を知ることができるでしょう。
ブリュッセル王宮の一般公開スケジュール
ブリュッセル王宮の一般公開は毎年夏の限られた期間のみ行われ、普段は国王の執務に使用される宮殿内部を無料で見学できる貴重な機会となっています。
例年、ベルギー建国記念日(7月21日)の直後から約1か月半にわたり公開されるため、2025年は7月24日から9月1日頃が公開期間となる見込みです。
公開時間は火曜日~日曜日の10:30~17:00(最終入場16:30)で、月曜日は休館日となるため注意が必要です。
入場は予約不要で完全無料ですが、人気の観光スポットのため、特に週末や午後の時間帯は混雑する傾向があります。
できるだけスムーズに見学するためには、平日または午前中の早い時間帯に訪れるのがおすすめです。
また、入場時にはセキュリティチェックが行われ、大きな荷物の持ち込みが制限されることがあるため、必要最低限の荷物で訪れると良いでしょう。
また、宮殿内部の写真撮影には制限があるエリアもあるため、入口で案内を確認し、ルールを守りながら見学を楽しむことが大切です。
王宮の公開期間中には、国王の謁見室や豪華な「鏡の間」など、普段は見ることのできない歴史的な部屋の数々を間近で鑑賞することができます。
無料でベルギー王室の歴史と豪華な宮殿建築を堪能できる貴重な機会なので、最新の公開情報を事前に確認し、計画的に訪れてみてください。
ブリュッセル王宮ツアーはどんな感じ?
ブリュッセル王宮のツアーは、ベルギーの歴史や文化に触れる貴重な体験を提供します。
夏の一般公開中に訪れると、普段は見ることのできない豪華な内装や芸術作品を堪能できるのが魅力です。
王宮内は撮影可能な場所と、禁止されている場所があるため、訪問前に規則を確認しておくと安心です。
ツアーでは、ブリュッセル王宮の壮大な建築やその歴史背景、装飾にまつわる逸話をガイドが丁寧に解説してくれます。
特に、19世紀にアルフォンス・バラットが設計した大階段や、エントランスの白を基調とした洗練されたデザインは必見です。
これらの見どころを間近で感じられることは、このツアーならではの楽しみと言えます。
ツアーの所要時間は1時間から2時間程度で、王宮の周囲を散策する時間を含めて半日を予定しておくと良いでしょう。
スムーズな観光のためには、事前予約がおすすめです。
またブリュッセル王宮は中心地から徒歩圏内にあるため、徒歩や公共交通機関での移動も便利です。
一日を通して、ベルギーの歴史が詰まったこの荘厳な王宮をじっくり楽しむことができます。
ブリュッセル内の玉虫色の天井装飾と見どころ
ブリュッセル王宮の内部には、豪華な装飾が施された部屋が数多くありますが、最も注目すべき見どころのひとつが鏡の間の玉虫色の天井装飾です。
この天井は、ベルギーの現代アーティストであるヤン・ファーブル(Jan Fabre)によってデザインされ、約150万匹のタイワンオオエメラルドゴキブリの羽を使って装飾されています。
昆虫の羽が繊細に並べられ、光の角度によって青緑や金色に輝く独特の玉虫色の効果を生み出しており、まるで幻想的な宝石のような輝きを放っています。
この装飾は、ベルギーの植民地時代の歴史や自然と芸術の融合をテーマにしたものであり、見る者に強い印象を与えます。
また、王宮内部にはこの鏡の間以外にも見どころが豊富にあります。
例えば、王座の間は広々とした空間に豪華なシャンデリアが吊るされ、重厚な柱が並ぶ荘厳な雰囲気の部屋です。
国王が公式な儀式を行う場として使用されており、ベルギー王室の権威を象徴する場所でもあります。
さらに、大理石の回廊では、美しい大理石の床や壁が続き、宮殿全体の壮麗な建築美を堪能できます。
回廊の壁には王室の肖像画や歴史的な絵画が飾られ、ベルギー王室の歴史や伝統を感じることができます。
そのほか、国王が賓客を迎える「謁見の間」や、外交官が集う「赤の間」など、各部屋にはそれぞれ異なるテーマや装飾が施されています。
天井には細かいレリーフや金箔が使われ、豪華な装飾の数々が王宮の格式の高さを物語っています。
王宮内部は全体的にフランスのルイ16世様式の影響を受けたデザインとなっており、エレガントで洗練された雰囲気が漂います。
これらの見どころを一つ一つじっくりと巡ることで、ブリュッセル王宮の持つ歴史的・芸術的価値を存分に味わうことができます。
特に、「鏡の間」の玉虫色の天井は世界でも類を見ないユニークな装飾であり、写真では伝わらない神秘的な輝きを実際に体験するためにも、ぜひ訪れてみる価値があります。
ブリュッセル王宮周辺の観光スポット
ブリュッセル王宮を訪れる際には、周辺に広がる芸術の丘を散策するのがおすすめです。
芸術の丘は、その名の通り、芸術と文化がぎゅっと詰まったエリア。
特に注目したいのがベルギー王立美術館です。
ベルギー王立美術館は、ベルギー国内で最も重要とされる美術館であり、中世から現代にかけての名作が一堂に展示されています。
館内には、ルネ・マグリットの『帰還』をはじめとする印象的な作品も多く、訪れるものが時間を忘れるほど魅了される空間となっています。
また、周辺には美しい石畳の道が続き、散策するだけでヨーロッパの風情を感じられるでしょう。
芸術の丘の隣には、楽器博物館があり、音楽愛好家には見逃せないスポットです。
内部には約8,000点以上の楽器が展示されていて、古典的な楽器から現代的なものまで幅広く様々な楽器を見学することができ、訪れるだけでベルギーや世界各地の音楽の歴史を知ることができます。
また、博物館内にはカフェもあり、ここからはブリュッセルの街並みを一望できるため、観光の合間に一息つくのにもぴったりな場所です。
そして、ブリュッセル王宮周辺には穏やかな空気が漂う美しい庭園が広がっています。
特にブリュッセル公園(Brussels Park)は、王宮正面に位置し、市民や観光客の憩いの場となっています。
この庭園はフランス式の整ったデザインが特徴で、緑豊かな木々や美しい花壇が訪れる人々の目を楽しませてくれます。
また、歩き疲れた際には、公園内のベンチに腰を下ろし、のんびりと景色を眺めるのも良いでしょう。
庭園から見える王宮の壮麗な外観もまた格別です。
ブリュッセル王宮を訪れる際には、この庭園での散策を旅の計画にぜひ加えてみてください。
また、ブリュッセル王宮を訪れる際には、地元のグルメも旅の楽しみのひとつです。
ブリュッセルはベルギー料理の中心地であり、フライドポテトやムール貝、濃厚なベルギーチョコレートが絶品です。
また、街角のワッフル店では焼きたてのワッフルが味わえるので、軽食としてぴったりです。
観光で疲れたら、地元のカフェでベルギービールを楽しむのもおすすめです。
老舗のアラモール・サクレやデリリウム・カフェなどは、観光客にも人気のスポットです。
そして、市内には数多くのレストランがあるので、ディナーに伝統的なベルギー料理を味わえば、旅の素晴らしい締めくくりとなるでしょう。
ブリュッセル王宮を訪れる際の注意点
ブリュッセル王宮へのアクセス
ブリュッセル王宮へのアクセスは非常に便利で、初めて訪れる方でも迷うことが少ないでしょう。
王宮はブリュッセル市内の中心地に位置し、グランプラスなどの主要観光地から徒歩でわずか10分ほどです。
また、公共交通機関も充実しており、ブリュッセル中央駅からのアクセスは特に便利です。
駅から徒歩圏内にあるため、散歩がてら街並みを楽しみつつ向かうのもおすすめです。
王宮の周囲には、楽器博物館やロワイヤル広場といった見どころもあり、観光地がコンパクトにまとまっているので交通の煩わしさは感じません。
市内観光用のバスツアーも運行しているため、効率的に観光したい方にも最適です。
おすすめの持ち物
観光する際のおすすめの持ち物としては、夏場でも天候が変わりやすいブリュッセルの気候に備え、折りたたみ傘や日焼け止めを携帯すると安心です。
また、王宮の見学時に写真撮影を楽しむために、カメラやスマホの充電は忘れないようにしてください。
動きやすい靴で街歩きを満喫しつつ、軽食や飲み物を持参すれば安心して観光を楽しむことができます。
まとめ
ブリュッセル王宮は、ベルギー王室の公務の場でありながら、夏の一般公開期間中には誰でも無料で見学できる貴重なスポットです。
内部には、豪華なシャンデリアが輝く王座の間や、美しい大理石の回廊など、歴史と芸術が融合した見どころが豊富にあります。
周辺にはブリュッセル公園や王立美術館などの観光スポットも点在しているため、王宮見学とあわせて楽しむことで、より充実した時間を過ごせるでしょう。
ベルギーの歴史と芸術を間近で感じることができるブリュッセル王宮を、この夏の旅行プランにぜひ加えてみてください。

◇経歴
高校は日本国内の文部科学省グローバル教育指定校に通学。
高校卒業後、タイの国立タマサート大学に1年間正規留学。
その後、転入先であるチェコの国立マサリク大学で政治とメディア学を専攻。
イギリスの企業でマーケティングインターンを経験し、その後ジュニアマーケターとして採用され、英語での実務経験もあります。
◇資格
・TOEIC 800(高校2年次取得
・ IELTS 6.5(高校3年次取得
・ CEFR C1 (大学2年次取得)
◇留学経験
・アイルランド・ダブリンで2週間のホームステイ (高校2年次)
・タイ国立タマサート大学(1年間正規留学)
・チェコ国立マサリク大学(現在3年目で政治とメディア学専攻)
◇海外渡航経験
・25カ国訪問済み(例:ギリシャ、ベトナム、アルバニアなど)
・現地での留学やインターンシップの経験あり
・現在は30歳までに30カ国訪れることが目標
◇自己紹介
旅行が大好きで、異文化交流や新しい経験を大切にしています。これまでの経験を活かし、留学の良さを伝えていけたらと嬉しいです。