ドイツのワーキングホリデー(ワーホリ)の特徴とは?申請方法や必要書類も解説します!

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ドイツとのワーキングホリデー(ワーホリ)は2000年から始まりました。現在では365日の就業が可能なほか、ビザの発給数にも制限がありません。条件さえ満たせば誰でも申請できる点が特徴です。

この記事ではドイツワーホリの特徴や魅力、申請時の書類などについて解説しています。ワーホリに興味のある方、ドイツに行ってみたい方などはぜひ参考にしてください。

ドイツのワーホリ制度の概要

ドイツとのワーキングホリデー制度は2000年12月から始まりました。現在の制度では、就労期間やビザの発給数に制限はなく、申請資格を有する人であれば誰でもいつでも申請できます。

以前は、滞在期間中のうち90日のみ就労が認められているなど、制限がありましたが2010年の改正によって現在は365日就労可能です。

また、申請に関しても以前は出国前に在日ドイツ大使館もしくは領事館での申請が必須でしたが、現在では日本以外の国のドイツ大使館や総領事館、さらにはドイツ国内からでも申請できるようになりました。

このように、ドイツのワーホリは、制度開始当初と比べると自由度が高くなり、申請もしやすくなっています。

一方で、ビザの申請は遅くとも出発の2週間前までには行う必要があるほか、出発する3ヶ月以上前に申請することはできない点などには注意が必要です。

ドイツワーホリの特徴・魅力

ここではドイツのワーホリの特徴や魅力がなんなのか解説します。非英語圏であるドイツにワーホリで行くメリットとしては以下のような点が挙げられます。

・ヨーロッパ各国に旅行できる
・Deutschlandticketを使える
・サッカーが盛んな国

ドイツは西ヨーロッパの中央に位置する国であり、周囲はフランス、オランダ、スイス、オーストリア、チェコなど9カ国に囲まれているなど、ヨーロッパ各国への旅行がしやすいです。

また、シェンゲン協定に加盟している国であれば、ドイツから出入国審査なしで行くこともできるため、ドイツに拠点を置いて、ワーホリ期間中にヨーロッパ各国を旅することもできるでしょう。

日本からするとヨーロッパは遠くにあるため、ヨーロッパの1つの国に行くだけでもハードルが高く感じられますが、ドイツにいれば、日帰りで隣国に遊びに行くこともできます。

ドイツには、Deutschlandticket(略:Dチケット)と呼ばれる公共交通機関で利用できるチケットがあります。これは日本でいう新幹線に該当するICEなど一部の乗り物を除いた公共交通機関を自由に利用できるチケットです。

鈍行列車やトラム、バスなどが乗り放題となるため、時間をかければドイツ国内のどこへでも交通費をかけることなく旅行できます。

そのほかにも、ドイツはサッカーが盛んな国であり、毎週末各地で試合が行われているため、観戦を楽しむことも可能です。プロリーグであるブンデスリーガのチケットも対戦カードによっては購入できます。本場のサッカーの様子を楽しめる点もドイツワーホリの魅力の1つだといえます。

ドイツはビールも安いため、スタジアムへ行かなくても、ビールをスーパーなどで購入して友達と一緒にテレビ観戦を楽しむという方法もあります。

ドイツワーホリの申請条件

ドイツのワーホリを申請する場合、いくつかの条件があることを覚えておきましょう。具体的な条件は以下の通りです。

・日本国籍を有している

・親族の同行はできない

・ビザの有効期限が切れた後でも3ヶ月以上の有効期限が残っているパスポートを持っている

・往復航空券予約の証明書がある

・ドイツに滞在する全期間で有効な旅行者用の医療保険に加入している

・旅行賠償責任保険に加入している

・生活費の支払い能力の証明ができる

以上がドイツのワーホリを申請する際の主な条件です。なお、ドイツを含めて、ワーホリの申請は18歳から30歳までとなっています。ただし、30歳の間にビザを取得すれば、渡航は31歳になってからでも問題ありません。

また、申請のタイミングに関しては特にルールはありません。自分の好きなタイミングでいつでも申請可能です。ただし、先ほども説明しているように、ビザの申請は渡航の3ヶ月以上前はできないため注意してください。

国によっては年間の発給数が決まっているケースや抽選となるケースもありますが、ドイツに関してはそのようなことはなく、基本的に条件を満たしていれば誰でも取得可能です。

ドイツワーホリの申請方法・必要書類

ドイツのワーホリビザを申請する際には、以下の書類が必要となります。

・署名済みのWeb版長期ビザ申請書 1部

・記入・署名済みの誓約書1部

・パスポート返送のためのレターパックプラス(在京ドイツ大使館で申請する方は、受け取りが郵送のみのため)

・A4サイズの返信封筒(大阪のドイツ総領事館で申請する方は、着払いでの返送ができるため)

・パスポート用写真1枚

・日本のパスポート(ビザの有効期限が切れた後も、3ヶ月以上の有効期限が残っている)とコピー1部(A4サイズ)

・往復航空券予約の証明書

・ドイツに滞在する全期間で有効な旅行者用の医療保険および旅行賠償責任保険

・生活費支払い能力の証明

・志望動機

・履歴書

なお、署名済みのWeb版長期ビザ申請書と誓約書に記入する署名はパスポートに記載されている署名と同じものを使用しなければならないため注意してください。

また、生活費支払い能力の証明に関しては、過去3ヶ月の記帳がある通帳およびそのコピーと名義人の名前が記載されているページのコピーを用意してください。ネットバンキングの場合は、前日に過去3ヶ月分を印刷してください。1年間滞在する場合、2,000ユーロの資金証明が最低でも必要となります。

志望動機の形式は自由です。英語もしくはドイツ語で書いてください。内容は過去のドイツ滞在歴や入国後の具体的な予定および帰国後の就労の予定などを記載します。履歴書も形式自由となっており、英語もしくはドイツ語で作成します。

ドイツワーホリにかかる費用目安

ドイツでワーホリをする場合、資金証明としては2,000ユーロが必要ですが、2,000ユーロだけで1年の滞在期間を全てカバーすることは現実的ではありません。

そのため、資金証明プラスαで資金が必要です。為替の状況によって変わってくるため一概には言えませんが、1年であれば最低でも150万円、可能なら200万円は用意しておくことをおすすめします。

内訳としては、航空券代が10~20万円、保険代が6万円~/年、家賃・食費・交通費などの生活費が10万円~/月です。

ただし、ドイツは家探しが難しいため、必ずしも希望する価格帯の部屋が見つかるとは限りません。その場合は生活費がさらに高くなる可能性もあるため、資金に余裕を持たせるに越したことはありません。

なお、この費用の目安は語学学校に通わない場合です。ドイツには英語を話せる人もいますが、日常生活はドイツ語が基本となるため、最低限のドイツ語は話せるようにしておいた方がいいでしょう。そのため、語学学校に通うとなると、さらに費用が必要となります。

ただし、ワーホリということで現地でのバイトも可能です。例えば、ミニジョブと呼ばれるバイトであれば、1ヶ月で約8万円を稼げます。

また、飲食店であればチップをもらえることもあるため、月10万円以上を稼ぐことも不可能ではありません。バイトで収入を得ながらあらかじめ貯めておいた資金を使うことで、無理なく生活することも十分可能です。

ドイツワーホリビザ申請に関する注意点

最後にドイツワーホリを申請する際に覚えておきたい注意点を紹介します。基本的なポイントですが、ビザを確実に取得するためにも覚えておいてください。

申請は本人が行う

ワーホリビザの申請は本人が行わなければなりません。申請手続きは大使館や総領事館、もしくはドイツ国内の各都市の役所の外国人局などで行うため、本人が現地へ出向くなどして対応してください。

ただし、大使館や総領事館であってもビザ申請に対応していないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。代理人による申請はできないため注意してください。

出発の2週間前までには申請する

先ほども説明していますが、ドイツのワーホリの場合、ビザの申請は遅くても出発の2週間前までには行うようにしてください。

これはビザの申請から発給までに一定の時間がかかるためです。可能であれば2週間よりもさらに前のタイミングで申請するようにしましょう。時間に余裕があれば、万が一申請書類に不備や不足があっても対応できます。

ただし、こちらも説明したように、出発の3ヶ月以上前の申請はできないため、1~2ヶ月前のタイミングでの申請が余裕を持つうえではベストだといえるでしょう。

書類の提出方法に注意する

ワーホリビザの申請にはさまざまな書類を提出する必要がありますが、提出方法にも注意が必要です。

まず、書類は指定された順番に並べて提出してください。ホチキスなどで留める必要はありません。また、申請書および各コピーのサイズはA4で統一します。付箋などをつけている場合は提出前に外すのを忘れないでください。

事前予約が必要

ビザ申請を行うにあたっては、事前にオンラインで予約をしなければなりません。予約なしで大使館・総領事館に行っても対応してもらえないため注意が必要です。

時期にもよりますが、すぐに予約が取れず、数ヶ月先まで待たなければならないケースもあるため、時間には余裕を持っておくことをおすすめします。

ワーホリを利用できないケースもある

ドイツに滞在する理由によっては、ワーホリビザの申請ができず他のビザで滞在しなければならないケースもあります。具体的には以下のようなケースです。

・ドイツでインタ-ンシップをする
・渡航前に労働契約を結んでいる
・オペアとして働く

ワーホリの条件は先述のとおりですが、上記のようなケースの場合、条件を満たしていてもワーホリを利用できません。その場合、どのようなビザで滞在すればいいのか、インターンシップ先や就業先企業、オペア先の家庭などに確認してください。

まとめ

今回はドイツのワーホリ制度の概要やドイツワーホリの魅力、申請条件、申請書類などについて解説しました。ドイツのワーホリは条件を満たしていれば基本的には誰でも申請可能です。

また、ドイツは西ヨーロッパの中央に位置しているため各国への旅行がしやすい点が特徴です。

ワーホリをする場合、最低2,000ユーロの資金証明が必要ですが、実際に現地で生活する場合はさらに費用がかかるため、150~200万円を目安に資金を準備しておきましょう。

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