シカゴの治安ガイド!危険地域と安全対策を徹底解説

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アメリカ中西部イリノイ州の最大の都市シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに続くアメリカ第3の都市で、文化・経済の中心地です。

また、観光地としても人気で、ミレニアム・パークやシカゴ美術館、ウィリス・タワー、グルメ、アートなど、多くの見どころが世界中の旅行者を魅了しています。

しかし、近年は治安の悪化が社会問題となっており、観光客が被害に遭うケースも報告されています。

本記事では、シカゴの治安の現状を分かりやすく整理し、特に注意すべき危険エリアやよくあるトラブル、安全に滞在するための対策まで詳しく解説します。旅行や留学で訪れる前に、ぜひ参考にしてください。

シカゴの基本情報

シカゴはアメリカ中西部イリノイ州に位置し、ミシガン湖畔の美しい景観と都市文化が調和する街です。

シカゴは経済の中心地として発展する一方、ジャズやブルースの発祥地としても知られ、音楽や芸術に触れられる魅力的な都市です。

気候は四季がはっきりしており、冬は厳しい寒さと積雪、夏は湿度が低く過ごしやすい日が多いのが特徴です。
「Windy City」の愛称の通り風が強い日も少なくありません。

人々の生活スタイルは、仕事と余暇のバランスを重視する傾向があり、週末になると公園や美術館、スポーツ観戦などでリフレッシュすることが一般的です。

シカゴは都市全体が経済、文化、学術で活発に活動を推進していて、年間を通して催しが盛りだくさんですが、特に5月から9月頃にかけては多くのイベントが開催されて街全体が活気に溢れます。

8月のジャズフェスティバルや航空ショー、10月のシカゴマラソンなどが有名です。

ただし、シカゴは日本人在住者も多い都市ですが、観光都市としての華やかさの裏で、地域によっては貧困層が多く犯罪率が高いエリアも存在します。観光や滞在の際には、シカゴの魅力と同時に治安面への注意も欠かせません。

シカゴの治安の現状

シカゴの治安は、近年悪化が続いており深刻な社会問題となっています。2022年には過去5年間で最悪水準となり、窃盗や車上荒らしといった軽犯罪に加え、殺人や銃犯罪など凶悪事件の増加も報告されています。

2022年のデータによると、シカゴではニューヨークやロサンゼルスを上回る、約700件の殺人事件が発生しており、世界的にも危険都市のひとつとして注目されています。

ただし、シカゴの治安は地域ごとの格差が大きく、観光客が訪れるダウンタウンや人気スポット周辺は比較的安全とされます。

南部エリアに入ると犯罪率が一気に高まり、近年では中心部のミレニアム・パークやシカゴ美術館周辺でも被害が増えているため油断は禁物です。

昼間は比較的安全ですが、人通りの多い所ではスリ、置き引き、引ったくりなどに十分に注意が必要です。

シカゴにはおしゃれなレストランやバーも多いため、夜間に外出する方も多いかもしれませんが、夜間は特にリスクが高まり、深夜や早朝の一人歩きは避け、外出する場合は必ず複数人で行動しましょう。

特に女性は狙われやすいため、夜間の外出は控え、不審者に声をかけられた場合は近づかず、危険を感じたら周囲に助けを求める行動が大切です。

最近は警察のパトロールが強化され、治安が向上している地域もありますが、最も大事なことは危険な地域に立ち入らないことです。

シカゴで注意すべき危険エリア

シカゴには観光客も地元の人も避けるべき危険地域が存在します。特にダウンタウンの南側は犯罪率が高く、夜間はタクシーでさえ近づかないケースもあります。ここでは、旅行者が特に注意すべき代表的な3つのエリアを紹介します。

地下鉄Howard駅周辺

Red LineのHoward駅周辺「シカゴで最も危険な地下鉄エリア」と言われるほど治安が悪化しています。

地元ギャングが多く、窃盗や車上荒らし、強盗事件が頻発しており、観光客が被害に遭うリスクが高い場所です。

利用する際は近づかず、この駅で下車しないことが賢明です。

Englewood周辺

Englewoodは、MLBシカゴ・ホワイトソックスの本拠地球場がある地域ですが、シカゴでも特に危険度の高い地域として知られています。

この周辺は貧困率が高く、麻薬売買や売春、放火、銃撃事件、ギャングによる暴力事件などの凶悪事件が日常的に発生しています。

観光名所はほとんどなく、旅行者が訪れる理由はありません。安全のためにも立ち寄らないようにしてください。

Washington Park

Washington Parkは一見すると市民の憩いの場ですが、実は治安の悪い場所として知られています。

発砲事件や傷害事件、麻薬売買といった凶悪犯罪も発生しています。

車の盗難や車上荒らしなどの犯罪も報告されているので、観光客が安易に散策するのは非常にリスクがあります。徒歩や車での立ち寄りは避け、他の観光地を優先するのが安全です。

観光客が遭遇しやすいトラブル

シカゴは観光やビジネスで訪れる人も多い都市ですが、都市部ならではの犯罪リスクにも注意が必要です。スリや置き引き、カード被害から車上荒らし、さらには夜間の性被害リスクまで、多様なトラブルが報告されています。
ここでは代表的な危険と、その具体的な対策を解説します。

スリ・置き引き・ひったくり

空港や駅、繁華街のショッピングモールなど、人混みの多い場所ではスリや置き引きの被害が頻発しています。

特に地下鉄やバスでのスリ被害が多いため、財布などの貴重品の管理に注意します。開きっぱなしのカバンや、パンツの後ろポケットに入れたスマートフォンは特に狙われやすいので、チャック付きのカバンに入れて持ち歩くことをおすすめします。

複数人による組織的な犯行もあるため、見知らぬ人から声をかけられた際には警戒心を持つことが大切です。

クレジットカードのスキミング

シカゴを含むアメリカではクレジットカード決済が一般的ですが、スキミング被害も多発しています。

暗証番号を入力する際は周囲に見られないようガードし、ネット決済は必ず公式サイトを利用しましょう。基本的なセキュリティ意識を徹底することが安全対策につながります。

車上荒らし

観光地周辺の駐車場でも車上荒らしは多発しており、レンタカー利用者が狙われやすい傾向にあります。

車内に荷物を残したまま離れるのは絶対に避けましょう。

駐車する際は、明るく人通りのある場所を選ぶことが大切です。被害に遭えば修理費まで自己負担となるため、徹底した予防が必要です。

性被害リスク

シカゴでは夜間に女性を狙った性被害のリスクが高まっており、近年も被害件数が増加傾向にあります。

被害を防ぐためには、女性が一人で夜間に出歩かないことが鉄則です。人通りの少ない路地や街灯のない場所は避け、移動はタクシーや配車アプリを利用しましょう。

利用時も後部座席に乗り、走行ルートを地図で確認するなど、自衛の工夫が重要です。

旅行中に実践すべき安全対策

旅行中は開放感もあって気が緩みがちになります。シカゴに限ったことではありませんが、海外にいるという意識を常に持って、未然に防げるトラブルは自身でしっかり対策を行うことが肝心です。

ここでは観光客が実践すべき代表的な注意点を紹介します。

夜間の1人歩きを避ける

シカゴでは深夜や早朝は犯罪リスクが高まるため、その地域が安全かどうか事前に確認しましょう。

観光地周辺やダウンタウンは比較的安全ですが、それでも夜間の移動は避けたほうが無難です。

観光地周辺でも油断せず、ホテル近くであっても暗い時間帯は避けましょう。移動はタクシーや配車アプリを利用すると安心です。

歩きスマホをやめる

歩きながらスマホを操作したり、音楽を聴いていると、周囲への注意力が散漫になって被害に遭いやすくなります。

気づかないうちに犯罪グループに囲まれていたり、ひったくりに遭うケースもあります。

スマホで調べものなどをする際は、ホテルや商業施設、レストランなど、必ず安全な場所に移動してから行いましょう。

貴重品を持ち歩かない

犯罪のターゲットにならないためにも、高価なアクセサリーや多額の現金は持ち歩かず、ホテルのセーフティーボックスを活用するのがおすすめです。

財布はズボンの後ろポケットに入れない、人混みではカバンを身体の前で持つ、パスポートや現金などはホテルのセーフティーボックスに預ける、レストランやホテルで荷物から目を離さない、目立つ服装を避けるなど、

基本的な防犯対策を忘れないようにしましょう。

トラブル時は抵抗せず冷静に対応

万一トラブルに遭遇しても、無理に抵抗せず落ち着いて対応しましょう。

シカゴでは銃器犯罪もあるため、抵抗すると危険です。まずは身の安全を確保することを最優先にしてください。

緊急連絡先を事前に控える

緊急時に備えて「911」や在シカゴ日本国総領事館の連絡先を控えておきましょう。

「Japanese please」と伝えると日本語通訳につないでもらえます。

また、盗難被害に遭った時に、警察への届け出が難しい場合は、在シカゴ日本国総領事館に相談すれば、必要なサポートを受けることが出来ます。
事前に情報を準備しておくことで、いざという時に冷静に行動できます。

まとめ|シカゴ旅行を安全に楽しむために

シカゴは文化や観光名所にあふれる魅力的な都市ですが、治安に不安のある地域も存在します。

観光地や主要エリアを中心に楽しむ分には比較的安全ですが、油断せず安全対策を心がけることが大切です。

旅行前に最新の治安情報を確認し、危険な地域を避けることで、安心してシカゴ旅行を満喫できるでしょう。

この記事を参考に、充実した時間を過ごしてください。

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