アメリカのシカゴは語学学校が少ないなどの理由で、比較的日本人の留学生が増えにくい地域です。
そのため、留学中に日本人と出会う・集まってしまう機会が減り、英語に集中して過ごせるでしょう。
また、シカゴにはさまざまな観光地や魅力的な食文化もあります。
日本人率が低い留学先を探している方は、シカゴへの留学を検討するべきです。
今回の記事では、シカゴに留学するメリットとデメリットを分かりやすくまとめました。
アメリカ留学・シカゴ留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
シカゴの基本情報
まずは、シカゴの基本情報を知りましょう。シカゴはアメリカ第三の都市であり、五大湖の一つであるミシガン湖畔に位置します。
シカゴの気候は夏と冬の温度差が大きい
シカゴは亜寒帯湿潤気候であり、夏は湿気が低くカラリとした暑さで冬の寒さは厳しいです。1日のうちでも気温が上下しやすく、冬はマイナス18度未満になる日も珍しくありません。特に寒い時期は12月〜3月頃です。
6月〜8月は半袖で過ごせますが、昼と夜の寒暖差が激しく日本のような暑さにはならないため、長袖の羽織があると良いでしょう。
春秋にシカゴを訪れる場合でも、防寒着を用意しておくべきです。
日本からシカゴまでのフライトは12時間程度
日本からシカゴまでは直行便があり、東京羽田からのフライトの場合は平均12時間程度、シカゴから東京羽田までは平均13時間程度の時間がかかります。また、ニューヨーク・トロント・シアトルなどの経由便も選択可能です。
シカゴと日本には15時間の時差がある
シカゴと日本には15時間の時差があり、シカゴの方が日本より15時間遅れます。日本の正午はシカゴで前日の21時になる計算です。
また、シカゴはほとんどの州でデイライト・セービング・タイムを採用しているため、夏の間だけ日本との15時間の時差が14時間に短縮されます。
夏時間の導入は、3月の第2日曜から11月の第1日曜までの間です。
この期間にシカゴに渡航する方は、時差を間違えないようにしましょう。
シカゴの通貨はドル・セントでチップ文化がある
シカゴで使える通貨はドルとセントです。また、シカゴはチップ文化であるため、レストラン・タクシー・ホテルなどでサービスを受けた時には、チップを渡してください。
チップの相場は以下の通りです。
ホテルのポーター:荷物一つにつき2〜5ドル程度渡す
ホテルのベッドメイキング:枕元に2〜5ドル程度置いておく
タクシー:運賃の15〜20%で最低でも2ドル以上を渡す
特別な依頼をした場合には、より多くのチップを支払うようにしましょう。
日本人はチップ文化に慣れていませんが、普段からチップ用のお金を持ち歩くと良いです。
シカゴの電圧は120Vで3つ穴プラグ
シカゴの電圧は120Vで3つ穴プラグです。そのため、2つ穴プラグの日本の製品はそのまま使えますが、電圧に注意しましょう。
シカゴは日本よりも僅かに電圧が高いため、長時間の利用で家電製品が故障・過熱する恐れがあります。
家電製品の故障が心配な方は、変圧器を使うべきです。
シカゴ留学の魅力とメリット・デメリット
この章では、シカゴ留学のメリットとデメリットについて説明します。シカゴが自分にぴったりの留学先かどうか、考えてみてください。
シカゴ留学のメリット1:日本人が少ない!
アメリカには多くの日本人が暮らしていますが、シカゴは日本人が少ないエリアとして知られています。具体的には、ニューヨークに暮らす日本人は6万人以上いるのに対して、シカゴに暮らす日本人は3,000人程度です。
留学中は可能な限り英語の環境に身を置くことが理想的であるため、日本人の少なさは留学先選びの重要なポイントだと考えるべきでしょう。
日本の文化が懐かしくなった時には、シカゴの日本人コミュニティを探せば良いです。
シカゴ留学のメリット2:交通網が整っている
シカゴはアメリカの中でも交通の便が良い都市の一つです。市内には電車とバスが通り、郊外にも行きやすい交通網が整っているのです。
また、シカゴのオヘア空港からアメリカ国内へのフライトも多いため、シカゴを拠点としてさまざまな場所に旅行に行けるでしょう。
このような理由から、シカゴは旅行好きの方におすすめの留学先だと言えます。
シカゴ留学のメリット3:自然と都市の両方を楽しめる
シカゴの中心部には高層ビルが立ち並び、大都会で便利な生活が送れます。しかし、郊外に行けばミシガン湖・シカゴ川・州立公園などがあり、自然を感じられます。
郊外までの移動も公共機関が活用できるため、平日は都市部で過ごし週末は自然の中でリフレッシュするなどの理想的な留学生活を形にできるでしょう。
シカゴ留学のメリット4:都市部としてはやや物価が安い
アメリカは日本より物価が高いものの、シカゴはニューヨークやロサンゼルスと比較してやや安い水準で生活できます。例えば、牛乳1リットルの価格はシカゴで1.84USD、ニューヨークで2.28USD、ロサンゼルスでは2.25USDになるのです。
アメリカでの留学費用を抑えたいという方には、シカゴ留学をおすすめします。
シカゴ留学のデメリット1:冬の寒さが厳しい
冬のシカゴはマイナス18度未満になることもあり、非常に寒さが厳しいです!さらに風が強く吹く影響で体感温度が下がりやすいでしょう。冬の期間をシカゴで過ごす場合には、風を通さないダウンや手袋・耳あてなど万全の防寒対策が必要です。
豪雪の影響で空港が閉鎖するケースも珍しくないため、移動のタイミングも考えておいてください。
シカゴ留学のデメリット2:治安が良くない
シカゴはアメリカの大都市の中でも犯罪件数が多く、治安が良い地域とは言えません。観光地や空港ではスリやひったくりの被害が増えており、ダウンタウンから南側は特に治安が悪い地域として知られています。
ただし、シカゴ全体の治安が悪いわけではないため、治安の悪い場所には近づかない・夜間は出歩かないなどの工夫をして、安全を確保することが大切です。
シカゴ留学のデメリット3:物価が高い
アメリカの他の地域と比較すると物価は低めだと言えるシカゴですが、日本と比べれば大半のものが割高になります。現在のアメリカはインフレ傾向であり、物価が急激に上昇しているのです。
さらに歴史的な円安が続いている現在では、2.83ドルの2リットルのコーラが日本円で500円弱になってしまいます。
日本であれば、1.5リットルのコーラは200円程度で購入可能です。
日本での生活費と比較すると、シカゴではより多くのコストが必要だと言えるでしょう。
シカゴ留学の費用について
授業料を含めたシカゴ留学に必要な費用の目安は、以下を参考にしてください。半年:180〜190万円程度
1年間:240〜360万円程度
その他、シカゴの渡航にかかる費用は往復で11〜15万円程度であり、海外旅行保険費用や現地でのお小遣いも必要です。
シカゴは日本と比較して物価が高いため、外食を増やすと生活費も上がってしまいます。
シカゴ留学の費用を抑えたいと考えている方は、滞在方法を工夫するか短期間の留学を考えても良いでしょう。
シカゴ留学を実現するためのステップとビザ情報
シカゴ留学を実現するステップは、以下を参考にしてください。シカゴ留学には、ビザを取得する必要があります。
STEP1.留学エージェントのカウンセリングを受ける
ビザ取得の手間を考えると、留学エージェントを活用した方がシカゴ留学のハードルが下がります。大半の留学エージェントでは、初回無料のカウンセリングを用意しています。
留学を希望するタイミングの5ヶ月前までには、留学エージェントを決定してカウンセリングを受けましょう。
自分の目標や予算を伝えるだけで、最適な留学先を提案してもらえます。
STEP2.学校と滞在先を決定する
出発の3〜4ヶ月前までに留学先の学校と滞在先を決めていきます。必要書類を集めて、留学エージェントに提出してください。
留学エージェントを使わずに留学先を探す場合には、直接学校に問い合わせをして滞在先を手配する必要があります。
すでに一定の英語力があり、オリジナルな留学計画を立てたい方は、自力で留学することも可能です。
ただし、留学先の選定や滞在先探しに時間がかかるため、出発予定日の半年以上前から情報収集を始めてください。
STEP3.学生ビザを取得する
出発の2〜3ヶ月前には、学校からの入学許可書を手に入れてアメリカ大使館(領事館)で面接を受けた上で学生ビザを申請します。学生ビザの申請に必要な書類の例は、以下を参考にしてください。
カラー写真
財政能力証明書(英文)
面接予約確認書
外構人登録書のコピー(外国籍の方のみ)
婚姻の証明書(該当の方のみ)
学校から送られてきた入学許可書
成績証明書(英文)
SEVIS費支払いレシート
学生ビザ取得の面接は、英語または日本語で行われます。
書類の不備のチェックがメインですが、滞在期間・滞在目的・滞在先程度は英語で説明できるようにしておきましょう。
STEP4.航空券や海外保険を手配する
出発の1〜2ヶ月前までにはフライトと海外保険を手配してください。シカゴ留学で必要な海外保険費用は1ヶ月1.5〜2万円程度です。
海外保険は強制ではありませんが、急なケガ・病気に対応するために加入しておくことをおすすめします。
シカゴの医療費は日本のように保険が適用されないため、非常に高額になります。
まとめ
シカゴはアメリカの中でも、特に日本人が少ない穴場の留学先です。自然と都市での生活の両方が楽しめるというメリットもあり、英語漬けの日々を送りたいと考えている方にぴったりでしょう。
治安が良くないという注意点はありますが、気をつけて生活を送ることで危険を回避しながら留学生活を送れます。
この記事を参考に、シカゴ留学が自分に適しているか考えてみましょう。