
インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London / ICL)は、QSランキングやTHEランキングなどの世界大学ランキングで常に上位に入るイギリスの名門国立大学です。
理系分野に特化しており、世界中から優秀な学生が集まることでも知られています。
本記事では、そんなインペリアル・カレッジ・ロンドンについて、大学の概要から難易度、学費や入学方法まで詳しく解説します。
インペリアル・カレッジ・ロンドン概要
名門大学として知られる「インペリアル・カレッジ・ロンドン」は、その名の通りイギリス・ロンドンにある大学です。特に下記の分野に強みを持ち、理系を志す学生から高い人気を集めています。
・科学
・技術
・工学
・医学
・ビジネス
これまでに数多くのノーベル賞受賞者を輩出しており、ペニシリンを発見した細菌学者のアレクサンダー・フレミングや、ホログラフィーの発明をした物理学者のガーボル・デーネシュなど、これまでに14名の受賞者がいます。
インペリアル・カレッジ・ロンドンは、イギリスの高等教育を牽引する研究型大学で構成される「ラッセル・グループ」のメンバーでもあり、世界中の学生から注目を集める大学の1つです。
世界大学ランキングにおいても非常に高い評価を得ており、QS World University Rankings 2026(QS世界大学ランキング)では、同じイギリスの名門であるオックスフォード大学を抜いて世界2位にランクインしており、The Times Higher Education World University Rankings 2025(THE世界大学ランキング)でも世界9位にランクインしています。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの難易度
インペリアル・カレッジ・ロンドンの入学難易度は、界的に見ても非常に高い水準にあります。
イギリスの大学には日本の「偏差値」にあたる基準がないため直接の比較はできませんが、先に触れた世界大学ランキングで東大のランクを見るとQSランキングでは36位、THEランキングでは28位に位置しています。
それに対し、インペリアル・カレッジ・ロンドンはQSランキングで2位、THEランキングでも9位と、日本のトップ大学を大きく上回る評価を受けていることがわかります。
これらのランキングは論文への評価が重視されるため、直接難易度を示すものとはならないかもしれませんが、世界的に高い評価を受けていることから、インペリアル・カレッジ・ロンドンは超難関校といえそうです。
また、出願コースにより変動があるようですが、大学のウェブサイトには学部の出願倍率は7倍とあります。
優秀な学生が集まり、競争率も高くなるため、インペリアル・カレッジ・ロンドンへの入学のためには、大学が出している入学要件以上に高い成績や英語スキルが求められるといえるでしょう。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの学費について
インペリアル・カレッジ・ロンドンの学費についても見てみましょう。
日本からインペリアル・カレッジ・ロンドンへ大学留学をする場合は、学部コース留学と修士課程(大学院)コース留学が可能です。
ここでは、留学コース別に学費を見ていきます。
学部課程の学費
インペリアル・カレッジ・ロンドンの学部コースの学費は下記のようになります。
| 学部 | 学部コース費用(1年) |
| 工学部 | £43,300 |
| 医学部 | £43,300 〜 £55,800 |
| 自然科学部 | £40,700 〜 £43,300 |
| 経営学部 | £40,700 |
※学費は2025-2026年開始コース情報を参照
レートにもよりますが、学部コース1年の学費は日本円に換算すると800万円~900万円ほどとなります。医学部の場合はさらに費用がかかり、1年の学費は1,100万円ほどです。
学士課程は基本的に3年で修了しますが、日本の高校卒業後に進学する場合は、まずファウンデーションコースを受講する必要があり、その分の学費が追加で発生します。 そのため、学部課程の学費に加えてファウンデーションコースの費用も考慮に入れておきましょう。
また、現地では、学費以外に、寮費や生活費がかかることになります。奨学金の情報も積極的に集めていくのがよいでしょう。
学費はコースによっても異なり、年々値上がりする傾向があるため、詳しくは大学のそれぞれのコースページでご確認ください。
修士課程の学費
インペリアル・カレッジ・ロンドンの修士課程コースの学費は下記のようになります。
| 学部 | 修士コース費用(1年) |
| 工学部 | £42,900 |
| 医学部 | £45,000 |
| 自然科学部 | £31,800 〜 £43,400 |
| 言語・文化・コミュニケーション学部 | £29,700 |
| 経営学部 | £42,500 〜 £47,500 (MBA £ 73,000) |
※学費は2025-2026年開始コース情報を参照
卒業まで2年かかる北米やその他地域の大学とは異なり、イギリスでは1年で修士を取得可能です。
学部やコースにより幅がありますが、インペリアル・カレッジ・ロンドンの修士課程の学費は、日本円に換算して600万円〜950万円ほどは見ておく必要があります。
インペリアル・カレッジ・ロンドンに入学するには?
イギリスの大学には、日本のような一斉入試はありません。イギリスの大学に入学するためには成績証明書や英語力証明書などの必要書類を用意して、大学に「出願」という形で提出が必要になります。
ここでは、インペリアル・カレッジ・ロンドンに入学するために必要な出願手続きについて、学部入学と大学院入学に分けてそれぞれ解説します。
学部入学の出願方法(ファウンデーション経由・直接入学)
日本からインペリアル・カレッジ・ロンドンを含めたイギリスの大学の学部へ進学する場合は、「ファウンデーションコースからの入学」と「学部直接入学」の2つの入学方法があります。
日本の高校卒業後にイギリスの大学に進学する場合、イギリスと日本の教育制度の違いにより、日本の高校を卒業しただけでは直接入学することはできません。
日本の教育課程は小・中・高で12年間なのに対し、イギリスは13年間(Aレベル修了)を前提としているため、入学資格が1年分不足しているからです。
そのため、日本の高校卒業後にインペリアル・カレッジ・ロンドンを目指す場合は、まず「ファウンデーションコース」と呼ばれる準備課程に進学し、必要な基礎学力や資格を補う必要があります。
一方、日本やその他の国のインターナショナルスクールを卒業し、International Baccalaureate(IB:国際バカロレア)やAレベルなどの国際資格を持っている場合は、学部への直接入学が可能です。
また、進学先のコースの入学要件にもよりますが、日本の大学の1年次のコースを修了している場合は、学部への直接入学が認められる場合があります。
下記では、簡単にそれぞれの入学ルートに必要な情報をまとめました。
(※表記の内容は目安です。コースや専攻により細かな内容が異なるため、詳しくはコースページをよくご確認ください。)
| ファウンデーションコースから入学 | 学部直接入学 | |
| 必要資格 | ・日本の高校の卒業資格 | ・IBやAレベルなどの国際資格 または ・関連分野の大学学部コース1年次を修了 |
| 必要書類 | ・志望動機書 ・高校の卒業証明書 ・高校の成績証明書 ・英語力証明書(IELTS、TOEFLなど) ・推薦状 ・パスポート |
・志望動機書 ・卒業証明書 ・成績証明書 ・英語力証明書(IELTS、TOEFLなど) ・推薦状 ・パスポート |
| 出願方法 | UCLやウォーリック大学のコース出願ページからオンライン出願 | UCAS(イギリスの大学出願ポータルサイト)からオンライン出願 |
ファウンデーションコースについては、インペリアル・カレッジ・ロンドンが直接運営するコースがないため、下記のいずれかのコースへの入学が必要です。
・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のファウンデーションコース:UCL UPCSE
・ウォーリック大学のファウンデーションコース:Warwick International Foundation Programme
なお、学部コースによっては、UCLやウォーリック大学のファウンデーションコースを修了しても進学できない場合があります。希望するコースが、ファウンデーションコースからの進学が可能か事前によく確認しましょう。
ファウンデーションコース経由で出願する場合は、各大学のコースページから出願フォームを作成し、必要書類をフォームにアップロードして出願します。
学部直接入学の場合は、UCAS(イギリスの大学出願ポータルサイト)というサイトを利用して出願フォームを作成し、必要書類をフォームにアップロードして出願します。
出願コースによっては面接や試験があるため、必要に応じて準備を進めましょう。
大学院・修士課程の出願方法
修士課程への出願も、基本的な流れは学部と同じです。
各コースのコースページで出願要件や出願に必要な書類をチェックし、出願受付が開始したら、オンライン上で作成した出願フォームに必要書類をアップロードして出願します。
下記は、修士課程への出願に必要な情報を簡単にまとめたものです。
(※表記の内容は目安です。コースや専攻により細かな内容が異なるため、詳しくはコースページをよくご確認ください。)
| 必要資格 | ・学士 |
| 必要書類 | ・志望動機書 ・大学の卒業証明書 ・大学の成績証明書 ・英文履歴書 ・英語力証明書(IELTS、TOEFLなど) ・推薦状 ・パスポート (・エッセイ) (・GMAT または GRE) |
| 出願方法 | 大学のコース出願ページからオンライン出願 |
MBAコース出願の場合は、エッセイやGMATのスコア提出が必要になります。また面接もあるため、出願後も大学からの通知をこまめに確認するようにしましょう。
社会人留学の場合は、出願の際に関連の職歴が武器になる場合も多くあるため、英文履歴書や志望動機書に、自分の経験やスキルをわかりやすくまとめてアピールすることが重要です。
まとめ
ここまで、インペリアル・カレッジ・ロンドンの概要から難易度、学費、そして入学方法までを解説しました。
世界でもトップクラスの教育を提供するインペリアル・カレッジ・ロンドンの難易度は非常に高いものです。しかし、だからこそ世界中から優秀な学生が集まり、質の高い教育が提供されています。
入学のためには、優秀な成績と高い英語力が求められるため、留学を検討している方は、できるだけ早い段階から準備を始め、学力と語学力を磨いておくことが大切です。努力を重ねて挑戦すれば、世界トップレベルの教育環境で学ぶチャンスが開けるでしょう。
◇経歴
・ワーホリ3ヵ国経験あり
・海外企業の営業・マーケティングで5年の経験あり
・留学サポート経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英検 FCE
・TOEIC 900点以上
◇留学経験
・イギリス・エディンバラ大学附属の語学学校にて1ヶ月の語学留学経験あり
◇海外渡航経験
・ニュージーランド、カナダ、アイルランドでワーホリを経験
・アイルランドの企業で営業・マーケティングを担当(出張でマルタやイギリス、アジア圏の国々にも行きました)
・これまで仕事や旅行で訪れた国は20ヵ国以上
◇自己紹介
留学サポートの経験も経て、現在はWebライターとして活動しています。
大学から本格的に英語を学び始め、留学・ワーホリ経験を通して、世界各国の人たちと交流する楽しさを知りました。現在は、日本で国際交流・異文化理解の場を作るお手伝いもしています。